映画「ベンジャミンバトン 数奇な人生」の感想(ネタバレ)

2010.07.23 Friday 映画レビュー(★★★★★)作品

■映画「ベンジャミンバトン 数奇な人生」の感想(ネタバレ)



■監督:デビッド・フィンチャー 
■出演者:ブラッド・ピット ケイト・ブランシェット タラジ・P・ヘンソン ジュリア・オーモンド ジェイソン・フレミング ティルダ・スウィントン 

「グレートギャッツビー」の作品で有名な作家スコットフィッツジェラルドが書いた短編小説を「セブン」「ファイトクラブ」のデビットフィンチャー監督がブラッドピット、ケイトブランシェットを迎えて映画化した「ベンジャミンバトン 数奇な人生」がWOWOWでハイビジョン放送していたので録画してみました。

ベンジャミン・バトン

ベンジャミン・バトン

価格:500円(税込、送料別)


老人で生まれて年を取るほどに若くなるという普通の人とは真逆の人生を生きるベンジャミンの生涯を描くという、ある種非現実な内容ですが、ベンジャミンが一人の女性(デイジー:ケイトブランシェット)との愛についても同時に描くことで、この設定がより興味深くなっているように思います。

始めは、老人で生まれるという設定に、どうやって生まれる?と想像できなかったが、単純にシワシワの老けた赤ちゃんの状態で生まれるということで納得。その後、老けたまま成長し、本当の老人のように車椅子生活があり、ある時から急に歩けるようになるという逆の現象が起きる。

肉体的には、若返るが、始めは老人なので、同じような老人達と共同生活する。しかし精神的には子供なので、老人たちの中での自分の存在はどこか浮いてしまう。また、老けているため同じ年代の子供のように学校にも通えない。

そして、好きになる子は、隣に住むベンジャミンと同じような精神年齢を持つ小学生の女の子。しかし、一緒に遊んでいるだけでも周りからは変な目でみられてしまう。

この映画は、話が進むほどにベンジャミンと周りとのギャップ(ズレ)がより興味深くなっていく。しかも、そのギャップが細部まで詰められているため、肉体と精神の不一致に対するベンジャミンの苦悩がまるで自分がベンジャミンになったようにリアルに感じることができる。

最後は、肉体的には子供になるが、年齢的には痴呆症が進んでおり、人の見分けすらつかないほどボケてしまう少年(ベンジャミン)の姿には、なんともいえない感覚がある。

特に、この映画は、ベンジャミンの視点もあるが、のちにベンジャミンが愛した女性(デイジー:ケイトブランシェット)から見たベンジャミンの目線があるが、これが特に素晴らしい。

ベンジャミンの人生も悲しいが、それを見守る側も悲しい人生。

そして最終的には愛する人と同時に年を取れない(一緒にいれない)苦悩がこの映画にはある。


評価 ★★★★★ (星5つ)

(賛否両論あるようですが、個人的には久々に星5つ付けたい作品です。この映画は、原作がありますので、そちらも読んでみたくなります。)


ベンジャミン・バトン 数奇な人生


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ドイツ映画「ノッキンオンヘブンズドア」の感想(ネタバレ)

2010.07.19 Monday 映画レビュー

■ドイツ映画「ノッキンオンヘブンズドア」の感想(ネタバレ)



■監督:トーマス・ヤーン 
■出演者:ティル・シュバイガー ヤン・ヨーゼフ・リーファース ティエリー・ファン・ヴェルフェーケ 

昨年(2009年)、TOKIOの長瀬智也、福田麻由子出演でリメイクされた映画「ヘブンズドア」のもとになったドイツ映画「ノッキンオンヘブンズドア」がWOWOWで放送していたので録画してみました。

がんや骨肉種で余命あと少しの男二人が一度も見たことがない海を目指して、入院していた病院から抜け出して海を目指すというロードムービー。本国のドイツでは350万人を動員した大ヒット作らしい。

ラストの海にたどり着いたシーンは、ようやくといった感じで感動的ではあるが、なぜかあまり泣けなかった。

銀行強盗した金や盗んだ車に積んであったマフィアの大金で、母親が欲しがっていた車(キャデラック?)をプレゼントしたり、いろんな人に盗んだ金を配ったり、男なら一度はやってみたい数人の娼婦と寝たり…と、死ぬ前にやっておきたいことを挙げてすべてやっていく。

