映画「極悪の流儀」の感想(ネタバレ)

2017.10.21 Saturday 洋画 サスペンス/ミステリー

■映画「極悪の流儀」の感想(ネタバレ)



■監督:ウィリアム・モナハン
■出演者:ギャレット・ヘドランド/オスカー・アイザック/ルイーズ・ブルゴワン/マーク・ウォールバーグ/ウォルトン・ゴギンズ

WOWOWで放送していた映画「極悪の流儀」を鑑賞。

【映画「極悪の流儀」のあらすじ】

若くして名声と成功を手に入れ、ハリウッドの豪邸で優雅な生活を送りながらも、退屈と憂鬱を持て余すトム。ある日、ふと衝動的にモハーヴェ砂漠へとひとり出向いた彼は、その晩、キャンプをしているところで、謎めいた流れ者の男ジャックと出会う。ジャックは不意にトムを襲おうとするが、格闘の末にトムは彼を撃退。さらにもうひと波乱あった後、トムは自宅へ逃げ帰るが、ジャックはストーカーのごとく彼の後をつけ回し…。

WOWOWから引用

【映画「極悪の流儀」の感想(ネタバレ)】  


ハリウッドリメイク版「ディパーテッド」でアカデミー脚色賞に輝いたウイリアム・モナハンが監督し、「トロン: レガシー」のギャレット・ヘドランドと「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のオスカー・アイザックの共演で描いたサスペンス。

「極悪の流儀」という反社会的なタイトルに惹かれて見てみた。

内容は、砂漠でたまたま出会った二人が、ちょっとした誤解から殺伐な関係になり、砂漠を離れてからもその怨根は消えず殺し合いへと発展する…という話。

なかなかのタイトルで期待値は高いが、実際見てみると、極悪の流儀と言うほど、何かヤクザの仁義、道義みたいなわかりやすい暗黙のルール(やり口)が存在しているようなものではなく、結果的にそのようなオチになったといった感じの方が近いかなと思う。お互いが悪い(悪そうな)人間であることは、たしかだが。

ちなみに、もともとの原題は、「Mojave」でモハーヴェ砂漠の地名のモハーヴェ(Mojave)がタイトルにされていて、砂漠という場所がテーマである。極悪の流儀とかはたぶんどうでもいい。砂漠から付随したものだ。

劇中でも砂漠にまつわるキリストの話などが出てくるが、この映画で言いたいことは、砂漠という場所が人間に与える影響のことだろうと思う。砂漠で出会い、のちに付け狙ってくる放浪者(ジャック)という存在は、主人公トムの内面の一部(葛藤)であったという見方もできなくない。

生きがいを失っていた状態から、砂漠で出会ったジャックの存在を通して、ゆはりなんとしも生きるべきだという、生への執着を強く持つようになったという話である。それが行動的な悪を生んでも。

結果的には、すべての人間のどんな悩みであれ、結局のところジャックのセリフでも語られているが、”生きるべきか、死ぬべきか”という、シンプルな選択へと帰結するというものだろう。


評価 ★★★☆☆ (星3.4)

(まとめ:邦題タイトルほどの期待はないが、監督の思想は強く注ぎ込まれてる男の熱いドラマ。WOWOWのあらすじでは、ジャックが不意にトムを襲おうとするがと書かれているが、個人的には、襲うとしてはいないと思う。不審者ではあるが。ここの初対面での男同士の感覚は、女性には理解できないものだと思うが、男というのは、特に不良的な素質を持つ者同士が、対峙した場合分けのわからない人間的な緊張感がそこに生まれることがある。特にどちらも折れようとしない人間が二人揃えば、急に理由もなく警戒心から殴り合いに発展してしまうことが現実に起きることがある。サルとかゴリラとかの縄張り争いを想像するとわかりやすいかもしれないが、この映画の発端は、まさにそういうことから始まっているところが意外と面白い。もちろんアメリカの銃社会が、よりそこの緊張感(誤解)を増大させていることは、言うに及ばずだが。)


ローンを払って

税金を滞納したらどうなる?

