連続ドラマW「蝶の力学 殺人分析班(全6話)」の感想(ネタバレ)

2020.02.05 Wednesday WOWOW ドラマ

■連続ドラマW「蝶の力学 殺人分析班」(全6話)の感想(ネタバレ)

 


■監督:内片輝
■出演者:木村文乃 青木崇高 渡辺いっけい 北見敏之 藤本隆宏 小柳友 神野三鈴 勝村政信 段田安則 仲村トオル 菊地凛子


【連続ドラマW「蝶の力学 殺人分析班」のあらすじ】

警視庁捜査一課十一係の刑事・如月塔子(木村文乃)が最も信頼する相棒・鷹野秀昭(青木崇高)の公安部への異動が数日後に迫っていた。そんな中、資産家の自宅で猟奇殺人事件が発生。遺体の首は切り裂かれ、“青い花”が活けられていた。資産家の妻・真弓(加藤侑紀)の行方は分からず、“クラスター16”と名乗る犯人から新聞社宛てに、真弓の居場所を示唆するメールが届く。そのメールを手掛かりに捜査を続ける塔子たちだが…。

WOWOWから引用

【連続ドラマW「蝶の力学 殺人分析班」(全6話)の感想(ネタバレ)】

 

 

麻見和史の原作小説「殺人分析班」シリーズを木村文乃主演でWOWOW連続ドラマ化した「水晶の鼓動」に続く第3弾。

 

前回、スピンオフを見たので「殺人分析班」シリーズの最新作、「蝶の力学 殺人分析班(全6話)」を見てみた。

 

WOWOWの番組情報では、この「殺人分析班」シリーズが大ヒットクライムサスペンスと紹介されているのだが、特に劇場公開してる訳でもなく、基本的に有料会員しか見ることが出来ないWOWOWドラマなので、何を持って大ヒットなのかは個人的に謎であるのだが(DVDがすごく売れているとかならわかるが)、とりあえず、大ヒットというからに一応WOWOWの中でも人気作なのだと思われる。

 

しかし、この「殺人分析班」シリーズは、個人的に過去作を見るからにいろいろと問題点も多いドラマでもある。

 

基本的には、木村文乃演じる主人公に対する共感というか、感情移入という部分ではイライラすることの方が多く、一貫して主人公目線に入れず、ダメダメである。

 

特に第二弾は、かなり内容がひどかったと記憶している。

 

そんな訳で第三弾になる訳だが、相変わらず、木村文乃の主人公に対する共感は弱い。過去作に比べると刑事として成長はみられるが、私生活というか、人としての奥行きがほぼほぼ描かれてないため、共感したくなるような人間的魅力は薄い。

 

また、彼女をリーダーとして育てようとする警察の姿勢という部分で(信用問題)、彼女で本当に大丈夫か(適役か)?という疑問が常にあり、どうも無理があるような気がしてならない。キャストがダメなのか設定や演出の問題なのかわからないが。

 

ちなみに、テーマの殺人事件自体の質、クオリティ(興味性)はこの第三弾では、上がっており、事件に関わった犯人が複数いるということも影響してか、動機が交錯し、より複雑になっていて、そちらは結構見どころではある。

 

ただ、その事件が解決した後に、最後に付け加えられた別の猟奇事件については、必要かどうかは微妙に思う。今回はいい感じにまとめられていて綺麗に終われていたのに、この事件のせいで、全6話と話数が1話強制的に増えてしまった。

 

木村文乃(如月)とコンビを組み、この事件終了後異動となる主任刑事:青木崇高(鷹野)との関係や彼の背景を深めようとした追加話になってるのはわかるが、そもそも二人の関係性に共感したくなるほどの関係がこれまでに出来ていたのかが微妙である(笑)

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.2)

 

(まとめ:やっぱり素直に高評価がしにくい「殺人分析班」シリーズ第三弾。第二弾よりかは見れるようになってるが、気になるところがずっとあるところはやはり変わらない。基本的に、1.5倍速の早見での評価なので、通常再生で見てたら評価はもっと違うかもしれない。)

 

 

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連続ドラマW「悪の波動 殺人分析班スピンオフ」(全5話)の感想(ネタバレ)