内容的には、悪くない作品だと思いますが、微妙にコメディタッチ(笑いを取ろうとする部分がある)だからなのか、死へのリアリティに欠ける感じがしてしまう。100万ドルという大金を二人の男に使われたマフィアのボスも、最後に「死ぬ前に海に行きたい」と二人から聞くと意外とあっさり解放してくれる。

ボスの行動は、とても粋ではあるが、なんとなくラストが読めてしまって残念。ボスのここでの選択は大事です。もうひと波乱あっても良いかな。

個人的には最後は海にギリギリでたどり着けないオチだった方が、好きですね。


評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

ヤフーレビューで4.5点以上の高評価の作品ですが、自分にはなぜかあまり嵌らなかった。個人的にこの映画の一番の良さは、音楽にあると思います。挿入曲のセンスが良い)

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

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映画「ゲットスマート」の感想(ネタバレ)

2010.07.10 Saturday 映画レビュー

■映画「ゲットスマート」の感想(ネタバレ)



■監督:ピーター・シーガル 
■出演者:スティーブ・カレル アン・ハサウェイ ネイト・トレンス マシ・オカ アラン・アーキン ザ・ロック(ドゥエイン ジョンソン)

「40歳の童貞男」「エバンオールマイティ」のスティーブカレルと「プラダを着た悪魔」「パッセンジャ−ズ」のアンハサフェイが共演し、アメリカで興行収入1億ドル以上の大ヒットとなったスパイアクションコメディ「ゲットスマート」がWOWOWで再放送していたので録画してみました。

始めの10分位で、アメリカのいかにもなコメディの雰囲気について行けず、かなり挫折気味で見始めたが、ラストにいくほどカーアクションなどスパイ的な盛り上がりを見せ、見終わったらそれなりに楽しめた。

アンハサウェイの髪の毛がスティーブカレルの顔に半分以上被っているというベタなDVDのジャケット画像からもわかるとおり、この映画は、デブネタ、ゲイネタを始め見た目にもわかりやすいギャグが連発しています。

このギャグは完全に笑いの好みがわかれるところですが、スティーブカレルとアンハサウェイの凸凹コンビは意外と良いように思います。中盤あたりで、悲しい曲をバックにアンハサウェイがスティーブカレルとのこれまでの思い出を思い返すシーンがありますが、ここは個人的に一番好きですね。

スティーブカレルが全然格好良くないし、よく見れば単なるおっさんのイメージビデオですからね。そして、悲しさに全然共感できない(笑

この映画は、個人的にアンハサウェイが見たくて、最後まで見たというのが正解ですが、そのアンハサウェイの見どころがファッションですね。「プラダを着た悪魔」ではないですが、DVDのジャケット画像で着ている白いコートを始め、黒のドレス、スパンコール?のドレスなど衣装の着こなしが、毎回ファッションショーのように様になる。

この人の何を着ても様になるファッションセンスは凄い。


評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(ある部分でギャグがマイナス採点になりますが(※俺たちチアリーダーに比べれば全然良い)、アンハサウェイのファッション(セクシーさ)で平均点以上を獲得といったところです。あと、最近気になったのが、この映画にも出ている、ザ・ロックが知らないうちに、名称表記をドゥエイン・ジョンソンという本名?に戻していた。本名を知らなかった自分は、ずっとドゥエイン・ジョンソンのことをザ・ロックに似ている新人が出てきたとずっと勘違いしていた。えらい恥ずかしい。)


ゲット スマート 特別版

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映画「扉をたたく人」の感想(ネタバレ)

2010.07.08 Thursday 映画レビュー(★★★★★)作品

■映画「扉をたたく人」の感想(ネタバレ)





■監督:トム・マッカーシー 
■出演者:リチャード・ジェンキンス ヒアム・アッバス ハーズ・スレイマン ダナイ・グリラ

2009年度のアカデミー主演男優賞候補にプラッドピット(ベンジャミンバトン 数奇な運命)、ショーンペン(ミルク)らとともにノミネートされたリチャードジェンキンスの映画「扉をたたく人」がWOWOWで再放送していたので録画してみました。

この映画「扉をたたく人」のあらすじは、妻を亡くして心を閉ざした孤独な大学教授がアパートの間違いによって知り合った、ドラム奏者(ジャンベ)の移民青年(タレク)との交流を経て、音楽に触れ合いながら徐々に心を開いていくストーリー。

忙しいふり、働いているふり、”ふり”だけで…何もしていない」という予告編で流れる主人公のセリフが印象的ですが、それとともに、制度の悲惨さ、自分の無力さに憤りを感じ、その感情をジャンベ(楽器)にぶつけ、地下鉄のベンチでとりつかれたように太鼓を叩くラストのシーンは、これぞ音楽といった感じで感動を呼ぶ。

