映画「人魚の眠る家」の感想(ネタバレ)

2019.11.01 Friday 邦画 サスペンス/ミステリー/スリラー

■映画「人魚の眠る家」の感想(ネタバレ)


■監督:堤幸彦
■出演:篠原涼子 西島秀俊 坂口健太郎 川栄李奈 山口紗弥加 田中哲司 田中泯 松坂慶子


【映画「人魚の眠る家」のあらすじ】

離婚寸前の薫子と和昌のもとに、祖母やいとこらとプールに行った娘の瑞穂が溺れて意識を失い、病院に運ばれたとの連絡が入る。薫子と和昌は病院に駆け付け、担当医から瑞穂を臓器移植のドナーにしないかと提案されるが薫子は拒否し、瑞穂を自宅に連れ帰る。やがて和昌が働くIT企業に勤める星野の研究が、瑞穂を生かす手助けになりそうだと考えた和昌と薫子は星野を呼び、彼に瑞穂を託す。やがて瑞穂の体に変化が表われるが……。

WOWOWから引用

【映画「人魚の眠る家」の感想(ネタバレ)】 

 

 

東野圭吾の同名小説を篠原涼子主演で映画化したミステリー。

 

また新たな東野圭吾作品を見つけたので見てみた。

 

東野圭吾作品を何本か見ていて思うのは、基本的に社会問題や最先端の科学(医学)の分野で新たに作者が知りえたことなどをヒントにして、そこからを物語を作っている。

 

少し前に見た「ダイイングアイ」(死ぬ瞬間の瞳(怨念))しかり、「片想い」(ジェンダー)しかり、この「人魚の眠る家」しかり。

 

何かしら、テーマの中で言いたいことがある。

 

ただの男女の恋愛だけとか、日常的な人間関係だけとか、特にそこに専門性がないような単純な作品みたいなのはない。何かしら知識自慢的な要素が入っている。

 

ちなみにこの「人魚の眠る家」で言えば、医学的な意味での人間の死と人としての死とは何か?について、脳死と心臓死をテーマにしている。

 

個人的に、その中で、一番気になったのが、医学的に死亡と判断される(脳死状態の人間(でも心臓は動いてる))を殺したら、法律上、殺人罪になるのか?といった問いかけ。

 

日本では、臓器移植をしない場合、人の死を、脳死と心臓死のどちらか一方によって、親族?の同意によって、死亡判定が選べるという二択システムが採用されているらしい。脳死の時点で死亡と判断しても良いし(臓器移植に同意なら脳死判定後、すぐに臓器移植を始める)、まだ生きてて欲しいと思えば、脳死状態のまま心臓死まで植物人間状態で強引に生かすことも出来る。

 

他の国は、脳死によってとか、あらかじめ決められた方法によって、どちらか一方のみを満たした時点で、自動的に決まるらしいのだが、日本だけは違うようだ。※詳しくは作品で。

 

個人的に、この作品で一番気になった部分は、上記の殺人罪のところ。

 

しかし、実際に症例がなかったからなのか、その答えはあきらかになることはなく、エンディングを迎えてしまう。

 

東野圭吾自身が、この作品を書く上で、たぶん気になっていたことだと思うのだが、やっぱりファンタジーではないので、適当なことは書けない(書いてはまずい)と判断したのか、そこの先に答えは用意されていない。

 

警察まで呼んで散々そこのテーマを盛り上げていたので、じゃあなんでそこ盛り上げたんだよというツッコミは、どうしても入れたくなってしまう。答え用意してないところを無理に持ち上げてた訳だから。

 

さらに言うと、そっちの答えが行き止まりだったので(倫理的に良くないと判断。親が娘を殺すのはさすがにね)、突如として、従姉妹が溺死(脳死に至る)事故の当時の話を上乗せするようにカミングアウトしてきたが、個人的には、そこの話はまるでいらなかったというか、むしろ邪魔にさえ思った。 従姉妹、でしゃばらなくて良い(笑)

 

結局、いろいろあって、話としては、よくある臓器移植家族のその後の感動系エピソードに収まった。

 