2020.02.02 Sunday WOWOW ドラマ

■連続ドラマW「悪の波動 殺人分析班スピンオフ」(全5話)の感想(ネタバレ)

 


■監督:内片輝 山本大輔
■出演者:古川雄輝 SUMIRE 深澤辰哉(Snow Man/ジャニーズJr.) 平埜生成 千葉哲也 阿南健治 二階堂 智 鶴見辰吾 池田鉄洋 ・ 木村文乃


【連続ドラマW「悪の波動 殺人分析班スピンオフ」のあらすじ】

川崎市内で、首をつられて殺害される連続“首くくり殺人”事件が発生。警察の捜査は難航していたが、捜査一課の刑事・井口(池田鉄洋)は事件の容疑者として、野木(古川雄輝)を独自にマークしていた。野木は身元を詐称しており、疑わしい男だった。野木の本名は、八木沼雅人。6歳の時に、母親とともに誘拐された痛ましい“昭島母子誘拐事件”の被害者だった。隣人の吉佳(SUMIRE)はそんな野木の正体に気付き……。

WOWOWから引用

【連続ドラマW「悪の波動 殺人分析班スピンオフ」(全5話)の感想(ネタバレ)】

 

 

木村文乃主演の「石の繭 殺人分析班」シリーズの犯人(トレミー)を主役にしたスピンオフドラマ。

 

「殺人分析班」シリーズの第三弾を見る前に、スピンオフ版があったので見てみた。

 

こちらは、1話30分(正味25分)×5話と短く、2時間ドラマ程度の内容。

 

しかし、中身は、のちに本編で犯罪者となるトレミーの原点を描く内容としては、共感もしやすく、また軽いどんでん返しもあって、短い割に良くできている。

 

なんと言っても見てて、変にイライラするところがなく、作品に集中できる部分で、本編シリーズよりも濃密で良い。

 

このスピンオフを見ると、いかに本編シリーズの主役の木村文乃のキャラクター(他のキャストも含む)が、ドラマとして足を引っ張っているかがわかってしまう。

 

本編シリーズと比べても、こちらのキャスト構成の方が、落ち着いていて見やすい。

 

普段はおちゃらけた役が多い、池田鉄洋が珍しくシリアスな刑事役を演じていて、物語を引っ張っているのも、好感がもてる。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.8)

 

(まとめ:本編シリーズよりも、濃密に仕上がっているスピンオフドラマ。基本的にスピンオフ作品は、ヒットした本編に比べてやっぱり…という注文がつくのが普通だが、こちらは、普通に本編の出来を上回ってしまっていて、本編ってなんだったんだろうという気がしてくる。本編と比べて、主役の魅力が段違いだ。トレミー役の古川雄輝はいい役者だ。これを見ると、こっちのスピンオフで第二弾とか続けてほしくなる。)

 

 

 

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映画「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」の感想(ネタバレ)

2020.01.31 Friday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」の感想(ネタバレ)


■監督:滝田洋二郎
■出演:二宮和也 西島秀俊 綾野剛 宮崎あおい 西畑大吾 竹野内豊 笈田ヨシ


【映画「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」のあらすじ】

依頼人の“人生最後に食べたい料理”を再現して高額の報酬を得る、通称“最期の料理人”佐々木充。彼はすべての味を記憶して再現できる絶対味覚を持っていた。彼は自らの才能を頼りに起業するが、その経営に失敗し、多額の借金を背負ってしまう。そんな彼は、中国人の楊と名乗る人物から、かつて満州国で日本人の料理人・山形が考案した伝説のフルコース“大日本帝国食菜全席”のレシピを捜し出し、再現してほしいと依頼される。

WOWOWから引用

【映画「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」の感想(ネタバレ)】 

 

 

「料理の鉄人」の田中経一による小説を「おくりびと」の滝田洋二郎監督が二宮和也、西島秀俊ら共演で映画化した人間ドラマ。

 

絶対味覚という才能を持つ男の話というのに惹かれて見てみた。

 

料理を待ち望む客に希望の料理を提供するヒーローグルメ映画かと思って、サクセスを期待して見たが、実際は、料理をテーマにしたヒューマンドラマだった。

 

