映画「ドッペルゲンガー」の感想(ネタバレ)

  • 2012.04.30 Monday
  • 22:33
■映画「ドッペルゲンガー」の感想(ネタバレ)




■監督:黒沢清
■出演者:役所広司 永作博美 ユースケ・サンタマリア 柄本明 ダンカン 戸田昌宏

WOWOWで放送していた映画「ドッペルゲンガー」を鑑賞。

【映画「ドッペルゲンガー」のあらすじ】

医療機器メーカーの研究者として、目下、人工人体の開発に取り組んでいる早崎道夫。けれども、最近の彼はスランプに陥ってなかなかその計画がうまく捗らず、ストレスを募らせていた。そんなある日、早崎の前に、自らの分身たるドッペルゲンガーが出現。外見は早崎と瓜二つだが、性格は、内気で真面目な彼とまるで正反対のその分身は、早崎を巧みにそそのかして計画の促進に協力する一方、次第に勝手な暴走を始めて…。

※WOWOWから引用

【映画「ドッペルゲンガー」の感想(ネタバレ)】


LOFT ロフト」「回路」の黒沢清監督が役所広司を主演に迎えたホラーコメディ。

物語は、スランプに陥った研究者が自分と瓜二つの外見と相反する性格を持つドッペルゲンガーが現れたことで、人生観が狂っていく様を描いた話。

ドッペルゲンガー”という都市伝説のようなテーマを扱った作品で、潜在的なホラー要素は持っているが、”ドッペルゲンガー”=”怖い”と思うのは、ドッペルゲンガーが初登場した開始30分位までで、その後は、ドッペルゲンガーが普通に主人公の家に居座りだしたことで、恐怖感は徐々に薄れていく。

はじめのドッペルゲンガーの登場シーンは、前回見た「回路」のような不気味な怖さがあったが、それも最初だけで、本人よりも明るい性格のドッペルゲンガーと本人のやりとりを見ていると、ホラーというより単純にシュールなコメディだ。

そして、終盤は、ノーベル賞モノの人口人体の研究が完成したことで仲間内によるロボット(権利)の争奪戦を繰り広げるという、映画の入り口と出口が全く異なる、予想外な作品になっている。


評価 ★★★☆☆ (星3.2)

(この映画は、”ドッペルゲンガー”というテーマを使った異色コメディ。最後は好き邦題散らかしていて、ロードムービーの最後みたいな変わったオチになっている。主演は役所広司だが、自由奔放なドッペルゲンガーと神経質な本人の二人を演じ分けているが、演技は上手い。軽く狂気じみた演技をするが、その感じが韓国俳優のチェミンシクに見える。ちなみに逆も同じ。二人のバサバサの髪の毛の質感が似ている。)


います…家に今でも

小説書いてます

-永井


全部オレの責任に

なるんだからな〜


-早崎


役所広司/ドッペルゲンガー


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映画「回路」の感想(ネタバレ)

  • 2012.03.05 Monday
  • 22:42
■映画「回路」の感想(ネタバレ)




■監督:黒沢清
■出演者:加藤晴彦 麻生久美子 小雪 有坂来瞳 松尾政寿 武田真治 哀川翔 役所広司

WOWOWで放送していた映画「回路」を鑑賞。

【映画「回路」のあらすじ】

園芸店で働くミチは、無断欠勤した同僚の男性の家を訪ねるが、部屋にいた男性は一見普段と変わりないように見えながら、ミチが目を離した一瞬の隙に首を吊って自殺してしまう。やがて彼女の周囲の人間は次々と姿を消していき……。一方、大学生の亮介はインターネットを見ているうち、奇妙なサイトにたどり着く。不気味な物を感じた彼はあわてて接続を切り、情報処理センターで知り合った女子学生の春江に相談を持ちかけるが……。

※WOWOWから引用

【映画「回路」の感想(ネタバレ)】


カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞した「LOFT ロフト」の黒沢清監督のホラー作品。

物語は、職場仲間や友人、家族が伝染のように謎の死を遂げていく異常な状況の中で唯一生き残っていた女性の話。

前回の「ロフト」に続き、黒沢清作品の二作目にあたるが、こちらの方がホラーとして、ビジュアル、心理的に怖い。特にラストの黒い霊がカメラに近寄ってくるシーンはなかなかの怖さだ。部屋を真っ暗で見よう。影がテレビから出てきそうな、そこにいるかのような感覚がある。

ちなみに、霊(死者)も物質で、普通なら別の世界(霊界)にいるが、その霊界の箱も限界があり、制限を超えると、こちらの生きた世界に霊が飛び出てくるというのが、この”回路”の大まかな話になる。

