映画「チェイシング/追跡」の感想(ネタバレ)

  • 2012.04.06 Friday
  • 12:40
■映画「チェイシング/追跡」の感想(ネタバレ)




■監督:ジョン・ポルソン
■出演者:ラッセル・クロウ ジョン・フォスター ソフィー・トラウブ ローラ・ダーン アレクシス・ジーナ

WOWOWで放送していた映画「チェイシング/追跡」を鑑賞。

【映画「チェイシング/追跡」のあらすじ】

ニューヨーク州郊外。両親を殺した少年エリックが2年の服役を経て少年院から出所するが、事件を担当したクリストフオロ刑事は、エリックがいまだ未解決である少女2人の殺害事件の犯人ではないかと疑い、エリックを監視。エリックは少年院で見かけた少女マリアのことが気になり、彼女に会おうと旅に出るが、彼に興味を持った16歳の多感な少女ローリは家出してまでエリックの旅に同行。クリストフオロは2人の後を追うが……。

※WOWOWから引用

【映画「チェイシング/追跡」の感想(ネタバレ)】


ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ」のジョンポルソン監督がラッセルクロウを主演に迎えた犯罪サスペンス。

物語は、両親を殺害したが、薬による精神異常と判断され二年で出所した少年と、彼は精神異常ではないと確信し、彼が関与したである別の殺人事件を調べている刑事と、殺人犯の少年に興味を持った少女の三人が織り成す話。

ラッセルクロウ主演作品ということでチェックしたが、クロウ演じる刑事クリストフロオの”人には二種類いる”という最初の語りで、すんなりと世界に入らされる。こういう哲学的?な作者のメッセージがしっかりとあるのは好きだ。

この映画は、自分の力ではどうしようもできない不安むなしさやり切れなさなど認識したくない人間の心の苦悩が、かなり上手く描かれている。※登場人物ほぼ全員、何かしらの理由で疲れている。

クリストフロオの植物状態の妻への愛情、継ぎ父にレイプされるがどうしようもできない少女の苛立ち、殺しの快楽に襲われ我を忘れてしまう少年の苦悩など、特に泣かせるつくりではないが、見ているだけで、なぜか悲しくなる話だ。

邦題タイトルは、主演がラッセルクロウから取ったやや商業向けのタイトルで、ある一面のみを切り取っている。この映画が言いたいところは”追跡”ではない。※追跡はしてるけど。


評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(殺人犯と少女の心の交流をはじめ、登場人物たちの人間ドラマは非常に良く出来ている。ラストの手漕ぎボートの上で少女が感情を爆発させるシーンは彼女のやりきれなさに共感、感動してしまう。自分の人生が沈んでいると感じる人には共感できるおすすめの作品。ただ、見たからと言って「やるぞ!」という気にはならない。気持ちの持ちようが少し変わるくらい。)



妻いわく人には二種類いる

快楽を求める者と

痛みから逃れる者


-クリストフオロ


ママのテープで

ある男がこうやって叫ぶの

”変化を望まなきゃダメだ”って

でも何も…

何一つ変わらない

-ローリ


快楽は記憶を消し去るが

痛みは希望を抱かせる

皆自分に言う

”いずれ消える”と

”今日は違う”

”今日は…何か変わるかも”と

-クリストフオロ


チェイシング/追跡/ラッセル・クロウ


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映画「完全なる報復」の感想(ネタバレ)

  • 2012.03.21 Wednesday
  • 16:08
■映画「完全なる報復」の感想(ネタバレ)




■監督:F・ゲーリー・グレイ
■出演者:ジェイミー・フォックス ジェラルド・バトラー レスリー・ビブ ブルース・マクギル コルム・ミーニイ ヴィオラ・デーヴィス レジーナ・ホール

WOWOWで放送していた映画「完全なる報復」を鑑賞。

【映画「完全なる報復」のあらすじ】

自宅に押し入った2人組の強盗に愛する妻と幼い娘を惨殺されたクライド。犯人たちはすぐに逮捕されたものの、裁判での決定的な証拠に欠け、検事のニックは主犯のダービーに司法取引を持ちかける。結果、有罪は勝ち取ったとはいえ、ダービーは極刑を逃れてしまった。10年後、クライドは既に出所していたダービーを殺害、今度は彼自身が犯罪者として収監される。だがそれは、クライドの計画した壮絶な報復劇の始まりだった。

※WOWOWから引用

【映画「完全なる報復」の感想(ネタバレ)】


ミニミニ大作戦」のFゲイリーグレイが「RAY」のジェイミー・フォックス×「300(スリーハンドレッド)」のジェラルド・バトラーを主演に迎えた犯罪サスペンス。

物語は、妻と娘を殺された元特殊工作員の男が、容疑者と司法取引を行った検事らに対し、囚われた留置場から復讐を行っていく話。

ジェイミーフォックスジェラルドバトラーという有名俳優共演作品だが、主役としてはやや地味な顔ぶれ(二人とも地味)で期待は薄かったが、「ミニミニ大作戦」や「交渉人」で知られるFゲイリーグレイが監督してることもあり、”正義とは?”という身近なテーマを盛り込みながら、それを上手くサスペンスとして昇華しており、ややグロいがしっかりとエンターテーメント作品に仕上がっている。

