映画「ミリオンダラー・ベイビー」の感想(ネタバレ)

2013.01.20 Sunday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「ミリオンダラー・ベイビー」の感想(ネタバレ)




■監督:クリント・イーストウッド
■出演者:クリント・イーストウッド ヒラリー・スワンク モーガン・フリーマン アンソニー・マッキー ジェイ・バルチェル ブライアン・F・オバーン マーゴ・マーティンデール

WOWOWで放送していた映画「ミリオンダラー・ベイビー」を鑑賞。

【映画「ミリオンダラー・ベイビー」のあらすじ】

LAで小さなボクシングジムを営む、老トレーナーのフランキー。一流だがあくまで選手生命を重んじるポリシーのため、リスクを冒してでも成功を得たいと望むボクサーは、次々と彼の元を去る。だが、マギーと名乗る女性がフランキーに弟子入りを志願。女性ボクサーはお断り、と最初はすげなかった彼も、彼女の熱意に負けて次第に彼女の指導に熱が入るようになり、マギーは快進撃を続け、いよいよタイトル・マッチに臨むのだが……。

※WOWOWから引用

【映画「ミリオンダラー・ベイビー」の感想(ネタバレ)】


アカデミー賞で作品賞・主演女優賞など主要4部門を受賞したクリント・イーストウッド監督・主演の人間ドラマ。

物語は、トレーナーとして一流の腕を持つが試合相手は慎重過ぎるほど選ぶことが原因で選手から愛想つかされてしまった男が、彼の腕を見込んで志願してきた一人の女性ボクサーのトレーナーを引き受けることになるが…という話、

劇場公開時に感動作(問題作)の呼び声が高かったこのクリントイーストウッド監督作品をまだ見てなかったのでチェック。

二時間越え(133分)の作品だったので、ダレてきたら途中で止めて、二日に分けて見ようと思っていたが、意外とすんなり世界観に入れたので一気見。

クリントイーストウッド監督作品は、映画「グラン・トリノ」もそうだが、煽った派手な演出がないにも関わらず、人間の描き方(置かれている状況や悩み等)が上手く、感情移入と興味性だけで飽きずに見れてしまう。※クリントイーストウッド作品に出てくる悪者(嫌な奴)の描き方はあからさまでわかりやすい。マギーの両親とかひどい。

最後の衝撃的なオチ(安楽死)は、風邪の噂でなんとなく聞いていたが、ラストシーンでフランキーが殺人罪で捕まってしまうバッドエンドにしなかったのは、希望が持ててよかったと思う。例のレストランで普通にレモンパイ?食ってる。

あれで捕まったシーンが最後に流されていたらホント救いようが無い映画になっていた。重い映画のテーマ同様、名言や格言もかなりあり、作品からのメッセージが伝わってくる。



評価 ★★★☆☆ (星3.8)

(ほぼ植物状態の人間に対する安楽死というタブーを描いた衝撃作品。後半の辛い展開から号泣必死かと思ったが、特に涙は出ることなく泣けず。むしろ序盤の方が少しうるっときた。途中に教会や神父との会話が挿入されていて、クリントイーストウッド(フランキー)のキリスト教への不審が見え隠れしていたが、結局ラストも神父の説得を無視して安楽死を実行する。日本人的には、一人の男が教え子のために安楽死を選んだというものだが、アメリカ的にミサ(教会)に休まず通っている熱心なキリスト教信者が、安楽死(殺人)を実行するという部分で、かなり問題が大きくなっている。もちろん植物人間になってしまうマギーもしっかりと十字架のネックレスをしている。この宗教が絡んでいる部分で日本とアメリカでは、この作品に対する評価は、かなり異なっていると思う。)


ボクサーは

タフなだけじゃ足りない


-?


人間は血を好む

車の事故現場をのぞき

ボクシングを楽しむ

だが分かっていない

これは尊厳のスポーツ

人の尊厳を奪い

それを自分のものとする


-?


時に最高のパンチは

一歩引いたときに打てる

だが、引きすぎると戦にならない

-?


ハートだけのボクサー?

負けるに決まってる


-?


自分だけに見える夢に

すべてを賭ける力を持つ


-?


挑戦するのと

勝つことは別だ


-フランキー


パンチは強いかどうかじゃない

効くかどうかだ


-フランキー


間違ったことを信じ込んでいて

それが自滅を招くことでも

それを最後まで信じ続けるのが

真のボクサーだ


-?



