映画「プール(2017)」の感想(ネタバレ)

2018.11.24 Saturday 洋画 サスペンス/ミステリー

■映画「プール(2017)」の感想(ネタバレ)


■監督:マット・エスカンダリ
■出演者:アレクサンドラ・パーク ノラ=ジェーン・ヌーン ダイアン・ファール トビン・ベル


【映画「プール(2017)」のあらすじ】

結婚を控えた姉ブリーと、そんな姉をねたましく思う妹ジョナ。プールで泳いでいた2人は、閉館時間が迫り、帰り支度を始める。だがブリーの婚約指輪が見つからず、ジョナがプールの底に沈んでいることを発見する。2人が排水溝に引っ掛かった指輪の回収に手間取る間、誰もいないと思った館長はプールのカバーを閉めて帰ってしまった。硬いカバーは動かすことも壊すこともできず、2人は息こそできるが水から出られなくなり……。

WOWOWから引用

【映画「プール(2017)」の感想(ネタバレ)】 

 

 

映画「SAW」の殺人鬼ジグソウ役で有名になったトビン・ベルがチョイ役出演したシチュエーションスリラー。

 

内容は、温水プールの温度を保つために水面の上に被せられる固い強化カバーの内側(水側)に入ったまま外に出れなくなってしまった姉妹の話。

 

プ−ル内に閉じ込められるという今まで見たことがない斬新?なシチュエーションに興味をそそられ見てみたが、内容(ストーリー)がこれまた大分ひどかった(笑)

 

ちなみにシチュエーションとしては、係員の確認不足でたまたま水中に閉じ込められてしまっただけの話なので、誰かが意図的にその状況に追い込んだというような深い事件性のある話ではなかった。

 

なので話としては、ただそこから自力で脱出できれば終わるのだが、自力で出来ることと言ってもプールの底にある排水口の蓋を取ってきて、それで上部のカバーを割ること位。

 

しかし、開始20分位で重くて蓋が取れないという事実がわかり、(妹がグダグダしてることもあるが)、そこから物理的にやることもなくなり急激に話は失速。

 

その後、姉妹のどうでもいいグダグダ話で時間を使うのだが、これがただイライラするだけで、全く面白くない。

 

そして、新たな展開として、清掃員が登場。

 

しかし、その清掃員が彼女らを意図的に助けないという、ひどい裏切り設定。

 

普通こういう脱出モノ作品は、近くまで来たけど彼女らに気づかないニアミス的なことはあっても、誰かががっつり見つけてくれればそれで助かるのが普通だがこの作品では、そこを強引に裏切っていく。

 

ただ、裏切るのはいいが、その動機がしょぼい。

 

自分が元受刑者でお金もなく、不幸だから、プールで調子に乗ってる姉妹を見て、嫉妬と妬みから、あえて助けないという。

 

嫉妬と妬みから意図的に助けたくない。

 

なんだこのしょぼい理由は。

 

しかし、この作品では、このしょぼさにさらに上書きがある。

 

彼女たちの危機的状況を利用して、彼女達にさらに金を要求し始める。(※銀行口座の暗証番号を要求する)

 

コイツは、人間としてどうなんだ(笑)

 

最悪、彼女達の貴重品を盗んでその場から立ち去る。

 

ここまでなら、なんとなく魔が差したという理由で悪人だが、情状酌量の余地はあるし、理解できなくもない。

 

だが、危機的状況の彼女らにその状況の不利さを利用して、さらに金を要求する。

 

もう意味がわからない。

 

個人的に、ほぼ面識のない他人に対して、無計画で必要以上のいじわるが故意に出来ること(精神)が全く理解できない。

 

例えば、姉妹と実は知り合いで、幼少期にひどいいじめに合ってたとか、彼女たちと何か繋がりがあって、その延長線上で、この機会にその恨みを晴らそうと意地悪したい気持ちが出たとかなら、まだ理解できなくもないが、清掃員と姉妹は全くの他人同士(特に情報はない)。過去にプールを利用した時に、いざこざが合ったという訳でもない。

