映画「ジェイソン・ボーン」の感想(ネタバレ)

2018.09.07 Friday 洋画 アクション/SF

■映画「ジェイソン・ボーン」の感想(ネタバレ)


■監督:ポール・グリーングラス
■出演者:マット・デイモン トミー・リー・ジョーンズ アリシア・ヴィカンダー ヴァンサン・カッセル ジュリア・スタイルズ リズ・アーメッド


【映画「ジェイソン・ボーン」のあらすじ】

CIAの“トレッドストーン計画”のもとで失った記憶をすべて取り戻した、元CIAのボーンが消息を絶ってから長い年月がたつ。彼の元同僚ニッキーはハッカー集団と手を組み、CIAから極秘情報を盗み出していた。CIA長官デューイはニッキーの足取りを追い、ニッキーがボーンと再会しようとしているギリシャに凄腕暗殺者アセットを送り込む。一方、ニッキーはボーンにCIAで進行中の“アイアンハンド計画”について明かす。

WOWOWから引用

【映画「ジェイソン・ボーン」の感想(ネタバレ)】 

 

 

マットデイモンがジェイソン・ボーン役を演じる人気スパイアクション“ボーン”シリーズの第4作。

 

マットデイモンが再びジェイソンボーンを演じた最新作がWOWOWで初放送したので見てみた。

 

監督は、「ボーンスプレマシー」(第2作)「ボーンアルティメイタム」(第3作)でもマットデイモンと組んでいたポール・グリーングラスが再び担当している。

 

主演と監督がまた同じということで、この「ジェイソンボーン」もストーリーやアクションの内容こそ変わるが、演出方法(内容も含め)はほとんど過去2作と同じ雰囲気。バックで一定テンポの音楽を掛け続け、音楽で緊張感を保ちつつ、見せ場とするスピード感あるアクションへとほぼ休むことなく展開していく。

 

個人的にこの「ジェイソンボーン」は、物語(作品)としてはそれほど感情移入できたり面白いものではないが(過去作と特に変わらないやり口)、緊張感のある音楽とテンポの良い編集によって次第にそのリズム(世界)に引き込まれ、知らず知らずに最後まで見ていた。そんな映画。

 

この感覚は、たまたま夜中にテレビを付けたら通販番組で、特に欲しくも無かった商品なのに、上手い営業(メリット連発)とさくらのお客(リズム)によって、なんとなく最後(価格)まで見てしまったような感覚と似ている。

 

全体としてシーンの緊張感の作り方(生み出し方)は、非常に上手いのだが、終始、緊張感重視の演出のため、感情は固まったままで、見終わった後に何か教訓めいたものが残るかというと、ほとんど何も残っていなかった。中身はない。

 

ただカーアクションがすごかったとか、殺し屋のヴァンサンカッセルが人殺しすぎだなとかそういう見た目の感想はある。他はあんまり考えられない。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.2)

 

(まとめ:作りが良いMVを見せられているような中身がほとんどないアクション映画。個人的にこのボーンシリーズは、作品としては第1作目が一番良かったと思う。それ以降は、ただのアクション重視のスピード映画になってしまったような印象です。そもそも過去作は内容覚えてないけど…。この「ジェイソンボーン」もなんだかわからないうちに急に始まって、なんだかわからない間に終わってしまった。アクションに次ぐアクションで、ボーンの心情にじっくり寄り添うような隙間はほとんどない。最近はアクションのゴリ押しだけでは、満足できない自分がいる。アクション見たさの人には、それなりにおすすめですけど。それ以上のことは無いです。)

 

 

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映画「ヒロイン失格」の感想(ネタバレ)

2018.09.02 Sunday 邦画 ラブストーリー/恋愛モノ/青春

■映画「ヒロイン失格」の感想(ネタバレ)


