映画「ホームカミング」の感想(ネタバレ)

2012.03.25 Sunday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「ホームカミング」の感想(ネタバレ)




■監督:飯島敏宏
■出演者:高田純次 高橋惠子 麗奈 秋野太作 竜雷太 林隆三

WOWOWで放送していた映画「ホームカミング」を鑑賞。

【映画「ホームカミング」のあらすじ】

仕事一筋に生きてきた鴇田和昭も61歳となり、晴れて定年退職。サラリーマン人生をかけて手に入れた、都心から40キロ離れた虹の丘タウンに立つマイホームで、妻の摩智と2人、第2の人生をのびのび楽しもうとしていた。けれども、かつては理想のニュータウンとうたわれたこの街も、いまや少子高齢化が進んで老人の街と化していることに、彼はあらためて気づく。かくして彼は、近所の仲間たちと共に街の活性化運動に取り組む。

※WOWOWから引用

【映画「ホームカミング」の感想(ネタバレ)】


バラエティタレント高田純次が映画初主演した人情映画。

物語は、定年退職した中年男性が、今まで関わりがなかった地域住民と触れ合いながら、町おこしや近所の誘拐事件などに関わっていく話。

テキトウな男高田純次が主演する作品ということで、いつものあのノリで笑わせてくれる作品かと
思いきや至って真面目に役者として演じていて、かなり期待を裏切られるが、ストーリーは、2012年の昨今では珍しい人情が主体になっており、その人情がもとにした喜劇には時々くすりとさせられる。

この映画は、タイトルにあるホームカミング(アメリカならではの人に対する御もてなし)を日本流にアレンジした”地域でお祭りをする”が本筋だが、それまでに結構寄り道(地域の細かい出来事、誘拐事件など)があり、開始1時間位は、物語がどこに向かっているのかわかりずらい。

特に近所の誘拐事件に頭を突っ込み始めたときに、”家政婦は見た”かなという身近な恐怖を出してきて、サスペンス映画?という印象を受けるが、その後まもなくして解決されると、結局、その事件を迂回する形で、本題の町起こしのお祭り製作ラインへと戻ってくる。

主人公が定年を迎えた60代で登場人物も中高年ばっかで、主に中高年を対象にした映画なのだが、20代や30代でこれからという若い人が見ていると、”救急車のサイレンが聞こえると怖い、あと何年で死ぬ”などの会話は、自虐ネタとわかっていても、「救いがね〜」と見ていて結構ブルーになる。

人生の終末期については来ると分かっていてもあまり考えたくないし、終わりのために生きることほどつまらない人生はないなと思ってしまう。こういう会話は見ているだけでどんよりとした気持ちになる。

唯一若いキャストの麗奈が中高年ばかりのキャストの間から一人映画にを添えているが、中高年になると、美人で若い人がいた時の接し方が、セクシャル感満載でなんとも嫌らしい感じだ。なんであんな感じになってしまうのだろう。※映画上は演出だけど、まるで親戚の伯父さんらのやり取りを見ているようだ。


評価 ★★★☆☆ (星3.6)

(視点が近所の人間関係の話なので、一戸建てに住む中高年の人にはピンポイントのネタだろう。特に地域の自治会とかそういうのに参加したことがある人には、あるあるネタが満載だ。”寅さん”とは時代や雰囲気は少し違うが、他愛もない日常の出来事を描いていく感じは、どこか似ている。ストーリーは、ベタでご都合主義ではあるけど、人(心)は温かいと思える人情作品だ。ラストの祭りのシーンでは、日本の良き時代(ノスタルジック)の感じが出ている。)


若いとは限りません

美人である確立は

なお低い

-佐藤


住んでいる人がいる限り

町は終わらない


-警察花子



だめよ余計な発言しちゃ

全部押し付けられるから

-妻


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映画「あしたのジョー」の感想(ネタバレ)

2012.03.15 Thursday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「あしたのジョー」の感想(ネタバレ)




■監督:曽利文彦
■出演者:山下智久 伊勢谷友介 香里奈 香川照之 勝矢 杉本哲太 倍賞美津子 津川雅彦

WOWOWで放送していた映画「あしたのジョー」を鑑賞。

【映画「あしたのジョー」のあらすじ】

昭和40年代の東京。他に行くあてのない人間が集まるドヤ街にやって来た青年・ジョー。彼はケンカ騒ぎを起こして元ボクサーの段平に才能を見込まれるが、ほどなく少年院に送られてしまう。そこでも問題児ぶりを発揮するジョーは、やがてある理由から入所していたプロボクサー・力石と対立し、初めて屈辱的な敗北を味わった。一方、力石も荒削りだが底知れないジョーの才能に気付き、2人は宿命のライバルとして意識し合う。

