映画「タクシードライバー」の感想(ネタバレ)

2011.05.26 Thursday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「タクシードライバー」の感想(ネタバレ)



■監督:マーティン・スコセッシ
■出演者:ロバート・デ・ニーロ ジョディ・フォスター シビル・シェパード ハーヴェイ・カイテル アルバート・ブルックス ピーター・ボイル マーティン・スコセッシ

WOWOWで放送していた映画「タクシードライバー」を鑑賞。

【映画「タクシードライバー」のあらすじ】

ニューヨーク。ベトナム戦争から帰還した元海兵隊員の青年トラヴィスはタクシー会社に就職し、夜の町を流すように。エゴイスティックに生きる都会の客たちに心が疲れていくトラヴィスだが、ふと見かけた、ある大統領候補の選挙を応援する美女ベッツィに一目惚れしてしまう。一方、トラヴィスはヒモによって食い物にされている少女娼婦アイリスと出会い、帰郷するよう勧める。やがてベッツィにフラれたトラヴィスは予期せぬ行動へ。

※WOWOWから引用

【映画「タクシードライバー」の感想(ネタバレ)】

ロバートデニーロ×マーティンスコセッシのコンビで描く衝撃作。

社会に対して不満を抱く一人の青年が、あるきっかけから反社会的行動に進み始める。

一般的に見たら理解できないようなニュースを時折観ることがあるが、この映画は、そんな理解されない側の人間の目線に立ち、誰もが抱く社会への不満を自ら暴力にて解決を図ろうとする男の姿を追った物語。

1976年製作という35年前というかなり古い作品ながら、ロバートデニーロ演じるトラヴィスの自らの正義を強行的に実行する姿は、映画といえど映像から溢れるパワーはすごいものがある。

実際にこの映画を観たジョンヒンクリーレーガン大統領暗殺未遂事件というトラヴィスと同様の行為を起こし問題になったことがあったようだが、それも頷けるほど、この映画は何かの動機になりえる位パワーがみなぎっている。動機の使い方はよく考える必要がある。

トラヴィスもそうだが、きっかけは意外と単純なもので人は誤った道を進んでしまうことがわかる。”魔がさす”という言葉があるが、大抵の人は多かれ少なかれ不満を抱いているので、あとはきっかけ(動機)が揃えば道を踏み外してしまうのは誰にも起きること。

ちなみにトラヴィスは、議員暗殺に失敗したため、別の行動に切り替え実行に移すが、そちらは命を懸けた人助けとして社会から評価され、新聞で英雄扱いされることになる。

腐った社会が嫌いだった男(トラヴィス)が、ラストはその社会から評価されるというなんとも皮肉な終わり方が用意されている。

自分が社会から評価されず不満を嘆くことがあるが、実は社会から評価される行動を自分が取っていないからでもあるというだけだったりする。そんな社会のしくみがわかるような映画でもある。

評価 ★★★★★ (星5つ)

(トラヴィスは、美女ベッツィとの初デートで当たり前のようにポルノ映画を見に行くが、ベッツィは気分を害して途中で帰ってしまう。トラヴィスはその後何度となく謝罪をするが、ベッツィは全く受け入れず、会おうともしない。トラヴィスは、ベッツィの行動を見て、始めから自分の中身を全くみようとしていなかったことに気づき、そこからキレ始め…。ラスト、英雄扱いされたトラヴィスはたまたまベッツィと再会するが、何かを言おうとするベッツィに対し、トラヴィスは全く相手にせず去ってしまう。

この二人のシーンは、相手がどれだけ自分の中身を見ているかがわかる指標として素晴らしくわかりやすい。自分のミスに対してどれだけ相手に受け皿があるかで、相手の人間的魅力を計るという意味では、ラストでベッツィに見切りをつけたトラヴィスの行動は教訓として覚えておきたい。)

