ヴィンディーゼル主演の映画「バビロンA.D 特別編」の感想(ネタバレ)

2010.06.10 Thursday 映画レビュー

■ヴィンディーゼル主演の映画「バビロンA.D 」の感想(ネタバレ)



■監督:マチュー・カソヴィッツ 
■出演者:ヴィン・ディーゼル ミシェル・ヨー メラニー・ティエリー ランベール・ウィルソン ジェラール・ドパルデュー

トリプルX、ワイルドスピードのアクション映画でお馴染みのヴィンディーゼル主演の映画「バビロンAD」がWOWOWで初放送していたので、早速録画して観ました。

映画番宣用の予告編を見る限りいつものヴィンディーゼルの派手なアクション映画のひとつかなという感じがしていましたが、実際は、近未来を舞台にした宗教、政治、科学、愛とかが織り交ざった結構深い?内容の映画だった。

ストーリーは、軍に所属していたヴィンディーゼルがある女性(メラニーティエリ)をある場所まで運ぶという依頼を嫌々ながら請け負うところから始まる。

運び屋というところでなんとなくジェイスン・ステイサム主演の映画「トランスポーター」を髣髴しており、輸送中に女性を奪おうとする輩が現れるたび、そいつらから女性を守るというお決まりのストーリーが展開される。そして裏切りとかも。

なぜ女性が追われるのかという部分で、この女性は、人工知能とかを研究する科学者の父親が実験によって作り上げたもので、19ヶ国語を話せ、30年前?に作られた潜水艦の操作も出来てしまうという、コンピューターのように知識を吸収してしまう特殊能力を持つ、奇跡の人間だった。

しかし、この女性(娘)の能力を政治、宗教に利用しようとする、ある宗教団体の代表に属する実?の母親が狙っており、それを阻止しようとする父親の組織と母親の組織が衝突していた。

このようなストーリーがある中で、ラストは、ヴィンディーゼルがお決まりのアクションで悪の組織をぶっ倒してエンディングを迎えるかと思えば、ヴィンディーゼルが、女性を守ることを心の中で誓い、汚い言葉を吐いて終わるという、ラストへの含みを持たせた終わり方だった。

近未来が舞台というところで、クライブオーウェンの映画「トゥモロー・ワールド」的なリアルな感じを目指していたのか、定かではないが、主役にヴィンディーゼルを迎えたのに、アクションでごり押しすることもなく、ドラマ性を意識しずぎてしまったところに、映画がどっち付かずになってしまっているような気がする。

映画配給会社にヴィンディーゼルを使うならアクションをもっと増やせと言われて、アクション部分が増えたのかどうかはわからないが、ヴィンディーゼル、ミシェル・ヨーとアクションが出来る俳優を取り揃えて置きながら、なんとももったいない感じのする映画。

ドラマ性で押すなら変に派手なアクションはないほうが良いし、そうなると主役はヴィンディーゼルじゃないほうが良いし…と、観た後にいろいろ考えてしまう。


評価 ★☆☆☆☆ 星ひとつ

(コメント せっかくのヴィンディーゼルを活かしきれていないラスト)


バビロンA.D.<特別編>



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映画「スパイダーウィックの謎」の感想(ネタバレ)

2010.05.28 Friday 洋画 アクション/SF

■映画「スパイダーウィックの謎」の感想(ネタバレ)


 

ホリーブラック、トニー・ディテルリッジ原作の同名児童文学シリーズを映画化した「スパイダーウィックの謎」がWOWOWでハイビジョン放送していたので、ようやく録画してみました。

原作は、全5巻からなる大作のようですが、映画化によって約90分ほどにまとめられている。

原作を読んでいないのでどの程度短縮されているのか、違いはわかりませんが、妖精やゴブリン、魔物?等を表現するCGのクオリティはしっかりと作られており、映像としての見ごたえは十分ある。

物語は、少年が訪れた祖母?の家で妖精図鑑なる封印された本を開いてしまったことで、妖精の秘密がまとめられている図鑑を手に入れようとするゴブリン達に気づかれ、襲われてしまうというストーリー。

なぜ人間(祖父?)が書き上げた妖精図鑑がそれほどゴブリン達に必要なのかはイマイチ説明不足の気がしないでもないですが、その辺の細かいところは童話(ファンタジー)ということで一旦スルーします。

そういった問題もありますが、個人的に一番気になったのが、主人公の少年が取る行動に共感できない部分があって、全く感情移入できないところがある。

子供の好奇心から妖精図鑑の封印を解いてしまうことは、(話が始まらないので)しょうがないのですが、散々”妖精図鑑はサークル外(家の外)に持ち出してはダメだ”(ゴブリンたちに図鑑を奪われると他の妖精?が殺されてしまう)という、基本ルールがあるにも関わらず、少年は意味もなく外に持ち出しては、妖精図鑑を危険にさらしてしまうということが何度もあり、そこのハラハラの意味が全くわからない。

