映画「MAD探偵 7人の容疑者」の感想(ネタバレ)

2011.12.15 Thursday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「MAD探偵 7人の容疑者」の感想(ネタバレ)



■監督:ジョニー・トー ワイ・カーファイ
■出演者:ラウ・チンワン ラム・カートン ケリー・リン アンディ・オン  ラム・シュー

WOWOWで放送していた映画「MAD探偵 7人の容疑者」を鑑賞。

【映画「MAD探偵 7人の容疑者」のあらすじ】

香港。西九龍署の新人刑事ホーは奇抜な手段で難事件を解決し続ける先輩バンと出会う。5年後、奇抜な行動が多いバンは心の病にかかったと見なされ、警察を辞職していたが、そこへホーが訪ねてくる。ホーは1年半前にウォン刑事が失踪した事件とウォンが持っていた拳銃が連続強盗殺人に使われた事件、両方を捜査しており、バンの推理力を頼りにする。バンはウォンの元相棒、コウ刑事の中に7人の異なる人格が宿っているといい……。

※WOWOWから引用

【映画「MAD探偵 7人の容疑者」の感想(ネタバレ)】

エレクション」2部作や「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」などの香港の鬼才ジョニートーが共同監督した犯罪サスペンス。

WOWOWで先日放送していたジョニートー監督特集の4つめ。たしかこれでひとまず録画していたジョニートー作品はすべて消化。

今回は、ジョニートーでお馴染みの中国マフィアなどの裏社会の話ではなく、不審者を捜査中に行方不明になった警察官を追う犯罪サスペンス。

物語は、人の内面の人格が見えるという特殊能力を持つ凄腕の元刑事が、謎の解明に奮闘する。

単純なサスペンス映画と思いきや、主人公の人の内面の人格が見える特殊能力の演出法が凝っていて、外見はマッショな男でも、主人公の視点を通すと、女性だったり、子供だったりとそのときどきの内面の変化により、外見が変化して見えるという斬新な描き方がされている。

最初、この設定(演出)を理解するまで、男が急に殴られた後に、急に次のカットでは女に変わったりして、登場人物の多さに、頭の中が多少こんがらがる。

ちなみに、サブタイトルの”七人の容疑者”だが、実際は7つの人格を持つものという一人の男が容疑者で、一人なのに主人公の視点を通すと彼の後ろに七人がズラズラと付いていく異様な風景がある。

そして、その都度七人の中から適当な人格が出てきて彼の言葉として主人公に語りだすのだ。

この演出法だが、容疑者が車で移動する際がかなり面白い。実際は、彼一人が運転してるのだが、人格が7つあるため、彼のほかに車の後部座席や助手席などに計7人が乗り込んでおり、セダンの車が大人たちでギュウギュウ詰めになっている。この絵は後ろから観るとかなりシュールだ。


MAD探偵”というタイトルもついてるが、耳をそぎ落としたりと、ややグロいシーンも見られる。

ラストは、複雑に絡んだ銃撃戦をただ一人生き残った刑事が、事件の原因にもなった警察官の登録銃を巡り、誰が誰の銃で死んだかも解らない死体の山となった現場で、死体が握る銃を持ち代えて、経歴に傷がつかないよう収束させようと頭を悩ませるシーンで終わる。

この最後は、どうすれば、生き残った刑事が処分を逃れられるか、銃の行方を追うのも面白いが、かなりややこしい。暇がある人は、コウの銃を移動して、バンに持たせてなどいろいろと考えてみては。


評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(裏社会を描く「エレクション」などこれまで見たジョニートー作品ではないが、ジョニートーらしさは随所で光っている。描き方(演出)はこれまでにあまり見たことない斬新なものだし。ただ、この演出に慣れるまでシーンを理解するのにかなり頭を悩ませる。サスペンス映画としては、演出の方にかなり目が行き、物語を普通に楽しむ感じは若干弱くなっている。描く視点としては光っているが、個人的にはこれまでのシンプルな三作品の方が好き。ちなみにコウ役のラムカートンは、「イップマン序章」にも出ていたみたいだ。全然気づかなかった。)


捜査は右脳でやる

左脳は不用だ


-バン



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映画「イップ・マン 葉問」の感想(ネタバレ)

