映画「きみに読む物語」の感想(ネタバレ)

  • 2020.05.09 Saturday
  • 23:51

■映画「きみに読む物語」の感想(ネタバレ)


■監督:ニック・カサヴェテス
■出演:ライアン・ゴズリング レイチェル・マクアダムス ジーナ・ローランズ ジェームズ・ガーナー ジョアン・アレン サム・シェパード


【映画「きみに読む物語」のあらすじ】

アルツハイマー病で昔の記憶を失い、療養施設で暮らす初老の女性。彼女のもとにデュークと名乗る年配の男性が定期的に通っては、ある物語を彼女に読み聞かせる。それは1940年のこと。家族とひと夏を過ごすため、アメリカ南部の小さな町を訪れた、良家の17歳の子女アリーは、材木工場で働く好青年ノアと出会い、たちまち運命の恋に燃え上がる。けれども彼女の両親は2人の仲を認めず、彼らの運命は引き裂かれるはめになる。

WOWOWから引用

【映画「きみに読む物語」の感想(ネタバレ)】

 

「メッセージ・イン・ア・ボトル」のニコラス・スパークスの同名小説をライアン・ゴズリングとレイチェル・マクアダムス共演で映画化したラブストーリー。

 

結構前に話題になっていたラブストーリーを見つけたので見てみた。

 

「マディソン郡の橋」を超えるほどの大ヒットしたということだが、見た感想としては、全体の話としては悪くはないが、いろいろ気になる部分がある。

 

まず、「きみに読む物語」という邦題タイトルから、冒頭の初老の男女の読み聞かせシーンのやりとりを見て、これって、もしかして自分たちの物語を話してるんじゃないか?と気づいてしまい、冒頭の時点ですぐに作品のオチがわかってしまう。

 

ちなみに、原題は”The Notebook”なので、そこまでネタバレタイトルというわけではないようだが、最初の設定や展開を見れば、誰でもすぐわかりそうな感じではあるので、原題、邦題どっちにしても、タイトル時点でネタバレしてるともいえる。

 

とは言いつつ、ネタバレ前提で進む物語かと思いきや、一応、作品の中では、初老男女の名前をなかなか言わない側面もあり、ネタバレ前提というわけではなさそうだが、ほぼほぼ隠しが機能していないといえる。

 

ちなみに、そっちに誘導しつつ、別の展開を用意してるパターンかと思いきや、結局、そのまま最後まで突き進んでおり、予想通りの結末で終わってしまう。

 

この全然隠しきれてないのに隠そうとしてる無意味な流れは、一体なんなんだろう。

 

犯人がすでにほぼバレてるのに(濃厚)、犯人じゃなさそうな演出をしてるサスペンスみたいな回りくどさがある。

 

この作品というのは、認知症を克服するためのきっかけとして”自分たちの過去の恋愛話=The Notebook”があり、それを読み聞かせることで、一時的に正気を取り戻すという感動話である。

 

しかし、その過程にもいろいろとツッコミどころがある。

 

まず、本の読み聞かせは、今回が初めてという訳でもなく、過去にもチャレンジして、成果があったことをもう一度チャレンジしているということ。

 

こういうのは、普通、初めてのチャレンジからの奇跡を物語として採用しないだろうか。

 

なぜ二回目の方を使う(笑)

 

しかも、そこからわかるのが、認知症から一時回復するも、正気に戻っても、数分程度でまた認知症状態(記憶喪失)に逆戻りしてしまうという事。

 

なんだそのややこしい設定は。

 

認知症から回復した時点で、ハッピーエンドでもう良いだろう。

 

散々、長々と過去の恋愛話でフリを作って、ようやくオチとなる奇跡が叶ったと思ったら、またすぐに認知症状態に逆戻りって、そこの病気の細かい繊細さはいらないと思う(笑)

 

一応、エンディングは、再びヒロインが正気に戻った状態で、夫婦ともに手を繋ぎながら、ベッドで一緒に眠り死ぬということで、ハッピーエンドに持ってきたが、最後の最後での、この慌てたごちゃごちゃした感じは、あまり頂けない。