家は政府からの借家さ


-?



キリストの場合

別の姿の自分と対話したんだ

”悪魔”だよ


-?


キリストは送り出された

T・E ロレンスは

砂漠を”宗教の窯”と

孤独な男が砂漠でイカレちまい

宗教を見出す

キリストも砂漠で

自分自身と実際に語り合った


-?

何事も

”生きるべきか 死ぬべきか”さ

周りに何もないから

仕方ない そう考える


-?

法廷とは

どちらの作り話が

もっともらしいか

決める場所なんだ


-?


交渉の時

先に数字を言ったら負けだ


-?

観客にどう見えるかが

何より大事だ


-?



バーナードショーは、

”真の芸術家は70歳(90歳)の祖母にも生活費を

稼がせる”と


-?


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映画「ディバイナー 戦禍に光を求めて」の感想(ネタバレ)

2017.10.12 Thursday 洋画 戦争映画

■映画「ディバイナー 戦禍に光を求めて」の感想(ネタバレ)


■監督:ラッセル・クロウ
■出演者:ラッセル・クロウ/オルガ・キュリレンコ/ジェイ・コートニー/イルマズ・アルドアン/チェム・イルマズ

WOWOWで放送していた映画「ディバイナー 戦禍に光を求めて」を鑑賞。

【映画「ディバイナー 戦禍に光を求めて」のあらすじ】

第1次世界大戦中、かつての宗主国たるイギリス軍を支援するため、オーストラリアからも多くの志願兵たちがヨーロッパや中東に出征。激戦地となったトルコ・ガリポリの戦いでは、相当数の死傷者を出すことに。戦後の1919年になっても、3人の愛する息子たちが戦場から戻らず、悲嘆にくれる妻が悲劇の自殺を遂げた後、オーストラリア人のコナーは、自らの手で息子たちの消息を突き止めるべく、単身トルコを訪れるのだが…。

WOWOWから引用

【映画「ディバイナー 戦禍に光を求めて」の感想(ネタバレ)】  


「グラディエーター」「レ・ミゼラブル」のラッセル・クロウが初監督し、自身も主演して2014年度のオーストラリア・アカデミー作品賞などに輝いたという人間ドラマ。

最近見る機会がなかったラッセルクロウの出演作品を見つけたので見てみた。

ちなみにこの映画は、俳優ラッセルクロウが初監督したということだが、大抵、俳優が監督をする作品の第一作目は、俳優個人の思い入れが強く反映したものが多いが、この映画もその種の力強さ(意気込み)が感じられる。

ラッセルクロウ自身がほぼオーストラリア(ニュージーランド出身ではあるが)で育ったり、暮らしたりしてるということもあるが、オーストラリアの歴史(第一次大戦中の話)をあえて題材にしたのは、自然な流れだと思う。日本人で言えば、大東亜戦争等をテーマにしたようなものだと思う。

さて、内容の方だが、ラッセルクロウ自身が父親役で、戦争で息子3人を失い、そのショックから妻が自殺して一人身となり、生きがいを失くしたことから、最後に3人の息子の消息を知ろうと、異国のトルコへ赴きという話。

この作品、物語自体は最後にどんでん返しの事実(生還はなんとなく途中で予想できるけど)があり感動的で良いのだが、オーストラリア作品のためか、制作費が意外と少ないからかわからないが、A級ハリウッド映画の感じになれてると、画的な安っぽさが少し見え隠れする。

また戦争シーンがあるが、戦争アクション映画というほど、アクションを重視(見どころにしてる(迫力重視))してるわけでもなく、人間ドラマの延長のような扱い。一応、塹壕などオープンセットで作ってるけど。