特に、遠隔操作で人を殺せる道具を作れる元特殊工作員(バトラー)が留置場から復讐を始めるという新手の手口とその巧妙さは、なかなか痛快だ。

犯人が完全に相手を手のひらで転がす感じはデビットフィンチャーの「セブン」を彷彿としており、主演二人の心理戦は、なかなか見ごたえある。※ジェイミーやられっぱなしだけど。

ちなみに、妻と娘を殺されたその復讐を自ら行うことを”正義”と掲げるきっちりしいの犯人側(バトラー)に個人的にかなり共感できるので、検事役(ジェイミー)が掲げるグレーな”正義”との落としどころが、一番気になる部分ではあるが、ラストのオチがやや頂けない。

この映画の良いところは犯人が計画的で手口が巧妙(遠隔操作)なのだが、そのネタがバレた途端に、なんか拍子抜けしてしまう。せっせと裏で動いていた犯人の手口が小寒く思えるし、ラストに検事(ジェイミー)に追い詰められる時も、あれだけ抜かりなく事を進めていたわりには、そこに伏線は一切なくあっさりと逆転されて死んでしまう。なんともあっけない。今までの相手の裏をかく巧妙さはどこいった。

もう一つか二つのどんでん返しがなくてはダメだ。それと”正義”のテーマについても、すごく上手い進め方をしていたわりに、その答えにたどり着くと、結局グレーのままでなんかうやむや。もっとしっかりと決着をつけてもらいたい。



評価 ★★★☆☆ (星3.8)

(個人的に、序盤からネタバレする前までは、★4つをつけたい流れだったが、ラストがかなり減点対象。結構良い作品だっただけに最後の残念さだけが残る。この映画は、現実社会が実際は白黒でなく、グレーに染まっていることに対し、その気持ち悪さに苦悩してる人に一度見てもらいたい映画だ。ニックのカッチリとした生き方が結構好きだな。あるところからラインを完全に割ってしまったけど、それも許せてしまう感じだ。物語の始めの衝撃度は、ジョニートーの「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」を髣髴する吸引力の高さで掴みはOK。)


大学の知識だけで

仕事はできない


-ニック


法は不完全です

-ニック


法廷で立証できないと

意味がない


-ニック


運命には逆らえない

-ダービー


正義はどこに消えた

善悪の観念は

どこへ消えた


クラウド


善は栄え、悪は滅ぶ

-クライド


重要な原則を学べ

”約束を守ること”


-クライド


人は皆自分の行動に

責任がある


-クライド


妻と娘は何も感じない

死んだんだ


-クライド


血で学ばぬ限り

人はすぐ忘れ去る

-クライド


本心じゃないだろ

-ニックの上司


勝利するには

”敵の重心”を攻めること

-クラウゼヴィッツの言葉



もう殺人者と取引しない

-ニック


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映画「ラストターゲット」の感想(ネタバレ)

  • 2012.02.29 Wednesday
  • 17:23
■映画「ラストターゲット」の感想(ネタバレ)




■監督:アントン・コルベイン
■出演者:ジョージ・クルーニー ヴィオランテ・プラシド テクラ・ルーテン パオロ・ボナチェッリ

WOWOWで放送していた映画「ラスト・ターゲット」を鑑賞。

【映画「ラスト・ターゲット」のあらすじ】

闇の世界の殺しのプロだが、スウェーデンで恋人といたところを何者かに襲われ、間一髪のところで危機を脱しつつ、恋人を殺さざるをえなかった“米国人”ジャック。カメラマンになりすまし、イタリアの地方の町カステル・デル・モンテで身を隠し、静かな生活を送ろうとするが、ある日、懇意の組織を介してマチルデと名乗る若い女性から狙撃用ライフルのカスタムを依頼され、この仕事を最後に闇の世界から足を洗おうと考えるが……。

※WOWOWから引用

【映画「ラストターゲット」の感想(ネタバレ)】


ジョージクルーニー主演のアクションサスペンスラブストーリー。

物語は、追っ手に追われ仕方なく恋人を殺してしまった殺し屋が別の任務で訪れた土地で再び別の女性と親密になってしまい、任務と女性との間で翻弄する話。

個人的に、外見がダンディ過ぎて共感しにくい俳優ランキング第一位にエントリーしているジョージクルーニーの作品だが、この映画では、寡黙で抜け目の無い男の役柄が共感こそ少ないが、興味をそそられる人物で面白い。

主な登場人物は5〜6人と少なく、セリフも少ない、無音状態も普通にあるかなり静かな映画で、夜に見るにはもってこいだが、最初の静寂を貫く暗殺者の登場の始まり方といい、緊張感の繋ぎ方は上手く、サスペンス好きには溜まらない静かな中に常にドキドキ感がある作品だ。