この映画はやる気が出ないときのカンフル剤として常に持っておきたい映画。


俺の人生に必要なのはきっかけだ

自分の殻だけに閉じこもり

一生を過ごすのは馬鹿げてる

-トラヴィス


タクシードライバー コレクターズ・エディション

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映画「しあわせの隠れ場所」の感想(ネタバレ)

2011.04.08 Friday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「しあわせの隠れ場所」の感想(ネタバレ)



■監督:ジョン・リー・ハンコック
■出演者:サンドラ・ブロック クィントン・アーロン キャシー・ベイツ ティム・マッグロー リリー・コリンズ ジェイ・ヘッド

WOWOWで放送していた映画「しあわせの隠れ場所」を鑑賞。

【映画「しあわせの隠れ場所」のあらすじ】

テネシー州メンフィス。裕福な白人家庭の夫人リー・アンは冬の夜、近所の道を薄着で歩くアフリカ系少年マイケルを見かけ、同情して彼を家に泊める。家庭に恵まれないマイケルは最近、私立校に入学させられたが、すっかり落ちこぼれていた。リー・アンと家族は純真なマイケルに感心し、そのまま彼を家に住まわせて家族と同様に接する。やがて学力が改善したマイケルは、競技のルールも知らないまま入ったアメフト部で活躍していく。

※WOWOWから引用

【映画「しあわせの隠れ場所」の感想(ネタバレ)+ちょっとあらすじ】

サンドラブロックが2010年度(第82回)アカデミー主演女優賞を受賞した実話を基にした感動作。

冒頭でアメフトの1プレイ(4秒間)の出来事が紹介される。あるアメフト選手が、敵チームのスター選手に飛び掛り大きなケガを負わせてしまうというシーン(実はディフェンスが上手いというシーン)だが、その後、そのケガを負わせた選手の過去(生い立ち)の話に移っていく。

サンドラブロック演じる高級住宅街に住むリーアンは、ある夜、息子と同じ学校に通っているという2メートル以上はあるかという年上のアフリカ系の少年(マイケル)を車内から見かける。マイケルは、家がなく、なんとか体育館で温まろうと、皆とは逆の方向に一人で歩いていた。

そんなマイケルを見つけたリーアンは薄着で震えている彼に急に同情してしまい、家に連れて帰ることを決意する。家に連れ帰ると、彼の為に広いリビングに寝る場所を作ってあげる。

翌日、リーアンは「朝になったら何かが無くなってるかもしれない」という前日の夫の言葉が過ぎり、恐る恐る1階に下りるとすでにマイケルの姿はなく、彼が寝ていたソファは、きれいに布団が畳まれて置かれていた。

アフリカ系の黒人という外見から受ける印象とは違う、繊細な彼の一面を見たリーアンは、彼を探すとどこかに向かおうとしていたマイケルの後姿を庭で見つけ、食事に招待する。

その日は、ちょうど感謝祭でリーアン家では、いつもアメフトを見ながらソファで食事をするのが日課になっていた。ブッフェのようにいろいろな料理が盛り付けられたテーブルから自分の分の料理を皿に盛ると、息子のSJと父親はソファに戻り、食事を片手にテレビに向かって大きな歓声をあげている。

マイケルも自分の皿に料理を盛るが、ソファには行かず、一人隣のテーブルに移ると、椅子に座り行儀良く食べ始める。リーアンは、そんなマイケルの姿に目を奪われると、夫と息子が見ているテレビを消して、マイケルがいるテーブルで家族そろって食事をしようと家族を仕向ける。

食事中ひじを付いたり、食事のマナーを母親に注意されるSJの横で、マイケルは背筋を伸ばし、行儀良く食べていた。

リーアンは、そんなマイケルの行儀のよさとは対照的に寡黙でどこか心に影のある彼にどんどん惹かれて行く。

マイケルに代えの服が一枚しかないと知ると、リーアンはマイケルを連れ、洋服を買いに出かける。あなたが好きなものを選ぶのが良いと伝えると、マイケルはストライプのシャツを選ぶ。(※彼が選んだ服は黒と黄色だったため、その服を着ていたのを見たSJは、蜂(バンブルビー)みたいでなんか気持ち悪いねと言う。ここのシーンは面白い。)