さすがに、自分から危険を作っておいて、後で大変だ〜と騒がれても、「だからそれ最初から何度も言ってるでしょ」、としかならず、少年の全く言うことを聞かないマッチポンプな行動には度を超えて、あきれてしまう。

ファンタジー作品の基本ルールとして、最終的な結果がわからないうちは、規則を破ってしまう行動は仕方ないが、ある程度危険の度合いが明確になったら、それを常に守っていくのがルールだと思う。

そうでないと、ルールがある意味が全く無い。

ルールを守ってこそ、物語に軸が生まれるし、主人公の取る行動にも意味がある。

★☆☆☆☆ 

(ストーリーやCG等、悪くない作品ですが、個人的に、主人公の少年に感情移入させてもらえないのは厳しいです。ということで今回は、星 ひとつです。)



スパイダーウィックの謎


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横山秀夫サスペンス「18番ホール」の感想(ネタバレ)

2010.05.27 Thursday WOWOW ドラマ

■横山秀夫サスペンス「18番ホール」の感想(ネタバレ)



先日、サスペンスなのにめちゃめちゃ感動してしまったWOWOWの横山秀夫サスペンスの第4回ドラマ「他人の家」に続き、今回は、同じく横山秀夫サスペンスの第1回目に当たる「18番ホール」を見てみました。※ネタバレがありますので、ご注意ください。

「18番ホール」も、仲村トオルを始め、西田尚美、田口浩正、池田成志、相島一之、遠藤憲一らかなり豪華な俳優が出演。

「18番ホール」のあらすじは、仲村トオル演じる樫村は、幼い頃からの友人(遠藤憲一)に当選確実だからぜひお前がやってくれと言われ、地元の村の村長選に出馬することを決める。

樫村が村長選に出馬することを決めた本当の理由は、村の再開発事業を行う計画の場所にあるゴルフ場の18番ホールが原因だった。18番ホールには、樫村が過去に飲酒運転の末に、車で轢いてしまった女性の遺体が埋められていたからだ。だからなんとしても村長になり、再開発の場所を阻止する必要があった。

しかし、あらかじめ用意周到な手回しにより当選確実とされていた票の確保も、突然他候補の応援をする仲間の裏切りや、応援してくれてたはずの議員の寝返り、妻の住民票の移し忘れによる自分達の選挙権の失効等により、どんどん危ぶまれていく。

そして、ラスト…、票が開票されていくなか、途中経過発表にて他候補にかなりの差をつけられ当選自体が危うくなると、樫村は大雨が降るなか、スコップを持ち、遺体が眠る18番ホールへ車を走らせる。

しかし、18番ホールの手前で仲間から村長に当選したことを携帯に連絡を受けると、樫村は、張詰めていた緊張から解放されるように、ほっと一安心した。

ところが、選挙事務所に戻ろうと車を発進させると、車にぶつかった”ドン”という鈍い音が─。

車を降りて外を確認すると、選挙の応援に来てくれていた知り合いのおばあちゃんが血みどろの状態で車の前に倒れていた。その光景を見た樫村は「オレはどうすれば…」と口にする。

ドラマは、ここでエンドロールが流れ終了。

樫村が取るこの後の行動は、視聴者に任せるという手法が取られている。

過去の過ちを隠すために翻弄していた主人公(樫村)は、村長になることでその罪を永遠に葬ろうとしていたが、それもつかの間、罪からの開放の前に、また新たな罪が生まれてしまう。人生の皮肉がありますね。

個人的には、この轢いてしまったおばあちゃんも18番ホールに埋めてしまうという、主人公が悪に染まったまま迎えるラストにしてくれたら、良かったような気がします。このドラマ上の流れからいけばそれが自然ですし。

この辺は、見ている人のモラルや感情によりますが…。


★★★☆☆ 

(サスペンスとしては、ドキドキが盛りだくさんですが、ラストの結末を視聴者に委ねたため 星 3.5ですね)

原作(真相)のラストは、どうなっているのかこちらも気になりますね。

真相



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韓国ドラマ「結婚できない男」第13話の感想(ネタバレ)

2010.05.26 Wednesday 韓国ドラマ 結婚できない男

■韓国ドラマ「結婚できない男」第13話の感想(ネタバレ)


 