さらに言うと、民間人が戦地に行っているという設定だからなのか、戦争状態(休戦状態)の緊張感があまり伝わってこない。これはラッセルクロウという強面キャラ(ある種ヒーロー)が主役をしてるのも、心強すぎて(頼りがい合って)戦争シーンすらもあまり、恐怖や緊張という感じが出にくいのかもしれない。

主役ということもあるけど。どんな状態でもこの人(ラッセルクロウ)死なないだろうなと思ってしまう。そんな感じがしなくもない。


評価 ★★★☆☆ (星3.2)

(まとめ:ラッセルクロウが主演、監督のやや微妙な戦争感動映画。戦争映画にエンタメ的な面白さを求めてしまう(評価する)のは、どうかと思うが、エンタメ的な目線では、ちょっと微妙な感じは否めない作品。自分がオーストラリア人、または、このトルコ・ガリポリの戦いをよく知ってれば、また違った感想を持ったかもしれないが。またラッセルクロウではなく、別の監督が描いていたら、もっと良い感じの映画になっていたような気がしないでもない。細部の演出や全体的な構成等でやや甘さがある。物語以前に気になるところが見られる。ちなみにオーストラリア・アカデミー作品賞などを受賞しているようだが、ラッセルクロウ、またこの戦争という愛国題材を考慮し、ちょっと甘めな作品評価(話題性等)になってる気がしないでもない。やはり作品賞に輝くだけあって、素晴らしい映画だと、手放しで言える評価には足りないかな。)


キリストの教えを

知ってるだろ

奥さんが自殺なら教会には埋葬できない

神への裏切りになるからだ


-?


”我が子より長生きであれ”

という言葉が

祈りの言葉に聞こえるが

最低の悪態だ


-?


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映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の感想(ネタバレ)

2017.10.04 Wednesday 邦画 ラブストーリー/恋愛モノ/青春

■映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の感想(ネタバレ)



■監督:小泉徳宏
■出演者:佐藤健/大原櫻子/三浦翔平/窪田正孝/水田航生/反町隆史

WOWOWで放送していた映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」を鑑賞。

【映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」のあらすじ】

天才サウンドクリエイターで、大人気バンド“CRUDE PLAY”の元メンバーである秋は、ビジネスとしての音楽の世界に嫌気が差し、自分の現状にもつまらなさを感じていた。そんなとき、彼は気まぐれで女子高生の理子に声をかけ、自分の正体を隠したまま付き合い始める。最初は軽い気持ちだった秋も、いつしか理子の純粋な想いに惹かれていく。そんな折、類いまれな歌声を持つ理子をプロデューサーの高樹がスカウトし……。

WOWOWから引用

【映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の感想(ネタバレ)】  


青木琴美の人気コミックを「タイヨウのうた」の小泉徳宏監督が佐藤健、大原櫻子共演で映画化したラブストーリー。

今年(2017年)の1月位に録画してまだ見てなかったので見てみた。

原作コミックは知らずに見てみたが、内容は、音楽モノのラブストーリー。人気バンドに曲を提供する自身も元メンバーだったミュージシャン役の佐藤健と歌手としてプロを目指す女子高生(大原櫻子)がひょんなことから出会い…というもの。

ちなみに佐藤健は、作曲家ということでギターとベースを実際に弾いているシーンがある。またバンドのベーシスト役の窪田正孝も俳優ながらベースを弾いており、中盤あたりでチョッパー(スラップ奏法)を披露している。ヒロインの大原櫻子は、この映画のために5000人の応募の中から選ばれたらしいが、歌は普通に上手い。※この映画を見るまで存在を知らなかったが、現在は歌手としても活動してるようだ。

物語としては、お互い惹かれあうも、あるスキャンダルが原因で、相手のこと思って(嘘ついて)、別れる(男が身を引く)という、どこかで見たことがある展開。くっついて→別れる→またくっつく?の王道のラブストーリー構成。

