映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の感想(ネタバレ)

  • 2020.06.12 Friday
  • 05:28

■映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の感想(ネタバレ)


■監督:山崎貴 花房真
■出演(声優):佐藤健 有村架純 波瑠 坂口健太郎 山田孝之 ケンドーコバヤシ 安田顕 古田新太 松尾スズキ 山寺宏一 井浦新 賀来千香子 吉田鋼太郎


【映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」のあらすじ】

ゲマ率いる魔物たちにさらわれた母を取り戻すため、少年リュカは父パパスと旅を続けていた。だが戦いの中でリュカが人質に取られ、手出しのできないパパスは無念の死を遂げてしまう。それから10年。故郷に戻ったリュカはパパスの残した日記を発見、父の遺志を継いで母を救う旅の再開を決意する。やがてサラボナの町を訪れたリュカは、そこで大富豪の娘フローラ、幼なじみのビアンカという2人の女性と運命的に再会し……。

WOWOWから引用

【映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の感想(ネタバレ)】

 

スーパーファミコンソフト「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」のストーリーを原案に、「アルキメデスの大戦」の山崎貴が総監督となり佐藤健や有村架純らが声優出演して映画化したCGアニメ。

 

ドラクエの話題のCGアニメがWOWOWで初放送してたので見てみた。

 

絵のタッチが原作の鳥山明から変更したことで劇場公開時に話題になっていたが、実際に見てみると、「ヒックとドラゴン」などのハリウッドタッチのCGアニメ路線という感じはするものの、これはこれでまあ許容できるし、CGクオリティについても、いわゆるディズニーやピクサーなどと比べても特に劣ってる感じはない。

 

このCGレベルで作品を作れるなら普通に世界に出せるレベルではあると思う。

 

ただ、問題はやはり内容だろう。

 

ドラクエをCGアニメとはいえ3DCGで映画化したという部分では、非常に好感が持てるし、ドラクエファンとしては、うれしい限りだが、その反面、好きだからこそ気になるところが多い。

 

まず、ストーリー。ドラクエVの物語を原案にしてるので、基本のストーリーは、文句なしだが、それをコントラストを付けてどう味付け(演出)するかという部分で、全体的にイマイチ感がある。

 

なかでも一番気になるのが、長い物語を短くまとめたために、特に重要なエピソードだけを切り取っては、それらをただ繋ぎ合わせてるだけで、一つの物語というよりは、ダイジェスト版を見てるような気がして、エピソードとしての面白さが半減している。半減どころではないが。

 

個人的には、ロードオブザリングのようにパート3位に分けてじっくり描いてくれたら、ストーリーとしては、言うことなしだったのかなと思う。

 

例えば、ドラクエVでは記憶に残る感動的なシーンが多いが、そのなかでも、印象に残るのが、親父パパスの犠牲になる死だろう。

 

個人的には、パパスの死をラストに持ってくるだけで、ひとつの映画にしてくれても良かったと思う。※パート1

 

あそこはそれ位感動できる場面だ。この作品はあんな良いシーンが、流れるようにあっさりし過ぎだ。

 

ゲームの記憶があるから感動出来ているが、目の前のシーンとしては、そこまでの感情の蓄積(エピソード)が少なすぎて感動に至らない。そこに行く過程で、ビアンカやヘンリーとの人間関係ももっと描くべきだし必要だ。もうバカじゃないのかと思う位の端折り方だ。

 

仮にパート2があるなら、リュカとヘンリーの奴隷生活からスタートで、脱走、ビアンカと結婚、そして、最後にリュカ(主人公)の石像化まで。

 

主人公が石になる部分、ここも衝撃がありドラクエVの見せ場だ。そして、のちのち大きくなった自分の息子が助けに来るという、この長い時の流れからの解放。ここに大河ドラマのようなすごい感動があるのだが、この作品での石像化から体が元に戻るシーンの描写が、アクションシーンの一コマ的な雑さ。

 

ドラクエVのことをまるでわかってないような解釈だ。

 