行きは飛行機

帰りは車


-マギー


モクシュラは

”愛する人よお前は私の血”

って意味だ


-フランキー


ミリオンダラー・ベイビー


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映画「メタルヘッド」の感想(ネタバレ)

2012.11.15 Thursday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「メタルヘッド」の感想(ネタバレ)




■監督:スペンサー・サッサー
■出演者:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット ナタリー・ポートマン レイン・ウィルソン デヴィン・ブロシュー パイパー・ローリー ジョン・キャロル・リンチ

WOWOWで放送していた映画「メタルヘッド」を鑑賞。

【映画「メタルヘッド」のあらすじ】

自動車事故で母を失った悲しみから立ち直れないでいる13歳の少年TJ、同じく生きる意欲をなくしたその父ポール、2人を黙って見ているしかできない祖母。そんな家族の前に、突然半裸で長髪の粗暴な男ヘッシャーが現われ、強引に居候を始めてしまう。TJは近くのスーパーでレジ係として働く地味な女性ニコールに憧れを抱いていたが、彼の気持ちを知ったヘッシャーはやがてニコールにまでも下品なちょっかいをかけ始め……。

※WOWOWから引用

【映画「メタルヘッド」の感想(ネタバレ)】


インセプション」のジョゼフ・ゴードン=レヴィット×「ブラック・スワン」のナタリー・ポートマン共演の人間ドラマ。

物語は、母親を事故で失くした少年とその家に勝手に住みだしたメタラー青年の話。

メタルファンを刺激するタイトルに引かれてチェック。

この作品は、”なぜメタラーは少年の家に勝手に住み始めている?”という謎がずっと付きまとう話で、彼との交流によって、不幸な少年とその家族が次第に再生していく感動話なのかと思いきや、ほんのラストまで全くその様子はない。

むしろ自己中な彼がいることで、中盤はどんどん状況が悪化している。

結局、ラストの少年の祖母が亡くなったお葬式での彼がスピーチとある行動をすることで、ささやかな感動を与えてくれるのだが、ラストまで引っ張っていた割りにはこちらのハードルが上がり過ぎてやや感動は弱かった。※感動的ではある。

ただ、感動させられる部分が”下ネタ全開の例え話”を使うところは、今までにないやり口で斬新。お互いの状況と感情がしっかり共有していれば、下ネタ話でも感動、教訓させられてしまうモノだと思った。


評価 ★★★☆☆ (星3.5)


(キ○タマやサオがどうとか下ネタ話(例え)で人生の教訓を伝える変わった感動作品。ジョセフゴードンのメタラー役は、キレていてかなり成りきれていたと思う。これまでにない無鉄砲な役柄で始めは誰か分からなかった。音楽は初期の頃のメタリカの曲を使っているのは良い。ナタリーポートマンは、スーパーの店員役でもやっぱり可愛い。でも年取った。祖母が突然死んだ後、三人がソファで落ち込むシーンはシュールで面白い。ヘッシャーが一番身内みたいなフリしてるけど、お前全然関係ないじゃん。)



頼まれたら断るな

-ヘッシャー


緑でヌルヌルで

ベーコン臭いもの

-ヘッシャー



人生は雨の日の散歩

雨を避けて身を隠すのもいいけど

雨に打たれて濡れるのも自由よ


-(祖母の言葉)



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映画「スリーピング ビューティー/禁断の悦び」の感想(ネタバレ)

2012.10.31 Wednesday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「スリーピング ビューティー/禁断の悦び」の感想(ネタバレ)




■監督:ジュリア・リー
■出演者:エミリー・ブラウニング レイチェル・ブレイク ユエン・レスリー ミラー・フォークス イーデン・フォーク

WOWOWで放送していた映画「スリーピング ビューティー/禁断の悦び」を鑑賞。

【映画「スリーピング ビューティー/禁断の悦び」のあらすじ】

学費に困窮する女子大生ルーシーは、あるとき、高額なアルバイト料につられて怪しげな秘密クラブの仕事に応募する。最初は下着姿で給仕をするというだけのものだったが、オーナーのクララに気に入られたルーシーは、やがてより大きな仕事を任される。だがそれは、何も身につけずに、睡眠薬を飲んでベッドで一晩眠るだけという奇妙なものだった。寝ている間自分に何が起きているかわからず、不安を募らせる彼女だったが……。

※WOWOWから引用

【映画「スリーピング ビューティー/禁断の悦び」の感想(ネタバレ)】


エンジェルウォーズ」のエミリー・ブラウニング主演の官能ドラマ。

物語は、複数のバイトをするも生活に苦しい女子大生がひょんなことから怪しげな高額アルバイトに手を出し…という話。

エミリーブラウニングが体を張っているという番組情報を見てチェックしてみた。※溜まっている韓国映画は一時一休み。

いわゆる大人の風俗の話だが、奉仕相手が超金持ちということで、「アイズワイドシャット」で描かれた会員制の秘密クラブのようなものが、こちらでも描かれている。

乳丸出しの裸の女を使って食事の給しをさせたりと、一般的感覚と違う金持ちならではの先細った性の欲求が描かれている。個人的に、半裸の女性のエロさよりも、食事なのに裸というシュ−ルな組み合わせの空気感が堪らなく面白い。※真面目なのかふざけてるのかもうわからない。