個人的には、最後まで攻め切って欲しかった。母親が娘を殺めて刑務所に入っていたある種、不幸だが、法律上、娘は死んでいなかったという幸福な?ラストの方が、もっと法律その他、人の死について、いろいろと考えさせられたかなと思う。

 

世界観が一部ちょっとホラーチックに描いてたので、このわかりやすい感動系ラストは、拍子抜けというか、安易な着地に思える。

 

脳死と心臓死で言えば、どちらにしても結局のところ医学上、ある種、奇跡が起きないと、意識が戻るまたは生き返るという復活(回復)はありえない訳で、そうなると、脳死といえど、心臓死にしても、前提として、意識が戻ったり、生き返ったりした際には必ず、その人の肉体という入れ物が常に、正常な状態で保存、または保持されていなければならない。この作品では主にそこに拘っている。

 

そういう前提で言えば、結局のところ、人間の死とは、肉体の死に限っての話なのか。

 

例えば、「キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー」に出てきた博士のような、博士の脳のデータ(性格や記憶)だけをパソコンに残して、肉体は無いけど、電気的には、パソコン上で意識があり、会話も普通に出来る状態というのは、人の死ではないのか。

 

結局のところ、体に触れるとか、声が聞こえる、目で容姿がすぐに見えるとか、なんらかの情報で五感にすぐにアクセスできる状態であればあるほど、その人が生きている(死んでいない)と実感している。情報量の多さがよりリアリティに繋がる。

 

でも海外に住んでいて、実際に会ってはいないが、電話で時々話せれる状態でもまあいいわけだ。こういう場合は、見た目としての肉体の必要性は特に関係ない。そもそも、同じ家にいたとしても、部屋で区切っていれば、目の前に一緒にいない場合も多い。一日中家にいたら、外の空間が本当に同時に存在してるのかどうかも疑わしい。一応あるけど。

 

ある種、死とは、なんであれ、自分が気が向いたときにすぐにその人にアクセス出来ない状態(新たな個人情報がもらえなくなる)、それが永遠に持続するようになった瞬間ともいえる。記憶か物理的かは、長くなるので、この際置いておいて。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.4)

 

(まとめ:奇抜なアイデアを無難なまとめで中途半端にしてしまった東野圭吾ミステリー作品。この映画を見ても分かるが、なかなかこんな娘をあやつり人形みたいな状態にして、生かしている人は少ないだろう。母親は至って真面目だが、他人事としてみてると、ある種、気持ち悪さとともに、どこかコメディにすら見えてくる。たけし軍団の誰かの両親(父親だったか母親だったか)が亡くなった時に、軍団員たちが酒に酔った勢いで両親の遺体を動かして遊んでいたという笑い話?があったが、その狂気?さを思い出した。老人と子供はまた違うけど。)

 

 

 

日本では

 

臓器移植をしない場合は

 

心臓死を持って

 

死とするとされているんです

 

-?

 

 

 

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連続ドラマW「石の繭 殺人分析班」の感想(ネタバレ)

2019.10.27 Sunday WOWOW ドラマ

■連続ドラマW「石の繭 殺人分析班」の感想(ネタバレ)


■監督:内片輝
■出演者:木村文乃 青木崇高 渡辺いっけい 平岳大 北見敏之 小柳友 古川雄輝 神野三鈴 段田安則 仲村トオル 他


【連続ドラマW「石の繭 殺人分析班」のあらすじ】

刑事だった父の後を継ぎ、警視庁捜査一課十一係の刑事となった如月塔子(木村文乃)。ある日、廃ビルの地下室で、床にセメントで塗り込まれた死体が発見される。現場に残された唯一の遺留品から、死体に類似した「犠牲者の型取り」といわれる石膏像にたどり着く。捜査会議が始まる中、“トレミー”と名乗る犯人から電話が入り塔子が交渉相手となることに。トレミーは、殺人に関するヒントを提示しながら警察を挑発していく……。

WOWOWから引用

【連続ドラマW「石の繭 殺人分析班」の感想(ネタバレ)】 

 

