連続ドラマW「ミラー・ツインズ Season1 Season2」の感想(ネタバレ)

2019.08.30 Friday WOWOW ドラマ

■連続ドラマW「ミラー・ツインズ Season1 Season2」の感想(ネタバレ)



■監督:村上正典 池澤辰也 守下敏行 野田健太
■出演者:1.藤ヶ谷太輔 倉科カナ 渡辺大 武田梨奈 温水洋一 村上知子(森三中) 櫻井淳子 中村久美 佐戸井けん太 石黒賢 高橋克典 2.福田悠太 霧島れいか 飯尾和樹(ずん) 平山祐介 平井理央 宮崎美子 中村俊介 古谷一行


【連続ドラマW「ミラー・ツインズ Season1 Season2」のあらすじ】

20年前、双子の葛城圭吾と勇吾が遊んでいると、兄・勇吾が何者かに誘拐されてしまう。そして現在、今も行方不明のままの勇吾を捜すため刑事となった弟・圭吾(藤ヶ谷太輔)。恋人の里美(倉科カナ)、20年前から圭吾を見守ってきた刑事・皆川(高橋克典)は事件の呪縛にとらわれている圭吾を案じていた。そんな中、ある殺人未遂事件が発生。犯行現場に残されていた犯人の毛髪のDNA鑑定によって驚くべき事実が浮かび上がる。

WOWOWから引用

【連続ドラマW「ミラー・ツインズ Season1 Season2」の感想(ネタバレ)】 

 

犯罪症候群に続いて、WOWOWと東海テレビが共同製作し、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が二役を演じたサスペンスドラマ。

 

最近、シーズン1とシーズン2が一挙放送してたので見てみた。

 

一応WOWOWドラマなので結構期待していたのだが、第1話を見終わった時点で、少年時代に誘拐されたまま20年以上行方不明になっていた双子の兄が、普通に姿を現し、個人的に肝だと思っていた謎(モヤモヤ)がすぐ解決してしまい、いきなり見る気が萎えてしまった。

 

なぜ萎えてしまったかというと、一応、この物語で描きたいことは、少年期に誘拐された後、刑事と犯罪者と環境の違いからそれぞれ違った立場(ミラーツインズ)となってしまった二人が、過去の誘拐事件の真相を追いつつ、お互いが再び兄弟という関係を取り戻していけるか?というのを、シーズン1は、全8話(1話45分程度)を使って描こうとしてるのは、1話を見終わった時点ですぐにわかるのだが、一番大事なこの双子に対しての描き方が悪いため、感情移入が弱い。

 

1話の段階では、兄を探すため刑事となっていた弟には、動機その他、共感しやすいのだが、兄の方が、登場からいきなり傷害殺人事件の容疑者となってるわ、さらに弟の彼女と寝るわ(のちに彼女の正体も明らかになるが)で、せっかく弟が20年以上も探し続けていた兄のキャラクターがただただ復讐に燃えているだけのひどい人物で、せっかく生きて現れたのに、彼の行動をまるで応援できない。その過程で父親は事故死するわ。母親は余命いくばくもないし。

 

自分が弟で当事者なら、犯罪者となってしまった兄のことをそれでも心配して、とそういう気持ちはわからなくはないが、客観的な立場となって物語を見ると、こんなキャラになってしまった兄はもうどうでもいんじゃないかと思えてしまって、まったくストーリーに入り込めない。

 

そもそも、弟に対して、復讐心を持ってるという部分での、何かしらの誤解があるのが、すでにめんどくさい。しばらく弟の方がやられ放題になるのは見えてるし。

 

ちなみになぜそうなってしまったのかが、シーズン1では全8話として丁寧(長ったらしく)に描かれていくのはわかるが、完全に最初の掴みの描き方で失敗していて、現に自分は、この双子(兄)から気持ちが離れてしまった。

 

すでに悪人となっていた状態で兄が最初から登場するのではなく、そこに至る過程を描きつつ最終的に悪人となってしまうという葛藤部分を同時に描いてくれれば、兄に対しても最初から共感が生まれたと思うが、1話のラストの見せ方をされたら、もう見る気が起きない。事情はどうあれ行動が悪意に満ちているし。

 

一応、早送りしつつ、物語の外観はほぼ理解したが、結局のところ、この物語も前回見た東野圭吾のダイイングアイと似ていて、主人公(弟)だけが、知らないだけで、周囲の人物が意図的に情報を隠している類の話になっている。これも本音は、脚本家の都合で見せないようにしてるともいえるのだが。

