映画「アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発」の感想(ネタバレ)

2018.07.13 Friday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発」の感想(ネタバレ)


■監督:マイケル・アルメレイダ
■出演者:ピーター・サースガード ウィノナ・ライダー ジム・ガフィガン アントン・イェルチン ジョン・レグイザモ


【映画「アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発」のあらすじ】

ナチスの戦犯アイヒマンに対する公開裁判が始まった1961年、アメリカのイェール大学で、社会心理学者のミルグラム博士が奇妙な実験を開始する。通称「ミルグラム実験」あるいは「アイヒマン実験」と呼ばれるその実験を通して明らかとなったのは、人は通常、上から命令されると、自らの意志や倫理道徳に反したことでも、つい服従しがちになる、という驚くべき事実だった。博士の発表は、一躍社会的に大きな論議を巻き起こす。

WOWOWから引用

【映画「アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発」の感想(ネタバレ)】 

 

 

アメリカの社会心理学者スタンレー・ミルグラムの奇妙な実験と生涯を描いた人間ドラマ。

 

「ミルグラム博士の恐るべき告発」というタイトルに惹かれて見てみた。

 

内容は、第二次世界大戦中に起こったナチスによるユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)に至るメカニズムを研究し始めた自身もユダヤ人であるミルグラム博士の奇抜な実験と生涯に触れた話。

 

ユダヤ人への大量虐殺が行われたアウシュヴィッツ強制収容所で所長をしていたアドルフアイヒマン。彼は上からの指示で大量虐殺(殺人)を日常的に行っていたということだが、そこに(中止しようとする)彼の良心は一切なかったのか?という疑問からミルグラム博士の実験が始まる。

 

二人一組となり、一方が簡単な記憶問題を顔が見えない別部屋にいる相手に出題。答えを間違うと罰として電気ショックを与え、すべて正解するまで続ける。ちなみに回答を間違うごとに電気ショックの威力を段階的に上げていく。

 

間違いが続き、最後まで電気ショックを与えると(450ボルト)、相手が死んでしまう可能性があることなどは実験中は伏せられている。

 

この実験の結果は、約7割が最後まで指示を続け、電気ショックを受けた相手(被験者)の様子を知ると、途中で命令者に抵抗する者も出てくるが、基本命令に対しては、大抵が服従してしまうという。

 

この実験結果は、人間は、性格や生い立ち(道徳心、信仰等)よりも、その置かれた状況の方が影響がより強いことを表していた。

 

この結果は、アウシュヴィッツ強制収容所で虐殺を実行していた所長の行いは、彼個人が特別悪人だったという訳ではなく、人間なら誰し(人種、宗教関係無く)もその状況に置かれたら同じように命令を実行していた可能性が高いという。

 

ちなみにこの恐るべき実験結果だが、個人的には、あ〜そうなんだ位で結果に対しての驚きはタイトルをから想像したときほどはなかった。

 

っというのも、人って何らかの組織の一員(集団)になった瞬間、その場の空気を読んで、その流れに強く反発することなく、ゆるやかに従ってしまうのは、仕方のないことだと思えるし、そういうものだとこれまでの経験でなんとなく感じていたからでもある。日本人は特にその傾向があると思う。良い意味でも悪い意味でもその場の空気を大事にする。

 

もちろんそれが殺人の加担をするほどの異常な影響化にいることは、一般的にまずないと思うが、基本その場の状況に従ってしまうのは、社会生活を円滑に進める上では、しょうがないと思う。

 

なのでこの実験結果は、人間とは根本的にそういう特性がある生き物なんだということを客観的に知っておくということだろう。

 

個人的には、そのことよりも、無意識に人は他人に従属しやすいことを認識した上で、やはりそこ(アイウシュビッツ)に至る、悪い環境(のちのち犯罪が想定されそうな人間関係や場所)に身を長く置かないようにすることが、その問題に対する一般人としての初歩的な対応策だと思う。現代は、一応戦時でなく、平時である訳で。

 

まーわかりやすく身近な例で言うと、不良(考え方が短絡的過ぎる人間、自分より自我が強くその場を勢いで支配されてしまうような人間)とは、付き合わないようにする(距離を置く)ということだろう。

 

またなんらかの集団に属さなければならない時は、その集団の本質を見定め、妙な違和感があれば、常にいつでもそこから脱退しやすいように、人間関係では一定の距離を取っておくことだろう。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.4)

 

(まとめ:複数の奇抜な実験から、何かしら発見が得られるであろう実験映画。ちなみに上記の電気ショック問題以外にも、不特定多数に手紙やメモを送ったり(置いたり)する奇抜な実験があってそちらも面白い。)

 

 

 

どの被験者も

 

ほとんど結果は同じ

 

ためらい嘆息し

 

身震いしても

 

最後の450ボルトまで実行する

 

”危険な電撃”まで

 

やんわり命じるだけで

 

-?