物語自体は、ネタバレになるが、実際に存在する料理人を基にしているらしいが、ある中国人の依頼を受けたことで、最終的に自分のルーツ(祖父)を辿ることになるという感動話。

 

物語的には、予想外の着地で悪くはないのだが、テーマとなっていた絶対味覚という主人公の料理の才能がほとんど使われることなく(二宮和也は最初だけで、ほとんど料理してない)、ただ、お使いを頼まれて、行った先で出された料理を食って話を聞いてるだけであった(笑)

 

結局、西島秀俊演じる、山形という満洲国時代に天皇陛下に食べさせる料理メニューを政府から任された料理人の再現ドラマがメインとなっている。一応、彼も絶対味覚を持ってるが、その才能が特別な使い方をされてるかと思いきや、最初だけで、ほぼ料理が上手いという部分の評価で、あんまり効果的とはいえない。

 

なんなら””絶対味覚”なんか無くても(言わなくても)特に困らない。ただこだわりが人一倍強いという料理人という表現でもこと足りそうだ。

 

ちなみに映画としての、メインディッシュのラストレシピについては、劇中で依頼された二宮和也(役)が再現するのかと思いきや、エンドロールで本物の料理人が作った作品を普通に並べてただ見せるという、なんとも気が抜けたような演出で終わっていた。

 

本物はたしかにすごいが、それなら別に映画にしなくていいじゃんって思ってしまう。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

 

(まとめ:料理家の感動話とは別に過去の満洲時代の反日的(親中)な歴史観が気になったヒューマングルメ映画。この作品の中では、満州国時代の話が出てくるが、どうも違和感を感じて仕方ない。この違和感というのは、映画の中では一切描かれていない部分によるものだ。たしかに、この料理人目線で見ると、こんな感じなのかもしれないが、この時代の日本という国と地政学として満洲国の位置(中国共産党、中華民国やロシア、イギリスその他、様々な外国が入り乱れるように混沌としている)を考えると、こんな料理だけに没頭してられるだけの呑気な話ではないのだが、全然その辺のアジアや世界情勢の動向は一切描かれず、朝ドラのホームドラマの感覚でただただ平和な満洲国と料理だけが描かれている。たしかに満洲国内は、軍が警備してるからはある程度平和が保たれてるかもしれないが、日本を良く思わない勢力から、常に謀略(スパイ活動)にさらされている場所でもあるわけで、日本軍だけが、急に何か暴走したかのように謀略を仕掛けたような変な描かれ方になっている。これだけ見ると、謀略をしている日本軍は悪いとしか印象に残らない。ミスリードも甚だしい。なんか描かれ方が、自虐的で変だなと思ったら、エンドロールの提供でテレ朝という文字を見つけ、妙に納得してしまった。気づきにくいですが、そういう作品です(笑) )

 

 

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連続ドラマW「悪党 〜加害者追跡調査〜」(全6話)の感想(ネタバレ)

2020.01.31 Friday WOWOW ドラマ

■連続ドラマW「悪党 〜加害者追跡調査〜」(全6話)の感想(ネタバレ)

 


■監督:瀬々敬久
■出演者:東出昌大 新川優愛 青柳翔 蓮佛美沙子 山口紗弥加 寛一郎 篠原ゆき子 中島歩 渡辺いっけい 三浦誠己 山中崇 波岡一喜 柄本明 板谷由夏 益岡徹 松重豊


【連続ドラマW「悪党 〜加害者追跡調査〜」のあらすじ】

警察を免職となり、所長の木暮(松重豊)や染谷(板谷由夏)のもとで探偵として生きる佐伯(東出昌大)。今回の調査対象・坂上(青柳翔)は、かつて依頼人・細谷(渡辺いっけい)の息子を暴行死させ刑に服した男で、現在も特殊詐欺に手を染めていた。自身も姉を殺されたトラウマを持つ佐伯は、細谷の遺族感情をおもんばかるが、調査報告を聞いた細谷からは「あの男を赦すべきか否か、その判断材料が欲しい」との追加依頼が。