息子が天空の剣が装備できる衝撃よりも、主人公を息子が冒険の末にようやく石像から戻す方に、時間を使ってくれと思う。

 

なのでパート3は、息子目線で(勇者)冒険がスタートし、親父の石像化解放を経て、ラスボス退治までになる。

 

この位の長いスパンは、ドラクエVをちゃんと描くには必要だと思う。

 

この辺はピータージャクソンのロードオブザリングを参考にしてもらいたい。ラストにショーンビーン(役名忘れた)が死ぬ衝撃から、それぞれが別々の道を進むなど、ラストの展開がドラマチックで上手過ぎだ。

 

それに比べて、この「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の長くシーンはたくさん詰め込まれてるのに、それに反比例する内容の薄さはなんなのか。

 

ロードオブザリングパート1の一本にすらドラマチックさで勝っていない。

 

ゲーム本編は、指輪物語に引けを取らずにドラマチックなのに、それらの背景を含めて全然描写出来ていない。

 

唯一、ビアンカとの結婚位だ。あそこにはドラマが一応あった。

 

そして、この作品でダメさを決定づけたのが、最後のオリジナルストーリー(オチ)。

 

ドラクエをほぼほぼ台無しにしている。

 

プログラミングがどうとか、ウイルスがどうとか、ドラクエVのゲームをプレイしてる人間がいたとかは、そんなことはホントどうでも良い。

 

そんな説教じみた目線はこのドラクエには必要ない。

 

この作品、誰が誰に対して、何を見せてるのか、もう少し考えた方が良いんじゃないだろうか。

 

声優が俳優だらけだったり、ドラクエファンが求めてることと、大分ズレがあると思う。

 

ドラクエを見てるというか、俳優の顔がただひたすらに浮かんでくる。

 

この声聞いたことあるな、誰だっけ?とか、もうその目線が必要ない。

 

個人的には、英語音声で日本語字幕で十分だ。そっちの方が集中できる。無いけど。

 

海外版を買って見た方が良いのかな。

 

俳優に金使うなら、そのお金で3部作か、二部作にしてくれと思う。

 

CGのクオリティが良いだけにホントに中身が残念だ。

 

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:感想を書き始めたら急に低評価にしたくなったドラクエ劇場版。ドラクエを映画化した部分は大いに評価できるが、忠実に描くなら忠実に徹して欲しい。変な独自の解釈はいらない。ただそれだけだ。また変にゲーム画面も入れず、ドラクエの生きた世界観をちゃんとじっくり映像として構築してくれよと思う。音楽にしても、ただ挿入するだけでなく、アニメ用に作り直した方が良かったでしょう。シーンと音楽が全然合ってないし。これは、ピータージャクソンに監督してもらいたい。知らなくても彼なら上手く作ってくれるはず。)

 

 

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JUGEMテーマ:アニメ映画全般

映画「見えない目撃者(2015)」の感想(ネタバレ)

  • 2020.06.10 Wednesday
  • 07:22

■映画「見えない目撃者(2015)」の感想(ネタバレ)


■監督:アン・サンフン
■出演:ヤン・ミー ルハン ワン・ジンチュン リウ・ルイリン チュウ・ヤーウェン


【映画「見えない目撃者(2015)」のあらすじ】

警察官候補生だったが、事故で弟の命と自身の視力を失い、将来の夢も断たれたシャオシン。ある日、乗っていたタクシーがひき逃げ事故を起こし、彼女は路上に置き去りにされる。警察に駆け込んだシャオシンだが、目が見えない彼女の証言を信じる者はいない。だが、この事件と世間をにぎわす女子大生失踪事件の関連性が浮かび上がり、警察は目撃証言に懸賞金を付ける。その矢先、リン・チョンという青年が目撃者を名乗り出るが……。

WOWOWから引用

【映画「見えない目撃者(2015)」の感想(ネタバレ)】

 

 

元EXOのルハンが出演した中国韓国合作のサスペンス。

 