キャスト: チ・ジニ オム・ジョンファ キム・ソウン ユ・アイン ヤン・ジョンア

韓国ドラマ「結婚できない男」は、2006年にフジテレビで放送していた阿部寛、夏川結衣、国仲涼子、塚本高史、高島礼子らが出演してた人気ドラマ「結婚できない男」の韓国版リメイクです。

現在5月21日WOWOW放送分で第13話まで終了。全16話なので残りあと3話。

内容は基本的に、日本版「結婚できない男」のストーリーにかなり忠実になっており、韓国ドラマ「チャングムの誓い」でお馴染みで主演を務める韓国俳優チジニの演技もどことなく本家の阿部寛の演技を意識しているのか、立ち方や動き方等、演技が面白いくらい似ています。かなりモノマネの域ですね。

韓国での視聴率は10%以下であまりヒットしなかったようですが、日本版「結婚できない男」が好きな方にはこの韓国版も十分楽しめます。

韓国ドラマは、作品によっては、かなり好みが分れるところがありますが、最近では観るたびにこのドラマには嵌ってきて、金曜日の放送が楽しみになりつつあります。

この韓国版は、日本版の放送時間が、60分(ドラマ部分約45分前後)×12話の構成に対し、韓国版は、60分〜70分(CMなし)×16話ということで、オリジナルストーリーに加えて、あらたに付け加えられた部分が多くあり、日本版にないストーリーが味わえるのも魅力です。

個人的には、国仲涼子が演じていた役を演じている韓国女優キムソウンが華を添えていて良いですね。

現在韓国版「結婚できない男」は13話が終了したところですが、日本版のストーリーでもあった国仲涼子が急に隣に住む阿部寛を好きになってしまうという意外なストーリーが韓国版でも起きており、チジニをキムソウンが好きになってしまうという同じ展開が起きています。

最終的な結末は、日本版と同じなのか不明ですが、今後も最後まで見ていく予定です。

★★★★☆ (好きな内容なので星4つです)

韓国版「結婚できない男」もDVDボックスが出るみたいですね。

(日本版)チ・ジニ主演「結婚できない男」 DVD-BOX 1(予約)



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横山秀夫サスペンス「他人の家」の感想(ネタバレ)

2010.05.21 Friday WOWOW ドラマ

■横山秀夫サスペンス「他人の家」の感想(ネタバレ)

 

収録 真相/18番ホール/不眠/花輪の海/他人の家

5月からWOWOWで4週連続で放送している横山秀夫原作のサスペンスドラマ。その4週目に放送していた渡部篤朗主演の「他人の家」が再放送していたので録画して見てみました。

キャストは、渡部篤郎(わたべあつろう)のほか戸田菜穂、小野武彦、高杉旦、伊藤四郎…等。

ストーリーは、過去に強盗傷害という罪を犯した渡部篤郎演じる貝原が、妻(戸田菜穂)とともに新しいアパートにて暮らし始めるが、前科者ということが大家にバレて、やっとの思いで見つけた住む場所を失ってしまう。そこに、伊藤四郎演じる近所に住む佐藤が、跡継ぎがいない自分の家を守る代わりに、養子縁組によって名前を”貝原”から”佐藤”に変えないかと話を持ちかける…。

横山秀夫サスペンスと題された作品のひとつということでサスペンス色が強いドラマかと思っていましたが、元犯罪者としての生活の厳しさと苦悩、そしてそんな夫を献身的に支える妻の愛など、サスペンスというよりも人間ドラマとしてもかなり秀作。そして、めちゃめちゃ泣ける。

悪い同級生に唆(そそのか)されて一度罪を犯してまったことが原因で、人生の歯車が狂ってしまった根は真面目な男(貝原)が一生懸命元のレールに戻ろうと頑張るが、過去の罪が足を引っ張り戻ることを許さない。そんな姿がなんとも痛々しい。気が弱く、不器用な人が一生懸命生きる姿はやっぱり胸に来る。

そして、妻の支えてくれる行動をずっと償いだと思っていたのが、最後にそれが本物の愛だとわかり、それを頼りに新たに生きることを誓うラストにもまたまた感動。

元犯罪者という汚名が拭えない”貝原”という姓を捨て、一度は養子縁組によって”佐藤”として新しい人生を手に入れたが、あることがきっかけで、また”貝原”に戻し、生きていくことを誓う。

この”姓”の変更によって変わる生き方、罪と償い、それに伴う、心理の変化がすごく丁寧に描かれている。最近、あまリ見ることが減った俳優:渡部篤郎の演技をラビリンス、ケイゾクのドラマ以来しっかりと見たような気がする。久々に良いドラマを見てしまった。

この”他人の家”が収録されている短編集の原作本だという「真相 」もちょっと気になりますね。

★★★★☆ (評価 今回は星4つですね)


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