 

 

あらゆる行動は

 

その人の感情や思想が

 

起こすと考えがちです

 

しかし人の行動は

 

状況が左右します

 

状況の力が個人の力を圧倒したのです

 

-?

 

65%の被験者は服従した

 

残りの35%は道徳に反すると考えて

 

自分の責任で権威に反抗した

 

しかし服従する人の方が多い

 

モンテーニョの言葉がある

 

”悪魔は心の中にいる”

 

自らが信じるものを疑う

 

自らが非難するものに縛られている

 

-?

 

人生は後ろ向きに理解して

 

前向きに生きるもの

 

-?

 

 

ひたすら人間として生きていられた時代には

 

どんな場合も人間的に反応したでしょう

 

しかし現代は?

 

人々は全体より部分を見ています

 

分業により細分化された

 

専門的な仕事をしていて

 

常に上からの指示で行動します

 

これが”代理人状態”です

 

-?

 

 

権威に服従することで

 

自分の行動と心理的距離をとります

 

代理人状態の人間が得意な言い訳は

 

”自分の仕事をしただけ”

 

”私の仕事じゃない”

 

”規則を決めたのは私じゃない”

 

命令に従うことが行動基準です

 

他人の要望を遂行する

 

道具のようになるのです

 

-?

 

 

代理人になるかどうか

 

被験者は選べるはず

 

しかし一旦受け入れれば

 

もう引き返せません

 

-?

 

 

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映画「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」の感想(ネタバレ)

2018.07.02 Monday 邦画 コメディ/お笑い

■映画「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」の感想(ネタバレ)


■監督:福田雄一
■出演者:鈴木亮平 千眼美子 真琴正 柳楽優弥 ムロツヨシ 片瀬那奈 池田成志 安田顕


【映画「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」のあらすじ】

各地でパンティーが消えるというニュースが世間を騒がせる中、狂介は愛子のパンティーを被り、変態仮面となって悪を成敗していた。複雑な想いを抱く愛子はパンティーを返してもらうが、彼女と狂介の心は次第にすれ違っていく。一方同級生の正は、いつしか愛子を傷つける狂介への憎悪を募らせていた。愛子を失った狂介は意気消沈するが、ある日、世界中のパンティーが消滅する事件が発生。その裏にはあの宿敵の存在が……。

WOWOWから引用

【映画「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」の感想(ネタバレ)】 

 

あんど慶周の人気漫画を「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田雄一監督が鈴木亮平を主演に迎えて実写映画化したヒーローアクションコメディの続編。

 

独特の笑い(基本内輪笑い)で最近引っ張りだこの福田雄一監督の作品だが、彼の作品をこれまで何本か見ているが、個人的に笑いのツボが合わないので(手法も毎回同じだし)、コメディ作品といっても笑いに関してはほとんどもう期待はしていない。

 

映画として何か違う変化があるのかと少し期待してこの変態仮面パート2を見てみたが、全くいつもと変わらないやり口である。じゃあ始めから見なきゃいいんだけど、でも見ないであの作品は、あーだこーだいうのは、違うと思うので、見た上で思ったことをただ言いたい。

 

ちなみに今、NHK大河で西郷隆盛をやってる変態仮面役の鈴木亮平は、この変態仮面パート1を見てからは、もう何を演じても自分の中ではもう変態仮面になりたくて仕方ないけど、一時的に真面目な顔をしている変態の仮の姿にしか見えていない。

 

またパート1に敵役で出演していた(パート2にも出てる)安田顕にしても、他の役(「今日のキラ君」に父親役で出演していたが)をいくら演じても、一時的に真面目な顔をしてるだけの変態の仮の姿にしかもう見えない。

 

このパート2からは、新キャラとして柳楽優弥も加わったが、この柳楽優弥ももう次の他作品からは何を演じても変態にしか見えなくなると思われる。

 