また、マイケルがどこにも帰る家がないことを知ったリーアンは、マイケルをリーアン家の家族として迎えるため、あらゆる手続きを行い始める。リーアンは、マイケルの世話をすることで、自分の中の満たされない部分を埋めていくような、不思議な感覚を覚えていた。

マイケルを家族として迎えることには、SJや娘、夫も誰も反対するものはいなかった。

リーアン家に住むことにになったマイケルは、ずっと落ちこぼれていた学力を徐々に取り戻し、リーアンや家族が大好きなアメフト部に入部すると、みんなの指導の下、才能を開花させていく。

マイケルには、実はアメフトで生かせる”保護本能”という才能が一つだけ飛びぬけていた。

マイケルは、ある日車の免許を取ると、リーアンからプレゼントされた新車のトラックに乗り、SJとともに買い物に出かけた。

しかし、急に飛び出して来た車とぶつかり不意に事故に遭ってしまう。

連絡を受けたリーアンは、すぐに現場に駆けつけると、隣に乗っていたSJのエアバッグが不具合で開いていなかったと事故の調査をしていたものから聞かされる。

しかし、SJのような子供(低学年)には、エアバッグの衝撃が強すぎるため、実は開かない方が子供の為には安全だったという話を後から聞かされる。不思議に思いつつもマイケルに会ったリーアンは、彼の手から血が出ているのに気づく。

マイケルは、そんな事情を事故に合った一瞬で直感的に気づき、SJの目の前で開いたエアバッグを手で破壊し、SJに掛かる衝撃を和らげていた。保護本能とは、こういう才能だった。

アメフト部に入ったマイケルは、コーチの指導の仕方が悪く伸び悩んでいたが、リーアンから「あなたは味方のクォーターバックを守る役目がある。SJを守ったでしょ、あの時と同じように敵が近づいてきたら体を張って味方を守るの、味方は家族よ」と教えられると、この保護本能を存分に発揮していく…。

彼の活躍により高校のアメフトで良い成績を残すと、彼を獲得しようと大学からのスカウトが押し寄せる。そして、マイケルは、リーアンや家族が推薦し、家族も卒業生でもあるミシシッピ大学に進むことを決める…。


評価 ★★★★☆ (星4.5点)

(前回見た映画「ウルトラ I LOVE YOU!」では、同じサンドラブロックがラジー賞(2010年度の最低女優賞)を受賞していたが、本作の演技は全く別物(別人)といえる。両作品を見比べると、サンドラブロックの演技の幅の広さが覗える。また、サンドラブロックの演技とともに黒人の少年マイケル役の彼も素晴らしい。寡黙だが、度々見せる繊細な一面が彼の不幸な生い立ちでも悪に染まらない人間性を表し、リーアンの善意ある救いとともに涙を誘う。

そして、この奇跡的な物語が実話を基にしていることにさらに感動を呼ぶ。エンドロ−ルでは、実際の彼らの写真も紹介され、人の交流が生む素晴らしい結果を体験できる。原題は「The Blind Side」で直訳で(見えない部分?)となるが、邦題の「しあわせの隠れ場所」はこの映画を上手く表現している。誰が夜中に歩いていた一人の少年を助けたことで、こんな大きな幸せがあると思っていただろうか…。)


しあわせの隠れ場所

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映画「ラブリーボーン」の感想(ネタバレ)

2011.03.31 Thursday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「ラブリーボーン」の感想(ネタバレ)



■監督:ピーター・ジャクソン
■出演者:マーク・ウォールバーグ レイチェル・ワイズ シアーシャ・ローナン スーザン・サランドン スタンリー・トゥッチ

WOWOWで放送していた映画「ラブリーボーン」を鑑賞。

【映画「ラブリーボーン」のあらすじ】

優しい両親や妹弟に囲まれ、平和で幸せな毎日を送っていた14歳の少女スージー。ところがある日、学校からの帰り道で近所に住む男ジョージから声をかけられる。ジョージが地下に作った隠れ家に誘い込まれたスージーは彼に殺され、あの世の入り口にたどり着く。この世では、残された家族がスージーを失った悲しみから次第に家庭崩壊の道をたどる一方、犯人のジョージは警察の捜査を巧みに切り抜けながら平然と日常生活を送るが……!?