2011.12.09 Friday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「イップ・マン 葉問」の感想(ネタバレ)




■監督:ウィルソン・イップ
■出演者:ドニー・イェン サモ・ハン ホァン・シャオミン リン・ホン ダーレン・シャラヴィ

WOWOWで放送していた映画「イップ・マン 葉問」を鑑賞。

【映画「イップ・マン 葉問」のあらすじ】

1950年、妻子を連れて、中国の広東省からイギリスの植民統治下の香港へと移住した詠春拳の達人マン。早速彼は道場を開き、次第に多くの弟子が集まるようになる。香港の武術界を仕切る洪拳の師範ホンは、それを聞いて、この地で道場を開くには各門派の師範たちの挑戦を受けなければならないと、マンに通告。マンは師範たちを次々と倒した末、ホンと対決。さらにマンは、横暴なイギリス人ボクサー、ツイスターとの死闘に挑む。

※WOWOWから引用

【映画「イップ・マン 葉問」の感想(ネタバレ)】


ブルースリーの唯一の師匠である詠春拳イップマン(葉問)を描いた「イップマン 序章」の続編。

物語は、前作で日本の将校:三浦との死闘後に広東省から命からがら香港へ逃げてきたイップマンの数年後の話。

前作は、日中戦争真っ只中で、ある種戦争映画という位中盤以降はシリアス度が高く、日本人として気持ちの寄りどころが難しかったが、今作は、第二次世界大戦はすでに終結しており、前作の日中戦争以前のような楽しい中国カンフーアクション作品へと戻っている。

ただ、イギリス領となっている香港が舞台のため、日本軍(将校:三浦)の代わりに香港警察を支配している?イギリス人(悪徳警官やチャンピオンボクサー:ツイスター)が中国人武術家をなめまくる悪者として新たに登場している。※日本軍のほうが節度はあった。

特に、ボクサーチャンピオンのツイスターの中国人を冒涜する態度は、こんな奴いないだろうという位、礼儀知らずで横柄極まりない。このキャラは見ているだけでかなり腹立つ。

そして、正義を掲げてそいつに立ち向かうイップマンやホン(サモハン)の姿は、スタローンの映画「ロッキー」のよう。ダウンの仕方や殴られたときのかっこ悪さとかあの殴り合いのグダグダ感は、まさにロッキー節だ。

サモハンキンポーもカンフーの使い手として登場しているが、「プロジェクトA」の頃と比べてしまうと、体のキレはあまり良くない。でもイップマンとの手合わせや命を懸けたボクサーとの死闘など、見せ場は多くおいしいところは、かなり持っていっている。

個人的には、この映画ではイップマンよりもホン(サモハン)の方がおいしい。だってリングの上で死ぬという壮絶な死に様を見せる。ジャッキー作品でもあったが、サモハンは意外と主役を立てるために殺されてよく死ぬ。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(エンターテーメント作品としては、このパート2の方が気楽で、イップマンのカンフーアクションを娯楽として楽しめる。特に、イップマンが香港に道場を開いてから巻き起こる、他流派の中国人との騒動(数十人の輩VSイップマンやサモハン他師範VSイップマンなど)は、カンフーアクションとしての見ごたえが十分。イップマンは、師匠クラス(サモハン)以外との戦いでは有効打をほぼ受けず無傷という無敵さが気持ち良い。)


重要なのは理念

-イップマン



イップ・マン 葉問


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映画「イップ・マン 序章」の感想(ネタバレ)

2011.12.07 Wednesday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「イップ・マン 序章」の感想(ネタバレ)



■監督:ウィルソン・イップ
■出演者:ドニー・イェン サイモン・ヤム 池内博之 リン・ホン ゴードン・ラム

WOWOWで放送していた映画「イップ・マン 序章」を鑑賞。

【映画「イップ・マン 序章」のあらすじ】

1930年代の中国広東省佛山。詠春拳の達人であるマンは、愛する妻子と共に平穏な家庭生活を送っていたが、彼を倒して名を挙げようとする武術家たちが家まで押しかけてくることもしばしば。そんな彼らをいともたやすく倒して、マンはますます人々の尊敬と崇拝を集めていた。やがて日中戦争が勃発。中国人相手に自慢の空手で力を誇示しようとする日本人将校・三浦に対し、遂にマンは立ち向かうことを決意する。

※WOWOWから引用

【映画「イップ・マン 序章」の感想(ネタバレ)】


ブルース・リーの唯一の師匠であった中国武術:詠春拳の達人イップ・マンの若き日の姿を描いた作品で、中国では大ヒットし、第28回香港電影金像奨(中国のアカデミー賞みたいなもの)で作品賞武術指導賞の2部門を受賞。