また、先輩の娼婦が主人公の行動を注意したりするのだが、自らも乳だけ丸出しの衣装を着ていたりと、全く言葉に説得力がないのも面白い。※これに近いコントあったな。

風俗の内容だが、睡眠薬を飲んで裸で寝ている間に、知らないおっさんが添い寝もしくわ性的欲求を発散するというサービスのようだが、(※一応本番は禁止とされている)女性本人は寝ている間に何が行われているのか知らないというきわどさ。※これは事実を知ったときの本人の恐怖はトラウマレベル。

寝ている間に、知らないおっさんに顔面(鼻とか)ベロベロと舐められたりしてるからキツイ。起きてたら臭いよ。エミリーブラウニングはマジで体張ってる。

あと、ビシっと背広を着て威厳を持っていた成功者(金持ち中年)の男が、裸の女性を前に自らも全裸になると急に説得力が一切なくなるのもいろいろ思うところがある。中高年の裸の情けなさったらないな。※威厳=服 なのかと思った。


評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(単なる官能作品というだけでなく、人間の欲求の本質も描いているような興味深い作品。女性を買う金持ち老人の言葉がなかなか興味深い。BGMもなく、セリフもかなり少ないが、飽きずに最後まで見れる吸引力がある。一般の感覚ではないごく少数派の映画。1カットの長回しシーンが結構多用してるが、これが良い意味で説得力が出ていると思う。全裸シーンではボカシがあるが、WOWOW放送のわりに、ボカシが必要最低限の大きさに処理されたのは良かった。WOWOWの場合ひどいと画面半分がボカシで埋め尽くされるときがあるからね。)


あなたの膣は神殿です

-?


三十歳

インゲボルクバッハマン著


-?


立って歩け

骨など折れてない


-?


事実というのは

ありふれたものだ


-?



私の骨は折れている

私の全ての骨は折れている


-?


死の恐怖はまやかしよ

-ルーシー


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映画「女優ルイザ 快楽の女(狂った血の女)」の感想(ネタバレ)

2012.08.14 Tuesday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「女優ルイザ 快楽の女(狂った血の女)」の感想(ネタバレ)




■監督:マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ
■出演者:モニカ・ベルッチ ルカ・ジンガレッティ アレッシオ・ボーニ マウリツィオ・ドナドーニ

WOWOWで放送していた映画「女優ルイザ 快楽の女(狂った血の女)」を鑑賞。

【映画「女優ルイザ 快楽の女(狂った血の女)」のあらすじ】

1936年、ローマ。新人女優ルイザは自分を売り出すべく人気男優オズワルドに抱かれるが、その直後に出会った真面目な映画監督ゴルフィエロはルイザを女優として大切に扱い、ルイザはスターに仲間入りする。やがてファシスト政権がイタリア全土を支配し、ゴルフィエロがパルチザンになる道を選ぶ一方、オズワルドは名声を利用したい軍に従う。ルイザはオズワルドと結婚して子どもを産むが、ゴルフィエロをまだ忘れられず……。

※WOWOWから引用

【映画「女優ルイザ 快楽の女(狂った血の女)」の感想(ネタバレ)】


「マレーナ」のモニカベルッチが主演した人間ドラマ。

物語は、第二次大戦中に二人の男を好きになってしまった実在した女優(ルイザ)が辿る運命を描いた話。

モニカベルッチが主演+いやらしい(エロい)タイトル名に釣られてチェックしてしまったが、内容は、思ったほどいやらしくなく、完全に釣られた感じを受けた。※ヌードはない。っぽいのはある。

タイトルがすべて間違いというわけではないが、嫌らしい部分のみを大きく膨らましすぎた感じは否めない。このタイトルのせいで、最初からエロ目線で見てしまい、普通に真面目な作品自体の評価が下がるのはもったいないと思う。

完全にモニカベルッチの持つエロさに乗っかった邦題タイトルで、タイトルを付けた人の罪は重い。現代の普通の話ならともかく、第二次大戦中の真面目な路線なのでちょっと頂けない。

ただ、それ以外にこの映画に合うタイトルをつけるのは難しい。「真実の愛」とかサブタイトルでの説明が必要なもので、タイトルでの吸引力は低くなるだろう。

中身としては、ルイザ(モニカベルッチ)の誘いを寸前で断るゴルフィエロと、そのことをのちにやっとけば良かったなと突く、オズワルドのシーンは、印象的だ。あとラストの仲間(オズワルド)を売れない裁判のシーンとかも良い。