 

こんな薄い人間関係なのに、こんな長時間のいじわる行為ができることが、ホントに気持ち悪い(笑)

 

なんというかこの作品は、とにかく精神的に気持ちの悪いことの連続だ。

 

そもそも銀行の金(暗証番号)を要求するのはいいけど、結局後で、金を引き出す時に防犯カメラに映るから、彼女たちが死んだとしても、金が引き出されてたらすぐに身元バレると思うんだけど、そういう頭も働いていないところもバカなのかなんなのか。

 

精神的な気持ち悪さにプラスで頭も悪い。ホントにどうしようもない。

 

こんな役柄設定絶対演じたくも無い。だって共感もへったくれもない(笑)

 

さらに付け加えると、そんな清掃員だが、なんだかんだ話し合った挙句、説得に応じて助けてもらえるようになるが(ちょっと気が変わる)が、カバーの開閉用の暗証番号が変わってしまって開けられないから、”やっぱり助けられない”と言って、なぜか騒ぎ始める。

 

じゃあ警察か誰か別の人呼んでくれば済む話だと思うが、めんどうに巻き込まれたくないという理由で、パニックになって現場から急に逃亡する。

 

またしてもバカ過ぎて行動がよくわからない。

 

ちなみに姉妹は、なんとか自力で排水溝の蓋を外し(やっぱり外せんのかよ)カバーを割って、脱出に成功するが、助かったのもつかの間、あの清掃員がまた戻ってきて、今度は彼女らに銃を向ける。

 

やっぱり彼女達に生きてもらっては自分がしたことがバレる可能性があり困るからだという。

 

じゃあなんでさっき一回逃げたんだよ。計画性が無さ過ぎだろ。

 

今を生き過ぎだろ。

 

コイツはホントにアホ(笑)

 

すべてが、その場しのぎの行動ばっかり。今を生き過ぎ!

 

ここまで人間アホになったらもう死んだほうがいい(笑)

 

ちなみに、姉妹はそこでもなんとか清掃員を説得して、彼女を罪に問わないから、その場から逃げるよう促し、清掃員はどっかに消えて姉妹は、無事生還する。めでたしめでたし…end

 

一応生還できたのでハッピーエンドになるかと思うが、いや、アイツを逮捕しろよ。全然ハッピーエンドでもなんでもない。

 

あんなヤツを社会に放流しとくなよ。危険過ぎるだろ。

 

アイツにもなんらかの罪があるだろう。

 

そもそもアイツが来た時点で普通にカバー開けてくれてたら、何もなく済んだ話だろ。この映画。

 

なんとなく情を優先したみたいな、いい感じの終わり方にしてるけど、ほとんどの原因はアイツだからね。

 

 

 

評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

 

(まとめ:プールよりもアホな清掃員が大活躍のスリラー。今まで清掃員のダメさを書きなぐったが、実は、姉妹のやりとりも見ていて大分イライラする。特に妹のマイナス思考は、見てて腹立ってくる。「それ今言う?」のオンパレード。ちなみに、最後にカバーを割って、外に出れたが、あれは、絶対無理だと思う。姉がほぼ瀕死になってるのを、妹が一人で担いで水面からカバーの上まで姉の体を持ち上げるって普通の人には男でも出来ないと思う。ヘリに掴まって、持ち上げるなら出来なくもないが、水中で人を背負いつつ、水中から高さ50cm位のところにそのまま人を担いで乗せるって、泳ぎながらそんなこと出来ないでしょ。自分で上るならできそうだけど。とにかくこれはひどい映画だ。名言もなかったし。)

 

 

>>プール [ アレクサンドラ・パーク ]

 

 

にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ

 

 

 

JUGEMテーマ:サスペンス映画全般

映画「監獄の首領」の感想(ネタバレ)

2018.11.19 Monday 韓国映画 レビュー

■映画「監獄の首領」の感想(ネタバレ)