追っ手から逃げたり、反撃する様は、マットデイモン主演のボーンシリーズを彷彿し、あのガチンコなプロの暗殺者の仕事ぶりが見れる作品でもある。派手なアクションこそ少ないが、個人的にボーンシリーズに匹敵する吸引力がある。※特に追っての出現と始末の速さがさすがプロの仕事で素晴らしい。躊躇いが一切ない。

ジョージクルーニの落ち着きぶりが役と見事にマッチしていて、細かい微妙な演技も上手い。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(ジョージクルーニー作品の中では、拾い物の良作品。ジャンルで分けるとアクションサスペンスラブストーリーといういろいろ盛り込み過ぎな感じもあるが、実際は4:4:2位の割合でラブは少なめだ。ヒロイン役のヴィオランテフラシドの脱ぎっぷりは大胆。原題は「THE AMERICAN」(アメリカン)で自分の愛のためならなんでもやる…アメリカ人の生き方を表しているといえる。)


アメリカ人だ

歴史など気にもしない

現在(いま)だけに生きる


-神父


雑誌の仕事で

裕福にはなれんよ


-神父


心に神を宿すものは

それだけで豊かになる


-神父


神は私に興味などない

-ジャック


平安を求める者は

過去に多くの罪を

犯している


-神父


地獄は存在する

人は地獄で生きる

地獄は愛のない場所


-神父


あなたは言い人だけど

秘密の持ち主

-女(クララ?)



芝居はよせ

他のものは喜ぶだろうが

私は違う

私は快楽を求めて来る

与えるためじゃない


-ジャック


結果は新聞に載るだろうな

-ジャック


お前は鋭さを失ったな

-雇い主


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映画「狼たちの報酬」の感想(ネタバレ)

  • 2012.02.25 Saturday
  • 18:33
■映画「狼たちの報酬」の感想(ネタバレ)




■監督:ジエホ・リー
■出演者:ケヴィン・ベーコン ジュリー・デルピー アンディ・ガルシア ブレンダン・フレイザー サラ・ミシェル・ゲラー フォレスト・ウィテカー エミール・ハーシュ

WOWOWで放送していた映画「狼たちの報酬」を鑑賞。

【映画「狼たちの報酬」のあらすじ】

生真面目な銀行員のハピネスは、八百長レースの勝ち馬の秘密情報を偶然小耳にはさみ、地下賭博の現場に足を踏み入れるが、思わぬ誤算が生じてギャングのボス、フィンガーズに多額の借金を負うはめに。一方、新進ポップスターのソロウは、マネージャーの借金のカタに自分のマネージメント権がフィンガーズの手に移ったことを知らされ、思わず愕然とする。そしてフィンガーズの部下プレジャーが彼女の監視役を任命されるのだが……。

※WOWOWから引用

【映画「狼たちの報酬」の感想(ネタバレ)】

フォレストウィテカーを始め、アンディガルシアブレンダンフレイザーサラミシェルゲラーケヴィンベーコンなど豪華俳優が出演するオムニバス風映画。

物語は、それぞれ異なる事情により裏社会に踏み込んでしまった男女4人が全く異なった形で物語が交錯し、繋がってゆく話。

WOWOW番組表のあらすじを読んでから見始めたが、全く想像しているものとは違い、オムニバス風な流れで、主人公が徐々に交代していく変わったタイプの映画だ。

最初は、A(フォレストウィテカー)のストーリーにB(ブレンダンフレイザー)の人物が絡み、Aが幕を閉じると主人公はBに移る。Bの話にC(サラミシェルゲラー)の人物が絡み、Bが幕を閉じると、Cが主人公になりD(ケヴィンベーコン)が絡んできてと、バトンタッチの要領で主役が変わっていく。

ラストは、Cの物語にAが入ってきたことにより、Cがハッピーエンドを迎え、ささやかな感動がある。

個人的には、Aのフォレストウィテカーの物語が一番緊張感があって良かった。銀行強盗してそのまま物語が交代せず進んでいったら面白かった。途中でバトンタッチしてしまうのが残念だ。


評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(物語がラストで繋がるのは途中から予想できてしまうが、どんなオチになるのか、そのオチを見たいという謎だけで、最後まで見れる。ただ、ラストのオチを観てすべての物語が繋がったのを確認してしまうと、この映画への評価がやや微妙な作品という印象だ。それぞれの物語の繋ぎの編集は上手いが、新たな人物のストーリーが始まるために流れが一度リセットされてしまうのは、もったいない。正統派に飽きて変化球な映画が見たい人にはおすすめできるが、回りくどいのが嫌いな人にはおすすめできない。そんな映画。)


”変化”はいつ訪れる?

その時どうやって知る?


-ハピネス


完全に行き詰まった状況は

時として解放につながる


-ハピネス


心の平静を保つには

忍耐と距離感が大切だ


-プレジャー


誰にでも運命がある

逃れられない

たとえ先にみえても


-プレジャー


傷は魂の軌跡さ

-トニー


自分が望めば

他人の人生も変えられる

良くも悪くも自分次第さ


-プレジャー


”意味のある偶然”を

信じる人もいる

俺は信じない



-プレジャー


傷は魂の軌跡って

知ってる?