※WOWOWから引用

【映画「ラブリーボーン」の感想(ネタバレ)】


「ロードオブザリング」「キングコング」のピータージャクソン監督がスティーブンスピルバーグのドリームワークス社の製作で送るSFファンタジー作品。

連続殺人鬼に殺されてしまった14歳の少女スージーが地上と天国の狭間から、残された家族や恋人に向けてメッセージを送るのだが…。

いわゆる死後の世界を描いた作品だが、さすが「ロードオブザリング」「キングコング」のピータージャクソン監督だけ合って、死後の世界(天国)のヴィジュアル化が素晴らしくきれい。

また、主演のシアーシャローナンも若いながらにすでにアカデミー賞に助演女優賞にノミネートされたことがある女優ということもあるが、良い味出している。吸い込まれそうなブルーな瞳が印象的。

物語は、14歳になり、これからいろいろと経験しようと夢を描いていた少女が無念にも殺されてしまう話だが、彼女が行方不明になり、のちに遺留品が見つかって付着していた血液から彼女がすでに殺されていることが濃厚だと警察から聞かされた時の両親の悲しみが、ともに現場にいて感情を共有しているかのようにとても辛い。

冒頭にスージーが好きなカメラを撮って楽しんだり、好きな男の子に恋する元気な姿や、両親(特に父親)との良い関係(父親の趣味であるビン船(ボトルシップ)作りを一緒にやる)が上手く描かれているためか、彼女が家族の輪から居なくなった後の家庭の空虚さが、コントラストとなりとても切ない。

そして、スージーが行方不明になった後、彼女が近くにいることを父親と弟はなんとなく悟るシーンがあるが、ここも家族の絆に涙を誘う。こんな子を殺しちゃだめだ。

両親は次第に娘が殺されてしまった事実を受け入れていくのだが、この世にいる両親は、せめてむごい殺され方をした娘でも、天国では幸せに暮らしていればという想いだけが、両親や家族の唯一の望みになってくるわけだが、その願い以上の幸せな世界が天国には広がっていたという設定は、この映画の唯一の救いの部分になる。

特に連続殺人鬼にむごい殺され方をしたすべての被害者たちがスージーと同じ天国に集い、皆一様に幸せを実感しているあたりは、すごく良い話だと思った。

ただ、普通に亡くなってしまった人は死後どうなってしまうのか、比較がないので、不安が残る。

最後は、犯人により金庫に詰められたままだったスージーの遺体は、金庫ごとガラクタが眠るゴミ穴に投棄されスージー共々、上から新しい土をかけられ埋め立てられてしまう体(骨)だが、天国にいた魂のスージーは、霊感がある同級生の彼女に憑依すると、唯一地上にやり残していたこと”好きだった男の子と初キスをする”という夢を叶え天国に戻っていく。

家族は、スージーの無残な遺体を見ずにすみ。またスージーを殺した犯人もある日自然の天罰が下り、転落死で亡くなってしまうという、悪人死すの解決が取られている。※ちょっとこの部分は強引な気もするが。

評価 ★★★★☆(星4つ)

(タイトルにある”ラブリーボーン”の意味は、”美しい骨(愛する骨)”という意味らしいが、スージーが14年という短い人生の中で残した骨(※たぶん記憶とか思い出という意味もある)が、スージーが居なくなってしまった世界でも、実はスージーとの関係は繋がっており、ずっと成長しているという…ハッピエンドだがちょっと頭を使うラスト。SFファンタジー作品だが、人間ドラマもあり、天国の壮大な癒しの世界を見たい人におすすめ。)