 

それでも話数が短い話なら、それほどストレスではないが、全8話とか言われると、もう無理です(笑)

 

とにかく、それでも時間軸通りに描いてくれれば、基本ストレスは感じにくいのだが、時間軸を変にいじってる手前やはりストレスがある。

 

この兄の誘拐事件に始まるストーリーも、誘拐された側と誘拐されなかった側を少年期から同時並行的に、弟が普通に学校に行ってる時、兄は、バイトしてたとか、そういう感じで描いてくれた方が断然面白く、共感しやすかったと思う。

 

この作品は、誘拐事件と兄弟愛?みたいなテーマを壮大に描こうとしようとしたのは、いいが、細かい謎ばかりが作られていて、話自体がシンプルではなくなってしまったように思う。

 

 

評価 ★☆☆☆☆ (星1.5)

 

(まとめ:藤ヶ谷太輔が二役の熱演で頑張っているが、物語としての共感性が弱く、話自体がやたら長ったらしい駄作サスペンス。結局、ほぼほぼ、早送りで見たのでこの評価です。ちなみにシーズン2は、双子の彼女役の倉科カナ(里美)の生い立ちに迫る内容になっているが、シーズン2が必要かどうかは微妙ですね。WOWOWと東海テレビの共同制作ドラマは、第一弾の犯罪症候群の時もそうだが、話数が長いだけでドラマとしては、微妙なものが多いですね。)

 

 

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映画「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」の感想(ネタバレ)

2019.08.25 Sunday 邦画 サスペンス/ミステリー/スリラー

■映画「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」の感想(ネタバレ)


■監督:綾部真弥
■出演:小島梨里杏 渡辺佑太朗 清水尚弥 岡本夏美 花影香音 篠田諒 小山莉奈


【映画「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」のあらすじ】

潜入捜査官“モグラ”として広域指定暴力団・数寄屋会に潜り込み、極道の世界にさらに潜っていく玲二。ある日、警視庁組織犯罪対策部のエースとして、正義感あふれるエリート警官・兜が就任し、数寄屋会とつながる玲二を目の敵にする。そして玲二に会長の轟から、極悪非道のチャイニーズマフィア、仙骨竜をたたきのめすという大きなミッションが与えられ、玲二は轟の娘・迦蓮のボディーガードとして会長の家に住むことになるが…。

WOWOWから引用

【映画「人狼ゲーム プリズン・ブレイク」の感想(ネタバレ)】 

 

 

心理ゲーム“人狼”を題材にした映画化版のシリーズ第4弾。

 

前回、第3弾を見てから止まっていた「人狼ゲーム」シリーズに戻り、再び見てみた。

 

今回からは預言者や霊媒師の占いから人狼認定される”狂人”という新たな役職が加わり、ルールがまたややこしくなっている。基本は、第三弾に出てきた新たな役職”狐”と似たような変化要素ではあるのだが、初期の人狼ルールから比べると、ルールが一個乗っかっている。

 

個人的に、普通の人狼ルール自体も正直あまりついていけていないのだが。

 

その原因は、そもそも、この人狼シリーズは、毎回登場人物が多い上に(いきなり10人くらいが一気に出てくる)、ほとんど新人俳優で顔がわからない、さらに、彼らに役名があってそれで呼ばれたところで最後まで見ても、誰が誰だか顔と名前が一致しない(まるで覚えられない)、それに加えて、人狼を探すために、顔と名前も分からない人達の各々の発言内容(投票で誰を指名したり)なども細かく覚える必要があったりと、記憶力大会みたいになっているのも大きい。

 

結局、いろいろ考えながら見てると、ほとんど、よくわからない状態で映画を見ていると言って良い(笑)

 

これは、普通にちゃんと見てたとしても、超人でもない限り、リアルタイムですべての情報を整理しきるのは、たぶん不可能だと思う。

 

ちなみに、製作側も多少その辺の観客への理解をあきらめていることもあり、誰が村人とか人狼とかの疑惑は、第一弾から比べるとあまり丁寧に描いていないというか重要でない。そもそも誰が何か?は主人公含め、今回は、全員隠されてるので(※たしか)、すべてを各々勝手に予想するしかない。

 

一応エンドロールで、俳優:役名とともにそれぞれの役職が明らかになって、答え合わせすることが出来るが、ただ、役名や俳優名を言われたところで、結局、顔と名前が一致してないので、あとでネットで調べない限り、その時点で誰が何かはわからない(笑)

