映画「密告・者」の感想(ネタバレ)

  • 2012.12.04 Tuesday
  • 14:57
■映画「密告・者」の感想(ネタバレ)





■監督:ダンテ・ラム
■出演者:ニコラス・ツェー ニック・チョン グイ・ルンメイ ルー・イー

WOWOWで放送していた映画「密告・者」を鑑賞。

【映画「密告・者」のあらすじ】

刑事のドンは、ある犯罪組織に情報屋を送り込むが組織に正体がばれ、情報屋は瀕死の重傷を負う。1年後、ドンは罪の意識を引きずりながらも、台湾から香港に戻った凶悪犯、バーバイとその一味の動向を探ろうと、刑務所から出所間近の青年サイグァイを新たな情報屋にする。ヤクザに売春婦をさせられている妹を救う資金稼ぎのため、情報屋役を引き受けたサイグァイはバーバイとその愛人ディーに近づき、運転手として雇われるが……。

※WOWOWから引用

【映画「密告・者」の感想(ネタバレ)】


孫文の義士団」のニコラス・ツェーと「コネクテッド」のニック・チョン共演の香港サスペンス。

物語は、借金のために警察の情報屋として捜査協力することになった男と彼を裏で操り、凶悪犯を追い詰めようとする警察官の話。

香港ノワールと書かれた番組情報(あらすじ)に反応してチェック。

以前見た香港映画「アクシデント/意外」もそうだが、最近の中国産のサスペンス映画は意外と外れがないと思っているが、この「密告・者」も悪くない。

凶悪犯の中に紛れ込む密告者のスリルという部分は、それほど強く描かれてはいないが、カーアクション銃撃戦など見どころは結構あり、最初から最後まで飽きずに楽しめる。

特にラストは、情報屋と警官入り乱れて、壮絶な血みどろ状態で衝撃的だ。この映画を見ると、ナイフで襲ってくる人に恐怖してしまうほど、人をナイフでサクサク刺す描写が多く、軽くトラウマになる。いろんな死に方があるが、刺殺死では死にたくないと思った。


評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(脇役で登場のグイルンメイの代わりっぷりが印象的な作品。ジェイチョウ初監督の映画「言えない秘密」で清純派ヒロインを演じていたグイルンメイが、この作品では犯罪に身を染めた汚れた役を演じていて、あのグイルンメイだと気づかないほど清純派のせの字もなくなっていた。自分のルンメイイメージが大幅に崩れた。でもキスシーンのタイミングは絶妙だ。)



友人のように扱うんだ

友人じゃない


-ドン


我々には感情がある

彼らに負い目を感じる必要は無い


-ドン


我々は情報

彼らは金を得る

全てがイーブンだ

不公平はない

-ドン


女の子はプレゼントを

もらうのが好きよ


-ディー



ニコラス・ツェー/密告・者


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映画「レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳」の感想(ネタバレ)

  • 2012.11.20 Tuesday
  • 22:57
■映画「レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳」の感想(ネタバレ)




■監督:アンドリュー・ラウ
■出演者:ドニー・イェン スー・チー アンソニー・ウォン ショーン・ユー 木幡竜 倉田保昭 AKIRA(EXILE)

WOWOWで放送していた映画「レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳」を鑑賞。

【映画「レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳」のあらすじ】

列強各国が侵略の機会をうかがい、不穏な空気が漂う1925年の上海。第1次世界大戦中、ヨーロッパの戦線に派兵され、勇猛果敢な戦いを繰り広げた過去を持つチェン・ジェンは、各国の要人たちが集う上海一のナイトクラブ「カサブランカ」に素性を隠して入り込み、オーナーのリウに気に入られてその懐刀となることに成功。やがて街では、暴虐をふるう日本軍と、抗日運動を繰り広げる中国人たちとの間で対立色が深まり…。

※WOWOWから引用

【映画「レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳」の感想(ネタバレ)】


イップ・マン」シリーズのドニーイェン主演のカンフー・アクション。

物語は、日本軍が満州始め中国全土に侵攻した際に、中国統一を掲げて反抗していた中国人ヒーロー(チェンジェン)の話。

個人的に高評価だった「イップマン」のドニーイェンが主演しているということでチェック。

ヨーロッパ戦線での銃撃戦をナイフ+カンフーのみで戦うという冒頭から戦争シーンでは斬新なアクションからスタートして、「イップマン」再びかと期待は高まったが、それ以降はアクション以前に物語の背景や演出が過剰なまでの反日色(日本=悪)が出ていて、日本人としては見ていて苦痛でしかない。※日本軍(人)誰が見てもめちゃめちゃ悪い奴じゃん。