結論から言うと、この映画に出ている出演者は、自分の中ではもう俳優人生が終わってしまった(俳優だ)と思ってる(笑)

 

だって、その後、何を演じても変態(仮の姿)にしか見えてこないのだから(笑)

 

過去のイメージが邪魔でしょうがない。

 

それほどこの映画は、俳優殺しのひどい映画である。

 

そういうのちのちの影響を考えると、俳優というものは、なんでもテレビや映画に出ればいいってもんでもないと思う。

 

特にこういう作品へのオファーは、映画という体裁を保っているよう思えるが、完全な罠(映画ではない)だということにいいかげん気づいて欲しい。のこのこ誘われたのかわからないが、出てくるもんじゃない。

 

これまでのイメージを変えるとか、新しいチャレンジとか都合の良い理由はいくらでもあげれるけど、チャレンジが大きくマイナス(必要以上)に働くってことも長い俳優人生を考えるなら、そこもちゃんと考えるべきだと思う。しかも映画に出たことで得る物と言えば、”変態”というレッテルしかない。

 

バットマンのジョーカー役でジョーカーのイメージがついてしまうとかはいいけど、変態仮面(またはライバル役)に出て、変態のイメージが付いてる場合では無い。

 

これで万が一、私生活で下着とか盗んだり、盗撮で捕まったりしたら、もう何も言えないだろう。

 

その前に今後、真面目に俳優を演じていこうとするならその変態イメージは、見る側にとってはただただ邪魔でしかない(笑)

 

まー作品自体があるので、誰かしらが演じなければいけない役柄だとは思うが、すでに名前がある程度知られている俳優がやるもんじゃないと思う。

 

鈴木亮平もパート2の話が来たからと言って、「じゃあ、やりましょう!」って、ノリノリで出てる場合じゃない。(※ノリノリかどうかは実際の心情はわからないが、結果ノリノリで演じてるのならノリノリに違いない)

 

「もう私は、いいです!」と断るのが、損得を考えられる、ちゃんとした大人だと思う。「パート1では、いろいろ事情があって受けましたが、あれ以降、何を演じても変態仮面としか言われなくなってしまいましたので、パート2は申し訳ありませんが、辞退させてください。」と断るべきだろう。

 

じゃないと二作続けて、こんなイロモノ作品に出てたらただの変態でしかない。

 

「お前は、もともと変態だからこの役がただやりたいんだろう!」と問い詰められたら、二作続けて出てたら、もう何も言い訳できない。

 

ちなみに個人的に、製作者側(監督)として変態仮面の続編を作る段階での一番の面白さは、主演(主演俳優)を変えていく(交代で回していく)という考えが一番面白いところだと思う。完全に主演が定着する前に変えてしまう。

 

鈴木亮平をもう一度使って、マイナーチェンジ(上書き)してる場合じゃない。

 

やはり別の俳優(原田龍二とか袴田吉彦等)が演じる新たな変態仮面に挑戦するべきだろう。

 

その辺に気づかないところが、福田監督の笑いのレベルの限界だと思う。

 

「ちょっとパート2は主演を別の俳優でやってみませんか?」

 

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2.5)

 

(まとめ:相変わらずの福田監督節(終始くだら無さ全開)の変態仮面のパート2。内容について何も触れていないが、ところどころサムライミ版のスパイダーマン2に対するオマージュ(パロディー)がある。そこは唯一見どころではある。冷静に評価すると、パート1と比べればこのパート2の方が一応面白い。だからと言って声に出して笑うレベルではない…。セリフ自体は拾うと面白さはあるが、空気感が狙い過ぎてるので、笑いにくい。これに尽きる。)

 

 

 

パンティーは決して食べる物ではない

 

 

-?

 

 

変態仮面は変態だけど

 

僕自身は変態じゃないからね

 

-?

 

 

ストイックな変態なら

 

あの怪物に勝てますね

 

-?