※WOWOWから引用

【映画「あしたのジョー」の感想(ネタバレ)】


高森朝雄(梶原一騎)原作、ちばてつや作画の漫画「あしたのジョー」を元NEWSの山下智久×伊勢谷友介共演で実写化した作品。

物語は、ケンカで負け知らずの青年が、刑務所で初めて自分より強い男と出会い、彼を倒すためにボクシングに目覚めていく姿を描いた話。

矢吹丈役の山下智久と、力石徹役の伊勢谷友介の役作りで作った引き締まった肉体が公開時に話題になっていたが、実際見てもかなり腹筋の割れ具合がなかなかでかなり鍛えられている。さすがに力石のガリガリ状態は危険なので、軽量時のシーンは、ボディーペイントやCGによる再現だと思う。

※個人的にボディペイントは結構使っているように思う。ちなみに映画「300(スリーハンドレッド)」でのローマ軍?の鍛えられた腹筋の割れ具合なども、白人の普通の人にボディペイントを書けば全然再現できるみたいだ。パロディにした「ほぼ300」では、主演俳優はボディペイントでやってた。

「あしたのジョー」はすでに有名な漫画ということで、ほぼ物語の流れはネタバレしている訳なので、実写化に何を期待するのか?というところが気になるが、漫画の世界を実写で再現できたという部分では、それなりに”あしたのジョー”の昭和の世界観やキャラクターは再現できていると思う。※ヤッターマンみたいなことにはなっていない。

ただ、山下智久のジョー役は、彼も木村拓哉の路線を継承しているのか、やっぱり何をやっても山下智久という個性から抜けきれない感じがする。矢吹丈という前に山下智久が出てしまう。ちなみに力石役の伊勢谷友介と丹下役の香川照之は、かなりキャラになっていたと思う。


評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(パート2を意識してるのか、力石が亡くなった後に続くラスト20分は、ジョーの気持ち復活待ちを描いたもので、我慢して最後まで見るとラストのアイドリング加減に損をする。力石のショックを乗り越えてチャンピオンになる成功シーンまであるのかと思いきや、ジムに戻ってグローブを嵌めてボクシング(シャドー)を始めるシーンで終了。このラストのために20分位引っ張っていたのを知ると、戻ってくるのはすでにネタバレ(予想)してる訳なので、溜めていた割りにオチがそこって割りに合わない。もともとそういう繊細な感じの映画ではないし。)


オレはな〜

どこにいたって

自由なんだよ〜


-ジョー


できることなら

なんでもします


-白木葉子


明日ってやつは

今日という日を

きれいごとだけで過ごしてたんじゃ

永久に来ない

血にまみれ、汗や泥にまみれ

傷だらけになって

人に狂ってると思われるぐらいの

そんな今日という日が

あるからこそ

明日がくるんだ

-丹下段平


もう一度教えてくれ

明日ってやつを


-ジョー

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映画「すべては海になる」の感想(ネタバレ)

2012.02.08 Wednesday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「すべては海になる」の感想(ネタバレ)




■監督:山田あかね
■出演者:佐藤江梨子 柳楽優弥 要潤 渡辺真起子 白井晃 松重豊 吉高由里子

WOWOWで放送していた映画「すべては海になる」を鑑賞。

【映画「すべては海になる」のあらすじ】

郊外のとある大型書店で働く夏樹。かつて自らもあれこれ悩み傷つくなか、本を読むことで何とか立ち直った過去の経験から、独自の本の特集コーナーを彼女は店内に設け、次第に評判を呼ぶようになっていた。そんなある日、そのコーナーを訪れたひとりの女性客が本を万引きする様子を、夏樹は目撃。慌てて客を取り押さえたものの、本が見つからず、お詫びに彼女の家庭を訪れた夏樹は、そこで17歳の純真な高校生、光治と出会う。

※WOWOWから引用

【映画「すべては海になる」の感想(ネタバレ)】


やっぱり猫が好き」「時効警察」等のテレビ脚本を手がけ、近年は作家としても活躍する山田あかねが、2005年発表の自身の同名小説を本人自ら監督し、映画化した人間ドラマ。

物語は、傷ついた過去を持ち本の世界に唯一拠り所を見つけた書店員の女性と、家庭や学校に問題を抱える男子校生の人間模様を描いた恋愛作品。

元?グラビアアイドルの佐藤江梨子が主演している映画でもあるが、援助交際していた過去を持つ女性という役柄のためか、大事な部分は一切見えないが、下着になったりベッドシーンなどセクシーなシーンが結構ある。

サトエリと言えば、グラビアアイドル時代からスタイルと巨乳を売りにしていたが、この映画でも健在で、ときおりみせる彼女のナイスバディのせいで、ストーリーがたまにどうでも良くなってしまう。※ストーリーは意外と深いのに。

個人的に女優(特に日本人)は、スレンダーで胸があまりない人が成功するように思う。へたに胸があったりすると、いくら隠してもただ歩くシーンだけでも男だとそちらにばかり注目がいって、肝心のストーリーが入ってこない。