 

ちなみに最初から振り返ってみても、開始40分位までは、情報量が少なすぎて、ほぼほぼ二人の恋愛(キャラクター)に共感ができない。

 

二人が恋愛に至るまでの過程で、彼、彼女は、こういう人物像という生い立ちなどの特徴の説明など、わかりやすいエピソードは必要だろう。

 

こちらがわかる情報としては、金持ちの女と労働者階級の貧乏な男の話ということ位だ。

 

それ以外になんら共感できるエピソードが用意されて無い。

 

そんななか、どこの馬の骨かもわからない男の強引なアプローチによって、特に苦労することなく付き合い始め、恋愛も普通に盛り上がっていくが、順調すぎてそこに感情が入っていく隙間がない。

 

ほぼほぼ好きにしたらいいじゃんというレベルだ。

 

そもそも男目線で見てて、この金持ち女を好きになる理由もよくわからない。

 

見た目だけで、わかりやすくめちゃくちゃ美人という感じの魅力が伝わってこれば、それだけで共感が出来そうだが、演じ手のレイチェル・マクアダムスが、それほど綺麗と言うわけではない。※個人の感想です

 

ブスではないが、かなり個性的な女優だ。

 

また、ヒロインのキャラクターにしても、金持ちで性格も上品なら、まだ多少理解できるが、どちらかというと”おてんば”な姫タイプで、下手するとわがままで下品な感じすらみえるときがある。

 

これもレイチェル・マクアダムスだからそう感じるのかもしれない。

 

また初恋に拘るあまり、純愛が一瞬でも二股に見えてしまっては、ダメだろうし。結婚してるなら絶対寝たらダメだろうし。婚約者に失礼だ。

 

そんな訳で、ほぼほぼ二人のキャラクターには共感できないのだが、二人が家柄の理由で別れることになってから、ようやく歴史動向として、物語が気になってくる感じだ。

 

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.2)

 

(まとめ:ストーリーも予想通りで、登場人物への共感は少ないが、音楽が結構良い恋愛作品。この作品を見て、キャスティングって大事だなと思う。女優の好みは、人それぞれだと思うが、レイチェル・マクアダムスの良さが、一向に自分には伝わってこない。それに尽きる。恋愛においては、三角関係など恋愛作品としては、ベタベタな展開になってるが、それによって話が盛り上がってくるので、恋愛ストーリーとしては良く出来てるのかもしれない。オチは、冒頭でわかるけど。)

 

 

貧乏だし

 

洗練されてないし

 

教養もない

 

-?

 

神の力は科学の限界を超える

 

-?

 

ママが私の家さ

 

-?

 

 

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JUGEMテーマ:恋愛映画 一般

映画「ミスター・ガラス」の感想(ネタバレ)

  • 2020.05.07 Thursday
  • 07:14

■映画「ミスター・ガラス」の感想(ネタバレ)


■監督:M・ナイト・シャマラン
■出演:ジェームズ・マカヴォイ ブルース・ウィリス サミュエル・L・ジャクソン アニャ・テイラー=ジョイ サラ・ポールソン M・ナイト・シャマラン


【映画「ミスター・ガラス」のあらすじ】

フィラデルフィア。不死身の体と悪を感知する能力を持つデヴィッドは、女子高校生たちを監禁した多重人格のケヴィンを捕まえるが、2人とも秘密の施設に送られてしまう。施設では、特別な能力を持つ人間が本当にいるのか、研究が行なわれていたが、そこにはかつてデヴィッドがスーパーヒーローだと信じた、頭脳明晰だが骨折しやすい体を持つイライジャも収容される。精神科医ステイプルは超能力が3人の妄想だと証明しようとする。

WOWOWから引用

【映画「ミスター・ガラス」の感想(ネタバレ)】

 

 

M・ナイト・シャマラン監督による「アンブレイカブル」「スプリット」に続く、ヒーローモノサスペンスの第3作。

 