■監督:英勉
■出演者:桐谷美玲 山崎賢人 坂口健太郎 福田彩乃 我妻三輪子 高橋メアリージュン 濱田マリ 竹内力


【映画「ヒロイン失格」のあらすじ】

同じ高校に通うはとりと利太は幼なじみ。小学生時代、はとりは、いじめられている利太を救ったことから、自分が利太にとってのヒロインだと信じ込み、友人の杏子からさっさと告白しろとせっつかれる。ある日、学食で地味な女生徒、未帆が不良生徒に絡まれているところを利太が助け、あっという間に未帆と利太はいい雰囲気に。はとりは利太を取り戻す作戦を実行するが大失敗。そんな彼女に学校一のモテ男子、廣祐が声を掛けて……。

WOWOWから引用

【映画「ヒロイン失格」の感想(ネタバレ)】 

 

 

幸田もも子の人気コミックを「高校デビュー」の英勉監督が桐谷美玲×山崎賢人共演で実写映画化したラブストーリー。

 

桐谷美玲が主演してたので見てみた。

 

こちらも原作は少女マンガということで、ジャンル的には、最近よくある男性像を過度に持ち上げたキラキラ演出が施された恋愛映画のひとつです。

 

ただ、ヒロインが直接、視聴者に問いかけるようなスタイル(カメラ目線や語りかけ?がある)が結構使われていたり、いわゆる正統派の映画というよりは、全体的にかなりコントチックな作風(演出)。

 

内容は、ヒロイン失格というタイトルからもわかるが、ヒロインにあえて王道ヒロイン要素をつけずに恋愛をさせてみたら…という恋愛作品としては結構挑戦的(変化球)な作品ではある。というか脚本家(原作者)が王道恋愛作品のお決まり設定を踏み台にして遊んでいるともいえる。

 

ちなみに、切り口として斬新ではあるが、ヒロインにヒロイン要素(脇役に取られる)がないので、ヒロインを一人のキャラクターとしてみると共感する部分があまりない。だって途中まで脇役設定になってるからしょうがないけど。

 

特に序盤は、ほとんど女優の桐谷美玲自身が持っている見た目の好感度でなんとか見れているような感じだ。というか大半がそうだけど。

 

またヒロインにヒロイン設定がつかないということを軸にコメディにしているが、そこの大事な?お笑い的な面白さは、積極的にコメディに振っている割りには、お笑いとしてみると笑ってしまうようなレベルではない。1箇所面白いところはあったけど。

 

それと、コメディに振った際に生じる、ヒロインが自分の存在を客観的に捉えすぎているため(脚本家目線の考えをしているため)、キャラクター自身にその場のリアル(真剣さ)さが出てない。これは登場人物全員に言えることだけど、彼らの抱えてる悩みがあんまり悩みに思えない。

 

状況としては、それぞれ一時的に悲しい状態にはなったりするけど、キャラクターに対する感情移入が弱いので、ぐっと心を掴まれるほど深く入っていけない。

 

そもそも、桐谷美玲演じる”はとり”は、幼馴染の本命の利太にフラれ傷心したのち、学校一のモテ男子の廣祐からのアプローチですぐに付き合い出してしまい(理由はどうあれ)、本当にこの映画のヒロインは失格だなと思う。ヒロインがこんな尻軽状態(設定)なので、この恋愛映画は一体誰に共感すればいいんだろうか…。

 

個人的には、この作品を見るなら、同じ山崎賢人が出演している「オオカミ少女と黒王子」の方をおすすめします。ヒロインの存在感(リアルさ)は、この桐谷美玲より二階堂ふみの方がある。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.2)

 

(まとめ:いろんな意味で本当にヒロインがヒロイン失格だと思う恋愛映画。むしろヒロインが実は尻軽というコメディならそれはさそれで描き方によっては面白さもあるのかもしれない。結局、幼馴染の利太だけは、一応王道のヒーロー設定(メインの彼氏役として相応しい)は保ってたように思う(最後まで安達に付き合う姿勢は共感がある)。ちなみにこの作品、内容は無いが、かき混ぜ役の学校一のモテ男子:廣祐のセリフというか、やってることや考えは、意外と王道恋愛作品の設定(この映画で言うところのメインカップルと脇役の安達さん)をディスっていて良かった。恋愛映画のメインカップルってのは、お互いは好き同士なのに、そのことに気づいていなかったり、グズったりしてることによって、その間に関わってきた周りの人間を平気で傷つけてたりしているので意外と悪いキャラなのかもしれない。それと内容とは全然関係ないが、この映画、学園ドラマなのにメインの出演者(俳優)が全員20代で現役の10代の学生が誰もいない。なんとなくリアルさがないと感じるのはそこだったのかもしれない。実は、コスプレ恋愛映画。)

 

 

アアー!