ここ(地下鉄)で演奏できれば稼げるだろうな…、儲けは折半でどう?」という言葉を残して、結局その想いを遂げることができずに、シリアに強制送還された青年の悔いが残るラストだが、音楽を通して、何かを学べる素晴らしい作品。

もともとは妻が好きなピアノを習おうとしていた教授が、教え方が気に入らないのか幾度もピアノの先生を変え、最終的にその家のピアノを売ってしまい、打楽器(ジャンベ)にのめり込むという、意外な流れもすごく新しい。

習い始めは、節目がちなで自信のない演奏だったが、ラストの地下鉄での演奏では、自信がみなぎるような、熱い演奏を見せる。演技もさることながら、このラストの演奏を観るとアカデミー賞にノミネートされるわけだと納得してしまう。

音楽のメロディも大事だが、リズムは人間が一番感情を表現しやすい音楽ですね。

この映画を観ると、なぜか無性にジャンベを叩いてみたくなりますが、楽天で調べると意外と安く一万円ほどで買えるみたいです。ギターよりも安いので始めやすい。


また、移民青年タレクが映画の中で教授におすすめしているCD、Fela Anikulapo Kuti (フェラ・クティ)のアルバムも良さそうですね。



音楽的にはかなり民族、アフリカっぽい感じがしますが、一応YOUTUBEでも少し聞けます。


評価 ★★★★★ (星5つ )

(最近見た、HACHI 約束の犬、グラントリノに続く、個人的に評価5をつけたい感動的な映画。この映画もHACHIほどではないが、思い出し泣きができる。とにかく音楽の良さ(生きがい、楽しさ)が十二分に出ているといえる。なぜ、邦題が”扉をたたく人”(原題 THE VISITOR)なのかが、最後まで疑問が残る。)


扉をたたく人



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映画「グロリア」の感想(ネタバレ)

2010.07.06 Tuesday 映画レビュー

■映画「グロリア」の感想(ネタバレ)



■監督:シドニー・ルメット 
■出演者:シャロン・ストーン ジェレミー・ノーザム ジョージ・C・スコット

1980年?に公開された同名タイトル(グロリア)をシドニールメット監督がシャローンストーン主演に迎えてリメイクした映画「グロリア」がWOWOWで放送していたので録画してみました。

グロリア

グロリア

価格:1,578円(税込、送料別)



この映画「グロリア」のあらすじは、警察とマフィアの汚職の証拠が入ったフロッピーディスクが原因でマフィアに家族を殺されてしまった少年と刑務所帰りのマフィアのボスの女(シャロンストーン)の逃避行を描く。

原版は見たことがないが、ひょんなことから少年を助けたことでマフィアから逃げるはめになった女(グロリア)という部分では、巻き込まれた人間の追うものと追われるものという一定の緊張感があり、興味を惹かれる内容だが、実際に見てみると、女と少年にとってのフロッピーディスクの役割、重要性がイマイチのような気がする。

マフィアにとっては、人を殺してまでフロッピーは欲しいものだが、少年や女にとっては、それを使って悪事を暴くというところまでは、特に考えていない。むしろ、少年の命の保証の切り札。

少年の父親は、フロッピーを使い、何かを暴こうとしていたが、その息子の少年は、それほどその任務を受け継いでいるわけではない。

そのためかフロッピーについては、捕らえられてしまった少年と引き換えに使って、データを使って悪事を暴くことなく終わってしまった。

ラストは、孤独な少年を学校(施設)に預けるか、自分で引き取るか女は悩んだ挙句、自分で育てることを誓うという、少年と女の交流があり、ラストは感動的な話になっている。

逃亡者的なサスペンス映画としてみると、カーアクションこそ途中にあるが、女(グロリア)にとっては追ってのマフィアは元々知り合いということもあってか、殺されるという緊張感は意外と少ないように思う。

派手な銃撃戦があるわけでもなく、エンターテーメントなアクションはあまりない。

むしろ少年と女の交流に追加でサスペンス+アクションという方が収まりが良い。

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(さすがにこの頃のシャロンストーンは、まだまだ美人で見れる。(といっても99年作品なので年齢的には41歳だが)黒いミニスカートから出る、引き締まった脚がセクシー。ストーリーは、どうであれ、シャロンストーンファンなら、見ておいて損はない。脱がないけどね。男は脱ぐけど。)

グロリア


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