音楽もので楽曲含め、内容もそれほど悪くは無いと思うが、男目線で見ると、成功者の苦悩を描いてるので個人的に共感は弱い。学生時代からじっくり描いていけばもっと共感は多かったと思う。回想や思い出として後から振り返るのは、後出しなので弱い。

また恋愛部分も、あこがれてた女性と付き合う(付き合えるようになった)というタイプの恋愛ではなく、道でたまたま拾った(知り合った)女が、意外と良い女だったという感じなので、男側として恋愛への期待と盛り上がりも薄い。

っというか、この映画は完全に女性向け(女子中高生向け)のラブストーリーといえる。佐藤健の役が社会的に評価が高いスター(成功者)だし。設定が男女逆なら男側も興奮できたかも。

ちなみに男目線(個人的に)として、大原櫻子は見た目可愛くて(小動物的で)、歌も上手いけど、それ以上の女性的魅力はあまりこの映画の中では感じられなかった。好みの問題かな。


評価 ★★★☆☆ (星3.2)

(まとめ:女子中高生向けの音楽モノラブストーリー。恋愛映画として男性向けではない。男側(佐藤健目線(秋)での)の内面にヒットしてくる女性(女子高生)と出会えたという要素もわからなくないが、もともと女性に苦労してないタイプの男なので、男が見る男として好感度(共感度)は低い。もちろん人間として悪い人間ではないと思うが、友人関係含めどこかチャラさがある(笑)、ラストは、あのラスト(後ろから抱きつく)で良かったのか。なんとなく終りが中途半端な気がしなくもない。)



仕事だ ビジネス

音楽と言う趣向品を

言葉巧みに売りつける金儲け


-?


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映画「真田十勇士」の感想(ネタバレ)

2017.09.18 Monday 邦画 アクション/スペクタクル/SF

■映画「真田十勇士」の感想(ネタバレ)



■監督:堤幸彦
■出演者:中村勘九郎/松坂桃李/大島優子/永山絢斗/高橋光臣/松平健/加藤雅也/大竹しのぶ

WOWOWで放送していた映画「真田十勇士」を鑑賞。

【映画「真田十勇士」のあらすじ】

関ヶ原の戦いから14年。戦国の世は天下統一を目前にした徳川と復権を狙う豊臣方の対立が深まっていた。真田幸村は名将として世間から尊敬を集めていたが、実は男前な風貌と恵まれた幸運の連続で勝ちを収めてきただけの気弱な腰抜けだった。実際の自分と虚像との差に悩む中、彼は猿飛佐助と出会う。忍者の里から飛び出し、大きなことを仕掛けようとしていた佐助は、幸村を本物の英雄にすべく、仲間を集めて十勇士を結成する。

WOWOWから引用

【映画「真田十勇士」の感想(ネタバレ)】  


マキノノゾミと鈴木哲也の脚本を中村勘九郎、松坂桃李らを迎えて劇場版「SPEC」シリーズの堤幸彦監督が映画化した時代劇アクション。

最近、自分の中で遅咲きの戦国時代ブームが来ていて、横山光輝の戦国時代マンガを結構読んでいる。今のところ織田信長から豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗、武田信玄、武田勝頼、松平忠輝まで読み終えた。そんな折、真田のタイトルがついたこの映画を見つけたので期待して見てみた。

ただ、すごい期待していたわりに、見てみると、中身はなんだこれという内容。

いきなり率直な感想を言ってしまうが、この「真田十勇士」相当やばい(ひどい)。

自分が今まで戦国時代のドラマや映画にあまり触れていなかったから、他との比較対象があまりないから、そう思ってしまうからはわからないが、この映画、大分迷走してます。

もともとマンガや小説などで元ネタとなる原作があるのかわかりませんが、なぜか開始早々、実写映画なのにアニメーションで描かれており、それが10分ほど流れる。

番組情報では、監督の遊び心という説明があるが、この遊び心は個人的にいらない(笑)