この映画は、2010年に製作されたものだが、この頃から中国では映画を用いた反日活動キャンペーンが始まっていたんだと感じる露骨な内容。

それ以前にも反日の映画やドラマなどは中国ではあったと思うが、個人的にこれまで見てきた中国映画の中では内容が露骨過ぎてビックリだ。完全に政治が入っている。

「イップマン」でも日本軍が登場していたが、それほど不快に思うほどはなかったが、こちらはほぼ皆無。ここぞとばかりに日本人の行動や発言が悪。

物語の運び的には、イップマン序章と流れは同じで、なんだかんだで中国人の悪とされる日本軍の親玉を中国人ヒーローがラストに格闘対決し、やっつけるという爽快作品だが、すでにイップマン序章で日本人と一度戦っているので、二年も経たずにまた同じところを似た内容でこする必要はないと感じてしまう。再放送?


評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(映画の内容よりも反日主張が強すぎて日本人にはまともに見れない作品。ロングショットにも耐えるほどセットにもお金がかかっていて上海の華やかさはよく出ているし、アクションを始め映画としての迫力も十分あるので内容が惜しい。なぜかEXILEのAKIRAも出演している。途中であっさり死ぬけど。スーチーを久々に見たが、あるショットでは、調子の良いときの柴田理恵に見えるほど、大分おばさん化していて、ショックだった。トランスポーターのときは可愛かったのに…。あと、中国人ヒーローは、ジャッキー含め、上半身が裸になると急に強くなる不思議。ドニーの肉体美がすごい。)


日本軍と戦おう!

-?

日本製品を買うな!

-?

屈辱を忘れるな

-?

いい死に方をしたい

-チェン


中国人はアジアの病人ではない

-チェン


レジェンド・オブ・フィスト/怒りの鉄拳 スペシャル・エディション


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映画「アクシデント/意外」の感想(ネタバレ)

  • 2012.11.05 Monday
  • 22:42
■映画「アクシデント/意外」の感想(ネタバレ)




■監督:ソイ・チェン
■出演者:ルイス・クー リッチー・レン ラム・シュー ミシェル・イェ フォン・ツイファン

WOWOWで放送していた映画「アクシデント/意外」を鑑賞。

【映画「アクシデント/意外」のあらすじ】

香港。ブレインをリーダーとする4人の殺し屋チームは、緻密なプランに基づく連携プレイで、標的があたかも事故死したかのように思わせ、証拠も残らない手口を使う。4人は新たに質店の経営者の息子から、彼の父親を殺すよう依頼される。一瞬のチャンスを何日も待つ4人だが、その時、別の事故が起きて1人が命を落とす。ブレインは何者かが自分たちを狙い、罠を仕掛けたのではないかと疑い、真相を突き止めようと調査に乗り出す。

※WOWOWから引用

【映画「アクシデント/意外」の感想(ネタバレ)】


エレクション」の鬼才ジョニー・トー監督が製作に名を連ねた香港サスペンス。

物語は、事故に見かけて人を殺すことができる殺し屋集団があるとき、任務中に他の事故に巻き込まれ仲間が死んでしまう。リーダーは、それが他の殺し屋の仕業だと思い…真相を探り始めるが…という話。

個人的に好きなジョニートー監督がプロデュースした作品ということでチェック。

綿密なプランにより、事故に見せかけてターゲットを暗殺するという殺し屋の演出が序盤から興味をそそられるが、彼らを逆に狙う殺し屋の登場することで、ストーリーへの吸引力は最後まで持続する。※ラストはタイトルにあるように”意外”な展開で幕を閉じる。

セリフは少なく、ほぼ状況のみで登場人物の心情を描いているが、余計なものがないためすんなりと感情移入でき、主人公目線で楽しめる。これは良い!