 

六角精児ぃ〜

 

-?

 

 

 

恋愛って理屈じゃないから

 

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映画「トータル・リコール(2012)」の感想(ネタバレ)

2018.08.21 Tuesday 洋画 アクション/SF

■映画「トータル・リコール(2012)」の感想(ネタバレ)


■監督:レン・ワイズマン
■出演者:コリン・ファレル ケイト・ベッキンセール ジェシカ・ビール ブライアン・クランストン ビル・ナイ


【映画「トータル・リコール(2012)」のあらすじ】

21世紀末の地球。科学戦争の結果、大部分が居住不可能となり、富裕層が暮らす“ブリテン連邦(UFB)”と、その支配下にある“コロニー”に分かれていた。コロニーに住むダグラスは続けざまに悪夢に悩まされ、いつも同じ場面で目が覚めていた。ある日彼は顧客に人工記憶を楽しませる“リコール社”を訪れ、怪しげな装置に座り、“諜報員”の記憶を希望する。彼の記憶が書き替えられようとした時、なぜか警官隊が突入してくる。

WOWOWから引用

【映画「トータル・リコール(2012)」の感想(ネタバレ)】 

 

 

ポールバーホーベン監督×アーノルド・シュワルツェネッガー主演の同名作品を「ダイ・ハード4.0」のレン・ワイズマン監督×コリンファレル主演で新たにリメイクしたSFアクション。

 

最近WOWOWで放送していて、そういえばリメイク版を見てなかったので見てみた。

 

ポールバーホーベン版のオリジナルの記憶が、最後に目玉が飛び出たり、シュワちゃんがおばさんに変装したり、ドリルでえぐったり等、ところどころあったグロテスクなハイライトシーン位しか覚えてないので、細かく比べられないが、リメイク版(2012)でも、オリジナルのシーンを意識したと思われるシーンも見られ、基本的にストーリー(流れ)も似ている(リメイク版だからそうだけど)。

 

舞台が火星から地球の話に変わっていることを除けば、それほど大きな変化は無いと思う。※一瞬、インセプション的な脳の中でのだまし合いみたいな変化があったけどあれはオリジナルでもあったかな…。

 

オリジナルが1990年の作品なのでリメイク版では、CG技術が発達したおかげで、世界観がほぼフルCGで構築できるようになったので、その辺は、世界観の自由度にあっと驚かされる。(オリジナルのシーンと比べて)

 

アクションの迫力やスピード感もかなり増している。でも、なぜかオリジナル版の方が、クオリティは低い(チープだが)のだが、作品としては説得力がある。人間がそこでちゃんと生活している感があると言えばいいか。オリジナルはスタイリッシュ過ぎて、どこか人間味が薄い。

 

リメイク版は、派手でアクションもすごいが、バタバタしている割にあんまり中身がない。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

 

(まとめ:駄作とまではいかないが、オリジナルと比べて作品総合力では劣っているリメイク版。最近あまり見てないが、敵役のケイト・ベッキンセールが結構頑張っていた。それ位かな。セリフは名言的なのが何個かある。)

 

 

 

本当の自分が何者か

 

皆 追い求めるが…

 

答えは過去でなく

 

現在にある

 

それが真実だ

 

-?

 

 

 

過去は主観的な概念にすぎん

 

我々にはそれが真実に見える

 

だが心は今を生きようとする

 

心の中に答えはある

 

-?