 

っというか、第4弾ともなってくると、誰が村人とか人狼とか、ほとんど関係なくなってるように思う。※関係なくはないんだけど

 

結局、この映画は、最後に誰が生き残るのか?という部分が重要で、そこに行く過程の村人側と人狼側の攻防みたいなのは、もうほとんどあってないようなものといって良い(第4弾ともなると、俳優が変わってるだけでやってることはずっと同じだし、もうそのくだり見ました、のオンパレード)、だって、結局、主人公(主演)が最後まで残ってくる訳で、生き残ったものに対する、人狼ゲーム主催者側の決断(オチ)が、見どころというか、そこだけがただ知りたい映画。

 

ちなみに今回は、首輪が外せることに気づいたことで、人狼ゲームがほとんど関係なくなっているのも大きい。

 

ようやく、第4弾になって、映画としてちゃんとしてきたなという印象。

 

人狼ゲームにただ参加してるだけでは、主催者の手の平の上でずっと転がされてるだけなので、何も生産性がない。ゲームで生き残ったところで続いて第二回戦とかやってるようではまるで意味がないし。参加者は可哀想だが、映画としては、あまり見るべき物がない。

 

その意味では、ようやく施設から脱出して、外に出られたので、話が展開してきたなという感じ。まー脱出したところで終わってしまったので、あまり変わらないといえばそれまでだが。メイズランナーみたいな感じになってきた。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.2)

 

(まとめ:ようやく今までのパターンを脱した人狼シリーズ第4弾。内容的には1.5倍の早見だが、ところどころ面白いところがある。やはり、今回一番良かったのは、男子生徒が女子生徒(主人公)を襲おうとするくだりだろう(笑)第4弾になってようやく、人間的なリアリティが出てきたなと思う。少し考えればゲームで死ぬと分かってる状況で、真面目に男女が見つめ合って純愛とかやってる場合じゃない(笑) そこを逆算して、いっそ死んでしまうなら襲ってしまえホトトギスと言わんばかりに、そういう行動に出る生徒が出てきても別におかしくはない。そもそも毎日殺人が行われてる状況なのに、そっちに向かない方が逆におかしい。ちなみに男子が襲ってたとこを見つけて、騒ぎ立てる別の女子という描写も良かった。ここは非常に本当の学校っぽくってリアリティがある。同級生を勢いに任せて襲っちゃうって(未遂だからなんだけど)のは、その男のキャラクターもあるんだけど、非常に面白い。ここのシ−ンのばかばかしい空気感が良かった。そして、その行為に対する、別の女子生徒のセリフがさらに秀逸です(笑)意外とこの第四弾は作品の完成度は高いかもです。)

 

 

クズは、クズだと思う

 

いじめられっ子の中にも

 

どんな社会的弱者の中にも

 

クズは存在するの

 

-?

 

 

もちろんいじめる側は

 

みんなクズだけど

 

-?

 

 

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連続ドラマW「ダイイング・アイ」全6話の感想(ネタバレ)

2019.08.24 Saturday WOWOW ドラマ

■連続ドラマW「ダイイング・アイ」全6話の感想(ネタバレ)



■監督:熊切和嘉
■出演者:三浦春馬 高橋メアリージュン 松本まりか 柿澤勇人 小野塚勇人 淵上泰史 木村祐一 堀内敬子 生瀬勝久


【連続ドラマW「ダイイング・アイ」全6話のあらすじ】

西麻布のバー・茗荷のバーテンダー、雨村慎介(三浦春馬)は、ある夜、男に襲われ一部の記憶を失ったが、やがて、自分が1年半前に交通事故を起こし、岸中美菜絵という女性を死なせてしまっていたこと、自分を襲った後、自殺した男は、美菜絵の夫・玲二だったことを知る。そして、店に復帰した雨の夜。どこか人間離れした美しさと強い視線を持つ喪服の女性・瑠璃子(高橋メアリージュン)が店に現われた。

WOWOWから引用

【連続ドラマW「ダイイング・アイ」全6話の感想(ネタバレ)】 


東野圭吾原作の同名小説を三浦春馬主演でWOWOWドラマ化したサスペンス。

 

舘ひろしの「60 誤判対策室」に続けて、WOWOWドラマ作品を選んでみた。

 

「ダイイング・アイ」は、東野圭吾原作からのドラマ化だが、小説は読んでいないので、そっちとの比較はわかりません。

 