今売れている日本の女優は、上記条件に当てはまる人がかなり多い。名前を挙げるとキリがない。たぶんグラビアアイドルよりもモデル上がりの美人が女優として活躍する傾向が高いような気がする。

まったく映画の内容から逸れてしまったが、「戦慄迷宮」の柳楽優弥君も出演しているが、以前に比べかなり痩せたようで、大分全盛期の「シュガースパイス」のイケメン時代に戻ってきた。※まだ太っているけど。演技は肩の力が抜けていて自然体で上手い。

千野(サトエリ)からのベッドへの誘いを懸命に我慢するシーンはかなり共感が持てるし、本能(性欲)に負けずに信念で生きている大高(柳楽)の姿は結構好きだ。逆に二股状態を作る、芯がブレブレな千野には、「なんだこの女!」と途中で嫌いになった。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(夢(理想)を持ち続け理想に沿って生きるか、目の前の現実を受け入れて生き方を微妙に修正するかという”信念”がテーマにある作品だが、個人的に後者の考えもわかるが、前者の考えが好きなので、大高(柳楽)には共感できる。学校の同級生がムカツク奴ばっかり。内容と関係ないが、売れっ子の吉高由里子と子役の鈴木福君も軽く出演している。書店が舞台でもあるが、いろいろなタイトルが出てくるので、読書(本)が好きな人にはおすすめの映画。)


美の基準は

相対的なものであった


-小説の一文



店内での勧誘行為は

お断りしているはずです


-千野



体の自由は奪えても

精神の自由は

誰にも奪うことはできないから


-大高(”夜と霧”の作者の言葉)




僕が信じるかどうかじゃないの

読者が望んでいるかどうかなの


-鹿島



”愛”なんて言葉は

作家が本を売るために

考え出したものだって

-大高


光治君はもう帰った方がいい!

-千野



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映画「犬と私の10の約束」の感想(ネタバレ)

2012.02.01 Wednesday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「犬と私の10の約束」の感想(ネタバレ)




■監督:本木克英
■出演者:田中麗奈 加瀬亮 福田麻由子 池脇千鶴 布施明 高島礼子 豊川悦司

WOWOWで放送していた映画「犬と私の10の約束」を鑑賞。

【映画「犬と私の10の約束」のあらすじ】

北海道・函館で暮らす14歳の少女・あかりは、庭で1匹の子犬を見つける。靴下をはいたような足をしていたことから、彼女はその子犬をソックスと名付けて飼い始める。母はそんな彼女に犬を飼うための“10の約束”を教えるが、直後に病気でこの世を去る。仕事で家を空けがちな父との2人暮らしの中、あかりとソックスは互いにかけがえのない存在となっていく。やがて、成長したあかりは旭川の動物園に就職することになり……。

※WOWOWから引用

【映画「犬と私の10の約束」の感想(ネタバレ)】


作者不詳の短編詩“犬の十戒”をモチーフに田中麗奈を主演に迎えて描いた感動作。

物語は、ある家庭に引き取られた一匹の犬の一生を通じて”犬を飼うこと”について描いた話。

子供も向けっぽい作り+犬の話ということで、かなりハードルを低くして見始めたが、これが期待を裏切りラストには、自然と涙が流れる感動作だった。

動物ものは、リチャードギアのハチのリメイク映画「HACHI 約束の犬」で散々号泣させられたことがあるが、こちらもこれでもかと、泣き要素を入れており、最後は3〜5段位の感動エピソードを詰め込んでいて感動の波がすごい。

犬を飼っている人、飼ったことがある人など動物好きにはかなりやばい内容だ。

10の約束”(犬の十戒)については、結構冒頭に簡単なセリフとして紹介されるが、最初は「へえ〜」と特に何も感じなかった”十戒”の話も、物語後半に犬が息を引き取ろうとする時に再度振り返るらせられると、「そういうことだったのか!」とすべての十戒が浸透するように感動がこみ上げる。この伏線は良くできている。

また、ヒロインの大人時代を田中麗奈を演じていて、その子供時代を福田麻由子と二人一役を演じているが、田中麗奈が子供だったときと勘違いしそうなほど、外見が似ていて違和感がない。二人は全く他人だと思うが、このキャスト選択はすごい。

途中からヒロインが大人になり、田中麗奈に引き継がれるが、子供時代の印象が強すぎて、主演の田中麗奈が損するほど、福田麻由子の自然な演技が上手い。

それと前回「アウトレイジ」でインテリヤクザ役を演じていた加瀬亮がクラシックギタリスト役で
出演しているが、インテリヤクザの時の雰囲気はこれっぽちもなく気弱な青年になっていてビックリした。

評価 ★★★★☆ (星4.5)