 

麻見和史の同名小説をWOWOWでドラマ化したサスペンス。

 

木村文乃が主演してたので見てみた。

 

作品と全然関係ないが、木村文乃の自然体の美人さ(顔が整ってる度)は尋常じゃない。…と昨今常に思っている。深田恭子の衰えなさも同じく。

 

さて、作品のほうだが、平たく言うと、新人女刑事がトレミーと名乗る連続殺人犯に挑むという話。(全5話)

 

ある過去の特定の事件をそのまま忠実に描写するような(何かのヒントは得てるかもしれないが)作品ではないためなのか、監督や演出が違うのもあり、WOWOW刑事作品特有(石つぶて)のような重厚さや堅苦しさはない、比較的ライトな刑事ドラマ作風。

 

木村文乃が主演してることで(弱弱しい役柄の印象もあって)よく言えば世界観が中和され、悪く言うと軽くなり台無しにしてるのかもしれないが(もっと別の女優だったらもう少し締まった気もするが)、作品自体も、実際の刑事に演技を寄せてるよりかは、いわゆる刑事ドラマで見るような刑事像のドラマ演出。

 

見始めれば、連続殺人事件自体にそれなりにテンポがあるし、謎もあるので、普通に見ていけるが、どうしようもなく、次が見たくなるほど、話に共感するほどの吸引力は無い。

 

なにぶん、主演の木村文乃の役柄に対しての共感度が弱く(美人だけどそれ以上の何かが感じにくい)、それに加えて、刑事の才能があるのかないのか、かなり中途半端な設定や性格なのも大きい。実際の刑事だったらこんな感じだろうと思うが。そこのリアリティはどうなのか。

 

能力を開花させて、若いながらリーダーシップを取って、自信満々に犯人と緊迫する交渉が見られれば(よく言えば、アンフェア(篠原涼子)や交渉人(米倉涼子)のような立ち位置)、それだけでもシーンが濃厚になり、見どころではあるのだが、いかんせん、ほぼほぼ、推理が探り探りの感じで、歯切れが悪い(笑)

 

だからと言って、他にリーダーシップがある人間(上司)がいて常に彼女を引っ張っているかというと、そこもまた微妙なライン。

 

木村文乃と一緒に行動をともにする先輩パートナーの青木崇高もイマイチだ。もっと対照的に老齢刑事の方が良い。

 

先輩として基本、経験値で引っ張ってはくれているが、肝心なところは木村文乃(如月)の才能(見識)が勝っていたりで、トータルだと、どんぐりの背比べ状態。

 

ものすごいリーダーシップ(上司)の中で、自由に木村文乃が若手として動けている構図かというとそうでもなく、一方の捜査一課の先輩刑事らも、行き詰って結構グダグダしている。結局、捜査のカギは、後輩の木村文乃(如月)に頼りっきり。

 

しかし、刑事発展途中の木村文乃は、そこの期待に対しては、基本歯切れが悪い。

 

基本「う〜〜〜ん」、なんだよね。

 

全体としてこういう作品。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

 

(まとめ:犯人が誰かわかった時がこのドラマの見納めになる刑事サスペンス。謎はいろいろあるが、何はともあれ、最後に犯人が誰かという部分での持ち上げとそのキャスティングには意外性がある。(自分が若い俳優を知らないからかもしれないが)なので最後まで、犯人がわからない(種明かしがある)ドラマになっています。なので、そこがわかっちゃうと(犯人が誰かわかっちゃうと)、もういいか的に、先を見る気が無くなってしまいます(笑) 特に警察への復讐とか始めると、犯人に対する共感が一気に冷めます。不幸な生い立ちで共感もあったんだけど。)

 

 

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映画「サニー 永遠の仲間たち」の感想(ネタバレ)

2019.10.26 Saturday 韓国映画 レビュー

■映画「サニー 永遠の仲間たち」の感想(ネタバレ)