■監督:ナ・ヒョン
■出演者:ハン・ソッキュ キム・レウォン チョン・ウンイン キム・ソンギュン シン・ソンロク チョ・ジェユン


【映画「監獄の首領」のあらすじ】

ソウルのとある刑務所。そこは囚人チョン・イクホが首領として君臨し、今や看守や所長でさえも刃向かうことができなくなっていた。イクホの一味は刑務所を出ては犯罪を繰り返していたが、外にいるはずのない囚人たちを疑う者はおらず、事実上の完全犯罪を成功させていた。そんなある日、不祥事を起こした元刑事ユゴンが収監される。血気盛んなユゴンはやがてイクホに目を掛けられ、彼の部下として犯罪に手を染めていくが……。

WOWOWから引用

【映画「監獄の首領」の感想(ネタバレ)】 

 

 

「シュリ」のハン・ソッキュとキム・レウォン共演の犯罪サスペンス。

 

久々に韓国映画を見てみた。刑務所モノということでプリズンブレイク的な感じを多少期待していたが、実際は、脱獄モノではなく、刑務所内を支配するベテラン受刑者(ボス役)と新人受刑者の話。

 

ちなみにWOWOWの上記あらすじでは、かなり作品の背景を説明していて状況がわかりやすいが、実際は、新人受刑者が元刑事で実は刑務所内に潜入捜査をしていたという事実は、大分後になってあきらかになる。※この情報はなぜかしばらく伏せられている。なんで?

 

そのため、序盤は、ある刑務所に問題を起こすあらくれ者の新人受刑者が入ってきた(※刑事という情報も最初は知らされていなかった思う)という印象しかなく、ストーリーの方向性もどこに向っているのかわかりにくい。

 

そもそも映画の冒頭は、ヒットマンらが逃げ隠れていたある重要人物を殺害するところ(事件:のちにあきらかになるが、ヒットマンの素性は、受刑者らで構成されていた)から始まるが、その後は、いきなり特に説明もなく、新人受刑者(主人公)の入所シーンに飛んでいく。

 

始めは、流れからヒットマンらの誰かが捕まって入所したのかと思ったが、そうではなく、彼らの殺人事件を捜査していた刑事(主人公)が潜入捜査として刑務所に入ってきた場面に繋がっているのだが、最初の時点では、そのことは一切伏せられているので、なんのこっちゃわからない。

 

なんでこんなわかりにくい構成になっているのか。

 

紐解けば、身内?を殺された刑事が事件の真相を追うべく、刑務所内へ命がけの潜入捜査をするという非常にわかりやすい話で、時系列に沿って描けば、動機も明確で感情移入もしやすいのだが、その一番おいしい背景の情報が一切伏せられたことで、初見では、刑務所にあらくれ者の受刑者が入ってきて、ただ大暴れしているだけにしか見えず、彼(主人公)に対して感情移入も何も全く起きない。

 

ちなみにこの注意を引く行為は、刑務所内のボスに接触するための作戦だったということがのちにわかるが、あとで知ったところで、それほどその部分に対して隠す必要があったのかは疑問に思う。

 

 

評価 ★★☆☆☆ (星2.5)

 

(まとめ:時系列を変にいじったせいで作品が非常にわかりにくくなってしまった韓国映画。ただ、ストレートに描けば、感情移入もしやすいし(主人公の気持ちも理解できるし)、普通に見れる話だと思う。韓国映画のいつものパワーは感じるが、非常に惜しい作品。)

 

 

 

敵が現れたら

 

まずはボスを射止める

 

-?