ちなみに最近嵌ったジョニートー監督作「エレクション」も第25回で作品賞を受賞していた。※やっぱりエレクション面白いもん。

この「イップマン」は、日本テレビの「しゃべくり007」のゲスト岡田将生出演の回の映画紹介のコーナー(TSUTAYA 007)でネプチューンの原田泰造が熱弁で紹介していたのが、たまたまWOWOWで初放送しているのを見つけたので録画してみた。

物語は、ブルースリーの師匠の話(ラストにツーショットの写真が流れる)で、弟子も取らず、武術館も持たず技術を広めることも無いが、負け知らずの男が、日中戦争に巻き込まれ、どん底の生活に苦しみながら、ようやく持ち前の武術を使い、人に教えたりすることで社会に貢献していく。

しかし、最終的に空手を極める武術好きの日本軍の将校に目を付けられ武術教官として誘われるが、頑なに断り、命を懸けて将校と対決することを選ぶ…という話。

最初の方は、中国の様々な武術が集まる武術の里と呼ばれる佛山での流派同士の戦いや、道場破りの輩が訪れてくるのをみんな(それぞれの師範)で相手にするのが面白い。

しかし、中盤あたりから日中戦争が始まると、軽いカンフーアクション映画とは見れず、戦争のシリアスさが重く圧し掛かってきて、かなり嫌な気持ちになる。※イップマンの落ちぶれも悲しい。

特に、過剰ではないにしろ中国目線での日本軍の占領には、この映画の感情の置き所が日本人としては難しい。イップマン目線だと日本軍=悪となるし、日本人目線でも、イップマンにボコボコにされる日本人(池内博之)もまたしかり。

※唯一の有名日本人キャスト:池内博之も空手アクションをかなり頑張っている。この池内君はもともとモデル出身なのに、最近ではキムタクの戦艦ヤマトなど大作にも結構出演して完全に俳優だ。

目線の難しさもあるが、イップマンという人物を描く物語としては、非常によく出来ていて面白い。この映画も「エレクション」と同じく、続編「イップマン 葉門」があるので、これまた期待できる。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(ネプチューンの原田泰造推薦の映画ということで見たが、熱弁どおりのかなり熱い作品だ。泣きこそしないが、一時は英雄扱いされるイップマンの日中戦争後の落ちぶれっぷりが悲しい。落ちぶれてもイップ師匠と周りから呼ばれるのが余計に…。そして、なぜかイップマンの奥さんはやたら美人だし。奥さんを演じているのはリンホン(熊黛林)という女優だが、この映画のやまとなでしこ的な役とは違い、普段は水着にもなったりグラビアでも活動しているらしく、画像を見ると映画とのイメージが違い過ぎて笑ってしまう。この人も相当きれいだ。ちなみに「エレクション」でロクを演じていたサイモンヤムがイップマンの親友役で出演している。)


良い拳法は

老若男女を問わない


この世界は

余りに狭すぎて

何もできん


-イップマン



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映画「エレクション 死の報復」の感想(ネタバレ)

2011.12.05 Monday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「エレクション 死の報復」の感想(ネタバレ)



■監督:ジョニー・トー
■出演者:サイモン・ヤム ルイス・クー ウォン・ティンラム ラム・カートン ニック・チョン

WOWOWで放送していた映画「エレクション 死の報復」を鑑賞。

【映画「エレクション 死の報復」のあらすじ】

香港黒社会の最大組織“和連勝会”の会長の座にロクが就いてから2年。会長選挙の季節が再びめぐってくる。最有力候補と目されたロクの義理の息子ジミーは、当初、権力争いに無関心でいたものの、大陸での事業展開のためには会長の肩書が必要なことを思い知らされ、選挙戦に名乗りを挙げることに。ところが、権力の座に溺れたロクが、本来の掟に背いて会長再選を目論んだことから、双方の間で壮絶な死闘が繰り広げられることに。

※WOWOWから引用

【映画「エレクション 死の報復」の感想(ネタバレ)】


香港の奇才ジョニー・トー監督の「エレクション」の続編にあたる日本劇場未公開の中国マフィア映画。

早速、前回面白かった「エレクション」の続編を鑑賞。

「エレクション2」とも言える、「エレクション 死の報復」は、「エレクション」から二年後の話。

前作でディーとの権力争いを持ち前の頭の良さと強欲さで制したロクだったが、二年の任期を終え、会長職から退くことになり、ロク派からケンカっぱやいトンクンとロクの腹心で殺し屋のフェイが立候補する。ロクも融通が利く手下を応援する形を取る。