ガラスを落としたり、タコ糸で感電させたりと、ターゲットをポイントに連れて行くまでの細かい計画が運(天候)も左右するプロ技を見せてくれる。本当の事故と見間違うレベルということで、こうなると本当の事故との区別すらも曖昧だ。

こういうの実際の事故に見せかけた事故は本当にあるかもしれない。


評価 ★★★☆☆ (星3.8)

(ジョニートー関連作品に大きな外れが無いと思えるサスペンス作品。87分という短い上映時間がサクッと見れて良い。主演のルイスクーは、以前「コネクテッド」で見たが、こちらの方が断然良かった。映画の中だと、寡黙の方が断然惹きつけられるな。)


事故は演出できる

-ブレイン


ルイス・クー/アクシデント/意外


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映画「CHILD'S EYE【チャイルズ・アイ】」の感想(ネタバレ)

  • 2012.08.11 Saturday
  • 13:37
■映画「CHILD'S EYE【チャイルズ・アイ】」の感想(ネタバレ)


 

■監督:オキサイド・パン ダニー・パン
■出演者:レイニー・ヤン エレイン・コン ショーン・ユー ラム・カートン

WOWOWで放送していた映画「CHILD'S EYE【チャイルズ・アイ】」を鑑賞。

【映画「CHILD'S EYE【チャイルズ・アイ】」のあらすじ】

休暇を過ごしに香港からタイのバンコクへやって来た、ロクとレイニーら、男女6人組。ところが、折悪しく市内では反政府デモ隊と治安部隊との間で衝突騒ぎが起き、ロクたちはいち早くタイを出国しようとするも、空港は閉鎖状態。いまさら元のホテルにも戻れず、やむなく彼らは手近なぼろ宿へ泊まることに。そこには、子犬を連れた奇妙な子ども3人組や、どこか不気味な風体の料理人がいて、やがてロクたちを奇怪な事態が襲う。

※WOWOWから引用

【映画「CHILD'S EYE【チャイルズ・アイ】」の感想(ネタバレ)】


the EYE」シリーズの双子監督オキサイドパン&ダニーパンが、香港初の3Dホラー映画として撮りあげた本邦劇場未公開作品。

物語は、旅行でタイ:バクコクに訪れた若者カップルら一行が、仕方なく泊まることになってしまった安宿で遭遇した不可解な出来事を描いた話。

個人的に印象に残っているホラー映画のひとつ「THE EYE」の監督の新作ホラーということで、チェックしてみた。

最後まで見た感想として、一言で言うと、久々にひどい作品に出会った感じで、最後まで見るのが辛く、ときおり早送りしようかとも考えたほど。

この映画の気になるダメな点を箇条書きであげてみると、以下のような感じになる。

1.登場人物(サブキャラ含む)のエピソードが少なくて、全く感情移入できない
(※共感するストーリーが一切ないので、別れ間際の話を聞かされても、なんかどうでも良い)

2.ヒロインの演技力や撮り方にやや難がある。
(映画の世界を見ているというよりかは、一歩離れたところで彼女の演技を見ている感じだ。)

3.状況で物語が進んでいくというよりかは、ヒロインがあきらかに先導している。

4.唐突に話が進んだり、都合のよい展開がある。

5.ほぼ主要な登場人物が中国人で中国語なので、舞台がタイである意味がない。むしろ舞台が中国でもいいと思う。

6.3D作品だが、3D放送じゃないので魅力半減(※これはしょうがないけど)


以上だが、傑作ホラー「THE EYE」と比べると、こちらはかなりひどい。


評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

(アイドルを主演に迎えた美少女ホラー作品という印象。どことなく、映画「ひぐらしのなく頃に」のような、美少女押しの邦画作品の影響を感じる。ヒロイン(レイニーヤン)は美少女系で可愛いが、虫を素手で殺したり…頑固で勝気な性格や設定には、ややイライラも。ヒロインなのに感情移入できないのは辛いし、ホラーなのに怖くないのも問題だ。内容としては、劇中で登場する犬人間が最後まで見ても原因がよくわからなかった。(呪い?実験?) ラストは、取ってつけたようなバッドエンドなので、もう内容はどうでもよいかな。日本での劇場未公開&日本版DVDも未リリースも頷ける要注意ホラー。ヒロインのレイニーヤンが親日なのが唯一の救いかな。)


頼む 殺さないでくれ

-?