■監督:カン・ヒョンチョル
■出演:ユ・ホジョン シム・ウンギョン チン・ヒギョン カン・ソラ ミン・ヒョリン チョン・ウヒ コ・スヒ ホン・ジニ イ・ヨンギョン キム・ソンギョン


【映画「サニー 永遠の仲間たち」のあらすじ】

専業主婦のナミは母親が入院した病院で、高校時代の親友チュナと偶然再会。25年前、ナミは転校先の高校でチュナと出会い、彼女とその親友たちとナミを合わせた7人の少女は仲良しグループ“サニー”を組んでいた。しかし現在のチュナは難病で余命2カ月。チュナに頼まれ、“サニー”のメンバーを捜すナミは、25年前の楽しかった日々を思い出しつつ、夫も娘もいて不自由ない今の自分は、なりたかった自分になれたかと自問する。

WOWOWから引用

【映画「サニー 永遠の仲間たち」の感想(ネタバレ)】 

 

 

後に篠原涼子ら出演で日本でもリメイクされた韓国の青春映画。

 

番組情報で泣けると書かれてたので見てみた。

 

内容は、高校時代の友人が余命宣告されてたことを知った友人女性が、今では連絡を取ってなかった高校時代に仲良かった友人たちを再び集めようとする話。

 

中年になって自分たちが一番輝いていた青春時代を振り返るという王道の構成ではあるのだが(ラストのオチもベタ)、描き方も韓国人ならではの、実体験を伴うようなリアリティある自虐エピソードの数々に意外と好感度が高い。

 

個人的には、最初のほうで、韓国ドラマを何本か見てると大体遭遇する、恋愛してた男女が実は、実の兄妹の疑い(設定)が出てきたり、急に主に女性(男性)が重い病気で死ぬ不幸設定などに韓国人として、見ながらいちいちツッコミを入れてる日常風景などは、日本人でも気になるわけだから、韓国では余計思うわなと、そのシーンに納得する。

 

ある種、韓国人の韓国ドラマのあるある設定(自虐)とでも言える笑いだ。韓国のコメディは、韓国バラエティとか見ても、全然面白くはないが(自分が見たものは)、この映画の中の笑いは、比較的日本人に好まれそうな笑いが多い。

 

その他、エピソードとして、家が貧乏で三本ラインのアディダスが買えず、一本線?のなんちゃってメーカー靴を履いてたらバカにされるとか。※日本でも良く聞く定番話ではあるけど。

 

また、軍事政権化で、それに熱心に反対する学生と警察が街で衝突してるのを、意外と他人事のように眺めていたりと、よく見る反日活動や政治活動にのみに忙しくしている、良く見る嫌な韓国人イメージとは違う、少し物事を冷静に見つめた韓国人という一般視点があって、なかなか新鮮だった。

 

なんでそんな感じの映画になるかを勝手に想像すると、男がほとんど出てこなくて、主役が韓国の女性たちにのみスポットが当てられているからなのかと思う。韓国の女性は、儒教文化の影響で、家ではあんまり発言権がないが(高齢なら別)、家が金持ちであるほど、その傾向が強い感じもあるが。(※ドラマや映画の中で)

 

その普段、虐げられた女性たちの方に視点を持ってくると、演出(見せ方)もあると思うが、非常に活き活きとしている姿が浮かんでくる。自由というか。なんとなく韓国人女性の友人関係は、意外と日本の女性の友人関係のそれに近い感じもする。言葉遣いは、下品だけど(笑)

 

結論として、一般的に韓国女性は、韓国人男性と一緒にならない方が(特に結婚はしない方が)、自由なんじゃないだろうか。そんな風にこの映画を見ると思います。なんか家の中での夫婦関係が緊張感あるんだよね韓国。夫婦によると思うけど。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.8)

 

(まとめ:韓国映画ではあるが、今までの韓国作品とはややテイストの異なる青春コメディ映画。音楽主導で、序盤からあきらかに泣かせようとする匂いがぷんぷんしますが、ラストも良いけど、泣くほどの作品ではないかな。ただ共感や感情移入もしやすく、作品としては良作ですね。学生と警官隊の衝突をコメディにして、動きとして見せるのも、上手く見せてると思います。この監督、腕ありますね。)

 

 

人生は短く

 

革命は永遠だ

 

-?

