映画「永遠の831」の感想(ネタバレ)

 


■監督:神山健治
■出演:斉藤壮馬 M・A・O 興津和幸 日笠陽子 大塚明夫 粟津貴嗣 近藤孝行 岩崎諒太 山下誠一郎 五十嵐麗

 

映画「永遠の831」のあらすじ

 

“未曾有の大災厄”により世界中が混迷を極める現代。東京で新聞奨学生として暮らす青年・スズシロウは、誰にも言えない秘密を抱えていた。高校3年の夏に起こったある事件をきっかけとして、自分の意志とは無関係に周囲の時間を止められるようになってしまったのだ。そんなある日、スズシロウは初めてその秘密を分かち合える相手と出会う。自分と同じく、心に傷を負い、時間が止められるようになってしまった少女・なずな。彼女が異母兄の芹によって犯罪に利用されていることを知ったスズシロウは、衝動的に手を差し伸べる。「君、ボクと一緒に逃げよう!」止まってしまった時間を、2人は再び動かすことができるのか。

WOWOWから引用

 

【映画「永遠の831」の感想(ネタバレ)】

 

「攻殻機動隊 S.A.C.」「東のエデン」シリーズの神山健治が監督・脚本を兼ねたという長編アニメ。

 

現在映画館で公開中の劇場アニメがWOWOWで放送してたので見てみた。

 

内容は、時間を止められる男が、テロリストの陰謀に巻き込まれていくという話。

 

一応、物語はフィクションとされているが、このアニメの中で語られている世界(東京)というのは、現在の日本である。

 

しかも、アニメという体裁を取りながらも、現在の日本の社会システム(政治)については、真実(現実)を一切隠さず、本音(自分の見解とも一致する)でしっかり描いてるところはなかなかすごい。テレビでは描けないネット時代の真面な人の解釈である。

 

たぶんWOWOWが多く出資してるからだと思うが、普通に大手のスポンサーがついてる映画作品ではたぶんここまでの内容は無理だと思う。

 

個人的に、この物語の中で人材派遣会社の社長?だかが誘拐される話が出てくるが、たぶん現実では、竹●平蔵のことじゃないかと思う。女性総理は、将来的な高●早苗がモデルなのかと思うが、立ち位置は合ってるが、キャラクターは別の人っぽい。

 

とりあえず、竹●平蔵というキーワードにすぐ反応できる人(嫌いな人)なら、この映画は見といて損のない内容である。

 

半グレらが集まった反政府機関(テロリストら)が腐敗した役立たずの日本政府に鉄槌を喰らわす的な内容が入っているので、今の政府に不満が溜まってる人は、見てて多少ストレス発散になる(笑)

 

ちなみに、政治的な部分での話は良いのだが、ラストのオチがイマイチなのがもったいない。

 

せっかく真実をベースに描いてるのに、最後がなんとなくふわっとした終わり方になっていて、印象が薄い。

 

特に、主人公とは別にいた時間を止められる女子高生の存在が、青春や恋愛という安易なテーマに戻ってしまい、もっと描いて欲しい本質から逸れてしまったようなそんな気がします。やはり映画の限界かな。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.4)

 

(まとめ:珍しく日本の社会システムの構造の真実をしっかり描いているアニメ。この部分だけでも見ることをおすすめします。日本国民の3割でもこういう日本の現状があることを共通認識として持っていれば、もう少しマシな日本はなるでしょう。最近は、いいかげん気づいた人も増えてきて、良くなりそうな兆候(話)はあるけど、現実は、変わりそうで本丸(緊縮財政)は一向に変わってないか、むしろずるずると悪くなっているだけとも言える。個人的には、希望は持ちつつも半分あきらめている。)

 

 

 

 

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■アニメ「100万の命の上に俺は立っている 第2シーズン」(13話〜24話)の感想(ネタバレ)

 


■監督:羽原久美子
■出演者(声優):上村祐翔 久保田梨沙 和氣あず未 小市眞琴 豊永利行 竹達彩奈 悠木碧 三木眞一郎 他


【アニメ「100万の命の上に俺は立っている 第2シーズン」のあらすじ】

合理的で単独行動が好きな中学3年生の四谷友助はある日、ゲームじみた異世界に転送された。既に転送されていたクラスメートの新堂衣宇、箱崎紅末とともに3人目のプレーヤーとなった彼は、命を懸けたクエストに挑む。感情論を排してすべての要素をフラットに、時には仲間の命すら駒として扱う冷酷な四谷。襲い来る魔物、厄介な事件、そして暗躍する強敵からパーティーの全滅を防ぎ、このゲームをクリアすることができるのか?