吉岡里帆が主演した日本版リメイクの初放送に合わせ、中国のリメイク版が同時に放送してたので見てみた。※2011年の「ブラインド」という韓国映画が原作らしい。

 

内容は、過去のある事故によって視覚障害となってしまったヒロインが連続女性失踪事件の犯人から狙われるという話。

 

この作品、サスペンスとしては、視覚障害というハンディのあるヒロインを主役にしたことで、犯人とのやりとりにそれなりにハラハラドキドキはあるのだが、基盤となるストーリーや設定(背景)に雑だなと感じる、共感できない部分がある。

 

それが、始めに弟を交通事故で死なせてしまうという冒頭のエピソード。

 

バンド活動をする(音楽)が好きな弟のライブに警察官であるヒロイン(姉)が、遊んでないでちゃんと働け的な感じで、練習中にスタジオから強引に弟を連れ出して、車に手錠で繋ぐが、それを嫌がった弟が姉の運転を邪魔したことで、交通事故に遭い、手錠に繋がれた弟は一人車から脱出できずに亡くなってしまう。

 

これがヒロインの背景となって、話は数年後から再び始まるが、この過去の事故によって視覚障害とさらに弟の死の責任を背負って生きるという悲哀なヒロイン像が出来ているのだが、このエピソードもう少しなんとかならなかったのかと思う。

 

バンド練習中に車と手錠までして弟を連れ出す姉(ヒロイン)の強引さ、それに腹を立てて運転中なのに邪魔する弟の危険極まりない行動。

 

これのどちらの行動にもまるで共感ができないのだ。

 

そもそも弟に手錠する必要もないし、弟が姉の運転を強引に邪魔する必要もないと思う。普通に車で走ってたら、飲酒運転のトラックにでも横から激突させられたとかで十分話は成り立つのだ。交通事故に遭って弟が不幸にも死んでしまうのが目的なだけの話で。

 

この過剰なエピソードのせいで、この姉弟に対して、感情が入っていかない。視覚障害になったのも、弟が死んだのも、結局、二人の自業自得的な要素が強くなってしまった。勝手に車で走って事故ってただけなので。

 

ちなみに、この過剰設定は、のちのち犯人の背景(付け狙う動機)とシンクロしていくために存在していたことがわかるが、そこの部分とヒロインや姉弟への共感とどっちが大事だったかと考えると、断然ヒロインへの共感を取った方が良いでしょう。

 

何せ、この変なエピソードのせいで、ヒロイン目線に気持ちがなかなか入っていかないからだ。

 

ちなみに、こういう単純な雑さがあるからか、他にも細かい部分で気になるところが結構ある。

 

まず、バンド活動をしていた弟についてだが、彼が亡くなった後、当時彼が歌っていた曲が結構売れたのか、若者なら誰もが知ってるような曲になって、数年後には追悼コンサートが開かれることになるのだが、弟のバンド練習中に姉が連れ出していた冒頭のシーン、一向に目が出てなく音楽の才能も何もないバンド(弟)だと思ってたら、その時点で、すでにCDデビューしてる位結構なレベルにあったのだ。

 

じゃないと、数年後に死んだとしても、あの大きさの追悼コンサートなど開かれないだろう。

 

このことがのちのちわかった時、この姉(ヒロイン)に対する好感度がどんどん離れていく。

 

弟がまるでダメ過ぎて心配してた結果、あの事故ならまだ僅かにあるが、弟なりに結構頑張っていたのに、それすらも見ずに、ただ頭ごなしに否定してただけで、ほぼほぼ、弟の事なんて彼女は何も考えてなかったのだ。

 

家族のことで(実際は本当の姉弟ではなかったらしいが)個人的事情はわかるが、せめて弟を応援してる設定にしといてくれないと、弟の音楽を否定しておきながら、挙句、死に追いやった張本人として、それを背負って生きている、そういう背景の人間が主役では、なかなか共感はできないだろう。

 

始めからヒロインに与えられてる共感のハードルが高過ぎなのだ。

 