 

 

 

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映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」の感想(ネタバレ)

2019.10.24 Thursday 洋画 アクション/SF

■映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」の感想(ネタバレ)


■監督:ジェームズ・ワン
■出演:ヴィン・ディーゼル ポール・ウォーカー ジェイソン・ステイサム ドウェイン・ジョンソン ミシェル・ロドリゲス ジョーダナ・ブリュースター タイリース・ギブソン トニー・ジャー


【映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」のあらすじ】

かつてロサンゼルスで大暴れしたドミニクなど多国籍の顔ぶれからなるストリートレーサーたちは、オーウェン・ショウ率いる国際犯罪組織を壊滅させることに成功したが、オーウェンの兄デッカードは弟の復讐のための戦いに着手。ドミニクの家族に危険が及んだことを受け、ドミニクは親友ブライアンら仲間たちを集め、デッカードとの決戦へ。彼らの戦いは最新の監視用コンピュータープログラム“ゴッドアイ”の争奪戦に発展していく。

WOWOWから引用

【映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」の感想(ネタバレ)】 

 

ヴィン・ディーゼル×ポール・ウォーカーの「ワイルド・スピード」シリーズの第7作。

 

主演のポールウォーカーが撮影中にプライベートで交通事故に遭って亡くなり、今作が遺作となってしまったという作品。

 

残りの撮影部分は、代役としてポールウォーカーの弟二人が演じたらしいのだが、撮影後に顔だけCGでポールウォーカーの顔を貼り付けたということで、ポールウォーカーが亡くなってる事実を知らない人なら、そんなことは、ほとんど気づかないでしょう。

 

ちなみに、見終わった後にその情報(顔が全部貼り付けられてること)を知った身としては、見てる最中、ずっと代役に変わったのが、どこのシーンからなのかと細かく探していたのだが、結局最後まで見つけることができず、ほとんど無意味な作業をしていた。

 

この代役(兄弟)似てるな〜とか、どの角度からもポールウォーカーみたいな顔してるわ、この兄弟似すぎだろとか。

 

あんまりにも似てるもんだから、途中から急に疑いだして、まじまじと見るとポールウォーカーってもともとこんな顔だったっけ?とか、本人を疑いだす始末で、そもそも最初のポールウォーカーからもしかしたら違うのか?とか、もう訳の分からない状態になっていた。

 

これから見ようとしてる人は、ポールウォーカーの代役シーン探しは止めましょう。意味がないので(笑) 体つきが多少違う位かな。

 

個人的には、顔貼り付けの誤魔化しCGなんかせずに、あきらかに代役に変わったことがわかるようにそのまま弟が演じて作品にしてくれた方が、ポールウォーカー追悼作品という感じがして良かったと思う。

 

すでに映画完成の時点で彼が亡くなってることはみんな知ってるわけだし。

 

以前、ヒースレジャーが撮影中に亡くなった時には、「Dr.パルナサスの鏡」(映画自体は見てないけど)で、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが彼の役を代役したことがあったが、そんな感じで良かったと思う。

 

なんで、こんなことを言うのかというと、この「ワイルド・スピード SKY MISSION」は、遺作なのにこんなことを言うのもアレだが、作品自体が娯楽作品としても、大して面白いものではなかったからだ。(娯楽作なら、キャプテンアメリカ:ウィンターソルジャーの方が面白い)

 

興行的には、ポールウォーカーの遺作という部分で物凄い助けられてる作品だと思う。

 

都合の良すぎるアクションシーンに、危機一髪の数々(危機一髪が多すぎ)、もうCG連発し過ぎて、アニメを見てる位の印象で、世界観は、スケールアップしてる一方で、実写映画感(人間感)が希薄になったことで、ハラハラドキドキがない(最初くらいか)。

 

途中から、大音量で見てたら、アクション疲れしてきて、見るだけでしんどくなってきた。

 