ただ、このドラマの内容だけで言うと、かなり微妙な作品。

 

同じWOWOWドラマでも前回の「60 誤判対策室」や「空飛ぶタイヤ」、「石つぶて」「監査役 野崎修平」などから比べると、あきらかに一段下の作品で、かなり内容の薄さが目立ちます。ジャンルが違うというのもあるが、ストーリー自体がオチ含めて、基本ただもったいつけてるだけで、それほど深い内容があるものではありません。

 

大雑把に概要を説明すると、ダイイング・アイというタイトルからもわかるが、人の死に間際の最後の目力とでも言いますが、その瞳を見てしまったことで、精神を侵食、乗っ取られてしまった?女性がテーマになってる話です。

 

そこに三浦春馬演じる主人公が、頭を殴られたことによる記憶喪失と、過去の自動車死亡事故が絡んで、強引に話が複雑になってるだけで、紐解いてしまうと、特になんてことない話です。※多少話にホラーがある位で。

 

このドラマが評価としてなぜ面白くないか?という感想になったかと言うと、主人公が一時的に記憶喪失で過去の事故を知らないだけで、周囲の人間は、その真相をほぼすべて知ってるからです。

 

単純に言うと、忘れた話を教えてくれない、ただ意図的に隠されてるストレスがあるだけのドラマ。全部とは言わないが。

 

ちなみに頭を殴られる前までは、本人(主人公)も過去のそのことを普通に知っていた訳で、その部分を最初にあえて描いてないために、こちら側も知りえなかったというだけです。主人公目線で合わせて描いてると言えばそうですが。

 

結局、この話ってのは、話の構成(時間軸)をいじることで、視聴者(読み手)を適当に騙してるだけのテクニカルなサスペンスです。登場人物の全員が、何かを真剣に追うことで新しい異なる真実(ストーリー)に進んでいくというものではありません。

 

例えると、タイムカプセルを埋めて、しばらくしてそのこと忘れてしまって、あれ?何入れたっけ?、それで一緒に埋めた人に聞いても、誰も教えてくれない〜「なんでだよ!」って大騒ぎしてる話です。

 

当時、自分でしっかり一緒に埋めてたのに(笑)

 

結局のところ、俯瞰でこの話を見てしまうと、記憶喪失とは言え、お前(三浦春馬:雨村)忘れんなよ。って話です。

 

この忘れんなよっていう部分を、ドラマを見終わった後に、その感想を塗り替えるだけの話ではなかった。

 

なぜかと言うと、この記憶喪失部分が、結局、ただ過去のある記憶を忘れただけでしかなく、それ以上の効果が無い。結局、軸は忘れんなよを思い出しただけだし。女の設定は、そこに追加されたおまけだし。

 

個人的には、最初に過去の交通事故の取引を普通に描いておいて、記憶喪失になった後から、周囲の行動がおかしくなっていく、記憶喪失前とその後の両方の変化がわかるように描いてくれた方が状況が理解しやすいし、気持ちが乗りやすい。

 

このドラマの話は、事情はどうであれ、ただ、意図的に記憶喪失前を教えてくれないだけですから。

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:東野圭吾原作作品、ドラマ化の駄作サスペンス。結局ドラマとしては、早送りで見たということで星2つです。三浦春馬ファンや東野圭吾ファンでもない限り、この作品は、スルーで良いんじゃないでしょうか。WOWOWドラマならもっと良い作品があります。全2話なら良いですが、この内容で、全6話はさすがに引っ張りすぎで、しんどいですね。)

 

 

 

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連続ドラマW「60 誤判対策室」全5話の感想(ネタバレ)

2019.08.21 Wednesday WOWOW ドラマ

■連続ドラマW「60 誤判対策室」全5話の感想(ネタバレ)



■監督:熊切和嘉
■出演者:舘ひろし 古川雄輝 星野真里 村上淳 赤堀雅秋 ハマカワフミエ 酒井若菜 竹原ピストル 若松武史 小林勝也 康すおん


【連続ドラマW「60 誤判対策室」全5話のあらすじ】

刑事の有馬(舘ひろし)は出向先の「誤判対策室」で60歳の定年を迎えようとしていた。「誤判対策室」は死刑囚の冤罪の可能性を調査する組織で、有馬と弁護士の世良(古川雄輝)、検察官の春名(星野真里)が所属する。有馬はかつて無実の者を冤罪に陥れた過去があり、以来、惰性で過ごす日々だったが、あるとき一つの事件の情報を入手し、なぜか有馬は取り付かれたようにその事件を調べ、死刑囚の古内(康すおん)にたどり着く。