WOWOWから引用

【アニメ「100万の命の上に俺は立っている 第2シーズン」(13話〜24話)の感想(ネタバレ)】

 

 

山川直輝原作、奈央晃徳作画の「別冊少年マガジン」にて連載中の同名漫画をテレビアニメ化した第2シーズン。

 

今年の1月にファーストシーズン(1話-12話)を見て面白かったので、7月から新たに放送された第2シーズンの放送終了を待って見てみた。

 

第2シーズン開始前の予告編では、今度の舞台は宇宙とか言っていたような気がしたが、13話-24話まで見た感じでは、無重力になってるような部分は無かった。このアニメは、本編以外の情報は、かなり適当(ギャグ)なんだと後になって気づいた。

 

さて、今回から、主人公+女3人のこれまでの同級生パ−ティーに加え、各クエスト毎に1人ずつメンバーが追加され、最終的には、6人のパーティーになる。

 

また、第2シーズンでは、二つのクエストに参加することになるが、内容的には、ドラゴンビショップが紛れ込んでいた後半の話がストーリー的にもシリアスさがあり、”100万〜”ならではの残酷な要素も入っていて、かなり盛り上がる。

 

一方で、前半のクエストは、ギャグコメディに力を入れ過ぎてる部分があり、物語に緊張感が足りない。

 

この作品を見てて、初めて、”あれ?”って思うほど、退屈感を感じた。

 

この”100万の命の上に俺は立っている”は、キャラクター含め、コメディ的な要素が結構入っていて、これが、”100万〜”の世界観でもあり、良さ(オリジナリティ)の一つでもあると思うが、物語を忘れ、そこ(お笑い)ばかりやり過ぎると、話そのものに説得力が無くなって、なんかどうでもよい話になってしまう。

 

この作品は、ギャグ要素(パロディ?)はありつつも、個人的には、やはり一番の見どころは、物語(設定)の展開であったり、中身の良さである。

 

あえて後半のクエストを評価するのは、その部分(シリアス)に特化してるからである。

 

現状、完結しておらず、第3シーズンの告知は無かったが、仮に作られるのであれば、出来るだけギャグは控えめにしてもらいたいと思う。特に歌モノのボケはいらないかな(笑)

 

話は変わるが、この作品でメガネ女子役(時舘由香)の声を担当してる声優(小市眞琴)が、YOUTUBEチャンネルでゲーム実況してる動画を見つけたのだが、ゲーム実況をしてる声が、このアニメの役柄:時舘由香の声ほぼそのままであった。

 

普通、声優でも役柄によって、声色を変えたり、実際の声と別の異なる声を出してることがあるが、この人はどうやらこの”100万”〜の役柄は、ほぼ地声で演じていたようだ。

 

そのためなのか、彼女のゲーム実況を聞いてると、アニメから時舘由香が飛び出てきて、現実に存在しているような、不思議な感覚を味わった。100万〜を見た人は一度聞いてみると、その意味が分かると思う。

 

それと、箱崎紅末の声を担当している和氣あず未に関しては、箱崎紅末の美少女感に声優本人のビジュアルが全然負けてない。

 

昔は、声優が表舞台に出てくると、大抵がっかりしていたが、今は、がっかりしないんですね。

 

頼むから、がっかりさせてくれよ(笑)

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.8)

 

(まとめ:見始めれば、それなりに面白い第2シーズン。第1シーズンに比べると、物語としての哲学的な意味だったり、本質的な衝撃度は無くなってしまったが、ドラゴンビショップの出現やニューエデン?の話など、普通にサスペンスだったり、冒険ファンタジーとして、良く出来ている。すでにWOWOWでの放送は終わってしまったが、ネット経由のオンデマンドならいつでも見れるので、1話から見たい人は、そちらからどうぞ。)

 

>>100万の命の上に俺は立っている

 

 

 

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