WOWOWから引用

【連続ドラマW「悪党 〜加害者追跡調査〜」(全6話)の感想(ネタバレ)】

 

 

薬丸岳の同名小説を「64-ロクヨン- 前編/後編」の瀬々敬久が東出昌大を主演に連続ドラマ化したサスペンス。

 

WOWOWの連続ドラマを見つけたので見てみた。

 

今ちょうど世間を騒がせてる東出昌大が主演してた作品のため多少気になったが、見始めてしまうと内容がそれどころではなく、1話を見終わる頃にはほとんど気にならない。

 

内容は、重犯罪を犯した加害者の出所後の生活を探る話で、全6話の中で様々な犯罪者と被害者のその後の環境が紹介されている。

 

始めは、1話1ケースを紹介する1話完結型のような単発作品かと思いきや、角度を変えたケースを数パターン紹介しつつ全6話で総合的にまとめるという、構成が光るよくまとまった作品になっている。

 

とりあえず、悪党というタイトルからもわかるが、見てるだけでも嫌になってくる、クズみたいな人間がたくさん出てきて(悪人が悪いほど緩急があるので)、物語としては面白いが、ドラマとしては、単純に見てて心地よいものではない。

 

しかしながら主人公が抱える犯罪被害者の立場としての、加害者への憎しみにどう整理をつけ、乗り越えていくのかという部分については丁寧に描かれ、ある種、荒療治ながら救済的な要素も含みつつ、最後は共感しやすいところに着地している。

 

結局、この物語からわかることとして、悪党は、悪党のまま生き方を変えることはなく(個人的にもそう思うし、殺人罪や強姦罪とか重罪に少年法の適用なんていらないと思う。少年が犯す罪じゃないので、大人と同様で良い。)、更生なんてのは、望むだけでごく一部に過ぎない(実際は多いのかもしれないが)。また更生したところで、被害者家族にとっては、亡くなった人が帰ってくる訳でもない。

 

更生してれば、加害者の罪を赦せるかもしれないという、ある種の希望も、そこにすがることで、亡くなった人に対する慰めと、過去の不幸な出来事に決着をつけて前に進むための節目(気持ちを整理するための理由)としたいだけなのかもしれない。起きた事実は変わることはないが。

 

加害者にとって赦されることはない赦しがもしあるとすれば、被害者が加害者によって、過去に囚われずに再び前に進めるようになるかどうかだろう。それが加害者が死んで償うことなのか、他の別の行動によってなのかはわからない。

 

ちなみに犯罪被害者も、加害者家族も加害者によって、人生が狂わされてしまう部分では同じだが、加害者家族(特に両親)は、加害者を生んで育てた発端があるので、当事者ではないにしても、難しい立場だ。とにかく一人の犯罪者(行動)によって、両方の家族全員また社会が不幸になるという部分では変わらない。

 

 

評価 ★★★★☆ (星4つ)

 

(まとめ:殺人という罪について様々な角度から描かれていて、考えさせられる良作ドラマ。WOWOWドラマは、ほんとに質が高い(ダメなドラマもあるけど)。このレベルに慣れると、地上波の軽いタッチのドラマはもう見れない。唯一このジメジメとした暗黒のような世界観の中で、華になっているヒロイン役の新川優愛のキャバ嬢役が綺麗で映える。そして、三浦誠己、山中崇のクズ役は、毎回腹立つほど上手いなと思う。特に山中崇は本当に普段もそんな人間じゃないかとすら思える。)

 

 

 

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映画「わたしに××しなさい!」の感想(ネタバレ)

2020.01.29 Wednesday 邦画 ラブストーリー/恋愛モノ/青春

■映画「わたしに××しなさい!」の感想(ネタバレ)


■監督:山本透
■出演:玉城ティナ 小関裕太 佐藤寛太 山田杏奈 金子大地 オラキオ 高田里穂


【映画「わたしに××しなさい!」のあらすじ】

同級生には秘密で人気ウェブ小説家として活躍する高校生の雪菜。ある時、ライバル作家ドルチェと同時に連載を開始し、最終回で人気の高かったほうを映画化するという対戦企画が持ち上がる。雪菜は新作に恋愛要素を入れようとするが、恋愛経験ゼロの彼女は恋する気持ちが分からない。そんな中、偶然から学校一のモテ男子である時雨が実は腹黒だと知った雪菜は、その秘密を盾にして彼に自分と疑似恋愛するよう脅迫するのだが……。