(全体的に満点に近いほど良く出来ているが、ひとつ残念なところがあって、音楽に合わせて犬が尻尾振るエピソードが、CGとして描かれており、尻尾に違和感があり過ぎるところだ。せっかくドラマ性があったのに、急に人工的な加工には冷めてしまう。別に尻尾に拘る必要もないし。やっぱり猫とは違う、猫にはない犬好き、犬派におすすめしたい映画。)


はじめに神は人間を作り給うた

そして人間がかくも弱いのを見て

神は人間に犬を与え給うた


-動物学者アルフォンス・トゥスネル


SOCKSを起こさないでください

-張り紙



【犬の十戒】


1.私の話を我慢強く聞いてくださいね


2.私を信じて私はいつもあなたの味方です


3.私とたくさん遊んで


4.私にも心があることを忘れないで


5.ケンカはやめようね 本気になったら私が勝っちゃうよ


6.言うことを聞かないときには理由があります


7.あなたには学校もあるし友達もいるよね

でも私にはあなたしかいません


8.私が年をとっても仲良くしてください


9.私は10年くらいしか生きられません

だから一緒にいる時間を大切にしようね


10.あなたを過ごした時間を忘れません

私が死ぬときお願いします

そばにいてね



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映画「誘拐ラプソディー」の感想(ネタバレ)

2011.12.14 Wednesday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「誘拐ラプソディー」の感想(ネタバレ)



■監督:榊英雄
■出演者:高橋克典 林遼威 船越英一郎 YOU 哀川翔 菅田俊 榊英雄 木下ほうか

WOWOWで放送していた映画「誘拐ラプソディー」を鑑賞。

【映画「誘拐ラプソディー」のあらすじ】

家も仕事もなく、借金と前科だけを抱えて途方に暮れる秀吉は、ついに自殺を決意するがそれすら失敗してしまう。そんな矢先、家出してきたという小学生・伝助と知り合った彼は、どうやら少年が裕福な家の子供と知って誘拐を企てる。さっそく伝助の親に脅迫電話をかけて身代金を請求、事は順調に運ぶかに思えたが、なんと伝助の親とは地域最大の暴力団・篠宮組の組長だった。一転追われる立場になった秀吉だったが……。

※WOWOWから引用

【映画「誘拐ラプソディー」の感想(ネタバレ)】


明日の記憶」などの人気作家荻原浩の同名小説を高橋克典主演で映画化した誘拐ロードムービー。監督は、榊英雄で自身も俳優として出演しており、”岸田”というインテリヤクザ役を好演している。

「サラリーマン金太郎」でお馴染みの熱い男、高橋克典が誘拐犯を演じる、誘拐もの映画だが、刑務所で教えてもらった絶対に成功する誘拐のルールをもとに、行き当たりばったりの誘拐を行うところが見どころ。

犯罪ものだが、主人公が根は良いやつで誘拐された子供も家出の延長だと思っているため、誘拐してるという緊迫感はなく、誘拐の脅迫をしていなければ普通のロードムービーだ。

それでも、誘拐された子供の親(ヤクザ)は組員を総動員して大忙しで、外野は当事者とは異なり殺伐としてる。

ラストは、誘拐犯と子供の友情みたいなものもあり、泣かせるつくりだ。伊達(高橋克典)と母親(YOU)の電話での会話シーン、最後のキャッチボールなど、警察に捕まった伊達(高橋克典)と最後の別れをする子供(少年)の泣き顔がなんとも言えず、うるっとくる。

主人公のダメダメさがなんともいえない感動を呼ぶ。

この映画では、”絶対に成功する誘拐のルール”が何点か紹介されていたので、書き留めてみたが、観てるときは「なるほど!」と思ったが、書いてみると意外と普通だ。

さすがに”4.”は、身代金の受け渡しに成功した後も、子供の供述による顔バレ(身元バレ)のリスクが、あるので誘拐での最重要項目らしい。

1.身元が絶対にバレない携帯電話を手に入れる

2.顔見知りは狙わない。

3.地元ではやらない

4.誘拐したガキはすぐに始末せよ

こういう犯罪の成功法則系の情報は意外と面白い。あまり役には立たないが話のネタとして欲しい。

以前にフランス映画「ラスト3デイズ〜すべて彼女のために〜」で、”脱獄と海外逃亡のルール”があったが、誘拐ラプソディー(犯罪もの)が好きなら、上記作品もおすすめ。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(この映画には、警部役?で船越英一郎も出演しているが、二時間サスペンスドラマでよく見るいつもの演技で、安定感はあるが良い意味で新鮮味はない。船越英一郎というと消防隊員か刑事の二つ位しか演技プランを観たことがないが、どちらも演技がわかりやすくて良い。哀川翔の変わったヤクザの会長役も面白い。)


死ぬにはちょうど良い日だ

-伊達秀吉




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映画「キャタピラー」の感想(ネタバレ)