 

 

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映画「きょうのキラ君」の感想(ネタバレ)

2018.06.21 Thursday 邦画 ラブストーリー/恋愛モノ/青春

■映画「きょうのキラ君」の感想(ネタバレ)


■監督:川村泰祐
■出演者:中川大志 飯豊まりえ 葉山奨之 平祐奈 岡田浩暉 三浦理恵子 安田顕


【映画「きょうのキラ君」のあらすじ】

長く伸ばした前髪で目を隠し、他人と関わることを避けてきた女子高校生のニノ。そんな彼女は、隣に暮らす同級生のキラに恋をしてしまう。とはいえ、イケメン男子で学校一の人気者であるキラに気持ちを伝えることなど思いも寄らないニノ。だが、あるとき彼女がキラの重大な秘密を知ってしまったことから、次第に2人の距離が縮まっていく。キラがいつでも笑顔でいられるよう、365日ずっと一緒にいることを誓うニノだったが……。

WOWOWから引用

【映画「きょうのキラ君」の感想(ネタバレ)】 

 

 

「近キョリ恋愛」のみきもと凜の人気漫画を「海月姫」の川村泰祐監督が中川大志と飯豊まりえ共演で映画化した青春ラブストーリー。

 

邦画の恋愛映画を見つけたので見てみた。

 

こちらも少女マンガが原作の恋愛作品のようで(原作は読んでいない)、内気な女子がキラキラした男性(イケメンで人気者)に恋したことで次第に明るく変わっていく一方、男の方が実は、”病気で余命1年という秘密?”を持っていて出会いの段階からそこを一緒に共有する部分が、これまでの少女系恋愛作品とはやや違うところになっている。

 

少女マンガの世界観でありながら、死が絡む悲しい話で多少の重たさはあるが、決して死んだりするラストではないので、後味の悪さは無い。

 

ただ、恋愛作品として面白いかというと、特に面白さは感じられず、途中でかなり退屈になった。

 

ヒロインを演じる飯豊まりえの良さは多少わかるが(キャラクターではなく女優の好みで)、中川大志演じる主役のキラ君の方には男前だが、ほとんど共感が起きない。

 

イケメンではあるし(好感度はあると思う)、病気に悩むという共感エピソードもあるが、あまり人間的魅力が出て無くて(西島秀俊的な大根演技臭がしないでもない(笑))、ほとんどキラ目線では見れない。途中に病気で苦しんだりするのだが、キャラクターに対して感情移入が出来ていないので、他人事感がいつまでも拭えない。

 

っというか、この作品一体何が良いのかわからない(笑)

 

最後まで見ても、特にこれといって盛り上がりが無い。ニノの父親に交際を許してもらえなかったキラ君が翌日から急に学校に来なくなったりするが、ただ母親の墓参りに行っていただけというオチでなんだそれという感じ。

 

過去に尖っていた男(荒れていた男)がヒロイン(ニノ)と恋愛していく中で、徐々に優しくなっていくという変化はあるが、それすらもあまり伝わってこない。終始演技が演じてます感があり臭い。

 

また、主役二人以外で、共感できる人間がいるかといえば、周りを囲む親友(男女)もあまり魅力的でない。

 

ドラマやマンガによくいるタイプのわかりやすいキャラではあるけど(実際にはそんなヤツはいないと思う人たち)。またヒロイン(ニノ)の両親も、そんな親いる?みたいな優し過ぎる両親で生活感がない。その割に、交際に反対したりするが、そんな親なのでなんか説得力が無い。しかも父親変態だし(安田顕)。※変態仮面に出た俳優は、もう何を演じても変態が真面目なフリして日常生活してるだけにしか見えない(笑)

 

この作品見終わってから思ったが、学園ドラマ(映画)という割りに彼らがそこでホントに学生生活を送っているようなリアリティが感じられない。英語の授業中にキラ君の病床仲間の彼女がニノを連れ出すシーンがあるが、クラスメートや先生の存在が完全に背景扱い。クラスメートが見てる前で、あんなやりとりは、見てて恥ずかしい。完全に何かに酔っている。

 

たぶんこの映画に共感できない原因はそこに尽きると思う。演技含めて演出なのか。そうなってくると世界観を描けていない監督がダメという結論になる。

 

 

評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

 

(まとめ:”きょうのキラ君”という、タイトルの今日のキラ君の状態にあまり興味がでない恋愛映画。この映画唯一面白いところがあるといえば、キラ君の同級生の親友(矢部和弘)。始めは、不良で尖っていたキラ君に話しかけられないほどびびり倒していたのに、今では、キラ君とタメ口で、むしろ上からいく位(胸倉とか掴んじゃう)の勢いで接しちゃう。こんな男同士の急な人間関係(立場)の変化ってあんまり考えられない。お互い不良同士ならある瞬間で立場が変わるのはわかるけど、もともとヘタれでビビってた男が、不良だったキラ君と次第に仲良くなったからと言って関係が急に対等以上になるってね。普通タメ口になったとしてもところどころ少し気を使ってる感じを残してるのが普通だと思うが、この映画はそうではない。勢いに任せると上からいっちゃう。そう考えると、結論は、ヘタれから舐められるキラ君って実はもともと大分しょぼかったんだねという感想しかない。)