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映画「デンジャラスビューティー」の感想(ネタバレ)

2011.03.26 Saturday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「デンジャラスビューティー」の感想(ネタバレ)




■監督:ドナルド・ペトリー
■出演者:サンドラ・ブロック マイケル・ケイン ベンジャミン・ブラット ウィリアム・シャトナー アーニー・ハドソン キャンディス・バーゲン ジョン・ディレスタ

WOWOWで放送していた映画「デンジャラスビューティー」を鑑賞。

【映画「デンジャラスビューティー」のあらすじ】

タフで知られるFBIの女性刑事グレイシーは、捜査上のミスで内勤を命じられる。その頃、連続爆弾魔《シチズン》がミス・アメリカ・コンテストを標的にしていると判明。マシューズ率いる捜査班は女性刑事を囮捜査官として潜入させる作戦を立案し、色気なし、化粧っ気なしのグレイシーをなぜか選抜。マシューズの説得で渋々任務を受けたグレイシーは伝説の美容コンサルタント、ビクターからレディのたしなみを叩き込まれるが……!?

※WOWOWから引用

【映画「デンジャラスビューティー」の感想(ネタバレ)】

サンドラブロック演じる男勝りのFBI女性捜査官がシチズンと呼ばれる連続爆弾魔の犯行予告を追って、アメリカのミスコンに出場するという物語。

ラストは、ミスコンには爆弾魔のシチズンは一切関わっておらず、ミスコンからクビを宣告された関係者がコンテストに逆恨みし、シチズンの模倣犯を装っていたという少し肩透かしの話。

結局のところ、この映画の見どころは、サンドラブロックの変身に尽きるだろう。かなり単純な物語ではあるが、きちんと感情の波も描かれていて、登場人物に感情移入できるところは、ハリウッドのお金の掛かっているA級映画といえる。

ただ、この映画「デンジャラスビューティー」に関するレポートをまとめて提出しろと言われると、ストーリーと主演のサンドラブロック以外に特に書くことはないという映画。一応マイケルケインが脇を固めて出ているが…。


評価 ★★★☆☆ (星3つ)

ヤフーレビューも覗いてみるが、点数こそ3.85点と平均点を大幅に越えるものの、さすがにこの映画に対してズラズラレビューを書いている人は皆無でほぼ端的(簡潔)。長くても10行位でしょうか。あらすじを入れるともっと減るだろう。この映画を20行くらい書ける人は、本当の映画好きだと思う。「ここが悪い」とムキになるほどけなすところもなければ、ここだ!っとあからさまに褒めるところもあまりない。でも別に悪い映画ではない。むしろ良いほうの映画。DVDで持っておくほどでもないが、テレビで放送していれば普通に見てしまう…という映画。それが”デンジャラスビューティ”(危険な美しさ))


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映画「私の中のあなた」の感想(ネタバレ)

2010.12.16 Thursday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「私の中のあなた」の感想(ネタバレ)



■監督:ニック・カサヴェテス 
■出演者:キャメロン・ディアス アレック・ボールドウィン アビゲイル・ブレスリン ソフィア・ヴァジリーヴァ ジェイソン・パトリック エヴァン・エリングソン トーマス・デッカー

WOWOWで放送していた映画「私の中のあなた」を鑑賞。

【映画「私の中のあなた」のあらすじ】

11歳の少女アナはやり手と評判の弁護士キャンベルに、白血病の姉ケイトに対してこれ以上、腎臓を提供したくないので、自分の両親、ブライアンとサラを訴えるよう依頼する。ケイトは2歳の時に白血病に冒されているとわかり、ブライアンとサラはケイトの命を救うべく、ドナーにできる次女アナをもうけていた。なぜアナは家族を裏切ってまで、そんな訴訟を起こそうとしたのか。アナが決断を下した背景には、意外な理由があった……。