2011.12.11 Sunday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「キャタピラー」の感想(ネタバレ)



■監督:若松孝二
■出演者:寺島しのぶ 大西信満 吉澤健 河原さぶ 石川真希 篠原勝之

WOWOWで放送していた映画「キャタピラー」を鑑賞。

【映画「キャタピラー」のあらすじ】

召集されて日中戦争に出征した夫の黒川久蔵が、やがて傷痍軍人となって故郷に生還。だが、戦場で四肢を失い、顔も負傷し、言葉にも不自由するようになっていた。彼の変わりはてた姿に、妻のシゲ子は思わず顔を背けてしまう。周囲の村人からは“生ける軍神”として崇め奉られるものの、自分ひとりでは満足に身動きができない夫。その身の回りの世話に明け暮れる毎日を過ごすうち、シゲ子の心は大きく揺れ動いていく。

※WOWOWから引用

【映画「キャタピラー」の感想(ネタバレ)】


2010年ベルリン国際映画祭コンペティション部門で主演の寺島しのぶ最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞した作品。

物語は、赤紙で日中戦争へ出兵したものの手足を無くし耳も不自由な状態で帰還した夫の世話をすることになった妻の苦悩を描く話。

ドルトン・トランボの「ジョニーは戦場へ行った」と江戸川乱歩の短編小説「芋虫」をモチーフにしたというオリジナル作品でタイトルの「キャタピラー」も”芋虫”の英語訳から取ったものと思われる。

戦争”と”身体障害者”という二つの重いテーマを扱った作品で、一人では何もできない夫の代わりに食事から身の回りの世話だけでなく、性欲の処理まで行う妻の介護の姿が、生々しく描かれている。

特に、性描写や戦争の資料映像にはグロさがあり、ときおりボカしが入るR-15指定相当の視聴制限つきの作品だ。

お国のため”という理由で戦争に当たり前のように出兵していく若者や負傷兵となり一人では何もできない姿になっても、国からは栄誉勲章なる何の役にも立たないメダルが三個と彼の行動を称えた顔写真つきの新聞のみで金銭的保障は一切無い。

近所の人がたまに負傷兵となった夫(久蔵)を”軍神様”と誉め称え、卵や米などを少し分けてくれる程度。食べて寝て、セックスしてと人間の本能をシンプルに描いているが、シゲ子(寺島しのぶ)が夫の介護の生活に疲れ、ときおり狂い始めるシーンは、かなり壮絶だ。

今だから客観的にわかるが、当時の大日本帝国主義という思想は、誰が考えたのか、教育的洗脳がすごい。ラジオもそうだし、村の行事も何から何まで上からの命令は絶対で、それを破ると仲間はずれや罰を受けるような風習があり、”お国のため”というよくわからない価値(思想)を強引に植えつけられ、下の者にはほぼ選択権がない。

この映画を見ていると、四肢がない夫の世話をし不幸を一手に受けた寺島しのぶ演じるシゲ子の”何が軍神様よ!”という気持ちが痛いほどよくわかり、戦争自体の悲劇さよりも、当時の日本の思想の欠点が浮き彫りになる。

普段は我慢ができても、こういう状況になると、”上の考え”の異変に気づく。


評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(この映画は、真面目な作品だと思うが、イントロで四肢が無くなって帰還した久蔵の全身ショットに”キャタピラ−”のタイトルバックが被さるシーンは、なぜか面白い。不謹慎にも笑ってしまった。ガンダムのモビルスーツの紹介じゃないだから、あの絵にタイトルバックの挿入はおかしいでしょう。なんか製作者の悪ノリさが窺える。意図してるのかは真意はわからないが。)


第二次世界大戦で亡くなった

世界の人数6000万人


-資料


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映画「ボックス!」の感想(ネタバレ)

2011.11.20 Sunday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「ボックス!」の感想(ネタバレ)



■監督:李闘士男
■出演者:市原隼人 高良健吾 谷村美月 宝生舞 山崎真実 諏訪雅士 清水美沙 香椎由宇 筧利夫 亀田興毅
 
WOWOWで放送していた映画「ボックス!」を鑑賞。

【映画「ボックス!」のあらすじ】

優等生だがいじめられている高校生のユウキは、電車で不良に絡まれていたところを通りすがりの青年に助けられる。なんとその彼は、小学校時代の親友カブだった。2人は同じ学校の生徒だったのだ。ユウキはボクシング部員というカブの強さに憧れて自分も入部を決意する。練習嫌いながら負け知らずの天才型カブと、勉強と同じくコツコツ実力を身につけるユウキ。そんな2人の前に、無敵を誇る超高校級ボクサー、稲村が立ちはだかる。

※WOWOWから引用

【映画「ボックス!」の感想(ネタバレ)】


関西の人気バラエティ「探偵!ナイトスクープ」などを手がける放送作家:百田尚樹の同名小説をナイナイ岡村隆史主演の「てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜」の李闘士男監督が映画化。