しかも、しなくても良いのに、自らハードルを高く設定し過ぎて、自分で乗り越えられず、コケているというひどさでもある。

 

ちなみに、感情移入ができないという部分で、この作品とはやっぱり合わないと思ってしまったのが、最後のシーン。

 

犯人と最後に対峙した際、ヒロインは、弟が大事にしていたであろう、ウクレレ(楽器)を使って、それで殴って犯人を倒すのだ。

 

この最後のシーンを見た時に、なんて弟に対しても音楽に対しても、敬意が無い作品なんだと思った(笑)

 

制作サイドとしては、弟の音楽の思いを一緒にぶつけるという表現(解釈)なのかもしれないが、日本人としては、そういうことなのか?と疑問が出てしまう。大事なものだからこそ、それを使ってぶん殴る。

 

なぜ?

 

せめてゴルフ好きだったので、弟愛用のドライバーで殴るとかならまだわかるけどね。

 

ウクレレは、用途が全然違うから(笑)

 

楽器を作ってる人にも申し訳ない。

 

ウクレレは、もともと人を殴るために作ってない。

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:視覚障害者目線のアクションは良く出来てる部分もあるが、物語の基盤が大分ズレてた中韓合作サスペンス。こういう人種間の文化や感覚の違いを見せられると、地球人という一つの纏まりで語ろうとするのは、到底無理だなと思う。同じアジア人ですらこれですから。欧米人はよりわからない。ウクレレで殴れる文化は、もう日本ならコメディ。)

 

 

盲人が夜道で明かりを待つ理由を?

 

明るければ誰もぶつからずに済む

 

-?

 

 

車を拾うのは

 

天国に行くより難しいの

 

-?

 

 

 

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映画「監禁モーテル」の感想(ネタバレ)

  • 2020.06.07 Sunday
  • 04:54

■映画「監禁モーテル」の感想(ネタバレ)


■監督:ケヴィン・ジェームズ・バリー
■出演:ジョナサン・トムソン ダン・リーブマン エヴァレナ・マリー マイケル・リード セーラ・ニックリン


【映画「監禁モーテル」のあらすじ】

アメリカ東部ニューイングランド。組織の計画に従って、プロの犯罪者たちが銀行強盗を決行。仲間のひとりの命を失いながらも、ハリーとミックは、奪った大金とともに、事前に指定されたモーテルに無事到着する。そこで2人は新たな仲間と落ち合うはずだったが、約束の相手は一向に姿を見せず、その一方で、彼らが乗っていた車の後方トランクから、なぜか両手両足を縛られた若い女性シドが発見されて、2人をうろたえさせることに。

WOWOWから引用

【映画「監禁モーテル」の感想(ネタバレ)】

 

 

「セリーナ/最強の暗殺者」のケヴィン・ジェームズ・バリー監督が描いたB級スリラー。

 

タイトルと番組情報に惹かれて見てみた。

 

特に期待してた訳ではなかったが、この作品には、いい意味で裏切られた。

 

っというのも、この作品、最後に一応ネタバレ的なオチのようなものが用意されている作品ではあるのだが、説明が下手なのか、自分に読解力が足りないのか、最後まで見たのに何一つよくわからなかった。

 

こんな作品は、今までにもなかなか無いだろう。最後まで見ても、オチのような手がかりすらも掴めない。

 

ちなみに、あまりにもわからなさ過ぎたので、レビューサイト等で、確認してみるも、納得できるような解説に巡り合えず、結局、自分でもう一度見返してみることにした。

 

しかし、二回見たものの、細かい気付きはあったが、結局のところ答えはよくわからないという部分は変わらなかった。

 

これは、たぶんこれ以上何度この作品を見ようが、ここの部分の感想は大きく変わらないだろうと思う。

 

それで、一応二回見てわかったことをまとめてみる。

 

まず、レビューサイトや感想を調べてみて出てきた答えとしては、この作品は、彼らは死んでたというオチだと説明されているのを見かけたが、個人的には、半分正解で半分違うような気がする。