結局、メインストーリーの2時間の映画は(悪役のジェイソンステイサムは頑張ってたけど)、振り返ってみても、適度に共感はあるが、ほとんどどうでも良い内容。

 

最後のポール追悼シーン部分の5〜10分ほどが、一番作品として良くできていて、短編映画として一番感動した。

 

これ見ちゃうと、最初の二時間は、一体なんだったんだって思う。中身がねえ。

 

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:作品としてはペラペラで駄作だが、ラストシーンだけは、★5つをあげたいワイルドスピード第7弾。ワイルドスピードは、車を愛する人達の作品だと思っていたが、ただただ都合良く乗り捨てる感じで、ぶっ壊していて、まるで車への愛情が感じられなくなってしまった。以前はもう少し車と人が向き合ってたと思うが(※イメージ)。こんな映画が遺作になってしまったと思うと、ポールウォーカーも悲しいだろう。車がただの物になってしまった。)

 

 

表現する言葉がない

 

-?

 

 

別れなんかない

 

-?

 

 

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連続ドラマW「片想い」全6話の感想(ネタバレ)

2019.10.21 Monday WOWOW ドラマ

■連続ドラマW「片想い」全6話の感想(ネタバレ)



■監督:永田琴
■出演者:中谷美紀 桐谷健太 国仲涼子 大谷亮平 鈴木浩介 和田正人 中村アン 高月彩良 眞島秀和 赤堀雅秋 酒井美紀 丘みつ子 田中要次 秋吉久美子 田中泯 橋爪功


【連続ドラマW「片想い」のあらすじ】

「人を殺した」元女子マネジャー・日浦美月(中谷美紀)はそう告白した。帝都大学アメリカンフットボール部だった西脇哲朗(桐谷健太)は、早田幸弘(大谷亮平)らと開いた同窓会の帰り、美月と遭遇。美月は、殺人の告白に続けて、自分が性同一性障害で、今は男として生きていると打ち明ける。元マネジャーで哲朗の妻・理沙子(国仲涼子)と美月の元恋人・中尾功輔(鈴木浩介)らも加わり、哲朗たちは美月を守ろうと奔走する。

WOWOWから引用

【連続ドラマW「片想い」全6話の感想(ネタバレ)】 

 

 

東野圭吾原作の同名小説をWOWOWで連続ドラマ化したミステリー。

 

以前、同じく東野圭吾原作のWOWOWドラマ「ダイイングアイ」(こっちの方が新しい)を見たが、かなり微妙だったので、また別の東野圭吾原作のWOWOWドラマ作品を心機一転見てみた。

 

東野圭吾原作の映像作品というのは、最近では映画やドラマでかなり溢れていて、個人的によくもこんなにハイペースにたくさん小説が書けるものだと関心してしまうのだが、実際に原作(小説)ではないが映像化された作品を見てみると、意外と作品として、東野圭吾原作とは言うものの、微妙な作品が結構あるなと思う(笑)

 

小説家として名前は売れてるが、駄作(悪くはないが、作品としてどうもぱっとしない)も量産しつつあるということ。小説家界の三池監督タイプかなと思ってしまう。

 

容疑者Xの献身やガリレオ等は、普通に面白い作品だと思うが、前回見た「ダイイングアイ」しかり、今回の「片想い」は、エンタメとしては、かなり微妙だ。

 

今回の「片想い」は、性同一性障害をテーマに、アメフトネタとここはネタバレになるが、戸籍交換という要素を巧みに入れて、複雑に絡み合う人間関係の物語を構築している。

 

性同一性障害という社会問題についても、その問題にただ触れるだけでなく、しっかりと当事者の悩みや問題も浮き彫りにしている。

 

そこに戸籍交換というサスペンス要素を入れて、単純な社会問題の提起だけでなく、ミステリー作品(謎がある作品)としてのエンタメ感も追求している。

 

登場人物の人間関係の設計図としては、見ながら頭がこんがらがってくるほどの複雑さがあり、その組み立て具合には、小説家としてのテクニカルさを見せ付けられた感がある。性同一性障害と戸籍交換というアイデアを元にして、そこからしっかりストーリーとして仕上げてしまう力量はすごいと思い。自分にはめんどくさ過ぎて、こんな話をまとめる気も情熱もない(笑)