前回「スプリット」を見たので、続けて続編も見てみた。

 

この作品、出来れば(というか絶対)、関連作と呼ばれる「アンブレイカブル」と「スプリット」は、事前に見ておいた方が良い。

 

特に「アンブレイカブル」は必然だ。

 

内容を思い返してみて、何も思い出せない場合は、もう一度、見返してから見た方が良い。

 

第一作の「アンブレイカブル」は20年前の作品だし、この第三弾と、それほど関係性は薄いだろうと思っていたら、意外にも、真正面から描かれ、関連度は激高だった。

 

シャマラン監督の気持ちとしては、「アンブレイカブル」は、2〜3年前に作ってます、位な感じなのだろうか。

 

ストーリーは、みなさんもご存じのように、改めて振り返って説明されることなく、淡々と進んでいくが、20年のブランクがあるこちらには、ややつらい。そういえばそんなこともあったっけ?…とキャラクターの背景に関しては、手探り状態でついていくのがやっとだ。

 

そんな記憶が大分ない中、ざっくりと内容を理解した上での感想だが、ストーリーとしては、コミックヒーローという存在に注目しつつ、そこからある程度、話に奥行きを持たせていて、ラストのオチも含め意外と興味深い。芯がある。

 

アクションは、低予算で地味な肉体アクションに終始してるが、それが逆に等身大に見えて良い。カメラワークの見せ方も上手く、超人アクションにリアリティがある。

 

昨今では、アベンジャーズ的なCG満載のド派手なスケールのアクションが多いが、個人的には、こういう地味なのも嫌いじゃない。というか、むしろ好きだ。

 

3人のヒーローをこの作品で集めたことで、エンタメ感も感じるし、終始、退屈さは無い。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.5)

 

(まとめ:ストーリー、アクション、サスペンスのバランスがあるシャマラン監督作。ストーリーとしては、好きだし、キャラクターも悪くなく、興味深いが、どこか作品全体として見ると、今一つ突き抜けてこない印象もある。理由はよくわからないが、たぶん最後のオチがいつものシャマラン節で、心理に訴えるような作り(こじんまり感がある)になってしまったことではないかとも思う。マンガや研究好きの内向映画。中身があるだけに、なんとも惜しい。)

 

 

無力に思えた瞬間が

 

超人になるという考えを

 

受け入れさせた

 

-?

 

 

コミックは人間の能力を

 

長年記録してきた資料だ

 

誰かがどこかで見たり感じた記録

 

-?

 

 

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JUGEMテーマ:洋画

映画「ピース オブ ケイク」の感想(ネタバレ)

  • 2020.05.05 Tuesday
  • 04:45

■映画「ピース オブ ケイク」の感想(ネタバレ)


■監督:田口トモロヲ
■出演:多部未華子 綾野剛 松坂桃李 木村文乃 光宗薫 菅田将暉 峯田和伸


【映画「ピース オブ ケイク」のあらすじ】

交際中の彼氏がいるにもかかわらず、アルバイト先の同僚とも関係を持ってしまった志乃。浮気がバレてふられた志乃は、バイトも辞めて引っ越しを決意する。木造のオンボロアパートで新生活を始めた彼女は、ある日、友人のオカマの天ちゃんが働くレンタルビデオ店でバイトの面接を受け、そこに現われた店長に驚く。彼はアパートで志乃の隣の部屋に暮らす青年・京志郎だった。志乃は簡単に彼を好きにならないよう予防線を張るが……。

WOWOWから引用

【映画「ピース オブ ケイク」の感想(ネタバレ)】

 

 

ジョージ朝倉の同名漫画を俳優の田口トモロヲが監督し、多部未華子、綾野剛共演で実写映画化したラブストーリー。

 

HDDの整理をしようと、大分前に録画したのを選んでみた。

 

こちらは、2015年公開で今から5年前の作品になるが、その影響か、現在では主演級の俳優が脇を固めていて、キャストはかなり豪華。

 