 

 

 

>>監獄の首領 [DVD]

 

 

にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ

 

JUGEMテーマ:韓国映画全般

映画「ワイルド・ドライバー」の感想(ネタバレ)

2018.11.06 Tuesday 洋画 アクション/SF

■映画「ワイルド・ドライバー」の感想(ネタバレ)


■監督:マット・マーフィ
■出演者:ディーン・オゴーマン ジェームズ・ロールストン アシュリー・カミングス アントニア・プレブル マット・ウィーラン シボーン・マーシャル


【映画「ワイルド・ドライバー」のあらすじ】

居候先からも追い出された売れない作家のジョンは、別れた恋人スージーの心を取り戻そうと、彼女が出席するはずの知人の結婚披露宴会場を目指してボロ車を走らせていた。だが山道で車が故障し炎上、途方に暮れるジョンがとぼとぼ歩いていると、猛スピードで飛ばしていたミニクーパーが彼を拾ってくれた。運が向いてきたかと思いきや、実はその車は盗難車で、ジョンはハンドルを握る青年ルークとともに警察から逃げ回るはめに……。

WOWOWから引用

【映画「ワイルド・ドライバー」の感想(ネタバレ)】 

 

 

1981年の映画「明日なき疾走」を、同作で監督の息子であるマット・マーフィが監督・脚本でリメイクしたカーアクションコメディ。

 

タイトルに釣られて見てみた。

 

一応、リメイク作品らしいが、元の原作を知らないので特に関係なかった。

 

ちなみにストーリーは、別れた恋人に会いに行く途中でたまたま盗難車を操る青年の車に同乗したことで警察に追われるはめになる売れない作家の話で、いわゆる巻き込まれ型のカーアクション作品。

 

見どころと思われる、カーアクションシーンだが、特にすごいと思うものはなく、ただミニクーパーで逃げる(長距離移動する)という部分に特化してるだけの、普通のアクションコメディ。

 

ストーリーが面白いかというと、そこもかなり微妙で、乗った車が盗難車だと後でわかったり、警察に実際に追われることになっても、ドライバーの青年と行動を共にしていて、何を考えてるのか全く意味がわからない。

 

こういう巻き込まれがたの作品は、仕方なく一緒に行動せざるおえない状態になってる(脅されてる等)からこそ、主人公のドタバタが生きると思うが、特に深刻に状況を考えることもなく、バカなノリだけで行動していて、全く共感できない。

 

さすがに恋人に会うためという理由のみで、盗難車で暴走することに対して(不良マンガじゃないんだから)、犯罪が肯定されるほど甘くないでしょう。そもそも青年が盗難車で逃げることにおける、自分の保身以外に正当な理由が何もない。

 

また後から、加わる若い女も、抗議デモに参加できなくなると、逃走中の動画をSNSに上げたりして(そこでPRする?)、罪の意識が全くないし(※また仲間の顔を世間にさらしたりして、状況を悪化させたり)、行動も短絡的で意味不明。

 

しかも、途中で仲間割れして(盗んだ車で暴走してることを知って、とがめる理由は正しいが)、戻ってこなくていいのに、また戻ってきたりして、ホントに意味がわからない。登場人物にまともな倫理観を持つ人間はいないのか。

 

最後は、カーチェイスの模様がテレビ中継されると、彼らの事情を知った世間(一部の熱狂者)が見守る中、ついに恋人との再会を果たし、すぐに逮捕されるが、なんとなく今までの騒動をチャラにしちゃうような(愛こそすべての感動話に)仕上げていて、どういう倫理観なんだよって思う。

 

そもそもそんなに会いにいきたいなら、ちゃんとした仕事見つけてから、人に迷惑かけずに、電車かバスで行け(笑)

 

それで済む話だろ。

 

この中で一番ちゃんとしてる、警察という目線はないのか。誤射してたけど。

 

流れ上、すごい悪者みたいな扱いになってしまってるが、自分が警察側だったら多少は仕方ないと思う。発砲は、軽率だったかもしれないが、銃を持ってるという偽情報がある前提で、強行に逃走を繰り広げてる犯人グループにことを考えれば、いきなり撃っても仕方ない。下手するとこっちが撃たれて死ぬ可能性も少なからずある訳だから。

 

 

 

評価 ★☆☆☆☆ (星1つ)

 