※WOWOWから引用


【映画「私の中のあなた」の感想】

他人からではなかなか適合臓器が見つからない白血病の姉の部品になるため、両親の計画で生まれてきた妹。医者の助言通り、姉に適合する血液や臓器を持った妹は、生まれた時からずっと、姉に臓器(血液等)を提供し続けていた。

しかし、母親からの脅しとも取れる姉への臓器提供に、妹はあるとき勝率91%の一流の弁護士事務所を訪れると臓器提供の拒否の訴えを起こす。過去に姉への臓器提供で合併症になったこともあり、どうみても姉を助けるためとはいえ、母親の行動は行き過ぎていた。

絶対に娘のケイトを助けたい母親の愛と、これ以上姉ケイトの部品になりたくないという妹のアナが裁判で対決することになる。

キャメロンディアスが白血病の娘ケイトを助けるためならなんでもするという頑固な母親を演じており、なかなか重いテーマを扱っている。この映画を観るとクローン問題も同時に考えることになり、医療(人助け)と人権の狭間に立たされ考えさせられる。

結局オチの部分は、姉ケイトは治療よりずっと死を望んでいたが、それを受け入れられない母親に知らせるために、妹のアナは姉の願いを叶えるため、わざと裁判を起こしていた。

奪われる命に対して立ち向かう母親の愛と、本人の意思を尊重しようとする姉妹の愛が涙を誘う。結果、母親も納得し、ケイトの死を受け入れる。裁判もアナが勝訴し、11歳の本人の意思による拒否権が認められる。

評価 ★★★★☆ (星4つ)

(この映画では、死を受け入れる側(アナ、ケイト)、死を受け入れたくない側(母親)のそれぞれの愛があり、結果ケイト本人の意思が尊重される形になった。(母親も仕方なく納得する)もし、ケイトが死を受け入れたくない場合で妹が単純に拒否していたらどうなっていたのか、姉を唯一助けられる妹アナは家族の中で単なるわがまま(人でなし)となってしまうのか。拒否権はあっても、この辺の心の置き所ももまた難しい問題になる。人の命を自分の命を削って助けることの責任は…頭の痛くなる難しい映画。)


私の中のあなた

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映画「ダウト〜あるカトリック学校で〜」の感想(ネタバレ)

2010.12.09 Thursday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「ダウト〜あるカトリック学校で〜 」の感想(ネタバレ)



■監督:ジョン・パトリック・シャンリィ 
■出演者:メリル・ストリープ フィリップ・シーモア・ホフマン エイミー・アダムス ヴィオラ・デイヴィス

かなり前にWOWOWで放送していた映画「ダウト〜あるカトリック学校で〜」を鑑賞。

【映画「ダウト〜あるカトリック学校で〜」のあらすじ】

1964年、NYのブロンクスにあるカトリック学校。何事に対しても厳格な校長シスター・アロイシアスは、まだ若いシスター・ジェイムズからある相談を受ける。それは、先進的な考えを持ち、まだ子供である生徒たちの信頼を広く集めるフリン神父が、学校で只1人のアフリカ系の生徒と性的な関係にあるのではないかという“疑い(ダウト)”だった。シスター・アロイシアスは神父と対峙するが、神父はそうした関係を完全に否定し……。

※WOWOWから引用
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【映画「ダウト〜あるカトリック学校で〜」の感想レビュー】


「確信がないときどうするか?」

ケネディ大統領が暗殺された時、誰もが深い心の混乱に陥りました。

この絶望…進むべき道は?
今はどうすべきか?
子供たちへの説明は?
自分はどう納得する?