 

 

 

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海外ドラマ「プリズン・ブレイク シーズン5」の感想(ネタバレ)

2018.06.19 Tuesday 海外ドラマ

■海外ドラマ「プリズン・ブレイク シーズン5」の感想(ネタバレ)



■監督:-
■出演者:ウェントワース・ミラー ドミニク・パーセル サラ・ウェイン・キャリーズ アマウリー・ノラスコ ロバート・ネッパー ロックモンド・ダンバー マーク・フォイアスタイン

WOWOWで放送していた海外ドラマ「プリズン・ブレイク シーズン5」を鑑賞。

【海外ドラマ「プリズン・ブレイク シーズン5」のあらすじ】

マイケルの死から7年。ティーバッグはフォックスリバー州立刑務所から出所する日、1通の手紙を受け取る。彼はリンカーンを訪ね、意味不明の文章とマイケルの写真が印刷されたその手紙を渡し、マイケルは生きているのではと疑問を投げ掛ける。大学教授のジェイコブと再婚したサラは悪ふざけだと言うが、手紙に「オギュギア」という文字が浮かぶのに気付いたリンカーンは、同名の刑務所があるイエメンに旅立つ……。

WOWOWから引用

【海外ドラマ「プリズン・ブレイク シーズン5」の感想(ネタバレ)】  

 

 

海外ドラマのヒット作「プリズンブレイク」の8年ぶりに復活した第5シーズン。

 

WOWOWで今年の4月から放送開始していた「プリズンブレイク」の新作シーズン5だが、つい最近に放送終了したので(全9話)したので、まとめて見てみた。

 

今回の舞台は、中東のイエメン。

 

シーズン4(から続く映画版(ファイナルブレイク))のラストでマイケルは死んだことになっていたが、シーズン5では、なぜかイエメンで生きていたということでストーリーがスタート。これまでの主要脱獄メンバー、リンカーン(兄貴)、サラ、Tバッグやスクレ、シーノートらも適時加わっていく。

 

ただ、メンバーはお馴染みだが(シバなど新キャラもいるが)、お決まりの15分単位(CM行く前の)でピンチになったり話が転換するわかりやすい引っ張り演出は、このシーズン5から方向転換したのかやめてしまい、普通の海外ドラマのようなやや落ち着いたドラマに変わってしまった。いつものCM突入前(後?)のテンションが上がる音付きのジングルはない。

 

そのせいかわからないが、このシーズン5、序盤(1.2話)は、新キャラとして、救命ハンクのハンク役でおなじみのマーク・フォイアスタインが出てきて、救命医ハンクファンとしては(ハンクが完結してしまったので)、登場するだけで(吹き替えも同じ人がやってる)テンションが上がるのとは別に肝心のストーリーの方は、イマイチ面白みがない。

 

というのも、マイケルが生きていたという部分とその背景がしばらく謎になったまま、話が進んでおり、謎ばかりがたまるだけで、ストレスが溜まって、感情移入もほとんどできない状態が続く。

 

このプリズンブレイクというのは、やはりマイケル、スクレが感情移入しやすい優しいキャラで、兄貴のリンカーンやTバッグ(更生してきたとはいえ)が出てきて、彼らのみで話が進んでも、なかなか感情移入の対象にはなりにくい。

 

さらにいうと、マイケルが実はダークサイドに落ちた(もともと他人を巻き込み企みのある悪い人間)的な誘導もあって、マイケルが出てきてもしばらくは感情移入ができない作りにもなっている。

 

これらの理由もあり、マイケルの諸事情と心情があきらかになる3話.4話位からがマイケル目線のいつものプリズンブレイクになるので、それまではじっと待たなければならない。

 

ただ、今回は、ファーストシーズンが全24話あったのに対して、シーズン5は、全9話と半分以下と大分コンパクト。なので話が進むと意外とあっという間に終わってしまう。

 