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映画「サンザシの樹の下で」の感想(ネタバレ)

  • 2012.08.06 Monday
  • 23:28
■映画「サンザシの樹の下で」の感想(ネタバレ)





■監督:チャン・イーモウ
■出演者:チョウ・ドンユイ ショーン・ドウ シー・メイチュアン リー・シュエチェン チェン・タイシェン

WOWOWで放送していた映画「サンザシの樹の下で」を鑑賞。

【映画「サンザシの樹の下で」のあらすじ】

1970年代初頭の中国。文化大革命による下放政策のもと、ふだんは都会の学校に通う女子高生のジンチュウも地方の農村へ送られ、農業の実地教育を受けることに。家族と離れ、村長宅に住み込むことになった彼女は、その地で地質調査をする年上の青年スンと出会って、その素直で朗らかな人柄に心惹かれ、孤独な心を癒やされるようになる。次第にお互いの恋心を抑えられなくなった2人は、人目を忍んで逢瀬を続けるようになるが…。

※WOWOWから引用

【映画「サンザシの樹の下で」の感想(ネタバレ)】


初恋のきた道」「HERO」のチャンイーモウ監督が華僑作家エイ・ミー­のベストセラー小説(実話)を映画化したラブロマンス作品。

物語は、1970年代に農村教育改革で地方に送られた女子高生とその現地で出会った青年との悲恋を描いた話。

久々のWOWOWの”W座からの招待状”作品。見終わった感想は、W座のコメンテーター二人(小山薫堂、安西水丸)が上映後に語った内容とほぼ言いたい事は一緒。

チャンイーモウが中国全土で2500人?のオーディションから選んだという主演女優のチョウドンユィは、顔立ちくっきりの美人ではないが現代では珍しい素朴な可愛さを持ち合わせている。※たまに加護ちゃんに見える。

初恋のきた道」でのチャンツィイーも良かったが、このチョウドンユィも農村や純愛がよく似合う。今後有名になり、現在のチャンツイィーのようにピュアさが廃れていくと思うと残念でもある。そして、チャンイーモウ監督は、この手のピュアさを感じる女性をよく見つけてくる。

ちなみに内容については、小山薫堂も指摘していたが、テロップ(字幕)で物語を紹介するやり方が度々出てくるが、そのたびにテンポが止まって非常にもったいないと自分も思った。ほんとそのシーンを映像で描いて欲しい。

また”エアー抱き”で別れるシーンは、見ているこちらにやや恥ずかしさがあるが、全体的な演出については、水辺ではしゃぐなどベタな演出もあったが、個人的には許容範囲だった。現代の日本だったらこのような純愛作品を描いても共感は出来ないと思うが、なぜか受け入れられるだけの作品の器がある。

原作の良さもあると思うが、さすがチャンイーモウ監督で細かい心理の描き方が上手い。前回見た同監督作品の「女と銃と荒野の麺屋」よりも、断然良い。※やっぱりラブストーリーが本職だね。

眉間から鼻の頭を指でなぞるように触ると、女性が性交渉したか(ウソついてるか)どうかわかるという母と娘のシーンがあるが、特に解説がなく、実際は何を見て、判断しているか少し気になった。今流行のメンタリズムかな。


評価 ★★★★☆ (星4.3)

(純粋ないい話で普通に泣いてしまった作品。彼女を見つけたスンが船から躊躇なく湖に飛び込むシーンは静かな中に熱いものがありかなり胸を打たれたし、彼女の包帯を巻き直しながら泣くシーンも良かった。ストーカーのように彼女を影から眺め支えるスンの献身さは好感度が高くて良い。あんなに付きまとっていてもストーカーに見えない(嫌らしさがない)のは彼のキャラクターだろうか。
この作品は、二人の幸せなシーンでも、なぜかその後ろに悲しさがあり切ない。二人のシーンは、不器用で愛らしくとても微笑ましいが、少しの変化で関係は壊れてしまうため、何も邪魔が入らないでくれと、ただただ願ってしまう。しかし、そんな願いを吹き飛ばすかのようにラストは、予想通りのバッドエンドで涙涙。ラブストーリーのバッドエンドって見終わった余韻がキツイ。
最近は、韓国の主人公を王子やお姫様のように描くキラキラした恋愛モノが多いが、この中国の泥臭い感じも捨てがたい。「初恋のきた道」と比べると、衝撃度は少ないが、これもピュアを感じる良作品。)