物語は、不良と優等生の凸凹コンビが高校のボクシング部で汗を流しながらも、挫折を経験し成長していく姿を描くスポーツ青春ムービー。

この「ボックス!」の監督は李闘士男監督だが、今まで彼の監督作全4作品中「デトロイトメタルシティ」「てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜」と二作見ているが、この人の作品は、ジャンルは違えど、何かに夢中になる主人公の姿を描くものが多く、内容は結構熱い。

この映画もボクシングに熱中する高校生らの姿を描くもので、熱い俳優市原隼人が主演していることもあり、結構熱い。前2作にも共通するところだが、登場人物の描き方が上手く、しっかりと感情移入できる。

注目のボクシングシーンは、1分近くありそうな、1カット長回しに挑戦してシーンもあり、本当の試合のように迫力がある。ちなみに多少の手加減はしているかもしれないが、試合中はマジでド突き合いしている。

主演の市原隼人や高島健吾も、撮影の3〜4ヶ月ほど前から練習を積んでいることもあり、役柄のボクシングスタイルはかなり演じれていると思う。※特に市原隼人の変則スタイルはなかなか。ただ、プロボクサーと見比べると、さすがに見劣りしてしまうが、映画としては十分でしょう。

ちなみに二人のライバルになる他校の凄腕ボクサー役(諏訪雅士)の人は、実際の現役ボクサーが演じていることもあり、市原隼人らとはやっぱりパンチの質感が全く違う。


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(李闘士男監督作品はこれで三作目になるが、今のところ外れがない。三池崇史監督とは、えらい違いだ(笑)ラストの勝利する前のボクシングシーンの演出がゲームっぽくなってしまったのが唯一惜しい点。今までリアルなファイトに拘っていたのに、急に過剰演出では少し冷めてしまう。試合に負けて気分が落ちたカブ(市原隼人)がメイド喫茶でひと時過ごすシーンがあるが、テンションの低い客に応対するメイド店員の対応が面白い。ここのシーンは巻き戻して4〜5回見た。)


ご主人様すごく元気が

ないみたいです

みなさん助けてくださ〜い

-メイドカフェ店員


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映画「東京島」の感想(ネタバレ)

2011.11.07 Monday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「東京島」の感想(ネタバレ)



■監督:篠崎誠
■出演者:木村多江 窪塚洋介 福士誠治 柄本佑 染谷将太 鶴見辰吾
 
WOWOWで放送していた映画「東京島」を鑑賞。

【映画「東京島」のあらすじ】

結婚20周年記念で夫婦2人きりの船旅に出発したものの、途中で嵐に遭い、南海の無人島に漂着した清子と夫の隆。その危機的状況に素早く慣れた清子に対し、隆は日々衰弱し、やがて怪死をとげる。そんなある日、若い日本人の男性16人からなるフリーター集団が新たに島に漂着。さらには密航に失敗した中国人6人も加わり、男性22人に対し、女性は清子ただ1人という“逆ハーレム”状態が誕生。清子は女王のように島に君臨する。

※WOWOWから引用

【映画「東京島」の感想(ネタバレ)】


桐野夏生
の原作小説をもとにベルリン映画祭最優秀新人監督賞を受賞したこともある篠崎誠監督が映画化。

ひょんなことで無人島に漂着し、男性が数十人いるなか、島でただ一人の女という特別な存在になってしまった女性のサバイバルを描いた作品。

文明社会から離れた場所でたくさんの男に囲まれて暮らす一人の女性という設定からしても、かなり暴力とエロスなど人間の本質が浮き彫りになりそうで興味をそそられるが、蓋を開けてみると、暴力はあってもエロさはない。

どうしても一人の女性を巡り、男達が死闘を繰り広げるのか?と想像してしまうが、この映画では、無人島でも一定の秩序が保たれており、そういった感情は持っていても力ずくで実行する者はいない。

この秩序が保たれている設定だからなのか、はたまた食料も普通に手に入る餓死の危機もないためだからなのか、思ったより緊張感がない。無人島生活なのになんともほのぼのとしている。

またよくありがちな島からの脱出を試みるということもない。(※日本人フリーターチーム)

よくありがちな無人島ものでは、最終的に島からの脱出を試みるのだが、この「東京島」では、脱出せず、助けが来るのを待ちながらも島で一生を暮らすことを念頭に置き、新たに無人島でイチから集団生活をする上での制度(秩序)を作り上げるという保守的な視点のドラマになっている。

リアルに考えたら、無人島でも食料は十分にあるし、命の危険を冒してまで元の社会生活に戻る必要はないのかもしれない。基本「東京島」の登場人物は、現代社会の制度が大嫌いなフリーターの集まりなので、島から無理に脱出して嫌いな社会に無理に戻る必要がないと考えるのも頷ける。