あの時人々は心を寄せ合い、絶望感でひとつに結ばれました。

絶望感があなたと他の人を結びつけたのです。

社会全体にとっての悲劇でしたが、共に体験できたのです。

自分だけの不幸を背負い、苦しむ男性や女性の方がはるかにつらいでしょう。

私が病気だと誰も知らない。
親友を失ったことを誰も知らない。
私の過ちを誰も知らない。

孤独感を想像してください。

窓越しに世の中を見るようだ。

ガラスの向こう側には幸せな人々。こちら側にはあなた。

ここでもうひとつ別の話をしましょう。

貨物船が沈没しました。

火事が起き、船は海の底へ

船員が一人だけ生き残った。

彼は救命ボートに帆を張り、天を仰ぎ星の位置で方角を読み取りました。

そして戻る進路を定め、疲れて眠り込んだ。

やがて空が曇り、20日間にわたって星が見えなくなりました。

正しい針路だと思っても確信を持てません。

日が経つにつれ、彼は衰弱していき、疑いを持ち始めました。

針路は正しいのか、故郷に向かっているのか

それとも方向を見失い、悲劇な死を迎える運命にあるのか。

知る手だてはない。

星が示してくれた方角は、絶望的なあまり空想したものだったのか。

それとも真実でたとえ報われなくても、信じ続けるべきなのか。

皆さんの中には信仰の危機に陥り、迷う方もいるでしょう。

疑いは確信と同じくらい強力な絆になり得るのです。

道に迷った時、あなたは一人ではない。


フリン神父のこの説教から始まる映画「ダウト〜あるカトリック学校で〜」は、タイトルにある通り、疑い(ダウト)がテーマになっている。

校長のシスターは、ある朝、ある生徒がフリン神父が触る行為を拒絶している姿を見て、彼の態度を気に留めるようなる。

もともとカトリックのしきたりに従順な校長シスターにとって、社会の変化とともにカトリック(学校)のルールも変えていくべきだと、先進的な考えを持つフリン神父の考えは理解できなかった。校長は出来れば、規則を乱すフリン神父を学校から追い出したいと考えていた。

そんなとき校長の元へあるシスターが、フリン神父とアフリカ系の黒人男子生徒が不適切な関係があるのでは?という状況証拠の疑い(ダウト)を持ってくる。

その証言から校長は証言したシスターを同行すると、フリン神父を呼び出し、生徒との関係を直接問い詰めるが、フリン神父は関係を否定する。結局、状況証拠も疑いの域を超えず、真実はフリン神父と生徒だけが知る。



事実ではなく疑い(ダウト)を信じる校長のせいで、自分だけでなく、生徒へもいらぬ誤解を生むことになってしまった神父は、次の説教の時間に以下の議題のテーマを話す。



ある女がよく知らない男の噂話をしました。

その夜女は夢を見た。

巨大な手が現れ彼女を指差したのです。

突然彼女は激しい罪の意識にとらわれ翌日告解へ。

年老いたオローク神父に告白しました。

「噂話をするのは罪ですか?」

彼女は尋ねた。

「あれは全能の神の手だったのですか?

赦しを請うべきでしょうか?

私は何か悪いことをしたのですか?」

「そうとも」

オローク神父は答えた

「その通り 

育ちの悪い無知な女よ

あなたは偽りの証言をし

隣人の評判をおとしめた。

心から恥を知るがよい」

神父の言葉に彼女は悔い、赦しを請いました。

もう少し待って神父が言った。

「家に帰って枕を持って屋根に上りなさい

枕をナイフで裂きまた私の元に来なさい」

女は家に帰るとベッドから枕を取り

ナイフを片手に屋根に上り枕に突き刺しました。

そして再びオローク神父の元へ

「枕をナイフで裂いたか?」

神父が尋ねた

「はい神父」

「中身は何だった?」

「羽根です」

彼女は答えた

「羽根だ」 

神父が言った

「辺り一面の羽根です 神父様」

「さあ家に戻って

風に散った羽根を残らず集めなさい」

彼女は答えた

「そんなの無理です

風でどこまで飛んだかわかりません」

神父が言った

「それが噂の正体だ!」


この説教を聴いたシスターの校長は、フリン神父からの宣戦布告だと思ったのか、フリン神父を失脚させるようと嘘をついてまで計略をたてます。結局フリン神父は、校長の強引な行いで学校を辞めることになる。