評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(タイトルの釣りがかなり罪になってしまった作品。結局このタイトルのせいで、この映画の本来のテーマがかなり曖昧になった。そして、その目的だけで見るには、150分超の長尺は辛い。結局数ヶ月に渡り5〜6回に分けてやっと最近見終わった感じだ。ところどころ印象的なシーンもあるし、俳優の演技力も上手くひきつけられるが、物語としての吸引力は、かなり弱い。また登場人物への感情移入も、彼らの行動や人間性への共感は弱いかな。ただラストの二人は切ない。)


嫉妬などしない

サンドカンは無敵だ


-オズワルド


あなたは愛を知らない

-ルイザ


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映画「バビロンの陽光」の感想(ネタバレ)

2012.07.23 Monday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「バビロンの陽光」の感想(ネタバレ)




■監督:モハメド・アルダラジー
■出演者:ヤッセル・タリーブ シャーザード・フセイン バシール・アルマジド

WOWOWで放送していた映画「バビロンの陽光」を鑑賞。

【映画「バビロンの陽光」のあらすじ】

フセイン政権が崩壊して間もない、2003年のイラク北部クルド人地区。かつて湾岸戦争に出征したまま、10年以上行方知れずとなった息子のイブラヒムを捜しに、ひとりの老婆が12歳の孫息子アーメッドを連れて旅に出発。2人は、イブラヒムが収監されているとおぼしきナシリヤの刑務所まで、約900キロもの道のりを、ヒッチハイクの車やバスを乗り継ぎながら懸命に前進するが、2人を待ち受ける運命は過酷なものだった…。

※WOWOWから引用

【映画「バビロンの陽光」の感想(ネタバレ)】


第60回ベルリン国際映画祭平和賞アムネスティ国際映画賞を受賞したイラク制作のロードムービー。

物語は、湾岸戦争に出兵後、10年以上も行方不明となっている息子を探すべく旅をする母親とその孫の話。

以前見たフランス映画「君を想って海をゆく」と同様に息子(人)探しという物語の目的がはっきりしているので、選んでみた。

フセイン政権崩壊後が舞台のイラク作品だが、日本のテレビで見る加工された現地の映像とは違う、イラクの当時の姿が生々しく描かれている。

アメリカ兵の検問、破壊された建物など、ハリウッド映画の戦争ものやテレビの取材でもよく見る映像だが、そこに住むイラク側の人々の目線で描かれているので、雰囲気が全く違う。

生々しいというか、恐怖というか、平和な日本から比べると、廃墟のような場所で人々が強く生きている姿に胸が痛くなる。

フセイン政権には弾圧され、アメリカからは攻撃されて、街や建物は破壊されボロボロで、ときおり信仰に厚い老婆が嘆き神に祈る姿がやたら空しい。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(老婆と孫が旅で出会う人々の人間関係に自然に目頭が熱くなる作品。演技なのかドキュメンタリーなのかわからなくなるほど、俳優の現実との境界線は薄い。集団墓地を回って、息子の行方不明の遺骨を探す彼らの姿は、本物と錯覚し言葉にならない。事実、設定は実話をベースにしている。孫が出会った、タバコを売る他の少年との交流は、純粋で唯一希望がある。(バスを見送る少年の笑顔が最高に素敵)軍の命令で集落を襲っていたおじさんの罪のつぐないなども、胸に伝わってくる。この作品を見ると、ほんと神がいるならこのイラク(中東)を救って欲しいと願う。終末論の救世主降臨とは別に。)


フセインがクソなら

アメリカはブタだな


-?


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映画「僕と彼女とオーソン・ウェルズ」の感想(ネタバレ)

2012.04.04 Wednesday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「僕と彼女とオーソン・ウェルズ」の感想(ネタバレ)




■監督:リチャード・リンクレイター
■出演者:ザック・エフロン クレア・デーンズ クリスチャン・マッケイ グレタ・アドラー ジェームズ・タッパー

WOWOWで放送していた映画「僕と彼女とオーソン・ウェルズ」を鑑賞。

【映画「僕と彼女とオーソン・ウェルズ」のあらすじ】

1937年冬のある日、NYを訪れた高校生のリチャードは、当時演劇界やラジオ界に一大旋風を巻き起こし、自分も憧憬の念を抱いていた、時の革命児、オーソン・ウェルズと運命的に出会う。折しもウェルズが準備中だった新作劇「ジュリアス・シーザー」に俳優として出てみないかと誘われたリチャードは、喜んでこれに参加。そこで彼が目の当たりにしたのは、独善的なウェルズにすっかり翻弄される周囲の人々の困惑する姿だった。

※WOWOWから引用

【映画「僕と彼女とオーソン・ウェルズ」の感想(ネタバレ)】


「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」「ファーストフードネーション」のリチャードリンクレイター監督が「ハイスクルーミュージカル」「きみがくれた未来」のザックエフロンを主演に迎えた青春ドラマ。