映画の冒頭に、今まで大事だと思っていたブランド品が、無人島では全く役に立たずいらないものとして、物を観る価値観が変わる現象が説明されているが、人間の本質に立ち返ってみると、現在の物が溢れ返っている文明社会は、衣食住こそ安定しているが、本当は全く重要じゃないものに価値を置き、それが重要だと勝手に思いこみ、それを得るために貴重な時間や自由を失っているのでは…。ということをこの映画は言っているような気もする。

ラストは、説明不足で微妙な終わり方だが、この映画が言いたいことは、衣食住と安全の秩序が保たれた無人島「東京島」の生活と、今生きている文明社会との違いは、極端に言えば””があるかないかというだけの違いしかないということだが、10年経った「東京島」と「東京?」と別々の場所で育った双子の子供がどちらが幸せなのか、物の価値観や生き方について意外と考えさせられる作品。


評価 ★★★☆☆ (星3つ)

(映画的には、かなりのほほんとした作品で、思い描くようなサバイバル的なドキドキ感はあまり味わえないので、エンターテーメントとして観るとかなり微妙な作品。主演の木村多江も期待に反して脱がないし。個人的には、久々に見た窪塚洋介の存在感が圧倒的で、いつもの独特の軽いノリの演技だが、この映画の中で一番印象に残るキャラクターで途中でいなくなってしまうのが残念。いろいろ考えると深い映画でもあるが、2時間使って説明されるようなものでもないような気もする。)


何にもないけど

何でもあるよ

何でもあるけど

何にもないよ

-ワタナベ



木村多江/東京島


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映画「ヒーローショー」の感想(ネタバレ)

2011.08.15 Monday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「ヒーローショー」の感想(ネタバレ)



■監督:井筒和幸
■出演者:後藤淳平 福徳秀介 ちすん 米原幸佑 桜木涼介 林剛史 阿部亮平 石井あみ 永田彬 結城しのぶ 松永隼

WOWOWで放送していた映画「ヒーローショー」を鑑賞。

【映画「ヒーローショー」のあらすじ】

お笑い芸人をめざしながら、中途半端な毎日を送る青年ユウキは、元相方である先輩、剛志に誘われ、ヒーローショーを運営する会社のバイトへ。ある日、ショー仲間のノボルが剛志の恋人を寝取る事態が。怒りが収まらない剛志は知人のチンピラにノボルを痛めつけるよう頼み、負けじとノボルも仲間の紹介で外房に住む元不良少年の勇気にケンカの助っ人を依頼。やがて争いは殺人沙汰にエスカレート。その渦中にユウキも巻き込まれ……。

※WOWOWから引用

【映画「ヒーローショー」の感想(ネタバレ)】

映画評論家としての毒舌でも有名な井筒和幸監督がお笑い芸人ジャルジャルを主演に迎えて製作した青春バイオレンス作品。

ヒーローショーで働く若者たち。ある時職場で付き合ってるカップルの間に一人の同僚の男が割り込み女性を寝取ってしまう。その彼氏は怒り、仲間のチンピラに声を掛け、金をせびろうと脅すが、その復讐として寝取った男も仲間を集めて、最終的には、殺人事件に発展するという物語。

テーマとして、始めは小さな物事(トラブル)だったものが、人が介入することで事は次第に大きくなり、最後には行き着くところ(殺人)までいってしまうという人間の暴力の増幅を描いたものだが、始めの1時間位で殺人事件に発展してしまい、それ以降は、ジャルジャル後藤演じるバツイチ子持ちの彼女と結婚を考えている石川の視点に移ると、若干方向性がぼやけ、ラストも消化不良で終わる。

※始めの1時間はそれぞれの思惑が絡んでいて面白いが、ジャルジャルがコンビで動き始めてからやや凡長になる。

現代の”若者の暴力性”というテーマを扱いたかった思うが、それ以外は特にいいたいことはないようで、もともと暴力性がある不良や暴力団とはつるまない方が良いという教訓以外、見終わっても特にメッセージみたいなものは掴めない。

サスペンスにしたいのか、人間ドラマにしたいのか微妙な作品でラストも広げた風呂敷をまとめきれていない印象を受ける。※生きていたチンピラの復讐を受けたのは石川だけで、他の共犯者の動向は描かれていないし、殺人についても事件になる前にエンドロールを迎え謎のまま。

いろいろ未解決部分が残るが、見どころは、井筒作品ならではというか、ピリピリとした緊張感の中にも細かな笑いを入れていて、発見するとなかなか面白い。

この映画は、誰に感情移入するというわけではないが、バカばっかりの登場人物を眺めるような見方が、面白さを見つけられてちょうど良い。

殺人までに発展してしまうその場の空気や流れはリアルだが、暴力が多い割りに意外と死なない。※ゴルフクラブやバットで殴ったら普通すぐ死んでしまうような気がするが。


評価 ★★★☆☆ (星3.5)