フィクションであるが、理論的にも説明があり、意外と良く出てきている脚本だと思う。人が自殺した(死ぬ)と、その場所に黒い染みが残り、霊はそこに閉じ込められてしまったように、その場所にずっと残っているという設定だ。

死んだら””ではなく、死は”永遠の孤独”というのがテーマにあり、想像すると心理的にも結構怖い。この映画を見ると余計死にたくないと感じる。



評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(この作品は、カンヌ国際映画祭で批評家連盟賞という賞を取っただけあって、見た後にいろいろと考えさせられる良く出来たホラー映画。個人的に前回見た「ロフト」よりも全然良い。ラストでは、異常事態により飛行機の墜落シーンまであり、ニコラスケイジ主演の映画「ノウイング」の1シーンを髣髴し結構ビックリ。ある町のひとつの出来事レベルではなく、世界規模の話に広がる絶望感は海外ドラマ「LOST」の雰囲気も感じる。テンポが遅いのでやや退屈に感じるときもあるが、ホラー、ストーリー含め内容は良く出来ている。)


人を助けようとして

良かれと思って掛けた言葉が

結局いつもより深く相手を

傷つけることになるよね

そのことで自分もまた傷つくし

コミュニケーションって

そういうものじゃない

どうしたらいい

私ならたぶん何もしないな


-園芸店の社長


本当は繋がっていないよ

人間なんて

コンピューターの点と同じ

一人ひとりバラバラに生きてる

そんな感じするな


-春江



死んでもずっと一人だったら

どうする?


-春江


結局人間も幽霊も同じ

生きてようが死んでようが


-春江


永遠に生きたいの?

それって楽しい?


-春江



長い

死は永遠の

孤独だった

-幽霊


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映画「パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT」の感想(ネタバレ)

  • 2012.02.03 Friday
  • 15:17
■映画「パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT」の感想(ネタバレ)




■監督:長江俊和
■出演者:中村蒼 青山倫子 吉谷彩子 鯨井康介 守永真彩 山田登是 津村和幸

WOWOWで放送していた映画「パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT」を鑑賞。

【映画「パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT」のあらすじ】

東京。閑静な住宅街に暮らす山野家に、旅先のアメリカから長女の春花が帰国してくる。彼女は現地で事故に遭い、しばらく車いす生活を余儀なくされることになったのだ。やがて父親が長期出張に旅立ち、姉の世話は大学浪人中の弟・幸一に任されることになった。そんなある朝、春花はベッド脇にあるはずの車いすが窓際に移動していることに気づく。姉に疑われた幸一は、潔白を証明しようと夜通しビデオカメラを回すのだが……。

※WOWOWから引用

【映画「パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT」の感想(ネタバレ)】


1万5000ドルという超低予算で製作しながらも1億ドルを超える大ヒットを記録した大ヒットホラー映画「パラノーマル・アクティビティ」の日本版続編にあたるホラー映画。

物語は、アメリカ旅行中に事故に遭い両足骨折して帰国した女性に降りかかる不可思議な現象を追った話。

前作「パラノーマルアクティビティ」で夫を殺害後、行方不明になっていたケイティと偶然旅行先で事故を起こしたという女性が、ケイティの怨念を受け継いでしまい、あの悪夢が日本でも引き起こされるという、ストーリー的には前作の内容を引き継ぐ形だが、ホラーの部分では、呪怨やリングを感じさせるジャパニーズホラー要素も少し入っている。

その他は手法含め、単純に舞台が日本に置き換わっているだけだが、日本語、日本家屋と親しみのあるものに変わっていることで、前作よりも日本人ならではの身近に感じる恐怖は倍増している。

ちなみに、アメリカ版ではそれほど気にならなかったが、日本版では寝てるところをカメラで撮影することに対し、姉が結構な拒否感があり、それが原因で姉弟がケンカしたりと、ホラー以外のところの会話が若干面白い。

それと、なんとなくだが、手持ちカメラでプライベートを撮影しているためか、ホラー映画というよりも素人撮りのアダルトビデオの印象もあり(※原因は姉が艶っぽい)、撮影の方向が違えば、エロに傾きそうな勢いもある。

その理由として、カメラを撮るな、撮らせてくれの姉弟のやりとりがちょっといやらしく感じるからだろう。姉役の青山倫子も細身で美人だし。

前作に比べると、ストーリーの進め方は怪奇現象に好奇心旺盛でやや早い。日本ならではの”お祓い”含め、恐怖がじわじわくる感じは出ている。


評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(ラストは、前作でもあったお決まりのビデオカメラに人間がぶっ飛んでくる脅かしがある。物音がしたり、物が動いたりといろいろなポルターガイスト現象が起こるが、結局は、人間が狂って襲い掛かってくるのが一番怖かったりする。こちらも夜中に真っ暗にしてみるとちょうど良い怖さだ。姉が狂い始めてからの動きは、どことなく髪の毛が長いせいもあり、リングの貞子を髣髴する。出演キャストの少なさの割りにエンドロールのスタッフの多さにビックリする映画。)


一回だけ!