 

一応、最初からおさらいも兼ねて、時系列的に起きたこのストーリーに触れてみる。

 

1.3人で銀行強盗をする。

2.その際に新入りが負傷し、さらに警備員を射殺する。

3.撃たれた新入りは助からないため、彼の願いで、ある墓地に送り届ける。

4.墓地を後にし、二人は、目的地の近くのモーテルへ向かう。

5.グレイハーストという人物に落ち合う予定になっていたが、彼は約束の時間になっても現れない。

6.確認のため逃走用の車の中から手がかりを探そうとするが、手がかりはなく、車のトランクから手足を縛られた女を発見する。

7.謎の女をかくまいつつ、組織と連絡を取り次の指示を待つため、そのモーテルで連泊する。

8.この頃から、三人にそれぞれ怪現象(幻覚)や体の不調が起きるようになる。

9.また銀行強盗で得た大金が誰かに盗まれる。

10.とりあえず次の指示を待ちつつ、外国へ脱出のための、身分証の偽造依頼する。

11.モーテルでは各人がそれぞれ幻想に悩まされ、その過程で、逃走用の車も盗まれてしまう。

12.ハリーが何者かに連れ去られる。ミックは、血の痕跡を辿り、女と共にモーテルの管理人の部屋へと入っていく。

13そこの地下室には、行方不明だったグレイハーストと連れ去られたハリーが血だらけで椅子に縛られていて、管理人の男が彼らを使って、何かの儀式(実験)を行っていた。

14.ミックは、管理人の男を撃つと、男は、助言のように最後に言葉を発したが、それに構わず、ミックは、幻想の中で追いかけてくる謎の男へも銃口を向けた。

15.彼を壊すことは自分を壊すことだという助言を聞かず、男へ向けて引き金を引くと、彼が倒れると同じくミックも誰かに撃たれたように地面に倒れる。

16.暗転してシーンが変わり、新入りを運んだ墓地のシーンに戻る。

17.ハリーが負傷した新入りとそこで別れ、ミックとともに車に乗り込む。

18.二人の男は、これからあるモーテルに向かうと告げる。

19.モーテルへの道中、ハリーの頭の中?では、モーテルで起きたこれまでと異なる登場人物たちの回想シーンが挿入される。

20.END

 

時系列に辿ると物語は、このような感じだ。

 

19の部分がオチになってるのだが、ここの回想シーンの解釈が説明不足でよくわからない。

 

これまでに出てきた、追いかけてくる(目撃する)謎の男、モーテルの管理人、ハリー、ミック、女がモーテルの部屋で一緒に死んでいるような(仮死状態のような)描写がある。またグレイハーストもこの部屋に訪れていた痕跡があったり。

 

このシーン(過去のシーン?)を見て、彼らはすでに誰かに殺されて死んでいたと捉えるべきなのだろうか。

 

仮にこのシーンで、彼らは死んでいたと仮定した場合、外傷が一切ないので、本当に死んでるかどうかはよくわからないが、仮に薬によって、眠らされて殺されたのなら、一連の幻覚は、薬で眠らされた後、死ぬまでの仮死状態の時に見た彼らの夢(走馬灯)が、これまでの一連の物語だったとすれば、なんとなく理解はできそうな解釈ではある。

 

しかし、お互いが夢(幻覚)を共有していたりする部分で、大分設定に無理があるように思う。同じ部屋で薬漬けにされていたと言っても、夢(幻覚)まで共有するのだろうか。そもそも、仮に全員死んでたとして、それぞれの視点で描かれてる部分があるので、さすがに理解に苦しむ。

 

始めからハリーだけなど、一人称視点で構成されてるなら、わかりやすいが、最低でもハリー、ミック、女と三人の視点がある。

 

ということで、単純な死亡説(夢オチ)というのは、違うのではないかとも思う。

 

個人的には、モーテルの管理人の男が最後に吐くセリフが、この現実なのか幻想なのかわからない世界についてのあるヒントを提示してるのではないかと思う。

 