 

しかし、スペインのサグラダファミリアの建築物を見て、構造物としてすごいと思う反面、だからと言って、別にそこに住みたくはないよなと思うのと似たようなもので、この「片想い」という作品も人間関係の設計図としてはすごいと感じるのだが、だからと言って、作品として愛すべき面白いものかというと、なんかあんまり面白くないという感想に尽きる。

 

全6話(50分×6話=300分/5時間)は、やっぱ長いし。

 

ミステリー部分に対する謎は、多少興味は出るものの、基本的に「ダイイングアイ」の時と同じく、肝のミステリー部分が、意図的に隠された真実(作者の都合、登場人物が意図的に言わない)なので、謎に対するドキドキより、ストレスが勝ってしまう。

 

そして、一番、肝心なところだが、登場人物への共感(感情移入)がやや弱いところだろう。共感するかどうかでほぼドラマや映画を評価してる身としては、ただストーリーの上手さだけみせられても、あんまりついていけない。

 

中谷美紀が演じる性同一性障害の友人しかり、この物語の実質の主人公と思われる桐谷健太に自然と共感するほど(動向を応援したくなるほど)、キャラクター心理に入り込めない。

 

その原因は、人間的魅力が出ていないのと、構成が基本、後出しが多いためだろうと思う。

 

学生時代のアメフトチームの活躍が、基本回想で振り返るため、視聴者側は、登場人物の思い出を後になって知ることになる。最初にやっぱり学生時代のアメフトの話を大雑把でも描いたのちに(ここで当時の人間関係や人物に対する共感するよう作っておいてから)、殺人事件が起きるという、通常の時間軸で描いてくれた方が話がすっきりするし、感情移入はしやすいと思う。

 

人間関係や詳細のほとんどが、後々知らされてくるので、結局、その都度、へぇ〜そうなんだ!という感じで事実をただ理解するだけに留まる。容疑者(美月)のことを心底助けたいっていう、当事者心理についていけない。

 

中谷美紀が演じる美月も性同一性障害というのはわかるのだが、それ以外の男女の恋愛部分以外の細かなキャラクター、普段の生活だったり彼女(彼)の趣味思考があんまり見えてこない。アメフトが好きという個性がそれにあたると思うが、アメフトチームの話の中では、そこの部分での個性が見えにくい。ただのスポーツ好き話にも思えちゃうし。

 

一応、家族(親父)とのエピソードも出てくるが、なんかそれだけじゃ弱い。思い切り共感を狙ってる感じもしてしまうし。ジェンダーの悩みや問題はわかっても、その人物(当事者)に心底共感するほどの細かい描かれ方ではない。唯一、犯人に女だとわかって暴行されそうになったエピソードは、わかりやすく感情が動いたがそれ以降はないな。

 

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:東野圭吾原作の社会派ミステリーだが内容は微妙なWOWOWドラマ。この作品は、美月というジェンダーの人物にどれだけ共感できるかが、鍵でもあると思うが、中谷美紀の男役(立ち方や話し方など)が、上手く演じれてるという部分は多少評価できるが、それとは別のところで、ずっとどこか河村隆一のモノマネをしてるのかな?と思うところもあって複雑だ。こういうジェンダーの問題はどうすればいいのか。今後法律として受け入れられる制度に変わったとしても、この人は、どこか男じゃない、女じゃないと感じてしまう、人間の感覚(違和感)がある以上、男や女と同じように扱うことは、理性的にはそうしようと努力できたとしても、感覚として受け入れにくいものだと思う(普通に気を使っちゃう)。この部分はそういう人が街に自然と増えてきて接する機会が増えれば、一般の人も自然と感覚が慣れてきて、そういうもんだと普通に受けいれられるものなのかどうなのか。個人的にはいっそのことジェンダーだらけの街を作ってしてしまえば、解決すると思うが、そういうことではないのだろう。)

 

 

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