たが、決定権を持つその他の親分連中は、ロク派ではなく、実業家として成功しているジミーを推薦する。

ただ、ジミー本人は裏社会から身を引こうとしており会長職にまるで興味がなく一度辞退するが、警察に捕まり、商売を続けたいなら”会長になること”条件に突きつけられると、仕方なく会長職に立候補する。

ジミーの立候補により次期会長にジミーが有望となると、現会長のロクは、手下では票が集まらないため、組のルールを曲げて2期連続の会長を狙い始める。

選挙では勝ち目がないと悟ったロクは、ジミーの手下を拉致して立候補を辞退するようジミーに忠告するが、ジミーは、首を立てに振らず、解放しないならロクの手下を同じように襲うまでと強気の姿勢を見せる。

これにより、ロクとジミーの血で血を洗う、権力争いが勃発する。

この「エレクション 死の報復」は、裏社会から手を引こうとするが、どんどん闇に染まっていく、ジミーがまるでゴッドファーザーのマイケル(アルパチーノ)を見ているかのようで面白い。

グロいシーンもパート1以上に多く、脅迫や殺害シーンは、恐怖してしまうほど演出が凝っている。

1.生きたまま袋詰めにして湖に沈める。
2.棺桶に入れ、蓋を固定して放置
3.階段から突き落とす
4.獰猛なシェパードと一緒に牢屋に詰めこむ。
5.でかい金槌で体を殴りつける
6.手、足をナタで切り落とし、すべてひき肉(ミンチ)にする。


特に最後の、ナタで体を切り落とす常軌を逸したジミーの殺戮シーンには、見ていて気持ち悪くなる。


評価 ★★★★☆ (星4.5)

(この「エレクション」シリーズは、映画でなく1シーズンのドラマでやっていて欲しいくらい面白い。それぞれ人物の思惑が交錯して最後の警察のオチも良い。結局ロクは、強欲のせいで仲間に殺されてしまうという破滅ぶりもなかなか。助手席に座るロクが後部座席から仲間に金槌でボコボコにされるシーンがコントのようで、笑ってしまうほど面白い。逆に階段からタンを突き落とすロクのシーンは、あんな老人をガチで突き落としていて見てるこちらが心配になった。タンすげえ体張ってる。ここだけジャッキー映画だ。)


和をもって貴しとなす

-警察副本部長?


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映画「エレクション」の感想(ネタバレ)

2011.12.04 Sunday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「エレクション」の感想(ネタバレ)





■監督:ジョニー・トー
■出演者:サイモン・ヤム レオン・カーフェイ ルイス・クー ニック・チョン チョン・シウファイ ラム・シュー


WOWOWで放送していた映画「エレクション」を鑑賞。

【映画「エレクション」のあらすじ】

香港黒社会で最大の組織、和連勝会で2年に1度行われる会長選挙。今回、新会長の座を争うのは、冷静沈着で年長者を敬うロクと、血の気が多いが実行力を持つディーの2人。ディーはなりふり構わぬ買収工作を進めるが、組織の調和を重んじる長老幹部たちはロクを新会長に選出。だがこの結果に憤慨したディーは、味方しなかった人々に即座に報復を開始し、現会長のチョイガイを、会長のシンボル的彫像、竜頭棍をロクに渡すなと脅す。

※WOWOWから引用

【映画「エレクション」の感想(ネタバレ)】


中国の鬼才ジョニー・トー監督の2005年制作の香港映画。

前回、このジョニートーが監督する男の復讐劇を描いた映画「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」を見てジョニートー映画の男臭い魅力に嵌ったので、新たなジョニートー作品「エレクション」を見てみた。

こちらも「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」同様、闇社会に生きる男たちの物語。たぶんこの人の映画は、こんなの(闇社会もの)ばっかりなのだろう。

ちなみに、この映画も落ち着いた中に男の熱さがあり面白い。

「冷たい雨〜」に比べると、始めから登場人物が多く、名前と顔、誰の手下とか覚えるのが、かなりやっかいで、「冷たい雨〜」ほど最初の吸引力はないが、中国最大マフィアの会長の座を争う、組内の二大勢力(ディーとロク)の権力争いは面白い。