(まとめ:登場人物に正当性の理由が全く見当たらないカーアクション逃亡映画。自分の結婚式から逃げといて、またヨリを戻したいからとか(途中でヤクを吸ってたり、真面目さが一向に見えない)、両親が死んで?借金抱えたから、運び屋みたいな仕事するようになって最終的に車を盗んで逃げる…とか、仕事が嫌だから仕事中に逃げて、そのままノリで彼らと行動したり(盗難車と分かった時点で離脱しろよ)、もういろいろロクでもない。ちなみにジャンルは、アクションコメディだが、何に対して、どこがコメディなのか全くわからない。そもそも基本がない。これを見て共感して、喜んでたら国が滅ぶわ。そして、こんなノリだけの彼氏とまた結婚しちゃう彼女も結局アホですわ(笑)っというか、アホの二人ですわ。ちなみにこんな親父の妙な作品をリメイクした息子の監督が一番アホですわ(笑)。何かあるのかと最後まで見てしまって、なんとなく雰囲気に呑まれてちょい感動した時間を返して欲しいわ。なんだこの自己チュー映画は。唯一、良いところを上げるとすれば、ミニクーパークラブの登場と、ニュージーランド?の景色が綺麗なところ位か。)

 

 

 

>>ワイルド・ドライバー 【DVD】

 

 

にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ

 

JUGEMテーマ:洋画

連続ドラマ「石つぶて 〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜 」の感想(ネタバレ)

2018.11.03 Saturday WOWOW ドラマ

■連続ドラマ「石つぶて 〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜 」の感想(ネタバレ)


■監督:若松節朗
■出演者:佐藤浩市 江口洋介 北村一輝 萩原聖人 飯豊まりえ 菅田俊 矢島健一 細田善彦 三浦誠己 羽場裕一 田中健 笹野高史 津嘉山正種 佐野史郎


【連続ドラマ「石つぶて 〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜 」のあらすじ】

警視庁捜査二課の情報係係長に斎見晃明(江口洋介)が着任する。情報係には、四課時代に斎見と合同捜査をともにした偏屈な刑事・木崎睦人(佐藤浩市)がいた。木崎は、情報収集のために足しげく通う元国会議員の事務所で、外務省のノンキャリア職員に贈収賄容疑があることを知る。折しも九州沖縄サミットの開催が決まり、外務省に法外な予算が付く時期で、省庁の中で最も聖域とされる外務省への疑惑に木崎は興奮を隠せないでいた。

WOWOWから引用

【連続ドラマ「石つぶて 〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜 」の感想(ネタバレ)】

 

ノンフィクション作家・清武英利の原作を映画「沈まぬ太陽」の若松節朗監督が佐藤浩市×江口洋介ら共演で連続ドラマ化した作品。

 

WOWOWが制作する連続ドラマは織田裕二が主演した「監査役 野崎修平」が面白かったので、それ以降積極的に録画するようにしているのだが、前回見た渡部篤郎×玉山鉄二の「犯罪症候群」がややタイトル負けで、イマイチだったため、多少WOWOWドラマを躊躇していたが、また心機一転再開し、良作ドラマを求めてみた。

 

ちなみに、結果から言うと、この「石つぶて」は当たりだった。WOWOWドラマの中ではかなり長く全8話もある長尺ドラマなので、イマイチな作品だったら、地獄のような耐久の日々になりそうだったが、実際は、かなり充実した時間を楽しめた。

 

ドラマの内容にもよるが、やはり佐藤浩市主演というのは、かなり安定感のあるキャストで安心してみれる。重厚なWOWOWドラマの世界観にも合っている。江口洋介はちょい微妙ではあるけど。

 

それで内容の方は、警察(捜査2課)が、外務省職員の汚職(横領、私的流用)を暴くというものだが、企業名や人物名等は、変更されてるが、時代背景などは、当時をそのまま描いていて、森首相やクリントン、プーチンら当時のトップの名前や沖縄サミット等、実際のニュース映像が出てくるのである種、事実ベースのドラマといえる。※そもそも外務省機密費流用事件は、2001年に実際に起きた事件なので、その詳細を描いたドラマといえる。