毛首席は

”苦労と死を恐れるな”と


-ジンチュウ


君は人を愛したことがないから

永遠の愛を信じられないんだ


-スン


じゃあ一生待つよ

-スン


一生だなんていう人に限って

熱しやすく冷めやすいものよ

-ジンチュウの母


君が生きてれば

僕も生きる

君が死ぬときは

僕が本当に死ぬときだ


-スン


一年一ヶ月も待てない

25歳になるまで待てない

でも一生待ち続ける


-スン


サンザシの樹の下で/チョウ・ドンユィ


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映画「女と銃と荒野の麺屋」の感想(ネタバレ)

  • 2012.07.25 Wednesday
  • 15:09
■映画「女と銃と荒野の麺屋」の感想(ネタバレ)




■監督:チャン・イーモウ
■出演者:スン・ホンレイ ニー・ターホン ヤン・ニー シャオ・シェンヤン チェン・イェ マオ・マオ

WOWOWで放送していた映画「女と銃と荒野の麺屋」を鑑賞。

【映画「女と銃と荒野の麺屋」のあらすじ】

昔の中国・嘉峪関(かよくかん)。中華麺屋の店主ワンは、10年前に結婚した妻との間に子どもができないせいか、妻を虐待しているが、妻は従業員の青年リーと不倫を続けていた。そのことを知ったワンは怒り、また、妻が行商人から拳銃を買ったことを知り、妻が自分を殺すのではないかと疑いだし、警官のチャンに高額の報酬を払うので2人を殺してくれと依頼する。チャンはそれを引き受けるが、事態は意外な方向に向かっていく。

※WOWOWから引用

【映画「女と銃と荒野の麺屋」の感想(ネタバレ)】


初恋のきた道」「HERO」のチャンイーモウ監督がコーエン兄弟のデビュー作「ブラッド・シンプル」をリメイクしたサスペンス。

物語は、妻が銃を購入したことをきっかけに、地域の警官から妻と従業員が浮気していることを聞かされた夫が、二人の殺害依頼を多額の金で警官に頼むが、警官に裏切られ逆に殺されてしまい…という話。

コーエン兄弟の作品をチャンイーモウ監督がリメイクしたというので気になりチェックしてみた。

元作品は、10年以上前に見たと思うがすでに記憶から消えていて直接比較するほど役に立たなかったが、シンプルな計画が様々な人間の思惑や欲が絡み、思わぬ展開になるというコーエン兄弟のブラックなテーマは引き継いでいて良かった。

中国版では、時代が刀や銃が使われていた古い時代でキャラクターもコミカルさが加わっていて世界観(夜の演出や時間の流れが独特)は完全にチャンイーモウ色になっている。キャラクターのノリ(軽さ)はいかにも中国だ。

サスペンスとしての緊張感は保たれていて、鉢合わせする?しない?という息を呑むドキドキの緊張感は結構あって、その後の終着点は気になるが、全体としてのまとまりは、特定の人物に感情移入するほど内面に共感できず、結末を見ても、残念ながら爽快感は薄い。


評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(リメイク作品ながら、演出等にオリジナリティも加えられている独特な世界観の作品。もともとのストーリーが良いので、サスペンスとしてもそれなりに平均点は獲得していると思うが、ラストは意外とあっけない終わり方で不満が残る。麺をピザ生地のようにクルクル回して伸ばすシーンが印象的。)


あの世で会ったら

必ず伝えるよ


-?


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映画「孫文の義士団」の感想(ネタバレ)

  • 2012.06.19 Tuesday
  • 16:28
■映画「孫文の義士団」の感想(ネタバレ)





■監督:テディ・チャン
■出演者:ドニー・イェン レオン・ライ ニコラス・ツェー ファン・ビンビン ワン・シュエチー エリック・ツァン フー・ジュン

WOWOWで放送していた映画「孫文の義士団」を鑑賞。

【映画「孫文の義士団」のあらすじ】

清朝末期の香港。王朝の打倒を目指す革命家、孫文が日本から来て、各地の同志たちと武装蜂起へ向けた協議を行なうことに。それを知った西太后は、数百人からなる暗殺団を香港に送り込む。一方、孫文を支持する香港の人々は護衛のための義士団を結成。暗殺団にスパイとして雇われた警官シェンは孫文のシンパたちに近づくが、そこである女性と再会する。そして孫文が到着した日、会談が終わるまでの1時間、暗殺団と義士団は激戦へ。

