- 2019.01.27 Sunday
映画「007/スペクター」の感想(ネタバレ)
■監督:サム・メンデス
■出演者:ダニエル・クレイグ クリストフ・ヴァルツ レア・セドゥ レイフ・ファインズ ベン・ウィショー ナオミ・ハリス モニカ・ベルッチ アンドリュー・スコット
【映画「007/スペクター」のあらすじ】
英国の諜報機関MI6に所属するスパイのボンドは亡くなった前代のMの遺言に従い、自分がメキシコで倒したテロリストの葬儀に向かい、そこでそのテロリストの妻ルチアをある組織から救う。やがてボンドは組織の首領がオーベルハウザーという男だと知るが、彼は幼いころに両親を亡くしたボンドを育てた養父の息子で、ボンドと旧知の仲だった。一方、ロンドンではマックスが新責任者になったMI5がMI6を吸収しようとしていた。
※WOWOWから引用
【映画「007/スペクター」の感想(ネタバレ)】
「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデス監督が前作「スカイフォール」に続いて再び監督した6代目ボンドのダニエルクレイグ主演の007シリーズ第24作。
前作「スカイフォール」を見てからかなり時間が経ってしまったが、現状007最新作で続編の「007/スペクター」も見てみた。
ちなみに、前作「スカイフォール」はかなり良かったと評価したが、この「007/スペクター」は、監督は同じサムメンデスなのだが、内容はかなり微妙になった。
まず、開始早々のアクションだが、メキシコ?のガイコツ祭りを舞台に長回しの1カットで撮る(見せる)ということに拘りを見せているのはわかるのだが、背景(祭り)が妙に合成っぽく見え、その後の見せ場のアクションも、スペクタクル感(アパートが崩壊する)はあっても、それがCGというか背景との合成感が強く出てて(見えて)、せっかくの生身(007)のアクション感が大分弱い。
あんなに大勢の人がいるところで実際にヘリを飛ばしてというのは、危なすぎるのはわかるけど、あきらかに合成が入っている。(実際は、どうか知らないが、ところどころ映像が不自然過ぎる。まず町並みの中で立ち上ってる煙がどこか変だし。煙ってあんな感じだっけ?※映画「アサシンクリード」の時も同様の煙のCGが気になったが、こっちも気になるな。)
映像的には派手ではあるんだけど、どこかアニメを見ているような違和感を時々感じて実写ではあるんだけど、なんだかな〜という感じ。やっぱりスパイモノは、CGに頼り過ぎないで実写に拘って欲しい。大規模なCGが必要なアクションなら逆にやらなくて良いとさえ思う。下手すると俳優もCGになってる可能性すら否めない。※中盤の列車内での格闘みたいなので十分かな。CGだとわかると興ざめする。
あと、今回ストーリーも起承転結的な最初から最後までのわかりやすい流れを感じる爽快感がなく、なんとなく終始何をしたいのか見えず、だらだらしてる。WOWOWの上記のあらすじを後から読んで、そういうストーリーだったのねと理解するほど、現場を見てるとわかりにくい。
一応、オーラスの20〜30分位になって、ようやく盛り上がってくるけど、それまでは、じめじめして湿っぽいというか、ずっと世界観が曇っていて、抜けきらない。
WOWOWの番組情報によると、大分前の過去作と話が繋がっている?(スペクター繋がり)ようなのだが、そっちを見てないと急に話を出されても、なんのことやら?という感じだ。
評価 ★★★☆☆ (星3つ)
(まとめ:サムメンデス監督の失敗作007。なんか詰め込みすぎで前作「スカイフォール」の良さはなし。また話の吸引力が無さ過ぎて、途中で見るのをやめたことも影響してか、ストーリーの記憶も途切れ、内容も入ってこない(笑)。これは自分がいけないんだろうが、それを引いても、この「007/スペクター」は駄作です。ただ、最後の30分は多少盛り上がるのでトータルでは、おまけでギリ星3つ。007に特にこだわりが無いなら、たぶんスルーでいいかも。)
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