個人的に歴史モノは、ただただ真面目にその時代を反映して落ち着いて描いて欲しいものだが、この作品は、全体的に妙な現代的な軽さ(ノリ)がある。戦国時代のかたくるしさが苦手な現代の人(若者向け)に合わせた演出(アレンジ)といってしまえばそれまでだが、ノリが現代ドラマの延長なのだ。

俳優がただカツラと鎧を着ているだけと言っても言いすぎでない。当時の戦国武将にまるでなりきれていない。※特に真田十勇士のメンバーは若手が多いからか大分ひどい。ただ、徳川家康役の松平健、あと淀君役の大竹しのぶはさすが。松坂桃李は、がんばってる方かな。

また少しばかり恋愛要素も入ってるが、この恋愛も現代風の薄いやりとりに終始していて、なんだかなあという感じ。その恋愛部分の片棒を担っているのが、元AKBの大島優子の女忍者役だが、彼女が大分ひどい。映画を一人でぶち壊してる(水準を下げている)感じすらある。

戦国時代の話だけど、もうただ衣装が忍者の格好をしているだけの現代恋愛ドラマとしてしか見れない。

しかし、戦闘シーンは、真田丸のセット作り、人材も集め、かなりお金が掛かっていてスケールこそでかいが、いかんせん迫力(躍動感)が弱いというか熱量がない。そこと比べるものではないが、2000年公開のグラディエーターの方がよっほど良いし、熱さある。

戦国時代というか戦モノ作品は、生死に直結した人間の熱さみたいなものが、描けてこそ説得力が生まれてくると思うが、この映画は、そういった熱さを感じない。

物語としては、史実の捉え方を変えた発想(すべては淀君の策だった)はあって意外性はあるが、周りを固める俳優や演出、構成に説得力がないので、どうも乗り切れない。まーとにかくひどいです。


評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

(まとめ:舞台演技のようなクセがある変な戦国映画の大失敗作。マンガだけど読んで戦国時代に触れた人間としては、この映画の内容で満足はしたくないですね。一般の人はどうかしらないけど。戦国時代好きには、要注意映画です。真田雪村の話だったら、PS3の戦国無双の方が泣けます。)



ウソってのは

バレちまめば

ただのウソだけどよ

とことんまで突き通しちまえば

そいつは本当と同じだ

偽者が本物に変わるんだ


-?



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映画「クライム・スピード」の感想(ネタバレ)

2017.09.09 Saturday 洋画 サスペンス/ミステリー

■映画「クライム・スピード」の感想(ネタバレ)



■監督:サリク・アンドレアシアン
■出演者:ヘイデン・クリステンセン/エイドリアン・ブロディ/ジョーダナ・ブリュースター/トリー・キトルズ/アリウネ・“エイコン”・チアム

WOWOWで放送していた映画「クライム・スピード」を鑑賞。

【映画「クライム・スピード」のあらすじ】

過去に犯した罪を悔い改め、自動車修理工として真っ当な人生を歩み始めたジェームズ。かつての恋人エミリーとも再会し、ようやくよりを戻しかけた矢先、彼を悪の道に引きずり込んだ兄のフランキーが、10年間の服役を終えてジェームズの前に再び姿を見せる。兄との関係を断とうとするジェームズだったが、フランキーは刑務所内で知り合った連中と銀行強盗の犯罪計画を練り、ジェームズもやむなくその片棒を担ぐはめとなる。

WOWOWから引用

【映画「クライム・スピード」の感想(ネタバレ)】  

スティーヴ・マックィーンの映画「セントルイス銀行強盗」(1959)を、「スター・ウォーズ エピソード2」のヘイデン・クリステンセンと「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ共演で再映画化したというクライムアクション。