-ソロウ


世界中から愛されるのは

危険なことでもある


-フィンガーズ



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映画「ザ・ロード」の感想(ネタバレ)

  • 2012.01.28 Saturday
  • 22:52
■映画「ザ・ロード」の感想(ネタバレ)



■監督:ジョン・ヒルコート
■出演者:ヴィゴ・モーテンセン コディ・スミット=マクフィー シャーリズ・セロン ロバート・デュヴァル ガイ・ピアース

WOWOWで放送していた映画「ザ・ロード」を鑑賞。

【映画「ザ・ロード」のあらすじ】

もはや文明が崩壊した近未来。あたり一面荒涼とした灰色の風景が続く大地の中を、父親と少年の2人連れが、飢えや寒さと必死に闘いながら、南を目指して歩いていた。やがて父子は、彼ら同様、食物と燃料を求めてさすらう、ならず者の武装集団と遭遇し、一戦を交えることになるが、どうにか難を逃れる。そして父親は、この非情な世界にあっても常に善き者であれと息子に教え諭すのだった。しかし彼らの旅は次第に過酷さを増し……。

※WOWOWから引用

【映画「ザ・ロード」の感想(ネタバレ)】


「ノー・カントリー」の原作者としても知られるコーマック・マッカーシーピューリッツァー賞を受賞した同名ベストセラー小説をヴィゴ・モーテンセンを主演に迎えて映画化した近未来サバイバル・サスペンス。

物語は、大地が荒廃し食料が育たなくなった近未来で人が人を狩って食う無秩序の世界で倫理を保ちサバイバル生活を続けていた親子の話。

「ロードオブザリング」のアラゴルン役でおなじみのヴィゴモーテンセンの作品ということで気になって見たが、予想外のダークな世界観と希望のない世界に生きる親子の愛情に完全にやられてしまった。

世界の終りを描いた作品で、ときたまこういう感じの絶望的な描写を描くものがあるが、この映画ほど全編に渡って壮絶で絶望的な世界が描かれているのはあまり見かけない。とりあえず、かすかな希望を胸に歩んではいるが、エンターテーメント的な楽しさは一握りも無い。

とにかく暗く沈んでおり、絶望状況の中での親子の愛情、倫理と希望だけが、唯一人間としての行動を維持している感じで見ていて辛い。

ラストは、一緒に歩んできた父親は砂浜で息を引き取り、希望を運ぶ旅は、まだ少年の息子へと託される。そして、その希望は、同じく旅を続ける別の家族との出会いによって共有されるが、絶望状況は変わらない。


評価 ★★★★☆ (星4.5)

(絶望状況での人間の姿を描く映画で、見てて憂鬱になるほど世界観は暗い。好き好んでこんな映画を見る人はたぶんいないだろうと思えるほど壮絶で悲しい話。最後には父親も死んでしまうし。食糧危機により、人が人を喰わなければ生きられないような世の中でも、唯一倫理を守る親子の姿が描かれているが、なぜ倫理や神(宗教)は、絶望状況でもまだ存在するのか?という人間心理の疑問(生きることよりも”生き方”の方が大事で意味がある)も問いかけられる作品。)


この子は天使だ

オレには神と同じ

-父



さあな

人はどこかへ行くものさ

-老人




大きな決断すらしたことがない

-老人




備えをしたか?

-父



話して聞かせた

悪い夢を見る間は

戦う気力があり

生きている証拠だ

いい夢を見始めたら

それは危ないことだと


-父



私が神だったら

同じような世界を創る

何も違わない

そしてお前の父になる

-父



おじさんは火を運んでる?

-息子



絶対に忘れない

なにがあっても

-息子



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映画「ウディ・アレンの夢と犯罪」の感想(ネタバレ)

  • 2012.01.26 Thursday
  • 19:43
■映画「ウディ・アレンの夢と犯罪」の感想(ネタバレ)




■監督:ウディ・アレン
■出演者:ユアン・マクレガー コリン・ファレル ヘイリー・アトウェル サリー・ホーキンス トム・ウィルキンソン

WOWOWで放送していた映画「ウディ・アレンの夢と犯罪」を鑑賞。

【映画「ウディ・アレンの夢と犯罪」のあらすじ】

ロンドン南部に暮らす労働者階級のイアン。野心家の彼は父親が営むレストランで働きながら、ホテル事業への投資を足がかりにビジネスマンとして新たな道を歩もうと夢見る。一方、自動車修理工場で働く彼の弟テリーは、いずれ恋人のケイトと結婚してマイホームさえ持てればと、よりささやかで現実的な夢を抱いていた。彼らには一族きっての成功者である伯父ハワードがおり、いざという時、2人はいつも伯父を頼りにしていたが……。