物語は、マーキュリー劇団を舞台に、俳優志望の主人公と劇団長で実在の人物でもあるオーソンウェルズとの交流を描いた話。

邦題では、”僕と彼女とオーソンウェルズ”だが、原題は、”Me and Orson Welles”で”彼女”の存在はタイトルにない。邦題で、”彼女”の存在が足されているが、一応、主人公にとって重要な二人の女性が出てくるので、加えられたものだと想像される。

さて、内容だが、1930年代の話ということで建物やファションが当時の時代を感じる作りになっている。

オーソンウェルズを演じるクリスチャンマッケイの演技は素晴らしく、主役のザックエフロンを完全に喰う存在感が抜群だ。彼が出てくると、絵が締まる。※彼の舞台での演技は、力が入る余り、唾がめっちゃ飛んでいる。

物語の方だが、中盤以降で二点ほど、心を鷲づかみにしてくる展開がある。ひとつは、ザックエフロン演じるリチャードが彼女に手を出すオーソンに腹を立て、初公演を数時間後に控えて劇団を自ら辞めるといい出すシーン。

ここは、若者ならではの、大人に対する抵抗と、若者ならではの社会的な無力さが出ていて良かった。

そして、もうひとつは、その後、オーソンに説得され再び舞台に戻り、初公演を見事成功させ、演技への初めての満足感を味わうが、うれしさもつかの間オーソンから急にクビを言い渡され、すぐに劇団を後にすることになる。「急になんで!?」という意表を突く展開が、またまた続きを期待させられる。

この不条理な展開の進み方が、なんともいえない気持ち悪さが残るが、ラストシーンで、美術館に迷い込んでしまったつばめが、ようやくドアから外界に放たれると、リチャードの気持ちを代弁するかのように晴れやかな気持ちになる。

ここのシーンは、比喩表現で描いていると思うが、なかなか上手い手法だなと思った。


評価 ★★★☆☆ (星3.2)

(ザックエフロン主演作品と言うことで見たが、リチャードが反抗する中盤までは固くやや眠たい内容だ。ただ、すべて伏線となっていて、終盤は、今まで散々練習していた、初公演の舞台を一部始終見せる作りで、舞台が成功するとちょっとした感動を味わえる。「ロミオ&ジュリエット」のクレアデーンズも出演しているが、白い羽をつけたヒロインを演じた当時の可愛らしさはもうなくなっているのが残念だ。かなり劣化が見られる。)


君は何者だ

将来はどうなるか


-?


ブルータスを演じるとき

私は内側から役になりきる

すると自分がなくなるという

驚くべき体験をする


-オーソン


観客が役者の本意に

気づけば

嫌われてしまう


-オーソン


運なんて必要ないの

信じてないから


-ソニア


僕も信じないけど

気休めになるだろ

信じるわけない


-リチャード


異次元よ永遠なれ

-ノーマン、ジョセフ


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映画「お家をさがそう」の感想(ネタバレ)

2012.03.18 Sunday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「お家をさがそう」の感想(ネタバレ)



■監督:サム・メンデス
■出演者:ジョン・クラシンスキー マーヤ・ルドルフ ジェフ・ダニエルズ マギー・ギレンホール アリソン・ジャネイ クリス・メッシーナ キャサリン・オハラ

WOWOWで放送していた映画「お家をさがそう」を鑑賞。

【映画「お家をさがそう」のあらすじ】

妊娠6カ月のヴェローナは、恋人バートとともに、彼の両親が暮らすコロラド州に引っ越していた。子育ての時、近くに親が住んでいれば何かと心強いと考えてのことだったが、その矢先、バートの両親が海外に転居すると言い出した。当てが外れた2人は、自分たちが家族として新生活をおくるにふさわしい土地を求めて旅に出発する。全米各地で親戚や友人・知人が住む町を訪ねて回る2人だが、なかなかこれという場所に出会えず……。

※WOWOWから引用

【映画「お家をさがそう」の感想(ネタバレ)】

「アメリカン・ビューティー」でアカデミー賞監督賞を受賞したサム・メンデス監督によるロードムービー。

物語は、30代のカップルが出産後の子育て環境を探すべく、親戚や友人などを訪ねアメリカ各地を転々と周っていく話。

個人的にかなり期待値が高いサムメンデス監督作品だが、この作品はややスロースタートな作品で、テーマも弱くやや眠たい内容だが、後半になるにつれ、シリアスさが出てくる。見終わったあとに作品の伝えたいことがわかると悪くない作品だ。

子育て”がテーマの作品で、序盤は、かなり変わった人々が登場するが、中盤以降は、主人公達と価値感が似ていて、理想的な家庭を築いている人々が登場し、彼らの抱える悩みや、家庭を作るうえで大事なことが語られていく。

ラストは、いろいろと地域を転々とした結果自分たちが住む家(両親が亡くなり空き家となっている妻の実家)を見つけ、そこに落ち着く。ラストシーンはなかなか感動的だ。


評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(”子育て”というテーマを扱っているが、親が子育てに対して何を重視するかという部分によって、大分家庭環境や子供の性格などが違うことが分る。いろんな親が出てくるが、みな子供を愛していることに変わりない。妻が終盤に語る、”父親とオレンジ?の木”の話は、とてもいい話。)




私たち負け犬?