しかし、フリン神父は、これまでの実績が反映され異動した学校で司祭になり、出世していた。校長のシスターは、自分の思い通りにフリン神父を追い出すことに成功するが、最後に残ったのは、疑い(ダウト)によって、発生した罪の意識だった。

評価 ★★★★★ (星5つ)

(この映画「ダウト」は、かなり深いテーマで見終わった後にいろいろと考えさせられる。神父の疑い(ダウト)についての角度の違う異なる説教も面白い。個人的には、この映画を見て思うのは、他人の気持ち立って、何かを受け入れるられる”寛容さ”が必要だと思う。シスターの校長は、神父の不適切な関係の疑い(ダウト)を信じていたが、結局、周りの状況を理解できず(誰一人神父の疑い(ダウト)の行為について被害を言うものはいないのに)、不適切な関係の行為の罪だけ考え、自分が一番正しい判断をしていると錯覚し、強行に実行してしまったことだろう。そういった意味では、自分は終始シスター校長の側に立つ事はなかった。)

ダウト 〜あるカトリック学校で〜

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映画「レイチェルの結婚」の感想(ネタバレ)

2010.10.28 Thursday 洋画 人間ドラマ/ヒューマンドラマ レビュー

■映画「レイチェルの結婚」の感想(ネタバレ)



■監督:ジョナサン・デミ 
■出演者:アン・ハサウェイ ローズマリー・デウィット デブラ・ウィンガー ビル・アーウィン アンナ・ディーヴァー・スミス

少し前にWOWOWで放送していた映画「レイチェルの結婚」を鑑賞。

【映画「レイチェルの結婚」のあらすじ(WOWOW)】

ある施設からキムという女性が退院して自宅に向かう。彼女はコネチカット州に住むバックマン家の次女。2日後に行われる姉レイチェルの結婚式に出席するためだ。キムはドラッグ中毒の治療のため、その施設にいた。式の準備が進む一方、キムは周囲に溶け込めない雰囲気を漂わせ、家族や周囲の人々は心配しながら彼女を見守る。実はキムには、ある事件を機に、ドラッグに走らざるをえないほど精神的に追いこまれたという過去が……。

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主演のアンハサウェイ目当てで録画した映画「レイチェルの結婚」ですが、いつものアンハサウェイの魅力はなく、ドラッグに溺れ、さらに弟を自分のミスによって交通事故で亡くしたことで、自分自身に価値を見出せなくなった難しい女性の役を演じている。

姉レイチェルの結婚によって久々に家族と再会するが、父親はキム(アンハサウェイ)を過度に心配する一方、姉のレイチェルは、父親の妹への過保護を良く思わなく、また妹(キム)の自分勝手な行動にイライラし始める。結婚式を前に家族内の溝がどんどん浮き彫りになっていく。

最終的には、「過ちを犯した私は、愛をもらってはいけないの?」というキムの心の言葉に関係が悪くなった姉とも和解し、一応はハッピーエンドになる。


評価 ★★☆☆☆ (星2つ)

(この映画で主役のアンハサウェイが、アカデミー賞にノミネートしていることもあり、過去に自分のミスで弟を無くし心に傷を持つ難しい役どころを上手く演じているが、「プラダの悪魔」路線の女性(アン)を期待していた自分にとっては、アンハサウェイが全く別人であまり魅力を感じないものになっていた。(内容とは一切関係ないが)
外見は同じアンハサウェイだが、性格が違うだけで印象が大分違うものだと思った。家族内での溝を表現するストーリーは、なかなかで監督はジョナサンデミ。そして、劇中で流れる音楽は、その場での生録という手法を取ったという少し変わった作品。)

レイチェルの結婚【Blu-rayDisc Video】

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