※WOWOWから引用

【映画「ウディ・アレンの夢と犯罪」の感想(ネタバレ)】

 
「マッチポイント」「それでも恋するバルセロナ」のウディ・アレン監督がユアン・マクレガーコリン・ファレルを迎えて描く犯罪サスペンス映画。

物語は、ギャンブルにより多額の借金を追ってしまった兄弟が、金持ちの伯父に救済を求めるが、その見返りに殺人の依頼されてしまう。しかし、悩んだ挙句に素人ながらも兄弟たちは殺人計画を実行に移すが…という話。

ユアンマクレガーコリンファレルという珍しい共演に録画してみたが、ウディアレン作品ということもあり、殺人を犯すという犯罪サスペンスではあるが、途中途中に笑ってしまうような皮肉なシーンがあって面白い。

特に借金の救済を頼んだ伯父ハワードから、逆に殺人の依頼(相談)を受けてしまった時の三人の会話は笑える。また兄弟が行う殺人計画もすべて素人の計画なので、行き当たりばったりの不器用な感じがリアルで面白い。

ラストは、依頼された殺人には成功し、借金も片がつき無事に物事が解決するが、弟だけは被害者の顔が夜な夜な枕に出てきて苦悩し始める。罪の重さに耐えれなくなった弟は、警察に自首すると兄にほのめかす。しかし伯父からの援助で理想どおりの生活をしていた兄は弟を口止めするため、弟殺しを計画するも、もみ合いの末逆に頭を打って死んでしまう。兄まで殺してしまった弟は、海に飛び込み自殺する。

かなり皮肉なラストだが、自分の実力以上の夢を無理に追うことが”犯罪”を犯してしまう原因になるという、”夢と犯罪”の微妙な位置関係が上手く描かれていると思う。

一見ギャンブルで借金の原因を作った利己的でない弟の方が罪が気にならないかに思えるが、実際は利己的な兄の方が罪を忘れてしまっているかのようにしっかりしているのも面白い。


評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(最近個人的に見る機会が減ったユアンマクレガーコリンファレルだが、その二人が兄弟のコンビはなかなか。普段なら男勝りなキャラが多いコリンファレルだが、今回は、珍しくウジウジと苦悩する役どころで新たな印象を残している。一応ウディアレンの脚本ということで、彼の人生の名言みたいなものも映画の中に反映しているようでセリフは面白い。社会に対する皮肉や矛盾などセリフ回しは、ウディンアレン節だ。)


人生で確実なのは

死ぬことだけだ

-兄弟の父



結局人生なんて

皮肉なめぐり会わせなのよ


-アンジェラ(舞台のセリフ)



私に金を無心して

倫理を求めるな


-ハワード



突然明日が見えなくなる

-テリー



やるべきことをやれば

明日は来る


-イアン



不条理がまかり通ってる

俺が正さないと

-テリー



ポーカーはチェスより

スキルが必要だ


-バーンズ




一線を越えたら

もう後戻りはできない

-イアン&テリー


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映画「エクスペリメント」の感想(ネタバレ)

  • 2011.12.31 Saturday
  • 12:30
■映画「エクスペリメント」の感想(ネタバレ)




■監督:ポール・T・シュアリング
■出演者:エイドリアン・ブロディ フォレスト・ウィテカー カム・ジガンデイ クリフトン・コリンズ・ジュニア イーサン・コーン マギー・グレイス デヴィッド・バナー

WOWOWで放送していた映画「エクスペリメント」を鑑賞。

【映画「エクスペリメント」のあらすじ】

失業中の青年トラヴィスは、インドへ旅立った恋人を追いかける旅費を稼ごうと、高額報酬につられてある心理実験の被験者に応募する。それは、24名の男性たちが囚人役と看守役に分かれ、役割を演じながら2週間を過ごすというものだった。トラヴィスは囚人側に割り振られ、実験が開始される。当初はなごやかな雰囲気だった両サイドだが、いつしか看守側は高圧的に、囚人側は粗暴になり、それぞれ行動をエスカレートさせていく。

※WOWOWから引用

【映画「エクスペリメント」の感想(ネタバレ)】


米スタンフォード大で1970年代に行なわれた実験を基にした2001年のドイツ映画「es [エス]」をエイドリアンブロディフォレストウィテカーを迎えてハリウッドがリメイクした作品。

物語は、反戦運動に参加して、暴力を嫌っていた男が、高額報酬がもらえる看守と囚人という行動心理学の実験に参加したことで、うちに秘めた人間の暴力性があきらかになってしまう心理スリラー。

屈辱を受け入れなきゃ人類は進化できない」と語っていた反戦派のエイドリアンブロディとルールに拘る真面目なフォレストウィテカーの実験後の変わりようが凄まじい。特にフォレストウィテカーの変わりようは、「コイツこんな性格だったのか!」と変わりようには腹が立つほど。

この映画を見ると、ルールを守るのは大事だが、そのルールに拘りすぎるのもどうかと思うし。また、ルールさえ守ればルールに違反する人を例え自らが裁いても、それは自分の罪ではなく神がそう望んでいる(ランプがつかないので許している)という考え方になってしまうのもおかしいと感じる。※罪の意識が全くない