マフィアの内部紛争を描く作品ということで、銃のドンパチシーンがあるのかと思いきや、銃での殺し合いは一切なく、武器は素手やナイフ、木、石、ゴミ箱など。

それでも殺しやリンチのシーンは残酷で生々しく、木の箱に人を詰めて崖の上から転がす脅しや、石で撲殺した後、穴を掘って埋めるなど結構衝撃的な画がある。「冷たい雨」でもあったが、この監督は四角い箱(物体)を転がすのが好きみたいだ。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(この映画は、最後に会長が息子の目の前でナンバー2を突然石で撲殺して終わる衝撃的な展開でラストを迎える。まだまだ他の登場人物(ジミー)の物語も欲しいところだが、実は2部作でもあり、続編に続くようなので、次も必見だ。威勢の良かったジミーはどうなるのか?今後が楽しみだ。)


兄弟から奪った者は

必ずや5つの稲妻に

打たれて死ぬ

私欲に負け兄弟を裏切る者は

必ずや一万本の剣に死す

強気になびき

弱気を欺くものは

一万本の剣に死す


-ロクの手下(※名前忘れた)



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映画「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」の感想(ネタバレ)

2011.11.21 Monday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」の感想(ネタバレ)



■監督:ジョニー・トー
■出演者:ジョニー・アリディ アンソニー・ウォン ラム・カートン ラム・シュー サイモン・ヤム シルヴィ・テステュー
 
WOWOWで放送していた映画「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」を鑑賞。

【映画「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」のあらすじ】

マカオ。ある家を3人の男が襲い、中国系男性と子供2人を射殺し、男性の妻アイリーンは重傷を負う。フランスから来たアイリーンの父コステロは独自に犯人探しを始めるが、偶然出会った現地の殺し屋3人組、クワイ、チュウ、フェイロクを雇い、彼らは犯人探しに協力。レストランを営むコステロだが昔は裏街道におり、当時頭に当たって摘出できなかった銃弾のせいで記憶力に障害が出始め、自分が何をしているのか忘れるようになる。

※WOWOWから引用

【映画「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」の感想(ネタバレ)】


香港の鬼才ジョニー・トー監督による”復讐”をテーマにした男の美学を描く、香港フランス合作のアクション映画。

物語は、殺し屋に狙われ娘の子供と夫を殺された父親が重傷で動けない娘の代わりに復讐をするという話。

フランス映画でときたま”フィルムノワール”という言葉で映画を表現することがあるが、この映画も以前見たフィルムノワールとうたわれるフランス映画「マルセイユの決着(おとしまえ)」と同じく”フィルムノワール?”らしい雰囲気が漂っており、映像美はきれいだ。

復讐に燃える男の主人公のみフランス人キャストジョニーアリディが演じているが、しわのある個性的な顔と存在感は、かなりのもの。

そして、中国(香港)からは「インファナル・アフェア」シリーズや「言えない秘密」でお馴染みのアンソニーウォンが、主人公を助ける別の殺し屋役で出演している。

殺しの多いマフィア絡みの作品で女性向けではないと思うが、意外と男は好きそうな展開やセリフではなく、無言(静寂)で語るような格好良さがある。雨のなかアジトから逃げる銃撃戦はなかなか。

ただ、記憶をなくした後に急に主人公が祈り始めるシーンや圧縮された四角いゴミを大玉転がしのように押しながらの後半の大銃撃戦など、ときたまちょっと首を傾げたくなる変な演出もある。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(香港の鬼才と呼ばれるジョニートー監督特集で放送されていた一つだが、この人の映画は結構好み。最初の5分で日常から急に非日常に変わる衝撃度で物語に引き込ませるあたりはすごい。イントロでこれだけ引き込まれたのは久々。物語は”復讐”というすごくシンプルだが、犯人の謎や仲間との友情など、熱さもある。他にも3作品位ジョニートー監督作を録画してあるので、今後も楽しみだ。)

is this a jakets?
(お前のジャケットか?)


-コステロ



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中国映画「殺人犯」の感想(ネタバレ)

2011.10.29 Saturday 中国映画/香港映画/ レビュー

■中国映画「殺人犯」の感想(ネタバレ)



■監督:ロイ・チョウ
■出演者:アーロン・クォック チャン・チュンニン チョン・シウファイ チェン・カンタイ タン・チュンヤッ

WOWOWで放送していた映画「殺人犯」を鑑賞。

【映画「殺人犯」のあらすじ】

香港警察特捜班の主席警部レンは、愛する妻子と幸せな家庭生活を送る毎日。最近猟奇連続殺人の謎を追っていた彼は、ある日通報を受けて事件現場に向かうが、そこで何者かに襲われて記憶を失うはめに。その後病院のベッドで目覚めた彼は、同僚の警部が意識不明の重体に陥っていることを知らされる。捜査チームの一員から外されたレンは、独自に調査を続けるが、その後も彼に不利な証拠が相次いで見つかり、疑心暗鬼に囚われていく。