 

「適切な方法で行う教えどおりに正確に実行するんだ、平和と静寂に向けて体を整えていく。神経は優しく扱い、しなやかに保つ。ショックで機能停止しないようにこれは君のためだ。苦しまなければならないが、生まれ変わって自由になれる。これは私たちからの贈り物だ。」

 

 

「もう遅い彼が来た、つながった。彼と私があなたたちを導く、最後まで完全にね。ここで終えたら無限の苦しみのループに。取り込まれるだろう」

 

 

このセリフは、ただイカレた男が吐いた妄言なのか、それとも何かこの世界の真理(ルール)なのか、それによって、この作品の解釈は大分変わりそうだ。

 

この中で彼の言葉が真実だと思える部分がある。

 

目撃する男は、自分自身だということを言った以下の表現だ。

 

彼を壊すのは、自分を壊すことだ

 

ミックは、この管理人の助言を聞かず、目撃する男を射殺する。

 

それによって、次の瞬間、目撃する男は消え、自らが撃たれて死んだのだ。そして、物語は、3から4の過去の場所に戻った。

 

この描写は一体なんなのか?

 

これまでの内容から総合すると、答えにピンとは来ないが、この映画というのは、現実世界ではなく、現実世界に似た異世界の話だったのではないかと思う。

 

この異世界というのは、聖書的なキリスト教的な世界観であり、人殺しの罪に対する”救い”(救済)に関わる話だったのではないだろうか。

 

十字架に架けられたキリスト像や、モーテルに置かれた聖書など、この作品は、それらの宗教的世界を固める要素は非常に多い。

 

それらが何かを暗示してるのはたしかだろう。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

 

(まとめ:ストーリーとしては興味深いが、とにかく最後まで見ても謎が解けないスリラー。サスペンス映画としては、一応興味深く見れる内容で完成度はあるが、この最後のオチがよくわからない部分が、非常に惜しい映画でもある。ちなみに、原題は、Among Them=その中で(直訳) というタイトルらしい。”その中”とは、何を指していたのか。)

 

 

銀行強盗で3人が死亡

 

容疑者二人が逃走中です

 

警備員2名と3人目の容疑者は

 

銃撃戦で致命傷を負ったとみられ

 

-?

 

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韓国映画「あなた、そこにいてくれますか」の感想(ネタバレ)

  • 2020.06.01 Monday
  • 05:58

■映画「あなた、そこにいてくれますか」の感想(ネタバレ)


■監督:ホン・ジヨン
■出演:キム・ユンソク ピョン・ヨハン チェ・ソジン キム・サンホ アン・セハ


【映画「あなた、そこにいてくれますか」のあらすじ】

医療ボランティアでカンボジアを訪れた医師のスヒョンは、子どもの命を救ったお礼に、自分の願いを叶えてくれる不思議な薬を村の長老からもらう。スヒョンの切なる願い。それは、30年前に死に別れた恋人ヨナにもう一度会いたいというもの。半信半疑で薬を飲んだスヒョンは本当に30年前にタイムスリップし、若き日の自分と出会う。ヨナの身に近々訪れる死を知らされた青年のスヒョンは、彼女の命を必死で救おうとするのだが…。

WOWOWから引用

【映画「あなた、そこにいてくれますか」の感想(ネタバレ)】

 

 

フランスの作家G・ミュッソの小説「時空を超えて」を、物語の舞台を韓国に移して映画化したラブファンタジー。

 

HDD整理のため大分前の作品を選んでみた。

 

タイムスリップができる薬を手に入れた中年医師が死に別れた昔の恋人を救おうとする話。

 

ストーリー自体は、不幸な過去を変えてハッピーエンドを目指す王道のタイムスリップモノなので、普通に描いてくれさえすれば、感動できるはずなのだが、変に制作サイドの頭の中だけで、状況をこねくり回してるせいで(そう感じる)、気持ちが上手く入っていかなかった。

 