 

 

 

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映画「君の名は。」の感想(ネタバレ)

2018.08.18 Saturday アニメ/CGアニメ レビュー

■映画「君の名は。」の感想(ネタバレ)


■監督:新海誠
■出演者:神木隆之介 上白石萌音 長澤まさみ 市原悦子 成田凌 悠木碧 島崎信長 石川界人 谷花音


【映画「君の名は。」のあらすじ】

1000年ぶりとなるある彗星の来訪を1カ月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、町長である父親の選挙運動や家系の神社の古き風習が憂鬱で、都会への憧れを強くするが、自分が東京に住む男の子になる夢を見だす。一方、東京で暮らす男子高校生・瀧は、行ったこともない山奥の町で暮らす女子高校生になる夢を見だす。自分たちが夢の中で入れ替わっていることに気付いた2人は、互いへのメモで交流を始める。

WOWOWから引用

【映画「君の名は。」の感想(ネタバレ)】 

 

興行収入250億円突破し「千と千尋の神隠し」に次ぐ邦画史上第2位という記録的大ヒットとなった新海誠監督による長編アニメ。

 

WOWOWで去年の11月位?に「君の名は。」の初放送に合わせて新海誠監督特集で過去作品を一挙放送していたが、その録画分を今になって見てみた。

 

2016年の大ヒット作品ということで、見る前から期待値は上がるが、内容的には、アニメを超越するような映像の綺麗さとともに、彗星が日本に衝突し、ある地域が消滅してしまうという、なんとも言えない絶望的な世界観が悲しくもあり、でもそれがどこか気持ちが良かった(癒される)。

 

日本人だからなのか、ただ個人的な感覚なのかわからないが、世界の終わる瞬間、またはそれに準ずるような絶景。人間離れしたパワーが加わったモノ(景色)を目の前につきつけられると、なんとも言えない気分になる。

 

これは映像面の力だと思うが、宮崎駿の「もののけ姫」でもそんな感じを味わったが、日本的な緑の自然の中で描かれる、人間が作ったものまたは、人間自身を一瞬で破壊するような神々の力みたいなものに遭遇すると、そこに非常に惹かれる自分がいる。圧倒されるというか。

 

この映画は、その部分を見せてくれたという意味では、十分価値があるし、田舎の世界観が本当に綺麗だ。

 

ただ、必要以上の男女の恋愛的なやりとりや、RADWIMPSのゴリ押しと言わんばかりの音楽は、せっかくの新海誠の落ち着いたタッチの映像(世界観)を台無しにしているように思う。下手すると、RADWIMPSのMVのようにも見えなくもない。とてももったいない。

 

またRADWIMPSの歌詞が100%映画にシンクロしてる訳でもないので、非常にどっちつかずの中途半端感がある。

 

RADWIMPSの音楽を聞かせたいのか、アニメのストーリーを見せたいのか、一体どっちなんだ。

 

個人的に映画を見てる側としては、RADWIMPSの音楽が聞きたくて、このアニメを見てるわけではない。テーマソング(タイアップ)として1曲、2曲ならまだわかるが、結構な数の曲が劇中で使われている。

 

なんだそれだ。

 

新海誠がRADWIMPSがもしかしたら好きなのかもしれないが、だからと言って使いまくればいいという訳ではない。それは家で一人で聴いてくれ。

 

個人的に、この「君の名は。」の世界観に合う音楽は、アップテンポなロックとかではなく、宇多田ヒカルの「真夏の通り雨」のような曲の方が合う。それとRADWIMPSの音楽は、自己主張が強すぎだ。

 

 

評価 ★★★★☆ (星4つ)

 

(まとめ:ストーリーよりも前にやたら出てくるRADWIMPSの音楽が非常に邪魔な新海誠アニメ。この作品は結局これに尽きる。決してRADWIMPSの音楽自体が嫌いという訳ではないが、どうも序盤のテーマソングの入れ方やその他、ところどころで入る音楽の挿入の仕方などRADWIMPSのためにアニメを作ってるような感じがして、非常に見ていて気分が悪いというか、アニメ監督として、他人の音楽の世界観(歌詞付き歌)に頼り切っているその姿勢にプライドはないのかと思ってしまう。そもそも映画の序盤で映画とは全然関係ないバンドや歌手のタイアップ曲(挿入曲)を流して、そのノリで映画の本編(世界観)に入っていこうとするようなポップな映画はろくでもない(笑)これだけは間違いない。邦画にやたら多いけど。自分が映画監督なら、まずはそこの映画とは関係ない邪魔なタイアップ曲の排除から取り掛かりたい。)