※WOWOWから引用

【映画「孫文の義士団」の感想(ネタバレ)】


「イップ・マン」2部作のドニー・イェンが出演し、中国で大ヒットした中国歴史アクション。

物語は、革命を起こすため中国に訪れた孫文を守る同士と朝廷から孫文暗殺の命令を受けた暗殺者との攻防を描いた話。

邦題は、「孫文の義士団」となっているが、原題(英題)は、「ボディガード&アサシンズ」と付けられている。

個人的には、孫文という人物(実はフリーメイソンのメンバーらしい)に興味があって見始めた作品だったが、中身は、ほぼ義士団の方にスポットライトが当てられており、孫文はあまり登場しない。※ちょっと肩透かしにあった感じだ。

ただ、孫文到着5日前から義士団の準備が着々と始められ、当日の護衛+誘導作戦での暗殺団との壮絶アクションはやり過ぎと思えるほど演出に力が入っておりすごい。※大規模なセットも見事。

久々にゲームの「三国無双」で呂布が出たときと同じくらい、やられた人間が宙を舞っていた。そんなバナナだ。

イップマン」シリーズでのアクションが凄かったドニーイエンも脇を固め出演しているが、イップマンのときと負けず劣らずの派手なアクションが見れる。


評価 ★★★☆☆ (星3.7)

(139分という二時間超えの少し長い作品だが、テンポが良くぐいぐい話が進んでいくので思ったほど長さは感じない。アクションはもちろん見所だが、孫文の義士団として命を賭けていた影の主役たちのストーリーもしっかり描かれていて、革命のうらでの彼らの活躍と熱い魂が伝わってくる。泣きこそしないが結構感動する。アクションを楽しみながら、この時代の歴史や背景を知るにはちょうど良い作品でしょう。)



博打は執着を生む

執着すれば何も顧みなくなる

-?


人として生きることは

商売するのと同じ

大事なのは良心


-?


革命は血を流し

命さえも犠牲にするもの

-?


文明の幸福を求めるなら

文明の痛みを避けられない

その痛みがすなわち革命だ


-孫文


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映画「ラスト・ソルジャー」の感想(ネタバレ)

  • 2012.05.02 Wednesday
  • 15:17
■映画「ラスト・ソルジャー」の感想(ネタバレ)



■監督:ディン・シェン
■出演者:ジャッキー・チェン ワン・リーホン ユ・スンジュン ドゥ・ユーミン

WOWOWで放送していた映画「ラスト・ソルジャー」を鑑賞。

【映画「ラスト・ソルジャー」のあらすじ】

紀元前227年、諸国が相争っていた戦国時代の中国。大国の衛が弱小国の梁に攻め入り、激しい戦闘を繰り広げた末に両軍はほぼ全滅。そんななか、死んだふりをして梁で唯一生き残った無名兵士は、深手を負った衛の将軍を捕虜にすることに成功し、報酬目当てに彼を自分の故郷まで連れ帰ることを決意する。呉越同舟の旅を続ける2人のあとを衛の捜索隊が追うが、彼らの目的は将軍の救出ではなく彼を暗殺することにあった…。

※WOWOWから引用

【映画「ラスト・ソルジャー」の感想(ネタバレ)】


ジャッキー・チェンが原案・製作総指揮・武術指導・主演を担当し、「ラストコーション」のワンリーホンが共演したアクション作品。

物語は、両軍が激突した戦場で唯一生き残った兵士が傷を負った敵大将を見つけ捕虜として自軍に連れ帰るまでの騒動を描いた話。

ジャッキー主演の時代劇作品でいつもながらのジャッキーアクションがありながらも、敵国兵士同士に芽生える友情も描かれ、ラストはうるりと来る感動作品。

ジャッキーの戦争に対するメッセージもしっかり入っているし、エンドロールはいつものNG集?もある。

舞台は紀元前の中国の話だが、映画「ロードオブザリング」を意識したような映像への色付け(味付け)があり、風景など一部を切り取ると中国映画っぽくない。


評価 ★★★☆☆ (星3.3)

(始めの方は時代劇になったいつものジャッキー作品という感じでキャラもゆるくイマイチだったが、話が進むごとには兵士同士の友情や戦争に対するメッセージもじわじわ伝わってきて感動。ラストは、バッドエンディングだが、自らを犠牲にするジャッキーの信念を感じるラストは好き。ジャッキーらしくないオチだが、こういうのも悪くない。ジャッキー作品は吹き替え版で見ようと思っていたが、なぜか字幕版しか放送してなくて残念。)