-幸一



一回って約束したじゃん

-春花



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映画「LOFT ロフト」の感想(ネタバレ)

  • 2012.01.16 Monday
  • 15:02
■映画「LOFT ロフト」の感想(ネタバレ)




■監督:黒沢清
■出演者:中谷美紀 豊川悦司 西島秀俊 安達祐実 鈴木砂羽 加藤晴彦 大杉漣

WOWOWで放送していた映画「LOFT ロフト」を鑑賞。

【映画「LOFT ロフト」のあらすじ】

近頃スランプ気味で新作の執筆がなかなか捗らない女性作家の春名礼子。担当編集者の木島に勧められ、郊外の古い洋館に引っ越した彼女は、ある晩、ひとりの男がシーツに包んだ謎の物体を向かいの建物に運び入れる様子を目撃。男の正体は、吉岡という名の大学教授で、かつて彼の率いる研究グループが、とある沼から1000年前のミイラを発見したことを礼子は知る。そう、謎の物体は、吉岡が大学から無断で持ち出したミイラだった!

※WOWOWから引用

【映画「LOFT ロフト」の感想(ネタバレ)】

「回路 Pulse」の黒沢清監督が中谷美紀×豊川悦司を迎えて描いたサスペンスホラー。

物語は、郊外に引っ越した先で知り合ったミイラを発見した考古学者に興味を持った女性作家に降りかかる奇怪な出来事を描いた話。

暗くジメジメとした不気味な空気感と主演の中谷美紀の美人さが印象に残った作品だが、物語に関しては、殺人事件の話とミイラの話が出てくるが、ラストまで見てもこの映画の意図はよくわからない。

単純にホラー作品として怖いかといわれると、ミイラの目が埋まっった仮面のような顔は怖いが、呪怨のように脅かしの怖さに特化しているわけでもないので、怖さはそれほどない。

最終的には、春名(中谷美紀)と吉岡(豊川悦司)の二人が恋愛に発展し、物語が物語なら駆け落ちする位の強い愛情を見せるが、どこでそんなに好きになったのか全く伝わってこないので、感情移入はできない。

亜矢(安達裕実)は殺された女性作家で、あるときは幽霊として出てきたり、またある時は殺される以前の物語として登場したりするが、唐突に時間軸が変わるので死んでるのか生きてるのかよくわからない。

全体的に夢オチ(幻覚)のような話で、どこまでが現実という区別はかなり曖昧で、キャラの実体も微妙だ。

木島(西島秀俊)の手により殺された亜矢は、木島の手により一度地面に埋葬されるが、のちに春名と吉岡がその場所を掘り起こしてみると、地中にはおらず、実は吉岡が担いで湖に運んで沈めていたことがわかる。

しかし、ラスト。二人は、湖に行き亜矢の死体を入れたという棺桶を湖から引きあげるが、棺を開いてみてもそこに亜矢の死体はなく、すべて吉岡の幻覚な話だったと二人は安心するが…つかの間、吉岡が足を滑らし?湖に落ちるとその勢いで、別の鎖が回り出し、鎖につながれた亜矢の死体が湖から現れる。現実に亜矢は沈められていたのだ。

春名と引き上げられた亜矢の腐乱死体のショットを最後にエンドロールを迎える。

すべて現実に起きていることなのか、それとも春名の書いた幻想(小説)の話なのか真相は不明だ。春名が冒頭に吐いた黒いドロの真相も謎。


評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(なんとなく深さは感じられるが、一度見ただけでは何がしたいのか、どこに行きたいのか全くよくわからない映画。中谷美紀が美人だということだけはよくわかる。ホラー映画のヒロインは、ホラーのドキドキ感と恋愛のドキドキ感を脳が混同し、実体以上によりヒロインが魅力的に見える感じがする。真面目な作品だけどセリフや設定が雑に感じる。吉岡にミイラを預かってくれと突然来られてそれをすっと受け入れる春名(ヒロイン)の寛容さはすごい。自分にはできない。そういう意味ではこの「ロフト」の映画的ではない会話は怖い。)


右にも死体、左にも死体

どこもかしこも死体だらけだ


-吉岡



ほら見てこれが現実

-春名



少しの間預かってほしい物が

あるんです…

ミイラを


-吉岡



動くんなら最初から動け!

-吉岡


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