※WOWOWから引用

【映画「殺人犯」の感想(ネタバレ)】


香港4大天王の1人というアーロンクォック主演のサスペンススリラー。

もしかしたら自分が連続殺人犯なのか?という事件当時の記憶をすべて失ってしまった一人の刑事の物語。

主人公が犯人?”という斬新?なテーマを描き、あらすじを読んだだけで、興味を惹かれ録画してしまったが、内容は、テーマに負けじとなかなか面白い。

ただ、二重人格路線(妄想)なのか他者の陰謀なのかは、最後まで見ないと真実は確定しない。いつでも編集で「それはウソでした」とどっちにも転びそうな勢いだ。

ラスト30分位で予想外の驚愕の事実が判明するが、それも含めて主人公の妄想じゃないかという展開が頭の片隅に残る。

ほぼ他者の陰謀路線で物語が確定していても主人公の”記憶喪失”という障害があるのと、自らがすでに殺人を犯してしまっている以上、ラストを迎えてもあまりすっきりしない。※結局のところあそこで殺しちゃダメでしょう。主人公が最後に電動ドリルを持って追い回すところは、ゲーム”かまいたちの夜”のバッドエンディングの雰囲気がある。

この映画は、もう少し良いまとめ方があったような気もするが…とりあえず主人公の子供のチャイチャイのどんくささと演技が最後まで腹立ちます。


評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(テーマは面白く最後まで飽きさせないが、じわじわ謎が解明されていく感じが無く、後半で一気に解ける感じ。謎が解けた後、急にこの物語はすごいエロいなと感じてしまったのは自分だけだろうか。っというのもヒロインのチャン・チュンニンが美人過ぎてチャイチャイには嫉妬するばかり。このチャンチュンニンだが、日本の掘北真希木村多江を足して2で割った感じで、角度によっては掘北真希に見えなくも無いが、このクラスの美人は見ない。最近はリンチーリンだけでなく台湾出身者は美人が多い。)


お前の女房が恋しいぜ

-?

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映画「プロジェクトA」の感想(ネタバレ)

2011.10.07 Friday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「プロジェクトA」の感想(ネタバレ)



■監督:ジャッキー・チェン
■出演者:ジャッキー・チェン(石丸博也) ユン・ピョウ(古谷徹) サモ・ハン(水島裕) イザベラ・ウォン(戸田恵子) ディック・ウェイ(大塚明夫)

WOWOWで放送していた映画「プロジェクトA」を鑑賞。

【映画「プロジェクトA」のあらすじ】

1900年代、英国の統治下にある香港。青年警官ドラゴンが所属する水上警察と、ドラゴンの宿敵ジャガーが所属する陸上警察は、常にケンカが絶えない犬猿の仲。そんなある日、最近大暴れしている海賊たちを退治するため、水上警察と陸上警察が合同作戦を展開することに。イギリス海軍の提督までも海賊たちに捕まる事態となり、ドラゴンとジャガーに海賊の財宝を横取りしたい盗賊フェイも加わったトリオは海賊退治を本格化させる。

※WOWOWから引用

【映画「プロジェクトA」の感想(ネタバレ)】


WOWOWが10月から3チャンネルフルハイビジョン放送になり、その中の特集として現在ジャッキーチェンの伝説の35作品と題し、一挙放送が行われているが、個人的にジャッキー作品は好きなのでこの機会にジャッキー作品を改めて見直してみた。

今回見たこの「プロジェクトA」だが、日本では公開年の興行収入が17億円を記録し、ジャッキー主演作では今までの中で興行収入がベストの作品だという。※他にもありそうな気もするが。

そんなヒット作の「プロジェクトA」だが、自分が初見だった子供の時には特に気にならなかったが、この映画の製作されたときにはまだ、香港がイギリス(英国領)のままで、香港が舞台の中国映画にも関わらず英国人が多数登場していて、当時の時代背景がかなり反映されていた映画だったのがわかる。

ただ今観るとこの微妙な多国籍な感じが、どこの国の話?と思えるほど独特な世界観と雰囲気がある。

またストーリーについても、改めてみると結構雑で軸が大分フラフラしている印象がある。ジャッキー演じる正義感のある主人公も現在の正義感という枠組みで見ると、やや強行的な面が目立ち、感情優先で意外と手が早く出る(笑)