無駄死には恥だ

-将軍



戦に公正もクソもない

-兵士


鍋では鷲も鶏もただの肉

-兵士


兄弟の一人は

生き残らないと

-兵士


親父

家名を絶やしちまった


-兵士


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映画「トレジャー・オブ・エンペラー 砂漠の秘宝」の感想(ネタバレ)

  • 2012.03.01 Thursday
  • 15:39
■映画「トレジャー・オブ・エンペラー 砂漠の秘宝」の感想(ネタバレ)



■監督:チュー・イェンピン
■出演者:ジェイ・チョウ リン・チーリン チェン・ダオミン エリック・ツァン ミャオ・プゥ バロン・チェン

WOWOWで放送していた映画「トレジャー・オブ・エンペラー 砂漠の秘宝」を鑑賞。

【映画「トレジャー・オブ・エンペラー 砂漠の秘宝」のあらすじ】

考古学者の父を持つ娘ランティンは、あるときトレジャーハンターの一味から誘拐されてしまう。一味の狙いは、莫大な財宝を隠したとされる伝説の古城の場所を示す地図。亡き父は、その発見に生涯を捧げていたのだった。砂漠の町に連れてこられたランティンの前に、やがて地図を持ったチャオ・フェイと名乗る男が現われる。彼は父の弟子であり、古代の財宝を悪党の手から奪還して本来の持ち主に返す仕事をしている冒険家だった。

※WOWOWから引用

【映画「トレジャー・オブ・エンペラー 砂漠の秘宝」の感想(ネタバレ)】


言えない秘密」のジェイ・チョウと「レッドクリフ」シリーズのリン・チーリン共演の冒険活劇アクション。

物語は、ひょんなことから砂漠に眠るという伝説の古城を探すことになった女性作家と彼女を手助けする幼馴染のハンターの冒険を描く話。

個人的に好きなジェイチョウとリンチーリン共演作ということで期待して見始めたが、主演の二人以外に特に魅力がない作品だったというのが見終わった後の最初の感想になる。

たぶん中国版「ハムナプトラ」や「トゥームレイダー」「インディジョーンズ」っぽいことをやりたかったような感じで、CGやアクションは、かなり頑張っていてスペクタクル感はすごいが、それ以前にストーリーがめちゃめちゃで内容も薄っぺらく、登場人物に一切感情移入ができない。せっかくの豪華俳優がもったいない。

冒険している目的すらもやや不明確で、達成感も全然ない。本の世界と現実という区別のファンタジー作品なのかと思いきや、すべて現実で、砂漠の無国籍感にも無理がある。

ラストにリンチーリンに伝説の城の霊が取りついて狂ったようにアクションをするのだが、リンチーリンのテンションが高い演技は微妙でせっかくの彼女の魅力が大幅に半減している。このためのアクションなら全くいらない。


評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

リンチーリン美しさを再確認するには素晴らしい素材(映画)だが、その他は、ジェイチョウのアクション位でストーリー含め俳優を全く活かしきれていない作品だ。これに出演すると俳優は損をする映画でもある。なんでこんなことになったのかわからないが、リンチーリンという響きに何も感じない人は見るのはやめた方が良い。個人的にリンチーリンが出ていなければたぶん最後まで観なかったかも。かなり退屈だ。今回はあえて辛口で☆ひとつ。エンドロールにはジェイチョウ作品ではお決まりの?ジェイチョウ作曲の主題歌(リンチーリンの歌)もある。)


誰にも夢を追求する

願望と権利がある


-フェイの言葉


警告するわ

私に惚れないでよ


-ランティン


俺への気持ちが

はっきりしたら

教えてくれ


-フェイ


そして俺は

死体を喰った

生きるために


-ホア


住む世界は違っても

君の世界にいるときは

守ってやるよ


-フェイ


私は招いていない

あなたが入り込んだの


-ランティン


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映画「アゲイン 明日への誓い」の感想(ネタバレ)

  • 2012.02.27 Monday
  • 15:47
■映画「アゲイン 明日への誓い」の感想(ネタバレ)