また、どんな人間でも強制的に坊主にさせられたり、便器に顔を押し込められたり、しょんべんをかけられたり、仲間が殺されたりすれば、次第に憎悪が沸き、「目には目を歯には歯を」の考え方になってくるのも仕方ない。

自分もこの主人公のエイドリアンブロディのように、理性的には”暴力を使わず屈辱を受け入れるべき”だと思っていても、数々の屈辱を受ければ、耐え切れずに暴力的行動をとってしまうと思う。ほぼ確実に(笑)

たしか、旧約聖書では、「目には目を歯には歯を」(やられたらやり返す)の考え方だが、新約聖書では、磔にされたキリストからもわかるとおり、どんな屈辱も暴力に走らず、受け入れる(受け流す)べきだという教えだったと思う。※同じ過ちを繰り返さないために

こう考えると、キリストの考え方は究極だ。屈辱に耐えるときのあの無念な自分の感情の行き場は一体どうなっているのか。死後に何か良いことがある、試練に耐えれば何かあるという不確かな希望を一心に信じるしかない。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(どこかで見たことがあると思ったら、以前一度原作を見ていた作品だった。ただ内容はほぼ忘れてしまったので、新鮮な気持ちで見れた。この映画の中で、一人刑務所に入っていた人物が刑務所での過ごし方「看守と仲良くし。おかしいと感じても他人の事にはクビを突っ込まず、腹立つことがあっても、受け流すのが一番だ」という言葉が妙に胸に刺さった。もし暇があったら、インタビューの質問であった自分の「絶対的な善悪の判断基準とは?」についても考えてみると面白い。)


秩序ある社会の安全を

保障するのが正義だ

-研究員


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映画「フローズン」の感想(ネタバレ)

  • 2011.11.26 Saturday
  • 19:23
■映画「フローズン」の感想(ネタバレ)




■監督:アダム・グリーン
■出演者:ケヴィン・ゼガーズ ショーン・アシュモア パーカー・オニール エマ・ベル エド・アッカーマン
 ケイン・ホッダー ライリア・ヴァンダービルト

WOWOWで放送していた映画「フローズン」を鑑賞。

【映画「フローズン」のあらすじ】

週末にスキー場へやって来た若者ダン、ジョー、パーカー。営業時間の終了間際、3人は係員に頼み込んで最後のひと滑りを楽しもうとリフトに乗り込んだ。だが、運悪く交代した係員が誰もいないと勘違いして電源を落とし、3人は地上約15メートルの地点で宙吊りにされてしまう。スキー場は来週末まで休業、携帯電話もなく、3人は自分たちが最悪の状況に置かれたことを知る。極寒の暗闇の中、彼らはどうすることもできず……。

※WOWOWから引用

【映画「フローズン」の感想(ネタバレ)】

  
『ソウ』シリーズのピーター・ブロック製作の地上15Mのスキー場のリフトに取り残されてしまった男女三人の恐怖を描くシチュエーションスリラー作品。

「フローズンヨーグルト」以外で聞くタイトルの「フローズン」だが、日本語訳は、”氷結、冷凍”にあたる。

地上15Mの雪山に長時間いたら人間も凍ってしまう”寒さ”と”高所”の脱出できない恐怖を描いた物語だ。

こういうパニックムービーは、展開はどうであれ最後に生き残れるかどうかが一番の肝になると思うが、この「フローズン」は一応アライブできた作品だ。

ネタバレになるが、リフトに取り残された男女3人中一人の男は、15Mの高さから助けを呼びにいくと勇気を振り絞り飛び降りるが、着地の際に両足を複雑骨折し、その場所から動けなくなる。そして、そのまま凍死かと思えば、大ケガした血の臭いを嗅ぎつけた野オオカミの群れに襲われて死亡

もう一人の男は、日が昇った翌日リフトの上に繋がるケーブルを伝って、支柱まで移動し設置されているハシゴで地面に無傷で降りることに成功するが、スノボーを使って下山中に同じくオオカミに食われてしまい死亡。※食われて死んでいたのはラストでわかる。

唯一生き残ることに成功した女性は、リフトから飛び降りることを決めた矢先、リフトを支えていたボルトが外れリフトが落下、5Mほどのところで一旦止まる。その際にリフトから飛び降り、無事無傷で地面に着地する。

それから、身一つで山を下っていく。途中に助けに向かったはずの友人の男がオオカミに食われているのを横目に、車が通る幹線道路までなんとか下山し、車を運転していた男性に発見され生還

以上の展開だったが、自分ならどう脱出しようかと考えさせられる作品だ。

途中、素手でポールを掴んでしまったり、手袋を落としたのに素手丸出し状態だったり、おしっこをその場で漏らしたりと(乾いたらベンチにズボン(おしり)がくっ付くだろう)など、ツッコミしたくなる展開もかなりあるが、子供のころの話など、泣かせるエピソードもあり、ドラマ性も設けてある。