 

 

君の名は、三葉

 

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海外ドラマ「シグナル/時空を超えた捜査線」の感想(ネタバレ)

2018.08.17 Friday 海外ドラマ

■海外ドラマ「シグナル/時空を超えた捜査線」の感想(ネタバレ)

 


■監督:-
■出演者:ペイトン・リスト ライリー・スミス デヴィン・ケリー メキ・ファイファー レニー・ジェイコブソン ダニエル・ボンジュール アンソニー・ルイヴィヴァー


【海外ドラマ「シグナル/時空を超えた捜査線」のあらすじ】

2016年10月21日。ニューヨーク市警に勤務するレイミー・サリヴァンは28歳の誕生日を迎える。その夜、母や恋人、友人たちとの誕生日パーティーを終えたレイミーは、ガレージにともる光に気付く。それは20年間動かなかった亡き父フランクのアマチュア無線機の明かりだった。さらに、無線機に近付くレイミーに話しかけてきた声は、1996年10月23日に潜入捜査中に殺害されるはずのフランクのものだった……。

WOWOWから引用

【海外ドラマ「シグナル/時空を超えた捜査線」の感想(ネタバレ)】 

 

 

2000年に公開されたジム・カヴィーゼル主演の映画『オーロラの彼方へ』をテレビドラマ化したという海外ドラマ。

 

細かい内容は忘れてしまったが、映画「オーロラの彼方へ」が結構感動したので、設定を引き継いだとされるこちらの海外ドラマ版も見てみた。

 

映画版と違い主人公がヒロイン(女性)で職業が消防士から警察官(刑事)に変わっていること以外は、過去に死んだはずの父親となぜか時空を超えて無線を通じて、奇跡的に連絡が取れるという映画「オーロラの彼方へ」の良設定は引き継がれている。

 

ちなみに過去の出来事を変えてしまうと、現在の状況にも急に反映され、さらに未来が変わってしまう部分も同じ。

 

こちらの海外ドラマ版では、過去のある時点で死ぬはずだった父親(現在では死んでいる)と無線を使い、未然に防いだことで、過去が変わり今度は、母親が連続殺人事件に巻き込まれて死んでしまうという不幸に見舞われる。

 

結局、現在では両親共々亡くなり一人となってしまった?(一時は父親も現在で生還していたときもあったが、よくわからないにうちに再び死んだことになる)娘のレイミー(ヒロイン)は、過去で生きている父親と無線を通じて、母親が亡くなってしまう原因となる連続殺人事件を解決すべく、お互いが過去と現在で捜査情報を共有しつつ犯人逮捕へと奮闘するというもの。

 

この作品、1話目ですでに死んだ父親と無線で話が出来た瞬間にある種の感動と達成感がある。当たり前だが、死んでしまった親愛なる人と話せたなら、それだけで十分である。

 

ただ、物語はそこからスタートするのだが、この最初の感動をなかなか超えられない。

 

このドラマでの盛り上がりポイント(サクセス)は、最終的に過去を修正し、レイミー(娘)が現在では死んでしまっている父親と、過去を変えたことでのちに殺人事件(ナイチンゲール事件)に巻き込まれ死んでしまう母親の二人を救出し、再び現在で再会すること。そのほか、婚約者との関係を取り戻す等もあるが、ま〜一番の目的は両親になる。

 

しかし、映画版では2時間ほどで話がすべて完結するが、このドラマは全13話(1話45〜50分×13話)ある。

 

はっきり言ってしまうと、最初の無線で死んだ父親と話せた時の感動から、すべての事件を解決して、再び現在で両親たちと再会するまでの話の過程がとにかく長い。これに尽きる。