 

テーマが外務省でもあるので、外務省の実態(仕事)が少しわかるが、個人的に「クリントンとプーチンを同じホテルに泊めるのか?」というセリフは、外務省内ギャグとして、なかなか秀逸だと思う。※実際に言ってたどうかはわからないが。言いたい。

 

このドラマは、前半が、北村一輝演じる外務省のロジスティクス(サミットなどで要人が泊まるホテルや、その他、物販等を調達する係)担当の室長の公費の横領事件、後半が、その汚職していた公費の正体を突き止める(実は、外務省機密費(50億)の中から官邸に毎年流れていた20億の裏金だった)話になっている。

 

個人的に、前半の北村一輝(真瀬)が愛人に貢いだりしつつも、その金を巧みに隠蔽する前半が面白い。最初は、警察の捜査を巧みに欺くノンキャリのやり手幹部のようなキャラだったのだが、いざ捕まり、ヤクザのような暴力刑事の取調べで、人として雑に扱われるようになってからの脅えたリアクションが最高に面白い。

 

このドラマでの北村一輝の演技の幅の広さは、個人的に一番の見どころだと思う。普段は結構しっかりしたかっこいい役のイメージがある北村一輝だが、意外とダメ人間の演技も上手かった。

 

最初の方は、仕事が出来る感じで、めっちゃイキってたのに。最後の方の変わりようといったら…。

 

 

評価 ★★★★☆ (星4.5)

 

(まとめ:「監査役 野崎修平」に匹敵するWOWOWの良作ドラマ。各省庁間(霞ヶ関)の力関係や内幕もわかるし、官僚のロクでもなさが改めてよくわかる。結局、キャリアまで到達できない力不足に苛立ちもあるが、最後の若手の矢倉(飯豊まりえ)の活躍に希望が持てる。この若手役の飯豊まりえが結構良い。)

 

 

>>連続ドラマW 石つぶて 〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜 DVD-BOX[DVD] / TVドラマ

 

 

にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ

 

JUGEMテーマ:日本のTVドラマ

映画「火花(2017)」の感想(ネタバレ)

2018.10.20 Saturday 邦画 コメディ/お笑い

■映画「火花(2017)」の感想(ネタバレ)


■監督:板尾創路
■出演者:菅田将暉 桐谷健太 木村文乃 川谷修士 三浦誠己 加藤諒


【映画「火花(2017)」のあらすじ】

お笑いコンビ“スパークス”のひとりとしてデビューしたが、なかなか芽が出ない徳永。彼は、営業先の熱海の花火大会で先輩芸人の神谷と出会う。神谷は“あほんだら”というコンビで常識の枠を超えた漫才を披露し、徳永を魅了する。神谷に誘われて飲みに行った徳永は弟子入りを志願し、承諾した神谷は、徳永に自分の伝記を書いてほしいと頼む。徳永と神谷の交流はしばらく続くが、やがて彼らの前には厳しい現実が立ちはだかる。

WOWOWから引用

【映画「火花(2017)」の感想(ネタバレ)】 

 

吉本のお笑いコンビ:ピースの又吉直樹の芥川賞受賞作を、同じく吉本の板尾創路が監督し、菅田将暉と桐谷健太の共演で映画化した人間ドラマ。

 

又吉の大ヒット小説の映画版がWOWOWで初放送(たしか8月ごろ)したので見てみた。

 

この作品は、原作小説を珍しく読んでいたので、その原作との比較になるが、ところどころカットされてるシーンもあると思うが、内容は、ほぼ忠実に再現してるし(変なアレンジはない、ラストのオチも同じ)、映像の雰囲気も小説で読んだ時の感じにかなり近く作られている。

 

その上での感想だが、この作品を面白さ(笑い)という部分のみで評価すると、映像化したことで文章として読んだ時の言葉自体から来るボケの面白さは、会話としてしゃべりになると、ただのセリフとして流れてしまって、ボケ1個1個の面白さが伝わりづらい。