また多部未華子が主演の恋愛モノとしては、ラブシーンで半裸になったり(大事な部分は見せないが)、結構肉体的に攻めたアプローチ(演出)が多々ある。

 

ただ、それとは別に物語の方が、恋愛に対して尻軽な(前向きで一生懸命と表現できなくもないが)ヒロインに共感できず、ほぼほぼ感情移入ができないというか、気持ちが盛り上がっていかない。

 

開始20分位だろうか、その辺でもうすでにこの世界観に飽きてきて、それ以降は、苦行のような感じで、一応最後まで見た。

 

この作品の見どころはなんなのかと考えてみたが、結局、最後まで見ても、特にこれと言って何もなかった。

 

ヒゲ店長(綾野剛)が付き合っていた小説家の女よりは、ヒロインの方が人としてマシに見えるだけで、このヒロインが何か優れているわけではない。精神的には下の下で(よく主人公にしたなというレベルで)、恋愛にただ身を任せてるだけで、ほぼほぼ何も考えていない。酔いつぶれて他人の家で寝てるってどういう感覚なのだろうか。

 

思春期というか、この年代の大人になりきれない年頃のある女性の奔放な姿を描くという作品なのかもしれないが、それにしても、目線があまりにも子供過ぎて、自分にとっては、何も学びも面白みも無い。

 

恋愛映画としても、やっと好きな人と一緒になれたという、サクセス感が一向に感じられず(共有できず)、ただ両者とも結局、好き放題生きてる上での結果で、何一つ応援したい気持ちにもならない。

 

 

 

評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

 

(まとめ:もう勝手に好きにしたら良いじゃんと見放したくなる多部未華子主演の駄作ラブストーリー。冒頭の前の彼氏との話は多少共感があるが、それ以降は、ずっと何を見させられてるのかわからなくなるほど、作品としてもダメダメです。唯一の見どころは、脇役で登場している木村文乃が綺麗で魅力的なとこだろう。彼女は、主演で見てると飽きるが(殺人分析班)、脇役だと映える。)

 

 

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JUGEMテーマ:恋愛映画 一般

映画「貞子3D[2D版]」の感想(ネタバレ)

  • 2020.05.01 Friday
  • 06:45

■映画「貞子3D[2D版]」の感想(ネタバレ)


■監督:英勉
■出演:石原さとみ 瀬戸康史 橋本愛 高橋努 染谷将太 高良光莉 田山涼成


【映画「貞子3D[2D版]」のあらすじ】

とある女子高校に勤める教師の茜は、生徒たちに広まる《呪いの動画》の噂を知る。それを見たものは例外なく謎の死を遂げるのだという。そんな矢先、呪いの動画探しに熱中していた生徒のひとりが自宅マンションから転落死する。警察は自殺として処理しようとするが、その生徒には自殺の動機もなく、遺書もなかった。茜は警察からその生徒が死の間際までパソコンで動画を見ていたと聞き、呪いの動画について調べ始めるのだが……。

WOWOWから引用

【映画「貞子3D[2D版]」の感想(ネタバレ)】

 

 

「リング」の貞子を新たに3Dとして石原さとみ主演で復活したホラー。

 

貞子3D2のWOWOW初放送に合わせて、パート1が放送してたので見てみた。

 

ちなみに劇場公開時は3D扱いだが、WOWOWでは、通常テレビでも視聴可能なようにどちらも2D版での放送となっている。

 

また、この貞子3Dは制作年が2012年ということで、意外と時間が経っていて古い。

 

主演の石原さとみにもまだまだ初々しさが残っていて、現在の石原さとみメイクと呼ばれる可愛いイケてル女子的なイメージ戦略も作られておらず、その素朴さには好感度がある。

 

最近は、石原さとみ出演作で、存在や演じるキャラクターにただただ不快感を感じることがあったが、この作品では、普通に見れた。

 

さて、作品についてだが、音響こそ5.1サラウンドで聞いてると、臨場感はあるが、それに映像面が追いついていない。

 