最近見なかったアナキン役のヘイデン・クリステンセンが出演してたので見てみた。

もともとの原作?映画は知らずに見始めたが、内容は、銀行強盗モノで出所してきた悪い兄に誘われ、知らずに犯罪計画へと巻き込まれていく弟の話。

これ普通に見たらそんなに悪くない犯罪アクション作品だと思うが、やや過剰な兄弟愛演出設定により、う〜ん…という感じがしなくもない。

その原因は、ヘイデン・クリステンセンとエイドリアン・ブロディという二枚看板だろう。

弟のヘイデンクリステンセンは良いとして、その兄役を演じてるのが、クセのある演技派?のエイドリアンブロディ。

ちなみにエイドリアンブロディに普通のよくあるような役柄を演じさせては、あまり意味がないと思ったのかはわからないが、普通の正統派の悪役兄貴キャラでなく、ダメすぎる弟想いの兄(ケツ穴歯磨き粉兄貴)というちょっとややこしい(ふざけた)人間味のある設定が乗っかっている。※原作映画との比較や忠実度は見てないのでわからないが。

このダメ過ぎる兄という設定が、エイドリアンブロディに妙な熱演?をさせている。あえて熱演をさせていると言いたい。

なんというかこのタイプの映画で、そこまで兄弟愛、または熱演は必要ないな…とそういう気がしてしまう。

これは完全に自分が求めるこの映画に対するこうあって欲しいと期待するラストと、製作者が見せたい部分(やりたいところ)の不一致がそう感じさせているのだろうけど。

個人的にはとにかく、このエイドリアンブロディの兄貴が最後、足を引っ張っていてただただ邪魔でしかない(笑)

見ていてイライラするのだ。

この映画、このダメな兄貴が最後に足を引っ張る兄弟愛(そして弟のために死ぬ部分)が、この映画の見せ場としてるのだが、こちらとしては、そういうのは特に期待していない。ただ単純に兄弟が銀行から無事に脱出し、上手いことハッピーエンドであればそれでいい。その類(レベル)の映画で全然良い内容なのだ。

ちなみに最後は、兄貴が身を捨てることで、弟は警察の包囲網から一人脱出に成功し、ハッピーエンド?となるが、これも後でしっかり調べれば(人質に聞き込みすれば)すぐに彼が実行犯の一人だったとわかるだろうし、そうなれば顔が指名手配されてのちのち捕まるだろう。そう考えると全然ハッピーエンドでもなんでもないラストなのだ。疑惑が解けるということも無いし。

そもそもこの弟、最初こそ兄貴に巻き込まれた形で共犯になってしまっているが、それ以降は、ほぼ実行犯の一人として普通に活動している。自分の居場所を受け入れてからは、普通に盗難車に乗ってたりするし。

こういう類の映画は、主人公の弟は、ほぼ法的に無実である、または誤解の範囲(犯罪を犯してはいるが、もっと大きな正義(善)のためのしょうがない行動)で、客観的に後で取り返しが効くような感じでなくてはいけないと思う。

その最低限の倫理姿勢が弱いからか、最後のラストもただ、犯罪者が一人逃げただけのような、あまり共感ができない終わり方に見えてしまう。逃げるためとは言え、救急隊員を殴ったらダメでしょ。

クライムスピード(犯罪に走る、犯罪が加速する?)というタイトルが狙いなのなら、それはそういうことなのかもしれないが、見終わって、ほとんど共感ができなくなるのはどうなんだろう。



評価 ★★★☆☆ (星3.2)

(まとめ:エイドリアン・ブロディが必要以上に熱演してしまったクライムアクション。ちなみにこの映画唯一の見どころが、理想の高い?強盗計画の黒人リーダーで、ちょいちょい興味深いセリフを言って、こちらに期待をもたせてくれるのだが、いざ現場で活動すると大して見せ場なく、あっさり銃殺されてしまう。なんなんだろこれ。この映画は、どっちにしても微妙な話ですね。)


トマスジェファソン

彼は今の状況を予期して

銀行と闘った

ケネディは闘って殺された


-?


ジェファソンは

”銀行は軍より危険”と

”どの世代も革命を必要とする”とも


-?



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