主のカンフーについては、最近では「マッハ2」や「トムヤムクン」に代表されるタイ映画のトニージャー主演のガチンコアクション作品に押され気味のような気もするが、あらためて「プロジェクトA」を観ると、10mはあるかという時計台からの落下狭い路地での自転車アクションなどは、体の張り方は全然負けていない。※早送りは多様しているが

基本ジャッキー映画は、アクションシーンの打撃音にお決まりの効果音を使っているため、コミカルさが先に来て、見ているこちらにはスタントの痛さはあまり伝わらないつくりになっているが、NGシーンのメイキングを見るとちょっとしたシーンの失敗でも相当痛いのがわかる。

改めてジャッキー映画を観ると、コミカル+アクションの融合は、素晴らしいエンターテーメントだ。最後の喜劇的なわかりやすいオチも良い。

評価 ★★★☆☆ (星3.5つ)

(今回は、日本語吹き替えで見たが、ユンピョウの声がガンダムのアムロの声優がやってたり、サモハンキンポーは、海外ドラマ「フレンズ」のチャンドラーの声(水嶋祐)の人がやっていたりと、馴染みの声ですんなり入っていける。その他にも聞いたことがある声多数で、ジャッキー映画は、声優人もかなり豪華。基本映画は字幕で見ているが、ジャッキー映画に関しては、吹き替えで観たほうが、やり取りやテンポが良くて面白い。)


プロジェクトA デジタル・リマスター版

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中国映画「コネクテッド」の感想(ネタバレ)

2011.07.05 Tuesday 中国映画/香港映画/ レビュー

■中国映画「コネクテッド」の感想(ネタバレ)




■監督:ベニー・チャン
■出演者:ルイス・クー バービー・スー ニック・チョン リウ・イエ

WOWOWで放送していた映画「コネクテッド」を鑑賞。

【映画「コネクテッド」のあらすじ】

香港。6歳の娘がいるシングルマザーのグレイスは娘を学校へ送り届けた直後、男たちに拉致され、どこかの倉庫に監禁されてしまう。そこで彼女は壊れた電話機を修理し、外部への連絡を試みるが、偶然つながったのはシングルファーザーの経理マン、アボンの携帯電話だった。アボンはこれから留学する幼い息子を見送るため空港へ向かっていたが、グレイスのSOSを知って彼女の救出に乗り出す。誘拐犯一味の狙いは一体何なのか……!?

※WOWOWから引用

【映画「コネクテッド」の感想(ネタバレ)】

携帯電話をテーマにしたハリウッドのサスペンスアクション映画「セルラー」をリメイクした中国/香港映画。

ほぼオリジナルを引き継ぐストーリー展開だが、随所に中国らしさを取り入れているのが見て取れる。特にカーアクションで、飲料水を大量に積んだトラックに車で突っ込んでいくアクションは、中国作品ならでは(笑)

オリジナルを見ている自分としては、ストーリーの流れは一緒だが、全く別物に思えた。

この映画の特徴として、何者かに誘拐されてしまった女性からの緊急コールを受け取ってしまった男が、彼女を助けるために携帯片手に一人奔走していくという常に”緊張感”の漂うノンストップサスペンスが繰り広げられるが、この中国版は、この”緊張感”を台無しにしているシーンが結構目立っている。

なぜかところどころ笑いを誘うような凡長なコメディを意図的に入れており、せっかく高まっていた緊張感がそこでスッと抜けてしまう。個人的にサスペンスアクションに笑いは必要ないと思うが、あったとしてもスマートな短い冗談位に抑えるべきである。でないとどっちがメインだかわからなくなる。

この「コネクテッド」では、主人公以外(ヒーローとヒロイン)の街にいる住人の中に結構笑いを取ろうとするキャラ(まるでコント?)が紛れ込んでいて、そういう人物に出くわすたびに頭を抱えたくなる。「そのシーンほんとにいる?」と疑いたくなるシーンが連発だ。

自分が編集マンだったらこの映画は、110分→100分にまとめたい。


評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

(個人的には、「そんなバカな!」とクビを傾げたくなるシーンが連続でサスペンスアクションというよりかは、まるでコメディ。しかもイライラするだけで全く笑えない(笑) もともとの素材はよくて、最初の雰囲気も結構良かっただけに、時間が経つごとに評価が下がっていき★ひとつ。道路を逆走したことによる対向車の被害が多すぎたり、主人公の記憶力がなさ過ぎたり…、ハンドルきり損ねて一人で崖に車で突っ込んだり、銃で散々撃たれたはずなのに軽症だったり…とにかく突っ込みどころが満載だ。この辺がやっぱり中国映画なのか…。普通に作れば見れるのに、奇をてらったものが全部いらないなんとも惜しい映画。そして、こんな映画がヤフー映画の評価で平均4.21と高得点なのもよくわからん。自分が細かいとこ気にしすぎなのか…。そういえば音楽は格好良かった。)

Q.世界中に散らばっている

”しま”ってな〜んだ?