特に3D描写部分が、2D版で見てるとあきらかに合成感が強く、飛び散るガラスの破片などは見てて冷める。

 

それ以外にも、一番大事なホラー映画としての怖さも弱い。

 

心理的(心霊)な恐怖で怖がらせたいのか、物理的な恐怖で怖がらせたいのか、そこをちゃんとして欲しい。

 

序盤は,憑りついて自殺させるような心霊路線だったのに、後半は、完全にモンスターパニックムービーになっている。

 

個人的に、貞子は、登場するところまでがピークで、物理的に襲い掛かってきて攻撃するようになったらもうダメだと思う(笑)

 

被害者(呪いの動画を見た者)と取っ組み合いになってるシーンとかは、もう何を見せられてるんだ?という話だ。

 

プライドじゃないんだから。

 

そもそも、普通に襲ってきたら、外見が怖いだけで暴漢と変わらない。

 

暴漢と変わらないなら、最悪、武装したら対処できてしまう話になる。

 

憑りつかれて脳をコントロールされてしまう心霊的ホラーで攻めてこそ、貞子は旨味だと思う。

 

リングがそうであったように。

 

襲ってくる描写はあっても、本当に襲ってるシーンを長々と見せられると、もうアクション映画だし。

 

ちなみに、ラストで、貞子に襲われるアクションが豊富にあるが、それらすべて心霊現象(ヒロインの精神世界の話)ということなのかと思っていたら、最後に思いきり貞子の長い髪の毛にくるまっていて、ずっと現実で起きていた現象だったようだ。

 

もう設定がごちゃごちゃ(笑)

 

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

 

(まとめ:ホラーというか、モンスターパニックムービーになった3D貞子。作品の内容はとにかくひどいのだが、なぜかシーンに緊張感だけはあって、意外と見れてしまう。特に5.1サラウンド環境を構築しておけば、後ろから声がしたり音響的な楽しみが結構ある。その点ではおすすめかも。)

 

 

完全なる復活

 

-?

 

 

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JUGEMテーマ:Horror

映画「スプリット」の感想(ネタバレ)

  • 2020.04.26 Sunday
  • 05:47

■映画「スプリット」の感想(ネタバレ)


■監督:M・ナイト・シャマラン
■出演:ジェームズ・マカヴォイ アニヤ・テイラー=ジョイ ベティ・バックリー ジェシカ・スーラ ヘイリー・ルー・リチャードソン


【映画「スプリット」のあらすじ】

過去の痛ましい事件を経て周囲に対して心を閉ざすようになった女子高校生ケイシーだが、親友クレアの誕生日パーティーの日、クレアやもうひとりの級友マルシアといたところ、謎の男に誘拐されてしまう。3人が目覚めた場所は殺風景な部屋。そこに現われた男ケビンはDID(解離性同一性障害)で、23もの人格を持ち、それぞれの人格に移り変わり続ける。ケビンを担当する女性医師フレッチャーは彼を警戒し続けてきたのだが……。

WOWOWから引用

【映画「スプリット」の感想(ネタバレ)】

 

 

「シックスセンス」のM・ナイト・シャマラン監督が「アンブレイカブル」に続いて描いたスリラー。

 

M・ナイト・シャマラン監督作品を見つけたので見てみた。

 

内容は、多重人格の犯人に拉致されてしまった女子高生の話ということで、なかなか興味設定ではあるのだが、後半での衝撃的な展開とは別にやや中盤は退屈さが漂う。

 

その原因については、多重人格という主テーマに対して、女子高生を拉致するという部分の関連性が(一応後半に動機は解明されど)、あまり設定として面白い方に機能していないように思う。もっと他に良い設定があるんじゃないのか。

 

そもそもの問題として、犯人は女子高生を拉致してきたのはいいが、最初こそ暴行しようとするが(単純な目的だった?)、それ以降は、何をする訳でもなく、ただ監禁してるだけで、率先して危害を加えることも無い。

 

また目的も不明のまま。

 