そのせいか、イエメンの新キャラの扱いも、当初は、重要メンバー(韓国人キャストなど)っぽい扱いをされていたわりには、特にこれといった活躍をしないまま、さっさとメンバーから離脱し、いつものメンバーでお送りするプリズンブレイクに戻ってしまう。

 

この辺は、短いエピソードのためか、話の盛り上がりもファーストシーズンやセカンドシーズンほど、どんでん返しが何度も用意されていなくて(ジェイコブが実は黒幕だったという位か)、ある程度進むとメインストーリーの先が見えてしまう。個人的には、もうマンネリで構わないが、やはりファーストシーズン、とサードシーズンのような脱獄のみに絞ったエピソードでやって欲しい気がする。

 

 

 

評価 ★★★★☆ (星4つ)

 

(まとめ:プリズンブレイクファンとしては、復活してくれただけで良かったシーズン5。のちにシーズン6の制作も決まったみたいだが、さすがにファーストシーズンを超える衝撃エピソードはもう無理だと思うので、シーズン6が完成した時にもあまり期待せずに見ようと思います。今回は、Tバッグの息子が出てきたが、親子の感動的な再会があったが、そのまま仲良く平和に暮らすのかと思いきや(そういう流れが出来てたのに)、息子が途中で自滅してしまいあっさり死んで、親父もまた塀の中に…。どうやらプリズンブレイクでは、過去に殺人を犯しているメンバーに幸せは来ないらしい。そういえば息子も人殺しだった(バーで揉めた話があった)。自分に息子がいたことを知って親父となったTバッグはなかなかいい味出てたけど、もともとが殺人犯なので感情移入がしずらい。シーズン5では、ちゃんと更生したのか善人っぽい雰囲気出してたんだけどね。それとこれとは別。)

 

 

 

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映画「リベレイター 南米一の英雄 シモン・ボリバル」の感想(ネタバレ)

2018.06.15 Friday 洋画 アクション/SF

■映画「リベレイター 南米一の英雄 シモン・ボリバル」の感想(ネタバレ)


■監督:アルベルト・アルベロ
■出演者:エドガー・ラミレス エリック・ウィルドプレット マリア・バルベルデ フアナ・アコスタ フランシスコ・デニス

【映画「リベレイター 南米一の英雄 シモン・ボリバル」のあらすじ】

ベネズエラの資産家の息子ボリバルは1800年ごろ、マドリードで出会った女性マリア・テレサと恋に落ちて彼女と結婚し、母国に戻る。そんなボリバルは少年時代の家庭教師ロドリゲスの影響を受け、ベネズエラを宗主国スペインの支配から解放したいと望んでいたが、マリア・テレサを黄熱で失ったこともあり、革命運動に乗り出す。ボリバルはベネズエラの民衆を指揮し、カルタヘナ一帯をスペインから解放することに成功するが……。

WOWOWから引用

【映画「リベレイター 南米一の英雄 シモン・ボリバル」の感想(ネタバレ)】 

 

 

「ボーン・アルティメイタム」のエドガー・ラミレス主演の歴史アクション。

 

南米一の英雄というタイトルに惹かれて見てみた。

 

内容は、現在のベネズエラをスペインの奴隷支配から解放した革命家で同国の初代大統領でもあるシモンボリバルの生涯を描いた話。

 

西洋の帝国主義の影響に苦しめられる話というとアフリカやインド(ガンジー)、アメリカ(インディアン先住民)などの話は、有名だが、南米も同様に西洋の支配にひどく苦しめられていたというのは、この映画を見て始めて知った。

 

なぜか南米というと、自分の勉強不足もあるが、サッカーが有名すぎて、政治的な情報や歴史は、あまり良く知らない。

 

歴史や政治の本とかでも、ヨーロッパやアジア、中東の出来事は頻繁によく引用されて出てくるが、あまり南米のことについては聞く機会がない。チェゲバラ(キューバ)、フォークランド紛争(アルゼンチン)くらいかな。もちろん南米の国の本を読めば普通に載ってると思うが、今のところ南米のことにあまり興味が沸いてないので、南米に関する情報はかなりスカスカだ。特にこの当時(1800年代)の南米のことは余計わからない。

 

この映画の舞台のベネズエラという国もアメリカに敵対的姿勢だったチャベス大統領がいたこと、社会主義国で経済状況があまりよろしくない国という位の印象しかない。

 