っというのも、中年医師が主人公で、死に別れた恋人の後悔を胸に、タイムスリップしてその彼女に会う、または救おうとするというのがテーマであるのだが、なぜか、昔の恋人が死んでることもそうだが、なぜ死んでしまったのか、その原因をなかなか教えてくれない。

 

主人公目線で描いてる話なのに、主人公はわかってる事実なのに、視聴者には、その事実を伝えない。

 

誰に対する配慮なのか? この時点でこの主人公は自分の味方じゃないと思ってしまった。

 

同じ情報を共有してこそ、主人公との間に共感が生まれるのに。途中で突き放された。

 

そして、話はむしろその部分を謎にして、そこでサスペンス感を出す方向に話を進めて行ってるのだが、ゴール(原因)がわからないのに、その手前で幾らこねくり回されても、何がしたいのか目的がよくわからない。

 

30年前の自分が出てくるので、その事実を伝えると何かしら支障があるのは理解出来るが、視聴者に教えない意味がよくわからない。

 

ちなみに、死の原因は、彼女は水族館でイルカの調教をしてるのだが、ある日、イルカが急に暴走し、プールに入って助けようとしたことで事故に遭って死んでしまうらしい。

 

この情報がしばらく隠されているのだが、知ってしまった後で思うが、別にあえて隠すほどの話でもない(笑)

 

むしろ早く教えてくれよ。そうすればそこに対する、目的がすぐ生まれる。

 

ちなみに、彼女が事故で死ぬ日に、水族館に行かないようにすればいいだけの話だが、何かよくわからないが非常に回りくどい方法をやって、その過程で、なぜか彼女と別れることを選択するのだが、それもイマイチよくわからない。

 

一緒にいると、彼女が不幸になるらしい(何らかの事故に遭ってしまう)、という、理由は不明だが、そういう設定があるらしい。のちに二人が再会しようとした瞬間彼女が事故に遭う。

 

また別の理由としては、現在では別の女性との間に出来た一人娘がいるので、彼女と逆に上手くいくと(過去が変わると)一人娘の存在が無くなってしまうことで、それを気にかけているらしい。

 

まーとにかく、この両者の設定がややこしく、話が絡まり過ぎなのだ。

 

ちなみに、この設定がちゃんとガイドのように、目の前に理由と原因を提示して道筋を作ってくれれば、目的(正解)がはっきりするのだが、なんか微妙にふわふわしていて、わかりにくい。

 

最終的には、30年前の若い自分が、現在の主人公の年齢になった時に、昔(あの時)別れた彼女と数十年ぶりに再会するというのが、やりたかったらしい。

 

では、この理想のゴールをはじめに言ってくれと思う。

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2.5)

 

(まとめ:タイムスリップモノでは設定(目的)がわかりにくい韓国ラブファンタジー。たぶん設定をすっと理解できたとしても、そこに気持ちは到底追いついていかない。ある部分で作りが悪い、または不親切な感じは否めない。ラブファンタジー特有の泣きどころは用意されているが、これではさすがに泣けない。)

 

 

人生とは

 

眠れないときに

 

生まれるものなのです

 

-?

 

 

>>あなた、そこにいてくれますか

 

 

 

 

JUGEMテーマ:韓国映画全般

映画「脳男」の感想(ネタバレ)

  • 2020.05.31 Sunday
  • 05:24

■映画「脳男」の感想(ネタバレ)


■監督:瀧本智行
■出演:生田斗真 松雪泰子 江口洋介 二階堂ふみ 太田莉菜 染谷将太


【映画「脳男」のあらすじ】

東京の近郊で無差別連続爆破事件が続発し、新たに路線バスが爆破される。正義感の強い刑事の茶屋は、バス爆破事件の遺留品から犯人のアジトを突き止めて踏みこむが、そこには、すでに犯人と格闘している男がいた。犯人はアジトを爆破して逃走する。茶屋が確保できたのは、鈴木一郎と名乗るその男だけ。彼は爆破犯の共犯と見なされ、裁判の前に精神鑑定を受けるが、その担当となった精神科医の鷲谷は、一郎の態度に違和感を覚える。