この拉致してる目的が提示されないまま、犯人に対しては、新たな疑問となる、多重人格症状が徐々に出始めるが、人を拉致するような奴は多少頭がおかしい(常人ではない)のは前提な訳で、犯人が実は多重人格だったとわかっても、変態に拉致されたことに変わりなく、だからなんなんだ?という位にしかならない。

 

ここで必要なのは、拉致されたことによるわかりやすい恐怖や危機感とその目的の提示だろう。

 

わかりやすく言えば、最初の段階で一人女子校生が殺されてしまうか、危害を加えられ死にそうになってる位の方が、それ以降の他の女子高生たち(視聴者)に感じる、ストーリーとしての緊迫感が全然変わってくる。

 

おしっこ出しちゃえではないのだ。※おしっこで強姦を撃退できちゃうってしょうも無さすぎるだろ(笑)

 

この将来的な危機感の提示がない弱いなか、ただ二重人格と言われても、あまり響いてこない。

 

しかも、監禁されてるのに、時間という経過概念があまり重要視されていないのも緊張感が弱い原因だろう。

 

監禁もどうも長期スパンだし(笑) それはダレてくるわ。

 

そして、一番は目的が提示されてないことによって(例えば身代金など)、被害者(女子校生)にとっても、また捜索してるであろう警察(外部)の方でも、犯人との設定が得られないので、時間を浪費してるだけで、特に何も率先してやりようがないということ。

 

ただ、出来ることは、女子高生たちは、その場(監禁場所)から普通に物理的に犯人のスキをついて、逃げることのみ。

 

これしかやることがない。ものすごく普通。アナログ活動。ここには何も新しさが無い。

 

しかし、残念なことに女子高生たちが、監禁場所から自力で逃げれるというストーリーは最初から用意されていない。

 

なぜなら、この作品でやりたいことは、多重人格設定による犯人が豹変する恐怖。これありき。

 

女子校生には、ずっと居てもらわなければならない。これが最初から前提なのだ。

 

女子校生は逃げてもいいが、最終的には、捕まってくれないと意味がない。なので作品を俯瞰で見ると、女子高生が途中で逃げる作業と言うのは、ただ泳がせてるだけの扱い。フリです。

 

その割に、犯人にスキは多く、もっと三人でうまいことやれば、普通に犯人を撃退できるんじゃないかとすら思うほど、ユルユル。

 

女子校生側のチームプレイもなってないし。

 

この辺が、シーンにイマイチ緊張感が出てこないところだろう。

 

結局、やることもないので、二重人格設定のストーリーがじわじわ進んでる間、ずっと視聴者は、話が行きつくのをただじっと待ってるしかないのだ。

 

「今、何待ちですか?」

 

「犯人の豹変待ちです」

 

「そうですか…、このスタジオ収録長いですね」

 

これなら、普通に捕まえてきて、すぐバラバラにして殺そうとする連続殺人犯の方がよっぽど怖い。

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3つ)

 

(まとめ:多重人格設定からの跳躍発想は面白いが待ちがやたら長いシャマラン監督作。ストーリーの持っていき方に難はあるが、個人的にオチは、それほど悪くはない。虐待されてたことで逆に助かるという皮肉も。過去作の「アンブレイカブル」を見てるか見ていないかで、ラストの評価も変わってくるだろう。個人的には続編となる「ミスターガラス」は、結構気になってるので、すぐにでも見ようと思う。この作品、犯人の多重人格演技が、モノマネタレントがいろんなモノマネを披露してくれてると思ってしまう、もう恐怖は感じられないですね。俳優の演技は上手いんだけど、子供の役やったあとに、シリアスの役やるのは見てて無理がある。幾ら取り繕ってても、さっきのお前、めちゃくちゃはしゃいでたぞって、どうしても言いたくなっちゃう。)

 

 

人は痛みを通してのみ

 

己の偉大さに達する

 

-?

 

苦しんだことのない者は

 

その存在に価値は無い

 

-?

 

 

奴らはただ”寝ている”

 

-?

 

>>スプリット 【Blu-ray】

 

 

 

 

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