そんなベネズエラだが、正式名称は、ベネズエラボリバル共和国(ウィキペディア参照)で、同国の英雄シモンボリバルの名が、国名についているほど、国を代表する英雄がいたらしい。

 

で、内容の方だが、序盤は、生い立ちというか(青年時代の)女性関係の話で革命家としての行動は特に描かれない。のちに結婚した最愛の妻を病気(黄熱)で亡くしたことと、スペイン支配からの解放に情熱を持っている子供の頃の家庭教師との再会から解放者の道へと進んでいく。

 

革命に立ち上がる人間の動機というのは、いろいろあるが、それなりに理由が積み重なってなるものだと思う。ボリバル本人は奴隷ではないが、間近でその扱いのひどさを見ているというのは、立ち上がる理由になるし、大半の人がその状況に不満を持っていたことも革命が成功するきっかけになったと思う。

 

何かを大きく変えるには、国民(大衆)が何かひとつでもいいが価値観を共有してる事柄(共通の不満)が無いと、一人よがりになって終わってしまうだろう。

 

またボリバルは、もともと資産家の息子でお金もあり(それなりに発言権があり)、幼い頃から家庭教師からちゃんと国家というものについて教育を受けていたことというのは、のちに戦略を考える上でかなり大きかったと思う。細かい戦略部分はあまり描かれていないが。

 

国の制度について何も知らないと、武力解放に成功した後、大統領にまで成れたかどうかは微妙だったと思う。歴史や制度など基本的な事柄を知っていないと、何をどうしていいかもわからず結局誰かの傀儡になりかねない。

 

ちなみに話の後半では、駐留するスペインの大軍と解放軍が対峙しての戦いがあるが、戦の仕方が大分ひどい。銃器がない弓矢の時代ならあれでもいいが、銃器が出てきた1800年代の戦争は、これじゃまずい。

 

日本の戦国時代のいろいろ頭を使った謀略戦争を見たりしてると、銃を持ってる軍隊に対して、剣のみでただ突撃するこの映画の解放戦争の(映画の演出ではあるけど)描写は、なんかもう見てられない。自由を求める解放者の姿という意味では、弾をも恐れない意志というのは、理解、共感できるが、指揮官として作戦なしの数での突撃は、指揮官としてどうなのかと思ってしまう。自作の弾除けの木の盾くらい用意して持たせよう。

 

まーこれは映画の演出上(見せ方)の話で実際はわからないが。さすがにこれはないだろうと思う。

 

一応奴隷支配からの解放に成功してるからいいが、失敗してたらその責任は大きい。この映画でも、解放戦争に参加した息子?を亡くした女性から唾を吐かれる印象的なシーンがあるが、どちらにしても兵士を預かるリーダーは、彼らの命の責任は大きい。

 

大東亜戦争(太平洋戦争)とかの本を読んだりすると、成功の影でいかに指導者が駄目な作戦(決断)を指揮し、兵士を無駄死にさせていたかというものも目に付くが(それで罰もなく、責任も一切取っていない)、リーダーの勢い任せのなんとかなるだろう作戦というものに対して、怒りしかわかない。

 

この映画の意図とは直接関係ないけど、なんかアクションシーンを見て急に気になった。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.4)

 

(まとめ:ベネズエラという国の歴史が少しわかる歴史アクション。中国の歴史でもそうだけど、革命に成功した後の指導者(皇帝)というのは、平和になっても暗殺者に狙われたり、身内からの裏切り(内部抗争)に巻き込まれたり、決して平和に暮らせない。このシモンボリバルもしかり、最後は側近の裏切りにあって殺されたと見るべきかな。公式発表は結核らしいけど。多くの人間を統治してそれを持続させるってのは、並大抵のことじゃない。このシモンも解放後、南米を統一(ひとつ)にするか、分けるか(利権を持つ反対派)の問題に直面したが、結局、バラバラの民族をまとめて国を強引にひとつにするってのは、理想ではあるけど現実的に無理だなと思う。大きい理想は時に現実には即さないことがある。)

 

 

 

人は自由を求める

 

宿命だ

 

-?

 

法律のない自由は危険だ

 

-?

 

 

法は特権階級だけを守る

 

-?

 

たとえ戦争であっても

 

法律に従うべきだよ

 

-?

 

 

スペイン人が勝手に国境と呼び

 

我々を分断した

 

-?

 

 

変わらないこともある

 

-?

 

 

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