A.年増

-グレイスと娘



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映画「ソフィーの復讐」の感想(ネタバレ)

2011.02.20 Sunday 中国映画/香港映画/ レビュー

■映画「ソフィーの復讐」の感想(ネタバレ)



■監督:エヴァ・ジン
■出演者:チャン・ツィイー ソ・ジソブ  ファン・ビンビン  ピーター・ホー  ヤオ・チェン ルビー・リン

WOWOWで放送していたチャンツィイー、ソジソブ共演の映画「ソフィーの復讐」を鑑賞。

【映画「ソフィーの復讐」のあらすじ】

人気漫画家ソフィーは、アメリカ帰りの外科医ジェフと婚約して幸せの絶頂にあった。だが、結婚式を2カ月後に控えてジェフを女優のジョアンナに奪われてしまう。失意のまま母親にも破談を言い出せないソフィーは、2カ月の間になんとかジェフとヨリを戻し、結婚式当日に列席者の前で彼に別れを言い渡して大恥をかかせるという復讐を思いつく。ジョアンナの元恋人というゴードンを仲間に引き入れ、計画を推し進める彼女だが……。
 
※WOWOWから引用
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【映画「ソフィーの復讐」の感想(ネタバレ)】

韓国ドラマ「ロードナンバーワン」以来の韓国俳優ソジソブ出演作品と言うことで期待してみましたが、この映画でのソジソブは母国語の韓国語は一切話さず、全編通して中国語を話しているという意外な役どころだった。設定も韓国人という部分は表に出さず、何人なのかはよくわからない。

役柄の重要度でもソフィー役のチャンツィイーに次ぐ位置かと思いきや、おいしいところは台湾俳優のピーターホーにもっていかれており、ソジソブは、主に引き立て役に徹している。ソジソブファンとしてはちょっと残念。

映画の中身は、タイトルにあるとおり”ソフィーが(別れた彼氏に)復讐するというラブコメディ作品”だが、コメディの手法やテンポに始まり、音楽の挿入の仕方、原色系(赤白緑ピンク青等)を使ったカラフルなインテリアやファッションといい、かなりハリウッド映画(カラフルな感じは、以前見たお買い物中毒な私に結構似ている)の手法を意識していて、言語以外中国映画という感じはあまりない。

とにかく主演のチャンツィイーのドジでおちゃめなかわいさをウリにしているようで(※コメディ演技も上手い)、元気ハツラツな感じは嫌味がなく、見ていて楽しい。※個人的にこのチャンツィイーはどこか浜崎あゆみっぽい雰囲気がある。たぶん同じカテゴリに属する人物なんでしょう。

またコメディだけでなく途中で、失恋したソフィーがジェフ(ソジソブ)との思い出が別れた後も胸を苦しめていることから逃れたいという願望を表した夢を見たことを、CGアニメーションで描いた物語があるのだが、それが結構悲しい。

■ソフィーの言葉


夢を見たの

箱形の頭を持つ少年がいた

彼の頭は”思い出箱”なの

こんな形をした透明な箱だった

歩き方が可愛かったわ

箱には思い出のメモが入ってた

私は少年の世界を見たの

黄金の麦畑が揺れていたわ

住んでみたいと思った

彼は毎日思ったことをメモして

頭の箱にしまってたの

メモを整理するのは

イヤな思い出を捨てるためだった

ある日少年は事故にあい

箱が壊れてメモが飛ばされたの

あちこち探したけどメモは見つからなかった

箱はカラッポ

そして夢から覚めた

※この変なキャラクター可哀想。


評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(この映画は、ソフィーの妄想が多様されていて、現実なのか妄想なのか、はたまたソフィーの本の中の物語なのか、編集点がかなり多い。まとめると簡単な話なのだが、ラストの感動シーンもその影響なのか、思ったほどソフィーに感情移入できなかった。っということで上記のアニメーションの物語が個人的に一番うるっときた。頭が箱人間悲し過ぎる。)


ソフィーの復讐

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