もう34歳で生活の基盤も

築けていない


-妻


保険のための保険

さらに保険

強迫観念だよ

クソみたいな国だ

-妻の妹の夫


分離と砂糖

乳母車は三大禁止事項よ


-夫のいとこ


うちでは子供をしっかり

抱いて運ぶの


-夫のいとこ



愛は隠すものじゃないでしょ

胎児を性にさらすのは

大事なことよ


-夫のいとこ



女に生まれるのではなく

女になるのだ


-夫のいとこ



出産を経験して

戦争の意味が

分ったもの

-夫のいとこ




忍耐力と思いやり

そして良心

全部あれば必ず幸せになれる

-?


でも家族のために

すべてを犠牲にする

-?


30になるまで

避妊してたのに

いざとなったら子供ができない


-?


きっと内向的な性格になる

ダサくてセンスの良い子たちに

憧れるだけの子供にね


-兄?



タツノオトシゴには

絶対ならないで

-妻


ここは完璧だ

-夫



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映画「幸せがおカネで買えるワケ」の感想(ネタバレ)

2012.03.10 Saturday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「幸せがおカネで買えるワケ」の感想(ネタバレ)




■監督:デリック・ボルテ
■出演者:デミ・ムーア デヴィッド・ドゥカヴニー アンバー・ハード ベン・ホーリングスワース ゲイリー・コール グレン・ヘドリー ローレン・ハットン

WOWOWで放送していた映画「幸せがおカネで買えるワケ」を鑑賞。

【映画「幸せがおカネで買えるワケ」のあらすじ】

夫のスティーヴ、妻のケイト、そしてティーンエイジャーの息子と娘。雑誌から抜け出たような容姿端麗でフレンドリーなジョーンズ一家が、ある高級住宅街に引っ越してくる。さりげなく最新の高級品を身につける彼らの洗練された暮らしぶりはたちまちみんなの憧れを集め、住人たちは一家が使っている商品をこぞって買い求めるように。だが、ジョーンズ一家の正体は、ライフスタイルで商品を売るために雇われたニセ家族で……。

※WOWOWから引用

【映画「幸せがおカネで買えるワケ」の感想(ネタバレ)】


「ゴースト/ニューヨークの幻 」のデミムーアとテレビドラマ「X−ファイル」のデビッドドゥカブニー共演のシニカルラブコメディ。

物語は、ビジネスパートナーとしてニセ家族の夫を演じる男が次第に妻役の女性に惹かれ、本当の愛を見つけるという話。

あらすじも読まずに見始めたこの作品だが、開始15分位で娘が裸で親父(パパ)のベッドに入っていく近親相姦と思えるシーンもあり、なかなかの衝撃な展開があるが、のちのちこの家族の関係が暴露されると、そういうことかと納得できる。

この映画は、今までに見たことがないキリ口の作品で、ライフスタイルを見せて商品を売る新感覚の口コミビジネスを行うある家族がテーマの作品だが、アメリカなら本当にやってそうなネットワークビジネスのさらに一歩先を行くような最先端ビジネスに結構興味を惹かれる。

特にマーケティングとかビジネスに興味がある人は、ヘタなビジネスセミナーとか行くよりも、これを一本見たほうが何かと勉強になる。結構本質を突いている。

最終的には、デミムーアとドゥカブニーのラブも描いているが、個人的にこのビジネスが衝撃的過ぎて、ラブはあまり入ってこない。というか各ポイントはすごく興味深いが、ストーリー全体で見ると、なぜかバランスが悪く、薄っぺらさだけが残ってしまう。もったいない。

結局、彼らに影響を受け過ぎた隣人が収入以上に物を買い借金苦に自殺してしまう事故が起こるが、取り立ててそこを攻めることもなく、テーマは別へ移動し、何事もなかったように今までのビジネスを捨てると、ラブに収束する。

”お金(ビジネス)”と”人(人間関係)”がテーマで、ビジネス(お金)のためにどこまでOKなのか?というある種ビジネスのラインを探るような作品でもあるが、ビジネス的には”ウソはダメだ”という位で特に欲しかった答えはない。

個人的に強引に商品を勧誘してる訳ではないので、彼らのビジネスを別に悪いとは思わない。客は使用感を確かめて買っているので、満足度も高いし。

借金苦に自殺した隣人の事故は悲しいが、借金は彼の問題なので、彼ら家族が商品を見せびらかさなければ良かったというビジネス自体を攻めるのもどうも的が違うので、同一に扱うことは難しい。