(ジャルジャルが主演し、後藤にキスシーンがあるが、いつもの芸人の姿を知っているためかガチのラブシーンは見ていると変な感じがする。二人とも芸人コントやっているためか演技は上手い。殺人事件が起きるきっかけになる女性を石井あみが演じているが、ナース服を着てヌードになるシーンが序盤にあり結構エロい。タイトルにある”ヒーローショー”だが、見た感じでは”本物のヒーロー”は誰もいなかったが、仲間を手助けにくるという部分で”ヒ−ロー”だらけということで”ヒーローショー”なのだろう。ちなみにこの映画は、実話(東大阪集団暴行殺人事件)を元にしているらしい。芸人が主演ということもあるのか、題材は重いはずだが、どこか力が抜けていて適度に笑える作品だ。)


石川、さっさと(違反切符)切ってももらえよ!

-鈴木ユウキ


ジャルジャル/ヒーローショー



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映画「武士道シックスティーン」の感想(ネタバレ)

2011.08.02 Tuesday 邦画 人間ドラマ/ヒューマン

■映画「武士道シックスティーン」の感想(ネタバレ)



■監督:古厩智之
■出演者:成海璃子 北乃きい 石黒英雄 荒井萌 山下リオ 高木古都 賀来賢人 板尾創路 小木茂光

WOWOWで放送していた映画「武士道シックスティーン」を鑑賞。

【映画「武士道シックスティーン」のあらすじ】

剣道場主の娘として幼い頃から剣道一筋に育てられた香織。当然のように常勝を誇る彼女だったが、ある大会で無名の選手・早苗にまさかの敗北を喫してしまう。自分を負かした相手のことが忘れられない香織は、半年後、早苗を追って彼女の通う高校女子剣道界の古豪・東松学園女子高等部に転入する。だが、因縁のライバルと定めた早苗は、部活として剣道を楽しむお気楽な少女だった。自分と正反対の早苗に困惑する香織だったが……。

※WOWOWから引用

【映画「武士道シックスティーン」の感想(ネタバレ)】

誉田哲也の同名ベストセラー小説を人気若手女優、成海璃子北乃きいの二人を主演に迎えた青春映画。

厳格な父親によって剣道一筋で育てられ武士道にも熱い成海璃子演じる磯山とクラブ活動として剣道を楽しむ普通の女子高生北乃きい演じる西荻という対照的な性格の二人が”剣道”という部活動を通して交流、成長していくさまを描く。

タイトルの「武士道シックスティーン」という漢字と英語をごちゃ混ぜにした気の抜けたタイトルからもわかるとおり、映画のノリは意外と軽い。

特に「メイプルメイプルプールプル…」のCMで御馴染みの北乃きい(西荻)は、この映画でもCMのようなキャピキャピさ全開のキャラクターで振舞っていて、見ているだけでも元気になれる。※世界の人々がすべて北乃きいになればいいのにと思う。

途中に西荻が防具なしで””を直に頭に食らうシーンがあるが、この時のリアクションが普通に痛がっていて面白い。

そして、西荻とは対照的に硬派に振舞う成海璃子(磯山)も今時見ない男勝りな口が悪いキャラクターを演じていて面白い。

この磯山は、正反対の性格の西荻と接することで、他の女子高生と比べて一人だけ相当浮いていることがわかるし、逆に磯山を見て西荻がかなりチャラいキャラクターということがよりわかるという面も持ち合わせていて、二人の化学反応は見ごたえある。

また、この磯山も防具なしで””を食らうシーンがあるが、このリアクションは、ギャグかと思う位いいリアクションを見せる。もともとの硬派なキャラクター設定がフリとして効いている。

この映画は、意外と軽いノリだが、剣道という武道に対し、性格の異なる二人の視点を通して”勝利とは?”、”勝利する意味?”などをも語られており、結構深くためになる。


勝利とは…

自分の甘さに勝ててこそ

本当の勝利である

その日限りのもでなく

毎日の積み重ねによって

得られるものである

生まれるものではなく

自分達で作り上げていくものである。

※剣道場の掛け軸の言葉


評価 ★★★★☆ (星4つ)

(実はお笑い芸人の板尾さんも出演していて、北乃きい(西荻)のダメな父親役で出ているが、なかなか短いシーンながら良いセリフ(※好きならあきらめるな)を言っていて感動させられる。この映画のストーリーは至って真面目だがところどころ笑いのポイントが仕掛けられているように思う。個人的には北乃きいの役名の”西荻”というネームセンスもよく考えると笑えてくる。すごい気の抜けた苗字。胴着に”西荻”と書いたまま動いているのは真面目なシーンになればなるほどほど面白さがある。あと”村浜”とかも。微妙な苗字が結構いる。)


やべぇ〜いってぇー

-磯山

武士道シックスティーン


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