WOWOWから引用

【映画「わたしに××しなさい!」の感想(ネタバレ)】 

 

遠山えまの同名コミックを玉城ティナと小関裕太の共演で映画化したラブストーリー。

 

タイトルに惹かれて見てみた。

 

内容は、人気ウェブ作家の女子高生が恋愛小説を書くために学校の人気男子の弱みを握って疑似恋愛に励むという話。

 

こちらも少女マンガ原作ということで、いつもながら、イケメン男子に周りを囲まれた逆ハーレム状態の女子目線の夢物語が繰り広げられている。

 

壁ドンその他、女子が見て胸躍る?ようなキュンキュン演出が豊富に盛り込まれているが、過度にその部分をキラキラ持ち上げてる感じはなく、普通の緊張感があるドラマタッチの中でテンポ良く行われるので、男が見てても、それほどバカっぽくは無く、比較的中立の立場で見れる。

 

ただ物語としては、実体験を自身の恋愛小説の文章に逐一反映していくセリフ(言葉)は、映画よりも文章が主体の小説向きだと思う。映画ではヒロインが書いてる恋愛小説の世界には入り込みづらく(内容も少ないのもあるが)、小説家設定自体も、飾り程度でその機能性は薄い。

 

出来ればヒロインの恋愛小説の中身を前面に出し、リアル(学校生活)と小説世界をバランスさせることで、もっと彼女の人間としての内面の奥が描ければ、人として共感が増えたと思うが。

 

個人的には、この「わたしに××しなさい!」という設定は、シリアスで描くには、やや微妙な設定だと思う。

 

しくみ自体は、実体験(ミッション)がフリで、のちの小説化(感想)部分がオチのような関係になっていて、非常にお笑い(コメディ)にしやすい設定になっている。この設定ならいくらでも面白くできるスペースはあるのだが、そういったスカした面白さ(遊び)は、この映画にはほぼ無い。

 

基本的なことを言うと、めちゃくちゃブスな奴をヒロインにして、「わたしに××しなさい!」と命令するが、だれも男が××してくれなくて、恋愛小説の連載が一向に始まらないなど、序盤はここからスタートしてもいい位だと思う。恋愛経験ゼロという設定を使うなら特に。

 

ミッション自体が難航すればするほど、よりヒロインの努力に共感が呼ぶし。

 

モテないので、ただただモテる男の弱みを握ることにだけ精を出す、陰キャラ女の方がキャラ設定として好感がもてるし。

 

作品としては、学校で工作活動ばかりしていて、全然小説書いてねえじゃん位でちょうど良いでしょう。

 

ヒロイン役の玉城ティナは、オタク系っぽさはあるかもしれないが、どう見ても見た目は十分可愛く洗練されていて、「わたしに××しなさい!」という命令自体が、一般的な男にとっては特に嫌な感じがない。性格も悪いというわけでもないし、男側にデメリットが見つからない。

 

少しいじめられてたり、クラスではぶられてる位の設定は必要だったと思う。

 

っということで、この映画では、ヒロインが××しなさい!にあえて男が拒否する理由に最初から疑問が発生している。

 

お前格好つけんなと(笑)

 

ということで、最初の設定から本末転倒で、設定が十分生きていない。

 

これが男と女が逆の設定だったら、非常にわかるんだけどね(笑)

 

この外見のヒロインだったら、ミッションの難易度は、どれもVERY EASYだわな。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.2)

 

(まとめ:少女マンガ原作映画の中で比較的真面目な恋愛映画。いろいろ書いたが、少女マンガ原作映画作品の割に、ふざけた演出が少ないので、好感が持てる。ただ、内容は、感情移入できるほどの深みはない。恋愛映画では、前回見た「あの頃、君を追いかけた(2018)」を全然超えれてないな。まだ、”あの頃〜”の余韻が残ってるしね。)

 

 

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