 

酒屋での神谷との初対面の徳永のボケ、その他の徳永の急なボケなど。※限界集落等

 

また芸人を俳優が演じていることで、演技自体の安定感はあるが、小説では、登場人物のキャラクターがボケていてもどこか、想像で又吉が言っている(考えている)風に脳内変換が可能であったが、映画になると俳優(菅田将暉)が直接ボケている風にしか見えないので、ボケの破壊力は弱くなる。

 

このボケるという作業は、何を言うかも重要だが、誰が言ってるかというその人物のキャラクター、さらに言うと、その人物が持ってる好感度がかなり影響すると思う。

 

菅田将暉は、演技は言うことはないが、ただ好感度があるかというと、俳優として成功してる部分もあり、見た目もそれほど好感度がある訳でもないので、背景を見てしまうと微妙に思う。個人的に好きかどうかというのが大きい。

 

やはり本人が、多少不幸な人物(容姿や背景に難がある)の方がボケの威力(説得力)がある。

 

小説では面白いという部分は、どこかあの又吉が言っている(想像できる)と、感じられるからだと思う。

 

いろいろ書いたが、俳優が演じても、火花という作品として面白い部分は健在で、やはりこの映画(作品)というのは、個人的には、技術はあるがそんなにお笑い的に面白くない徳永とその先輩芸人の神谷という芸人二人の内輪笑いのエピソード(トーク)集なんじゃないかと思っている。

 

もちろんお互いある程度才能(センス)はあるのだが、ところどころ芸人、芸人にしてるところが、逆に寒い時(スベってる)もあって、やはり売れない芸人なんだと思うときもある。

 

結局のところ、この作品は、芸人を辞める客前での最後の漫才はメインストーリーとしての盛り上がりがあるが、個人的には、神谷という奇抜な先輩芸人が、”最終的に巨乳になる”というベタな笑い(オチ)が作品として一番面白いところなんじゃないかと思う。

 

特に見終わってストーリーを振り返ったときに、コイツ最後は巨乳になるんだなと思うと、序盤でのそういう兆候(奇怪な行動)がちらほら用意されていて(すべてがフリになっている(手法に囚われない奇抜な漫才、同居者との別れなど))、リアリティがあり、なんとなく納得できる。

 

小説を先に読んで、すでにオチを知ってる人間としては、映画は、序盤(登場)から面白さがある。実写となった神谷が途中に笑いについて真面目に語ったりする時もあるが、結局、なんだかんだでコイツ最後巨乳になるんだな…と思うとすべてがホントにバカらしい(笑)

 

売れずに芸人を辞めて真面目に就職する道を選ぶ徳永と、芸人のまま人として修正が効かずどんどん道から外れていく先輩の神谷、この対比なんだと思う。

 

 

 

評価 ★★★☆☆ (星3.8)

 

(まとめ:かなり原作に忠実に再現した吉本タイアップ映画。最後に批判的なことを付け加えると、作品の面白さ(笑い)は別にして、この主人公(徳永)に人としてほとんど共感できないのはなんなんだろうか(笑) 普通は、主人公のキャラに共感して、主人公目線で動向を楽しめるのだが、この作品は、そういう目線ではなぜか見れない。芸人として頑張っているのはわかるが、だからと言って応援するほど魅力がある人物には見えない。なのでどこか他人事の範疇。芸人としては成功できなかったが、ある程度、自分を表現できてるし、好きなことを好きなようには出来ているし、誰かがそれを故意に邪魔してる(邪魔されてる)訳でもない。少なからずファンもいるので、極度にモテない訳でも無さそう。結果以外、特に言うことないんじゃないかな。)

 

 

 

 

お前は家族と別々に死ね

 

-?

 

 

 

>>火花 スペシャル・エディション[Blu-ray] / 邦画

 

 

にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ

 

 

 

JUGEMテーマ:邦画

WOWOWのおすすめ番組!    

Search

管理人の記憶に残るおすすめ作品

Links