評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(一応一人生還できたので、友人が二人死んで後味は悪いが、一応良しとなる作品。この映画からの教訓としては、どんなときでも携帯電話は常に持っておくこと、営業時間終了間際にリフトに乗らないということでしょう。結局係員のミスという人災が発端の物語だが、なくない話なのでスキー場を利用する際にはぜひ気をつけたい。あとオオカミは意外と怖いのと地上15Mはリアルに高い。)


当スキー場の営業は

金曜から日曜までとなります


-アナウンス


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映画「シャッフル2 エクスチェンジ」の感想(ネタバレ)

  • 2011.11.12 Saturday
  • 17:58
■映画「シャッフル2 エクスチェンジ」の感想(ネタバレ)



■監督:ジョエル・ベルクヴァール
■出演者:サラ・ミシェル・ゲラー リー・ペイス マイケル・ランデス ツヴァ・ノヴォトニー チェラー・ホースダル
 
WOWOWで放送していた映画「シャッフル2 エクスチェンジ」を鑑賞。

【映画「シャッフル2 エクスチェンジ」のあらすじ】

女性弁護士のジェスは、愛する夫ライアンと幸せな新婚生活を送る毎日。けれども、兄のライアンとは対照的に性格が凶暴で、暴行罪で刑務所に入った過去もある弟ローマンの存在が、2人の幸福に暗い影を投げかけていた。そんなある日、ライアンとローマンが共に交通事故に遭って昏睡状態に陥り、やがてローマンだけが奇跡的に意識を取り戻す。ところが彼は、自分はライアンで君の夫だよと切々と訴えてジェスを困惑させることに……。

※WOWOWから引用

【映画「シャッフル2 エクスチェンジ」の感想(ネタバレ)】


邦題タイトルから時系列が移動するサンドラブロック主演のサスペンス映画「シャッフル」の続編かと思いきや、実は、イビョンホン主演の韓国映画「純愛中毒」のリメイクだという邦題に紛らわしいタイトルがつけられた作品。

ちなみに原題は「Possession」で”肉体離脱”(訳)となっている。現代の方がしっくりくる。

実はこういった情報は見終わったあとに気づいたのだが、それを知る前までは前作「シャッフル」の名前を引き継いだタイトルと、最近めっきり見なくなっていた「ラストサマー」のサラミシェルゲラーが主演ということで、おのずと期待は高まっていた作品。

しかし、期待とは裏腹に見てみるとかなりひどい作品で、標準スピードでは観るに耐え兼ねて2倍速機能を発動してしまった。

WOWOWの番組情報(HPではない)では、夫の性格が凶暴な弟に変わってしまうとなっていたが、実際は、弟が兄の性格になっていて、なんとも紛らわしい。あと基本暗いシーンが多いからか、俳優の区別がつかず(髭が合ったりなかったり)、自分には兄と弟がどっちがどっちだか理解するだけでもかなり頭を悩ませた。

ネタバレになるが、シンプルにまとめると事故を理由に凶暴な弟が兄の性格のフリをしていたというだけの話。それを”肉体離脱”とかなんだと謎を散りばめて勝手にややこしくしている。

ちなみに弟が凶暴といっても”怖さ”はあるが、それを”悪”とするには、意外と微妙な悪さだ。

弟が凶暴という性格演出として、驚かされたイライラからいきなり今まで聞いていたラジオを叩き壊すシーンがあるが、これはいくら凶暴といってもそれとは、全く違うような気もする。カっとなると何をしでかすかわからないという性格を表したいと思うが、なんか見せ方がやや強引。※そんなやついるか!?

この最初の演出を見て、個人的にこの映画に入っていけなくなった。あと、サラミシェルゲラー演じるヒロインの女性の行動もかなり勝手で理解に苦しみ、感情移入が全くできない。


評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

(この映画は、”肉体離脱”で行きたいのか、それとも”弟の陰謀”でいきたいのか、どちらかに決めないとまずいと思う。途中途中に”肉体離脱”を挟んでくるが、これを少しでも臭わした時点で兄の性格が移動したであろう”弟”を刺し殺しちゃいけない。一応最後は、”弟の陰謀”ということで落ち着くが、じゃあ途中の”肉体離脱”のシーンのあれはなんだったんだとなってしまう。この映画はいろいろ詰め込みすぎて、””がなくなってしまっているし、ところどころ強引な演出が多い。)


人は変われる

”変化は選択”だわ

-ケーシー


サラ・ミッシェル・ゲラー/シャッフル2−エクスチェンジ−


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映画「リミット」の感想(ネタバレ)

  • 2011.10.16 Sunday
  • 14:37
■映画「リミット」の感想(ネタバレ)



■監督:ロドリゴ・コルテス
■出演者:ライアン・レイノルズ ロバート・パターソン ホセ・ルイス・ガルシア・ペレス スティーヴン・トボロウスキー サマンサ・マシス エリク・パラディーノ
 