■監督:ツイ・ハーク
■出演者:チョウ・ユンファ アニタ・ムイ  時任三郎 トニー・リャン レオン・カーフェイ

WOWOWで放送していた映画「アゲイン 明日への誓い」を鑑賞。

【映画「アゲイン 明日への誓い」のあらすじ】

1974年。ベトナム戦争末期で陥落間近のサイゴン。従兄弟を政府軍から救出して香港に連れて帰ろうとした香港の男性マークだが、暗黒街との間で起こったトラブルがもとで危機に見舞われたところ、ある犯罪シンジケートで働く美女キティに救われ、マークとキティはたちまち恋に落ちる。そんな時、犯罪シンジケートのボスでありキティの情夫であるホーが現われ、マークとキティの2人は命を狙われることに……。

※WOWOWから引用

【映画「アゲイン 明日への誓い」の感想(ネタバレ)】

香港の人気アクションシリーズ「男たちの挽歌」の第三作。今作では、チョウユンファを再び主演に迎えつつも前シリーズで脚本、製作を担当していたツイハークがジョンウーに代わり監督している。

物語は、「男たちの挽歌」のマーク(チョウユンファ)が兄弟分のホーと出会う以前に起きたベトナムと香港での話。

ちなみに、「男たちの挽歌」のチョウユンファは、パート1では、脇役マークで登場後ラストで死亡、パート2では死んだマークの双子の兄弟役として復活しまたしてもラストで死亡?、「男たちの挽歌 最終章」とつけられた別作品(日本でのみ勝手に”男たちの挽歌”とつけられている)では殺し屋ジェフリーとしてそれぞれ出演しているが、この「男たちの挽歌3」では、パート1のマークに戻っている。

マークの過去の物語ということで「男たちの挽歌」シリーズの正規品に一番近い物語だが、監督がツイハークに代わったからなのか原因はわからないが、物語はかなりメローになり退屈で、序盤やラストこそ戦車との派手なアクションで見せ場はあるが、出来としてはあまりよろしくない。特にアクションがない恋愛編の中盤はかなり退屈だ。

今回は、アクションもこなすキティ(アニタムイ)が、加わったことで、マーク含む男女の三角関係など、女性関係の恋愛話が盛り込まれているが、どこか形だけで薄っぺらく感情移入はできない。

約1ヶ月に渡り5回くらいに分けてようやく最近見終わったこのパート3だが、そういう理由からも物語や映画としての吸引力はかなり弱い。見どころはお決まりのラストのアクションだが、戦車一台を大破させる爆破はすごい。

ラストのヘリでの脱出シーンは、見た目は良いがイマイチ感情の方が追いついていない。


評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(個人的に”男たちの挽歌”シリーズの一番の駄作がこのパート3という印象。日本から時任三郎が悪役として登場し、中国語?をペラペラと滑舌よく話しているが、アテレコの吹き替えなのか、セリフと口の動きが合ってなく、なんかおかしい。(※腹話術?)全体的に脚本が雑でツッコミどころが満載の映画で作品としてはかなり微妙。唯一アニタムイが歌っている?歌謡曲は哀愁があって時代を感じる音楽で素晴らしいが、この映画で良いのはこの歌とアクション位。ちなみにセリフは相変わらず男臭い。)



賭け事のチップのように

他人に弄ばれている

勝敗を決めるどころか

勝負するかどうかも

自分では決められない


-マーク


確かなのは

望みが大きいほど

失望も大きいということ



-マーク


希望もバクチと同じさ

失えばつらい

だから俺はあえて求めない


-マーク


人生なんて

バクチそのものよ


-キティ


二人で一人の女を追っても

結局一人はあきらめるんだ


-マーク


希望が大きいほど

苦しむだけ


-キティ


選択の余地はない

そんなものがあれば

ベトナム難民などいない

物乞いもだ

飢えに苦しむ人もな

運命はもう決まってるのさ

-田中


この世界

死ぬべき人間ほど

死なないものね


-キティ


物事には理由がある

誰が正しいか今にわかる


-キティ


最後の支払いをする時は

自分の心に従うだけ


-キティ


神だろうがなんだろうが

罪の償いはさせてやる

ただ血の代償は

血で払ってもらう


-マーク


生きざまは

自分に返ってくる

人は必ず報いを受ける


-マーク


最愛の人を

失うのが

お前の報いだ


-マーク


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