この作品は、”隣人の自殺”というテーマを入れたことで、ストーリーがややおかしくなったような気がする。重いテーマにすすむならもっと深くその先を考えておく必要がある。

結局、彼らのビジネスを突き詰めると、CMではなく、芸能人の口コミを使った販売方法と似ている。



評価 ★★★☆☆ (星3.8)

(前回の「僕が結婚決めたワケ」に続く邦題タイトル「○○するワケ」シリーズだが、見易さや感情移入では結婚シリーズの方が断然良い。「僕が結婚を決めたワケ」はワケに対する答えがあったが、こちらは、質問(ワケ)に対する答えが、かなり弱い。っというかタイトルがあんまり合ってない。原題は、「The Joneses」で”隣人、同僚”と言う意味らしい。ビジネスに興味がある人と、娘役のアンバー・ハードが好きならおすすめかな。彼女のヌードもある。あと挿入歌(音楽)はオシャレで良かった。)


でも今は違う

物を売るだけでは成功しない

あなたが売るのは

ライフスタイルと生き方

認められれば

あなたの物が売れる


-上司


自分の胸に聞いて

どこまで本気で欲しい物を追うか

野心ってやつよ

それを発揮できればすべて手に入る

何でもね


-上司



口説くことをやめない

サプライズを用意し

プレゼント攻撃さ


-スティーブ


男の価値は

オモチャの数で決まる


-スティーブ


この仕事のいいところは

なりたい人間になれること


-ケイト?


寝る直前のインスピレーションが

大事なの

自己実現の訓練よ

-ラリーの妻


助けてくれたお礼だ

それが友達だろ


-ラリー



最高の商品と
(※この仕事は)

欲しい人を結びつける

サービスだと


-スティーブ


女の子には

秘密があるものでしょう


-ケイト


ウソは必要ない

-ミック


幸せがおカネで買えるワケ


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映画「セラフィーヌの庭」の感想(ネタバレ)

2012.02.22 Wednesday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「セラフィーヌの庭」の感想(ネタバレ)




■監督:マルタン・プロヴォスト
■出演者:ヨランド・モロー ウルリッヒ・トゥクール アンヌ・ベネント ジュヌヴィエーヴ・ムニシュ フランソワーズ・ルブラン

WOWOWで放送していた映画「セラフィーヌの庭」を鑑賞。

【映画「セラフィーヌの庭」のあらすじ】

1912年、フランス、パリ郊外のサンリス。身寄りもなく学もない中年女性のセラフィーヌは、家政婦として立ち働く傍ら、自然と向き合いながら、独自の絵を黙々と描く日々を送っていた。やがて彼女の働く家に、ドイツ人の画商ウーデが引っ越してくる。ある日ウーデは、セラフィーヌが描いた絵を偶然発見して、彼女の天賦の才能に驚嘆し、彼の後押しで、セラフィーヌも創作活動にいっそう心血と情熱を注ぐようになるのだが…。

※WOWOWから引用

【映画「セラフィーヌの庭」の感想(ネタバレ)】


フランスに実在した女性画家セラフィーヌ・ルイの生涯を描いたフランス・ベルギー・ドイツ合作の映画。

WOWOWの”W座からの招待状”のコーナーで取り上げられた作品のひとつ。

物語は、貧しい暮らしをしながらも独学で絵を描いていた女性画家セラフィーヌの生涯を描いたもの。

個人的に、絵については単純に気に入ったものが1000円位で安ければ買ってもいいかなという位で、特に収拾したりと、絵に重きを置いていないので、彼女の画家としての評価はよくわからないが、描いた絵については人並みはずれて上手いのはわかる。

ただ、絵も上手さが芸術の域になってくると、素人ではどれも同じに見えて判断はつかないもので、個展のシ−ンで出品されていたほかの絵と比べても、はっきりとした違いはよくわからなかった。

この映画は、セラフィーヌを偶然発掘した画商がいなければ、ずっと彼女の才能は埋もれていたままで、画商の役割の重要度がよくわかる。

中盤までは、セラフィーヌの画家としてのサクセスストーリーに共感興奮したが、ラストでは、画商の出資の下、貧乏から脱却したが、それにより急に金使いの粗さが目立ち、なんでそうなるかなとちょっとがっかりしてしまった。

時代の大恐慌が重なり、夢にまでみた個展は延期となり、そのショックから正気を失い本人は療養所生活。生きているうちに画家としての評価は広まらず、ちょっと残念なラストを迎える。