WOWOWから引用

【映画「脳男」の感想(ネタバレ)】

 

 

第46回江戸川乱歩賞を受賞した首藤瓜於の同名原作を「犯人に告ぐ」の瀧本智行監督が生田斗真主演で映画化したサイコサスペンス。

 

生田斗真が主演してたので見てみた。

 

記憶力や知識が図書館並みという超人男(脳男)の話で、導入の衝撃的な無差別バス爆破事件からはじまり、容疑者逮捕(脳男)からの精神鑑定と、流れるように進み飽きさせない。

 

精神科医で準主役の松雪泰子のエロい魅力もあり、脳男の正体(背景を知る)を掴んでいく中盤あたりまでは、非常に興味深いのだが、終盤があまり宜しくない。

 

無差別爆破事件の真犯人(最初からほぼバレてるが)である、二階堂ふみの演じるサイコキャラが、典型的な死を恐れない無鉄砲な若者サイコガールではあるのだが、もう一人のサイコ男(脳男)との世紀の対決シーンが、期待したほど盛り上がらない。

 

二階堂ふみの知能犯に対して、脳男も知能犯であるのだが、脳男が知能バトルの末に知能で上回るという展開にすればいいのだが、あんなに中盤で持ち上げていたのに、真犯人の彼女と引き分け位の位置にしかなってなく、良さが出てない。

 

新米刑事がサイコ女に仕掛けられた時限爆弾に対して、脳に貯めこんだ知識をフル回転させて答えを出すのだが、その出した答えが、この爆弾は解除はできない、という判断。

 

散々考えた挙句、一般人と同じ答えかよ(笑)

 

普通は、脳男が楽々爆弾解除して、新米刑事を助ける流れじゃないのか。

 

もったいぶった挙句、解除はできないってなんだよ。図書館並みの知識を持ってる意味がないわ。

 

逆にサイコ女の方が凄いは、図書館並みの知識を持つ脳男が解除できない爆弾を作るんだから。

 

もうどっちが主役だかわかんないわ。

 

そして、新米刑事は案の定爆発(自爆だが)して死亡。

 

脳男、ホント役に立たないわ。

 

その後、精神科医の松雪泰子に対して芽生えた愛情から、捕らわれた彼女の救出に執着するようになるが、車の前にただ飛び出していくだけで、幼いころから殺人技を習ってた意味が全く無い。

 

ストーリー的には、感情が無いサイコ男に感情が芽生えたことによる無謀さを表現したかったのだろうが、それはそれでいいとして、車に向かっていく姿に、お涙頂戴の「やめてー」演出はいらない。

 

あえて持ち上げなくても、意図はわかる。

 

もともとというか、今まで全然そういう映画ではないのに、急にそこだけテレビドラマみたいな演出がつけられると、急にこの映画が安っぽくみえる。

 

そして、さらにダメ押しが、最終的に、捕らわれの松雪泰子がサイドブレーキを掛けたことで、車は衝突して止まるが、その車の衝突シーンがひどい位にしょぼい。

 

母親がバックの車庫入れに失敗して、隣の車にぶつかった位の映像にしかなってない。よくこれを使ったなというレベルのクラッシュシーン。

 

それなのに次のシーンでは、いかにも大きな事故が起きて、その衝撃で、乗ってた人は意識が無いみたいな感じになっている。

 

なんだこのしょぼいカースタントシーンは。

 

この映画、後半の畳みかけるひどさは、なんなんだろうか。

 

急にやる気がなくなったのか(笑)

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.2)

 

(まとめ:脳男よりも、実はサイコ女の方が地味にすごい気がするサイコサスペンス。映画としてはエンタメ感もあって、物語への吸引力もあるし、一応、更生というテーマも入っているので中身もある。サスペンス映画としては、普通に見れるのでおすすめだが、終盤は気になる部分が多いだろう。なんか惜しい。)

 

 

回想し言語化して

 

表出できれば

 

症状は消失する

 

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