WOWOWで放送していた映画「リミット」を鑑賞。

【映画「リミット」のあらすじ】

9か月前からイラクで働いていたアメリカ人のトラック運転手ポールは突如、何者かの襲撃を受けて気を失い、ふと意識を取り戻すと、彼は地中に埋められた棺桶の内部に閉じ込められていた。彼の手元に残されていたのは、僅かに懐中電灯とライター、それに自分のものではない誰かの携帯電話のみ。自分が今いる場所も、そして一体なぜこの苦境に陥ったのかもよく分からないまま、彼はこの状況から抜け出そうと懸命にもがくのだが……。

※WOWOWから引用

【映画「リミット」の感想(ネタバレ)】


「アイアンマン2」のセクシー女優スカーレットヨハンソンの元夫ライアンレイノルズが主演したワンシチュエーションサスペンス映画。

棺桶の中という一つのシチュエーションのみで90分を描くという異色作品。終始真っ暗、薄明かりの中で、理由もわからず棺桶の中に閉じ込められてしまった男が、ライター携帯電話片手に棺桶からの脱出方法を探るという脱出もの。

この閉じ込めらた男が脱出を計るというあらすじを聞いただけで、”どう脱出するのか?”という興味性を物凄くくすぐられ録画した作品だが、見終わってみると、ある種期待は大幅に裏切られた。

まずは、いきなりネタバレになるが、バッドエンディングだということ。主人公は、脱出方法をいろいろ模索するが、結局は生き埋めになってしまいそのままエンディングを迎えてしまう。

この映画の一番大事なところは、どう棺桶から脱出するのか?(自力なのか、他力なのか)という部分に面白さがあり、脱出できることが前提でなければあまり意味がない。

仮にバッドエンディングになるとしても、棺桶からせめて脱出した後にしてもらわないと、物語上ではいろいろ話が進んだところでも、物理的には、90分ずっと棺桶の中にいて、そのまま棺桶の中で死んでいたら、何も動いていないのとほぼ同じ。

ノンフィクション作品ならこれでもしょうがないと思うが、特にそういったフレコミもないフィクション作品みたいなので、もっと他のエンディングがあっても良いだろうと思う。

ただ、バッドエンディグにしたわりには、伏線があり「あれは何だったの?」と思うようなモヤモヤ感は見終わった後に残るようになっている。

閉じ込められた男(ポール)は、人質救出専門の男(ダン?)と連絡を取り、過去に同じように誘拐された”マークホワイト?”という大学生を救出したと聞かされると、ポールは、その言葉を信じて助けを待つのだが、ポールの居場所が携帯電波の信号からわかり救出チームがその場所に向かい穴を掘るとそこは、ポールが生き埋めにされた場所ではなく、生きているはずの”マークホワイト?”の棺桶(マークの遺体を見つける)だったという情報が伝えられる。

結局、過去に人質救出チームが救出したというマークホワイトは、実は助けられずにすでに死んでいたという事実がわかりエンディングを迎える。

このことで救出担当は、どういう魂胆があるのかわからないが、ずっとポールにをついていたことがわかるのだが、生き埋めにされたポールの視点だけでは、この物語の全貌は、よく掴めない。ましてや棺桶の中で外部とは携帯の音声と動画のみの情報しかなく、どこまでが事実なのかもよくわからない。

地中に棺桶が埋められていること自体が嘘で、音声や動画を適当に使いポールを騙している可能性もある。デビットフィンチャー監督の「ゲーム」のような感じで。

ただ、個人的にあきらかになった情報をすべて信じて組み立てるなら、アメリカ政府は、テロリストに誘拐されてしまったアメリカ国民を、テロリストと交渉してまで、ましては身代金を払ってまで救出する気は全くないということ。

テロリストには屈しない=拉致や誘拐されたならすべて自己責任。

そして、誘拐された事実があるなら、アメリカ政府は公になるまえに被害者もろとも闇に葬ろうとする。マスコミに出なければ、ないものと同じ。

また、同じく務めていた会社も誘拐された時点で雇用契約が破棄されるような、契約内容になっていて、保証金(保険金)すら出さない。そして、助ける以前に、雇用契約内容事項の確認インタビューを本人から取り、その後の親族らの訴訟対策に備え始める。

この映画では、アメリカ政府、アメリカ社会のテロリストとの関わりでの対応が明らかになる。事実かどうかわからないが。これが事実だとすると、テロリストもアメリカ政府、会社もみんなクソだ。

っていうか、なぜ携帯の電波(GPS機能)で居場所がすぐわからないのかが、一番不思議だ。


評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(この映画は、バッドエンディングを抜きにすれば、事実かどうかは抜きにしてテロリストに誘拐された時のアメリカの各機関の対応がわかるのは、面白いが、終始棺桶の中で音声のみで真っ暗な映像が続くときもあり、映画としては90分は耐えられない。個人的には2倍速で観るのがおすすめ。会話シーンが少ないので、字幕だけ追っていれば、ほぼ理解できる。気になる部分で停止して見直せば良い。)


貯金700ドルはリンダに

-ポール


[リミット]コレクターズ・エディション


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