 

当初は、過去が変わると、現在もそれに応じて大きく変化して、これまでの設定が大幅に変わっていって面白かったが、話が進むと、その変化の度合いが限られていき、最初ほどのパラレル変化に対する振り幅がなくなってしまう。

 

そもそも、過去で殉職してしまう父親と現在で再会することだけに目的を絞れば、話もシンプルで良かったのだが、過去を変えたことで今度は母親が連続殺人事件に巻き込まれ死んでしまうという新たなくだりを盛り込んだのは、ただ、ストーリーが複雑になっただけであんまり必要なかったように思う。

 

母親は、設定上では、途中から死んでしまうことになるが、過去を変えるまでは娘とずっと一緒に暮らしていた訳で、ずっと死んだままになっている父親との念願の再会と比べると感動はやや弱くなる。見てるこちら側の心情として。

 

両親を取り戻すために、ドラマの物語が進んでいくのだが、そこには連続殺人事件(ナイチンゲール事件)と父親フランクを嵌めた同僚スタンの汚職?事件なども絡んでくるのだが、大きく分けてこの二つの事件(関連事件も含むが)だけで、全13話というハーフシーズン(海外ドラマの1シーズン24話として)引っ張ってるのだが、この事件の吸引力が意外と弱い。

 

プリズンブレイク的なCM毎(15分に1度位)に小ハプニングを用意するような演出であれば、スラスラと続けて見ていけるのだが、序盤のみ展開にスピード感と勢いがあったが、2話、3話と進んでいくと、展開が固定されてきて、タイムリミット感も無くなると、普通の1話完結の刑事ドラマとそれほど変わらないドラマになっていく。話が落ち着きすぎ。

 

結局、最後には、広げた風呂敷を閉じる作業もあるので、あまりにもコロコロ設定を変えすぎてしまうと、のちのち辻褄が合わなくなり、元通りに戻すことが出来ない恐れもあると思うが、せっかくの過去を変えられる設定がそれほど上手く機能していたとはいえない。

 

連続殺人事件のほかに、同僚スタンの悪事や、レイミーと同じように過去(未来?)と話せる研究者(犯罪者)が出てきたりしたが、そっちの話は、思っていたほど伸びずにほとんど不発で終わってしまった。同僚のスタンがもっといろいろ関わっていると思ったが、意外と何もなく普通だった。

 

この作品は、終盤こそ緊張感が戻り、両親と再会した感動を得るに至ったが、全13話(約45〜50分×13話)と長く付き合って得られた感動とそれまでに掛かった時間で割ってみると、あまり効率のよいものではない。

 

せめて全6話位のサイズ感でまとめてくれれば、もっとテンポ良く見れたと思う。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

 

(まとめ:タイムトラベル?設定(過去を変えられる)を用いてるが、意外と普通の刑事モノドラマ。こういう過去を変えられる設定の話は、13話などの長いドラマにはあまり向かないのかなと思う。(※もともとの脚本が弱いのかもしれないが)欲しいオチ(ヒロインが変えたい未来)は、最初から視聴者はわかってる訳で、後はそこに紆余曲折してどうたどり着くかの行き方の話であるが、過去を変えたことで母親まで巻き込んでしまったところにちょっと設定を欲張ってしまった気がする。いくら過去を変えても父親は死んでしまうというシンプル設定で突き進んでくれた方が、最後にようやく再会した時の感動がもっと大きかったと思う。この作品、結構序盤で、過去を修正したことで、現在で父親と再会できてしまったり(もう父親と会えちゃうの?)、大きな感動に対するもったいぶりが足らない。そんなことがありながら、今度は母親が死んだといわれても、話の質がどんどん軽くなっていくだけ。結局、過去を変えれば母親も元通りになると思えば、その状態すら一時的な状態に思えてしまう。父親の場合は、数十年死んでいた事実がある訳で、母親の場合とちょっと事情が違う。なんとなく設定を連発し過ぎかな。)

 

 

 

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