WOWOWから引用

【連続ドラマW「60 誤判対策室」全5話の感想(ネタバレ)】 

 

 

石川智健の同名ミステリー小説を舘ひろし主演でWOWOWドラマ化したサスペンス。

 

刑事モノのWOWOWドラマを見つけたので見てみた。

 

内容は、死刑囚の冤罪を見つける名目で作られた誤判対策室という部署での冤罪疑い案件を再捜査する人達の話。

 

比較的落ち着いて安定感のある作品が多いWOWOWの連続ドラマ作品だが、この作品も、1話の開始30分位は、舘ひろし(有馬)が過去を引きずっていて動きがないが、ある殺人告白の情報を手に入れて捜査を始まると普通に面白くなる。

 

ちなみに、ただ冤罪事件を解決するだけでなく、その中に埋もれた父と娘の親子愛もひっそりと描かれたり、意外と深く、死刑囚の冤罪が晴れた後も、最後まで、事件の真相がわからないオチになっている。

 

ネタバレ前提で書くと、母親と娘二人の計三人が殺された殺人事件があり、それを自白し死刑囚となっていた男:古内。実は、彼はその殺人自体には関わってなく、娘とその結婚相手の夫(矢野)が、殺人現場にいてそこに呼び出されていた。

 

しかし、一人娘が殺人に関与した(手を下した)と思った父親(古内)は、過去の負い目もあって咄嗟に娘を庇い、殺人を自供し、それがそのまま採用、刑が確定し死刑囚となる。

 

その過程では、担当刑事の作文と呼ばれる、容疑者古内の自供に合わせた強引な辻褄合わせ(目撃者や関係者への等の証言の根回し)が行われていて、これはのちにあきらかになるが、古内本人は罪を被りたい一心で、それらをすべて受け入れていた。

 

再捜査する中、古内の娘の結婚相手の夫でもあり、詐欺グループのリーダーでもあった矢野が子飼いの詐欺メンバーとのトラブルからその構成員でもあった親子の一家殺人に関与してる可能性が浮上する。

 

日々の不法行動等から、矢野が殺人に関与してる可能性が高いとする一方で、矢野の妻で古内の娘にも、過去に問題行動が多くあり、どちらが殺人を行ったのかはわからない。

 

再び事件の裁判が開かれる中、新たな証拠として被害者の娘の爪から矢野のDNAが新たに見つかるが、矢野は逃走する際に妻でもある古内の娘に刺された傷が致命傷となり、公判中に入院してた病院で死亡してしまう。

 

残された唯一の事件の真実を知る古内の娘が裁判に出廷する中、刑事の有馬は、傍聴席から古内の娘と目を合わせ、40年の刑事の勘を頼りに、彼女の人間性を見極めようとするが、その目は深い闇があり、有馬の目をただ強く見据えていた…END。

 

真相をあきらかにしないところで、このドラマは終わってしまう。

 

わかりやすく矢野が殺人に関与してるという話なら、ある犯罪者の一線を超えた行動ということで理解は単純だが、娘(女)が殺人に関与してたとなると、これほど怖い話はない。

 

なぜなら、古内の娘は事件当時、妊娠中だったから。自分の娘がこれから生まれようとしてる時に、母親はともかく、他人の娘を二人も殺すことが出来るのか…(物理的でなく、人間の親として)。そんな闇が女にあったのかどうか…。

 

 

 

評価 ★★★★☆ (星4つ)

 

(まとめ:舘ひろしが熱演してる秀作刑事ドラマ。最後の答えは、一応視聴者に投げているが、ほぼ結論(方向性)は出ていると思う。なぜなら最初に”三人を殺した”という証言は冤罪夫の妻(酒井若菜)の嘘だったということがのちにわかる。ということで矢野の直接の事件関与(殺人告白)は無くなり、状態はDNA証拠のみになる。っというと、ストーリー上、やはり娘の可能性が高くなる。逃亡する際に星野真里(春名?)の頭を矢野が殴ったのも咄嗟の行動とみれば、矢野には行き当たりばったりで娘を含む三人を殺害するほどの度胸と勢いは無いと思われる。脅しで刺す位はあるかもしれないが。こう考えていくと、矢野に暴力的にコントロールされていた古内の娘というより、それを含めて矢野を利用していた女という目線も出てくる。いざという時は、矢野を出し抜こうと、逃げる矢野を刺したのも口封じのための確信犯という感じも無くない。ま〜すべては謎なんだけど。そんなことをいろいろと思うと、このドラマは、もう少しだけ描いてほしい気がします…。最後に内容と全然関係ないが、ちょっと見ないうちに星野真里がすげえ良い女になってた。最終話の水ぶっかけられる一連のシーンは良いですね。このドラマキャスト人選がいいですね。)