最終的に画商の手により、セラフィーヌの死後、名は広がることになるが、画商と出会わなければ、精神が破綻することもなかったろうに、セラフィーヌ目線で考えると微妙だ。


評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(セラフィーヌ役を演じる主演女優ヨランドモローの演技はセラフィーヌ本人は知らないが、かなり成りきっていると思う。どんなことよりも絵が好きという芸術家気質の変人的生き方や佇まいは、映像から十分感じとれる。芸術にのみ生きるという生き方は、楽しさを優先してしまう自分にはちょっと無理だなと思う。)



悲しい時は田舎に行き

木に触るといいですよ

植物や動物と話すと

悲しみが消えます


-セラフィーヌ



ドイツ軍は来ないと

言われてるが

私もドイツ人だ

彼のことは知ってる

信用できん


-ウーデ


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映画「リトル・ランボーズ」の感想(ネタバレ)

2012.02.14 Tuesday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「リトル・ランボーズ」の感想(ネタバレ)




■監督:ガース・ジェニングス
■出演者:ビル・ミルナー ウィル・ポールター ジェシカ・スティーヴンソン エド・ウエストウィック ニール・ダッジェオン

WOWOWで放送していた映画「リトル・ランボーズ」を鑑賞。

【映画「リトル・ランボーズ」のあらすじ】

1982年、英国。父親がいない11歳のウィルは教会や母親の影響下で育ち、TV・映画を見ることを一切禁じられてきた。そんなウィルの唯一の楽しみは、空想を落書きすること。やがて彼は、裕福な家の子どもだが学校一の悪ガキであるリーと出会ってすぐに意気投合し、ウィルはリーの家で生まれて初めて見た映画「ランボー」に興奮。リーの家にあったビデオカメラを使い、「ランボー」風の自主製作ビデオを撮りだす……。

※WOWOWから引用

【映画「リトル・ランボーズ」の感想(ネタバレ)】


1982年公開のシルヴェスター・スタローン主演の大ヒット映画「ランボー」に影響を受け、自ら自作映画を製作する少年らの交流を描いたイギリス×フランス合作の青春ムービー。

個人的に嵌っているWOWOWのW座(日曜よる9時放送〜)の招待作品で、今回もあらすじも読まずにただ作品をチェックしてみた。

物語は、同胞教会という映画や音楽など大衆娯楽を一切禁止しているという厳格な宗教家庭で育った内気な少年ウィルが、裕福だが兄と二人暮らしているランボー好きの不良少年と出会ったことで、彼の夢でもある自作映画製作に協力し、これまで見たことがない俗世界の楽しさに嵌まっていく姿を描いた話。

ときおり実写の中にアニメーションが使われたり、いかにも子供の想像(世界)のような演出があったりするが、ドラマ部分は意外とテーマがあって真面目で、宗教家庭で生活する子供の苦悩や、兄弟で暮らす子供の苦悩、子供同士の微妙な感覚などあり、感情移入する部分は多い。

特に神父だかわからないが、人の家で我が物顔で飯食っては、聖書のしきたりに従はないと破門するとうるさいおっさんはかなり腹が立つ。

また、リーの知らないうちにウィルが掟を破り上級生を招いたことで映画製作が、主役から脇役、最後は蚊帳の外になってしまうあたりの、空虚感イライラはすげえよくわかる。

子供の時に少人数で始めた遊びが面白くて、大勢でやればもっと面白いと思って始めるが、次第に求めていた結果とは違うものになり、最終的には自分の手から離れ、他の権力を持つ誰かに主導権を握られコントロールができなくなってしまうことがあるが、その辺が上手く描けている。※リーは全然ついてない。機材は自分の物なのに勝手に使われているし。わかるわ〜

映画的には、吸引力は弱く、眠たくなることもあるが、ラストのまとめが素晴らしく、耐えることなく自然と涙が出てしまった。ときおり演出がおかしい部分もあるが、最後まで見る価値はある。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(この映画は、編集がものすごく上手い映画だと思う。子供が作った破片のようなシーンを集め繋ぎ、編集を加え、さらにラストを追加すると製作してるときの脚本とは全く違う方向のラストが浮かんでくる。撮影中がフリで、完成作品がオチであるが、すべてのシーンが伏線として作用していて、ラストの展開は想像を超える裏切りだった。これは少年二人の物語ではあるが、兄弟の物語でもある。こんな感動のさせられ方もあるんだな。)


血の絆の兄弟になろう

-リー



主よ今日も愛を与えてくださり

感謝します

家族や友を与えてくださり

感謝します

夜の闇からお守りください

朝に光をおあたえください

アーメン


-ウィル一家




このまま行けば

災いが起こるだけと

諭すんだ

家族の皆が不幸になると


-教会の者




兄貴だけはそばにいてくれる

兄貴は最高だ

オレには兄貴だけ

-リー



ランボーの息子よ

今日は人生最高の日だ

-リー




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