 

 

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映画「土竜の唄 香港狂騒曲」の感想(ネタバレ)

2019.08.20 Tuesday 邦画 コメディ/お笑い

■映画「土竜の唄 香港狂騒曲」の感想(ネタバレ)


■監督:三池崇史
■出演:生田斗真 瑛太 本田翼 古田新太 菜々緒 堤真一 岩城滉一


【映画「土竜の唄 香港狂騒曲」のあらすじ】

潜入捜査官“モグラ”として広域指定暴力団・数寄屋会に潜り込み、極道の世界にさらに潜っていく玲二。ある日、警視庁組織犯罪対策部のエースとして、正義感あふれるエリート警官・兜が就任し、数寄屋会とつながる玲二を目の敵にする。そして玲二に会長の轟から、極悪非道のチャイニーズマフィア、仙骨竜をたたきのめすという大きなミッションが与えられ、玲二は轟の娘・迦蓮のボディーガードとして会長の家に住むことになるが…。

WOWOWから引用

【映画「土竜の唄 香港狂騒曲」の感想(ネタバレ)】 

 

 

高橋のぼる原作マンガを宮藤官九郎脚本、三池崇史監督、主演生田斗真で映画化した「土竜の唄」の続編。

 

本田翼が出演してたので見てみた。

 

この第一作を見た際に、コメディが面白くない映画と評価したのもあり、続編が作られても特に見る予定はなかったのだが、キャストに本田翼の名前があったので、とりあえず見てみた。

 

結果、129分という二時間後越えの作品で、映画も大して面白くもなければ(ほぼバカ騒ぎで)、本田翼の良さも特に出てなく、ただ時間を無駄に浪費しただけだった(笑)

 

とりあえず、開始早々、1作目と同じ世界観だったので早送り(セリフ1.5倍速)で見たので、多少は時間短縮できたが、それにしてもこの映画で二時間越えは長い。この内容なら90分いや、60分で良い。

 

なんでこの作品が個人的に面白くないと感じるのかという部分は、基本的に出演者がコメディをしてるというよりかは、ただふざけているようにしか見えない演出にある。監督の笑いを見せる技量が無い。

 

俳優が何かの役を演じているというよりかは、俳優そのものが、奇をてらった役をやってるというだけで、どう見ても、俳優個人のキャラクターから出ない。古田新太なんかは、ずっと古田新太で、いつもの古田新太だしね。

 

全体的に出演者の演技というか役が終始、どこかで見たような役。大根役者になってる。

 

また、狙ってるコメディがセンスがあるようには到底思えない。しつこいし。最後のトラに頭を噛まれながら落下するシーンは、シュールで見た目の面白さはあるが、結局、二時間やって、これ位しか印象に無かったのは、どうなんだろうか。

 

そもそもストーリーがあってないようなもので、菜々緒のパンツが見えたり、本田翼がエロい汚れ役をやってたりという話題性以外で他に作品として見るべきところはあるのだろうか。

 

 

 

評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

 

(まとめ:2017年上半期邦画興行収入第7位のヒット作だが、作品としては悪ふざけた駄作の要注意映画。こんな映画を誰が好き好んで劇場まで見にいってるか非常に謎です(笑)。ウィキペディアによると、初日満足度ランキングが4位で、累計動員が150万人以上という、もっと他にすることあるだろう(笑)。結局、下ネタでバカ騒ぎしてるだけの映画です。個人的に宮藤官九郎脚本のコメディは、ほとんど嵌ったことが無く、笑いにセンスねえな(笑)と思ってしまいます。支持者は結構いるみたいで仕事は一向に尽きないみたいですが。それと、三池崇史監督は、前回のテラフォーマーズに続いて二作連続、駄作を作っていますね。三池崇史監督は、基本、リアルから離れ、宙に浮いたような作品を作ると、途端に駄作を作ってる気がします。興行収入的には、これは成功なのかもしれませんが。)

 

 

 

 

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